インタビュー
「モンスターハンター フロンティアG」インタビュー
GRを上げて「最果ての地」を目指せ!
(2013/4/12 15:00)
GRを上げて「最果ての地」を目指せ!
――ではアップデート内容について詳しく伺いたいと思います。まずG級のシステムですね。今までハンターランク(HR)とスキルランク(SR)の上にジーランク(GR)が入るということですが、どういう仕組みなのでしょうか?
木本氏: 平たく言うと「モンスターハンターポータブル」シリーズのハンターランクに近い仕組みとなります。ポータブルシリーズでは緊急依頼を達成すると次のHRに進めますが、「MHF-G」はそれに近いイメージではあるものの、独自のアレンジを加えています。またそれぞれのGRには、クラスというものが細かく設定されていて、クラスごとに狩れるモンスターが徐々に開放されていきます。
――GRはどのように上げていくのでしょうか?
木本氏: G級のクエストでしか手に入らないジーランクポイント(GRP)があります。一定のGRPを稼ぐと、モンスターの討伐依頼が発生します。今回入る新モンスターがGR昇級のキーモンスターとなっていて、そのモンスターを討伐することで次のGRに行けるようになります。今までのHRやSRのように999まで上げる感じではなく、1段階ごとにきっちり区切りがあります。
またG級のクエストでは、ジーゼニー(Gz)というお金が新たに追加されます。このGzを使って、G級の武具を作ります。GRPとGzが手に入るのはG級クエストだけです。クエスト受注カウンターも別に用意していて、新たな竜人族の受付NPCから受けることになります。
――ではSRまでのクエストではHRPとSRPが上がっていき、G級クエストをやればGRPが上がっていくという、完全に分離した形なのですね。
木本氏: そうなります。
――GRはどこまであるのですか?
木本氏: お客様の動向を見ながら上に随時追加していきたいと考えています。
――新モンスターは今回1度に10体も入ります。その内容をざっと教えていただけますか?
木本氏: 今回のメインモンスターとなるのは「シャンティエン」です。古龍種のモンスターで、「MHF-G」の象徴的なモンスターとして扱っていく予定です。
――G級への昇級試練で戦うモンスターということですね。
木本氏: 「シャンティエン」と戦って、一定の条件を満たすと初めてG級に上がります。それ以降はしばらく「シャンティエン」とは戦えなくなりますが、文字通りG級への登竜門となるモンスターとなります。
木本氏: 次は「ポカラドン」です。今回追加される「極海」というフィールドに登場します。「極海」のイメージは、北極のように大陸ではなく海の上の巨大な氷山があるという感じです。そこに登場するアザラシのようなモンスターですね。その雌は「ポカラ」という小型モンスターです。幼体はモンスター扱いではなく攻撃できないもので、ベースキャンプなどにも転がっています。
木本氏: 次は「ファルノック」です。アフロヘアーのかなりファンキーな見た目です。雷を駆使した面白いモンスターに仕上がっています。
杉浦氏: 「MHF」の最初に「ヒプノック」が入ったので、「MHF-G」のスタートにも「ヒプノック」をインスパイアしたモンスターが入っていないと面白くないなということで、これが入りました。
木本氏: 次は「ヒュジキキ」です。こちらは完全新規のモンスターで、ハリネズミをモチーフにしています。背中のトゲを飛ばして攻撃してきます。トゲはしばらく地面に残って、まきびしのように設置系の攻撃になったりもします。
木本氏: 次は「ミドガロン」です。「カム・オルガロン」が相方を無くして長く独り身で生きて来て変異した個体です。火属性を持ったモンスターとなります。
木本氏: 「ギアオルグ」は、「極海」の環境に適応したモンスターです。尻尾に氷をまとってリーチを伸ばすといった変わった攻撃もしてきます。
木本氏: こちらは「レビディオラ」です。「ルコディオラ」は磁力を操っていましたが、「レビディオラ」は磁力に加え、雷系の攻撃も使います。
木本氏: これは「アノルパティス」です。飛竜種の完全新規のモンスターです。扱いとしては「極海」の最上位のモンスターとなります。地上と氷の中、さらに空中という3つの次元を駆使して襲い掛かってきます。
木本氏: 新フィールドについてもご説明します。「大型探査船」は、「G1」の段階では「シャンティエン」専用のフィールドとなります。この甲板上で「シャンティエン」と遭遇し、戦闘に入ります。そして「極海」です。海に浮かんだ大きな氷のフィールドです。あとは「最果ての地」です。こちらは今の段階では詳しい説明は控えさせてください。
――新モンスター以外にも、今まで登場したモンスターもG級クエストに登場するのですか?
