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【連載第28回】 気になる海外ゲームをピックアップ


西尾ゆきの海外ゲームレポート

ネクソンから新作ファンタジーMMORPGが登場!
初心者でも遊びやすいオーソドックスなRPG
「アスガルド」

 「ラグナロック オンライン」の人気で、韓国メーカー各社のMMORPGが注目を浴びている昨今だが、その中でも比較的早い時期から日本展開を行なっていたネクソンから、新しいファンタジーMMORPG「アスガルド」が発表された。現在クローズβテスト中のこの作品は、ネットゲーム初心者層をターゲットにしたシンプルで可愛らしい内容となっている。

気軽に楽しめるファンタジーMMORPG

 先ごろクローズβテストがスタートしたMMORPG「アスガルド」は、ネットゲーム初心者にも入りやすい、シンプルなゲームシステムと可愛らしいデザインが特徴的なオンラインゲームである。

 プレーヤーは光と闇の世界が融合したマイソシア大陸で、他のプレーヤーと一緒にパーティを組んでモンスター退治をしたり、街の人々から依頼されたクエストにチャレンジしたりして、自分の操作するキャラクタを成長させながら、冒険者として世界を旅することになる。

 キャラクタの移動や戦闘は左クリックひとつですべて行なえる簡単操作。キーボードには各種ショートカットが振られていて、様々な情報ウィンドウをすぐに閲覧できるよう工夫されている。

フィールドでの戦闘画面。わらわらと動き回るモンスターを左クリックで攻撃して倒す。ボタン押しっぱなしで自動的に攻撃を続ける 建物などのグラフィックが可愛らしい。画面は斜め見下ろし固定だ フィールド間はワープポイントでつながっていて、ここに入れば次のエリアに移動できる

ゲームを始めると、基本操作などを教えてくれるチュートリアルモードが用意されている 街での買い物。アイテムは各職業専用のものと複数の職業が使えるものとにわかれる F1キーを押すとすぐにグラフィカルなヘルプ情報ウィンドウが表示されて遊びやすい

 ゲームの舞台となるマイソシア大陸には12の都市が存在する。それぞれに文化的な特徴が異なっており、見た目も大きく変わっている。都市によって特定の職業が盛んで、ある街では戦士用の装備やスキルがたくさん売られていれば、ある街では魔術使用のアイテムがたくさん売られているといった具合だ。

 正式サービス版では、プレーヤーの行動によって、アスガルドの世界自体がどんどん変化していくようになるという。単にキャラクタのレベルアップや対人戦が目的なのではなく、ゲームに参加するプレーヤーのクエストを解くか解かないか、善悪どちらの行動を選ぶかといったことが、アスガルドの世界を大きく変化させるとのことだ。

 現在はクローズβのため、具体的にどの程度の変化なのか、それによってプレーヤーがどう楽しくなるのかなどは全くわかっていないが、世界全体がダイレクトに変化していくというのならば楽しみである。

【ルアス】
新帝国の首都「ルアス」。城壁に守られた美しい街並みを持ち、街の奥には王宮がそびえ、騎士達が暮らしている

【スオミ】
湖の中心にある街。多くの魔術師の暮らす場所で、街全体が大きな魔法陣となるように建設されている

【ミルレス】
神の木ホメイトリの上にある樹上の街。多くの緑に囲まれており、祭神神殿があるため多くの聖職者がいる

基本となる5つの職業

戦士のスキル「スラッシュ」。通常より大きなダメージを与えられる
 「アスガルド」で、プレーヤーはまず最初に5つの職業の中からひとつを選んで冒険を始める。この基本の職業によってスタートする都市も異なり、その後のキャラクタの能力も大幅に異なってくる。キャラクタが成長すると、それぞれの職業専用のスキルや装備品を購入することになるため、最初の決定が肝心なのだ。

 職業ごとのスキルは巻物の形で街の神官や特定のモンスターから得た後、巻物を使用して習得する。スキルを習得したあとは、あらかじめ画面下のショートカットアイコンに割り振っていつでも使用できる状態にしておく。

 なお、公式サイトには基本となる5つの職業以外に、転職後に就くことができる上級職がいくつか発表されており、戦士から転職できる騎士、魔術師から転職できる吟遊詩人などが現在明らかになっている。正式サービス以降は、基本職業から転職できる上級職が増えそうだ。

