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【連載第143回】 あの、おもちゃを徹底レポート




リアルなハロが今度はラジコンで登場!
バンダイ「デジハロ」

デジハロ
発売 バンダイ
価格 6,279円
電源 アルカリ単4電池×3本(本体分、別売)
アルカリ単4電池×2本(コントローラ分、別売)
発売日 発売中



 「ハロ」は、以前紹介したドラえもんと並んで、ファンから「本物がほしい!」と熱望されているキャラクタだろう。事実、当連載で取り上げたロボット・トイの「マスコットロボ ハロ」をはじめ、いろいろなタイプのハロのトイが発売されている。

 振り返れば、筆者もファーストガンダムではじめて「ハロ」を目撃したとき、ショックを受けたものだった。今でこそマスコット的なロボットはめずらしくないが、当時は皆無。抱きしめられるほどのお友だちサイズで、その持ち主に楽しげに話しかけてくるのだ。「将来、ハロのようなロボットが発売され、アムロのようにコミュニケーションを取ることができるようになるといいな~」と願ったものだった。

 今回紹介する「デジハロ」は、コミュニケーション型のロボット・トイとして発売された「マスコットロボ ハロ」とは異なり、「ハロ」の操作を楽しめるラジコン型のトイだ。新しいコミュニケーションを実現していることを期待しながら、レポートを進めていこう。


コントローラも「ハロ」型の豪華仕様

 ラジコンというからには、コントローラも必要。どんな形状なのかとワクワクしながらパッケージを開けると、思わず笑みがこぼれた。コントローラも「ハロ」型なのだ。しかもピンク色。「機動戦士ガンダムSEED」に登場したタイプの「ハロ」だ。しかも、劇中そのままの姿をした高クオリティの作り。本体の緑色の「ハロ」と併せて、2台の「ハロ」が手に入ったわけだ。これはうれしい。

 上部と下部を押さえ、カパッと口を開けると、コントローラ部分が顔を出す。

 ボタンは5個。前進と後退、旋回。さらには耳の開閉。そしてボイスボタン。これらを組みあせて操作することで、「旋回したあと耳をパタパタさせて『ハロッゲンキ!』としゃべらせる」など、アニメさながらのイキイキとした動作をさせられるようになっている。

パッケージ。写真のコラージュで「ハロ」の転がる様子が表現されている これがコントローラだとはユニーク! 「機動戦士ガンダムSEED」の「ハロ」だ 後頭部にあたる場所には赤外線の送信部が内蔵されている
口を開けるようにフタが開くと、コントローラ部分が現われる 機能がすべてビジュアル化され、誰にでも簡単にこなせる操作性を実現

 本体は半径約9センチのコンパクトサイズ。造形はコントローラと同様に劇中の「ハロ」そっくり。ディテールは以前紹介した「マスコットロボ ハロ」とよく似ている。もしかしたら同じモデルを使用しているのかもしれない。しかし、元がシンプルなゆえに、商品ごとに作り直すのも意味があるとは思えず、これはこれでよいと感じる。「マスコットロボ ハロ」との違いは、両手、両足を伸ばすことができない点。代わりに左手が電源スイッチになっている。

「デジハロ」本体。言葉を発する際は、目が赤く光る おなじみの耳を開閉するアクションを忠実に再現している
耳の下にある手は、電源やモード切替のスイッチになっている 半径は約9センチ。手のひらに収まるコンパクトサイズだ


転がる。しゃべる。耳をパタパタさせる

 「デジハロ」のプレイモードは、2種類。コントローラで「デジハロ」を自在に操る「コントロールモード!」と、「デジハロ」の気ままな動きを見て楽しむ「フリーモード!」だ。

 「コントロールモード!」は、「ハロ」を自在に動かす楽しさはもちろん、劇中の「ハロ」のように擬似的な生命を持っているかのように巧みに操作する面白さもある。マニュアルもそれを志向しているらしく、単純な前進、後退よりも「前転を1回したあとに振り返ってアソボ! アソボ! としゃべる」という動きや、「耳を1度開閉しながらオハヨウ! としゃべる」という動作など、動作をしながら名ゼリフを語らせる遊びを多く紹介している。「ハロ」のしゃべりは内蔵スピーカーを介して行なわれ、声優は高木早苗さんが担当している。

 様々な操作を体験してみたが、十分楽しめた。球体の物体がゴロリゴロリと回転しながらしゃべる様子は、なかなか新鮮。しかも本体が球体だから、動作に慣性が働き、独特の感覚で操作を行なう必要がある。他の車や潜水艦、飛行機のラジコンなどとは違ったフィーリングだ。

 意のままに操作をするのも楽しいが、マニュアルでは他の器具などと組み合わせて遊ぶ方法を紹介している。たとえば、ペットボトルをピンに、「ハロ」を球に見立てたボウリング。同じくペットボトルをパイロンに見立て、その間を通り抜けるスラローム。はたまた空き缶を押しながら所定の場所まで移動させるゲームなども提案している。本体が球形なので、他にも様々な遊びのバリエーションが考えられるだろう。

操作の模様。力強くゴロゴロ回転する様に心がなごむ 遊び方の一例。ペットボトルをピンにしてボウリングだ!


次回はいよいよ本物の「ハロ」……?

 「フリーモード!」は、「ハロ」が部屋の中を自由に動き回り、しゃべり、耳をパタパタさせたりするのを眺めるモード。床の上に置いておいたら、耳を開閉させながら「ナニシテル?」、「ゲンキカ?」、「ハロ、ゲンキ!」などとしゃべり、体を回転させ前へ行ったり右へ行ったりする。「動作やおしゃべりがあまりに頻繁だとうるさいかも」と心配していたのだが、実際は適度な動作とおしゃべりを披露し、「ハロ」の存在感を発揮しながらも不快にならない絶妙な「間」を取っていた。休日の午後にお酒を飲みながら、転がり続ける「ハロ」を眺めるのもオツかもしれない……なんてことを思ってみたり。

 おそらくリリースされるであろう次回作は、「マスコットロボ ハロ」と、この「デジハロ」のいいところだけを取りながら、さらにパワーアップした商品になってほしい。つまりユーザーの声に反応して饒舌にしゃべりながら、自由に動き回る「ハロ」だ。おおっ、それってまさに劇中の「ハロ」ではないか! なんて妄想を膨らませながら、次なる展開に期待したい。

(C)創通エージェンシー・サンライズ (C)創通エージェンシー・サンライズ・毎日放送
(C)BANDAI 2004


□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「デジハロ」のページ
http://www.bandai-plamo.net/haro/digiharo.html
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http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020307/toy56.htm


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(2004年5月13日)

[Reported by 元宮秀介]


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