木本氏: はい。新モンスターはあくまでそのランクの親分的な存在だというだけです。それを引きずり出すまでに、G級対応した既存のモンスターを狩っていきます。彼らからもG級素材は手に入ります。
――G級対応モンスターということは、動きも新しいのですか?
木本氏: エフェクトが派手になっているもの、攻撃範囲が広がっているものなど、全てのモンスターに変化はあります。
杉浦氏: モンスターによって、まだいじれるもの、いじりにくいものもありますので、全部のモンスターを一律にいじっているわけではありません。ただトータルで言えば、変化はあります。
――G級モンスターは、現状のHCモンスターよりも強めの設定になっているのですか?
木本氏: 単純に比べて全てが上、というわけではありません。例えば覇種モンスターはとんでもない強さですよね。G級の序盤から、いきなりその上位というわけにはいかないので、いったん難易度は低めに設定しています。
――さすがに覇種モンスターがいっぱい出てくる世界ではないと。
木本氏: それだと誰もついてこられませんから(笑)。
杉浦氏: でも皆さん、今はそうだと思われていますよね。そこはイメージを変えないといけないのですが、「弱いです」と言ったらテンションが上がらないですし、「強いです」というと覇種より強いのかということになりますから、言い方が難しいです。
――では「ほどよい感じ」ということで(笑)。
木本氏: とはいえ、後半になれば強いモンスターも大量に出てきます。序盤はいったん控えめにしています。
杉浦氏: 覇種を超えたハンターがまた下からスタートというのも変なので、私は強くていいと言っていたのですが、今回は木本の慈悲によりそうなりました(笑)。これが吉と出るかどうかはやってみないとわかりませんね。
――G級のプレーヤーはどこを目指してプレイすることになるのでしょうか?
杉浦氏: 「最果ての地」と、そこにいるラスボス的なモンスターですね。「G1」はそのモンスターを狩っていただいて、「G2」への布石を感じていただこうというプランを考えています。
木本氏: あとは、GRで開放されるモンスターの他に、ランク外のモンスターも存在します。
――そのG級の参加条件が、HRとSR1つを999にするということでしたが、SR999にしていない武器種の扱いはどうなりますか? 現状では武器種のレア度制限もありますが。
木本氏: レア度制限については、「G1」の開始時点でなくなり、代わりに「HC適正武器レア度」が設定されます。「MHF-G」以降はどの武器を持っても、秘伝書を装備した状態が保たれます。「HC適正武器レア度」というのは、現状のレア度制限の条件に合った武器を装備した場合、HCクエストではSRPに2倍ボーナスが乗るところが、4倍に増加します。つまり効率よくSRを上げたい人は、「HC適正武器レア度」を守ってHCクエストに行くことで、今までよりSRを上げやすくなります。
G級の序盤は覇種に比べて難易度が下がっているとはいえ、決して簡単ではありません。SR999にしたもの以外の武器種を使って行きたいという場合は、その武器種のSRも上げておかないと攻撃力の底上げができません。またG級の武具の素材にもHC素材などSR以下の素材を使いますので、SRを上げながらHC素材も集めていただき、G級に備えていただくという形になります。
――HC素材はまだ使うのですね。G級になった途端にゴミになったらどうしようかと思っていました(笑)。
杉浦氏: SR以下の素材を入れることで、SR以下の方との交流が生まれますよね。そこはマゾくしようという考え方ではなく、多くのお客様が触れ合っていただければという意図からそうしています。