戦士
剣などによる直接攻撃に秀でた職業。魔法はいっさい使えないが、武器の製造や修理、改造などができる
修道士
肉体を使った直接攻撃が得意な職業。特殊な攻撃用のグローブを装着することで攻撃力をアップさせる
盗賊
すばやい動きを生かした攻撃が得意。鍵開けや罠解除なども行なえる。アイテム鑑定や簡単な魔法も使える職業だ
魔術師
強力な攻撃魔法を操れる魔法のエキスパート。ローブ服など装備面は弱いが、宝石の加工なども行なえる
聖職者
人を治療する回復魔法を得意とする。メイスやワンドなどで戦え、薬の調合や死者の蘇生も行なえる

シンプルでわかりやすいゲームシステム

吟遊詩人が手なずけて、騎士が乗るクリーチャー。上級職業への転職意欲を増してくれそうだ
 ゲームが始まると、プレーヤーはまず基本操作などを教えてくれる学校の建物に転送される。ここで、アイテムの使い方、戦闘の仕方などを学ぶことができる。その後には、前述の基本になる5職業の中からひとつを選び、そしてマイソシア大陸に降り立つことになる。

 街に降り立った直後は武器をひとつ与えられただけの状態なのだが、街中のNPCの言葉に耳を傾けて、街の外の狩場へと出かけていく。街から一歩足を踏み出すと、そこはモンスターがうようよと動き回っている危険なエリアだ。ここで、一番弱いモンスターをちょびちょびと倒していき、傷ついたら街に戻って自然回復しながら、レベル2までキャラクタを育てていく。

 戦闘は非常に簡単で、ただモンスターをクリックするだけ。連続して叩きたい場合は左ボタンを押しっぱなしにするだけでいい。そうして敵を倒し、レベルを上げ、お金をためつつ装備を整えたら、いよいよスキルを習得する。スキルは神官などからお金で巻物の形で購入し、それを使用するとスキルを習得できる。習得したスキルはキャラクタのスキル一覧に登録され、それを画面下のショートカットに登録すれば、戦闘中にいつでも特殊攻撃を行なえるわけである。

 「アスガルド」はゲームが全般的にシンプルで大変わかりやすい。戦闘の仕方は簡単だし、アイテムなどの情報も右クリック一発で表示されるといったように、プレイで迷うことがないよう工夫されている。画面左側に主だった情報ウィンドウへのショートカットアイコンが用意されているのも良かった。

 また、ゲームがシンプルであると戦闘に飽きやすいかとも思ったのだが、キャラクタは強くなることで新たな装備品を使えるようになり、鎧によってキャラクタの見た目ががらりと変わるため、「LV11になって早く新しい武器や鎧を身につけたい!」と思わせてくれ、戦闘などでのモチベーションを保つことができた。

 また、ゲームバランスの変更はあるかもしれないが、ヒットポイントが大幅にアップするため、LV1からLV2になった時の喜びが強く、その後LV10までの成長もサクサクと進むため、序盤でプレーヤーの心をしっかり掴んでくれる。

 正式サービス、もしくはオープンβ以降に導入される予定の中には、キャラクタが手なずけられるペットクリーチャーなども用意されているし、スキルにも善悪の属性がつくようなので、日々使用するスキルによってもアスガルドの世界に変化がつくのであれば面白い。

街の人々の依頼をこなすことでアイテムなどが得られ、キャラクタ育成の助けになる

戦士の街のそばにいる「モス」という名のモンスター。モスナイトやモスキャプテンなどの同系列のより強いモンスターは、強さに応じた見た目になっていて、戦うときにわかりやすい

Ctrlキーと数字を組み合わせることで、キャラクタに様々なアクションをとらせることができる

Tabキーを押すことで街の地図が表示されるが、現在地点はおおまかな場所しかわからない。改善を望む
 「アスガルド」は全般的に遊びやすく、誰にでも手軽にプレイできるのがとても良いゲームなのだが、現時点での不満点もいくつかあった。キャラクタは移動時にマウスで移動先をクリックするのだが、マウスカーソルで指示した場所に厳密に移動するのではなく、一番近いタイルを自動的に選んで移動するため、自分の指定したと思った場所と実際の動きにごく細かなズレがあり気持ちが悪い。また、ボタン押しっぱなしでは移動できないのも不便に感じる。慣れてしまえばどうということはないのだが、既存の操作性の良いRPGと比べると違和感を覚えた部分だ。

 戦闘中においても、マウスボタン押しっぱなしで自動攻撃をしていると、ショートカットキーが反応せず、薬などを飲むときはいちいちボタンを離してからキーを押さなくてはならない部分は不満だ。

 また、グラフィック的な部分では、斜め見下ろしの角度とフィールドやキャラクタの角度が古臭い、ゲーム内の絵柄がありきたりで新鮮味がない、アニメーションががくがくする、ラグがあるとさらにがくがくする、という風に今ひとつな印象が多かった。

 だが、高スペックを必要とする最近のMMORPGの中にあって、それほど要求スペックが高くないというのは、初心者向きの内容と共に手軽でプレイしやすいゲームだと言えるかもしれない。クローズβということで、まだまだシステム面に変更が加わることになるだろう。クローズβに引き続き、オープンβテストや製品版などでの情報にも注目していきたい。

プレーヤーキャラクタのセリフは画面下のチャットウィンドウのほか、ふきだし状でも表示される LV20までは救済措置として、死亡しても街に戻されるだけですむ エリアによって出現モンスターの種類もがらりと変わる

中に入れる家もたくさん。友人同士の話し合いなどに使えるかも? モンスターは大量に出現。いっせいにspawnするので油断できない レベルがあがったら自由に1ポイント、ステータスを上げられる

(c)1999-2002 NEXON Corporation and NEXON Japan Co., Ltd. All rights reserved.

【アスガルド】
  • ジャンル:ジャンル:アクション
  • 開発元:NEXON
  • 発売元:ネクソンジャパン
  • 価格::未定
  • 対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
  • CPU:Celeron 433MHz以上(Pentium III 450MHz以上を推奨)
  • メモリ:128MB以上(256MB以上を推奨)
  • HDD:1.2GBytes以上


□「アスガルド」公式ホームページ
http://www.nexon.co.jp/asgard/


今週の気になる直輸入ソフト番外編

 今週はあまり新作の入荷数は多くなかったが、アクションシューティングの入荷はいくつかあり、FPS系がお好きな人には嬉しい週かもしれない。以下で紹介している以外にはOverTopに、ボリュームと統一感のあるストーリーラインが特徴のファンタジーRPGのシリーズをまとめた「Siege of Avalon Anthology(3,800円)」が入荷されていた。

The Sum of All Fears
実売価格:5,500円 ジャンル:アクションシューティング Demo版

 映画「The Sum of All Fears」を題材にしたアクションミリタリーシム。ウェストバージニア州、中東、南アフリカといった場所を舞台に実在の武器を扱え、死ぬか生きるかの緊迫したミッションが楽しめる。映画はトム・クランシー原作(小説邦題『恐怖の総和』文春文庫)であり、「Ghost Recon」エンジンを採用していることもあって、「レインボーシックス」シリーズや「ゴーストリコン」などが好きな人にはなじみやすいゲームシステムとなっている。

(c) 2002 Paramount Pictures Corp. Software (c) 2002 Ubi Soft Entertainment. All Rights Reserved. Red Storm and Red Storm Entertainment are trademarks of Red Storm Entertainment, Inc. Red Storm Entertainment, Inc. is a Ubi Soft Entertainment company. Tom Clancy's The Sum of All Fears is a trademark of Jack Ryan Enterprises, Ltd. under license to Ubi Soft Entertainment. Ubi Soft Entertainment and the Ubi Soft logo are registered trademarks of Ubi Soft Entertainment. All other trademarks are the property of their respective owners.

Gore: Ultimate Soldier
実売価格:4,500円 ジャンル:アクションシューティング Demo版

 近未来を舞台にしたFPS。それぞれに特徴のあるキャラクタクラスを選んで、マルチプレイを楽しむことがきでる。気合の入ったグラフィックと、ごく近い未来という設定を生かた武器やフィールドグラフィックもポイントだ。

(c) 2001 4D Rulers Software, Inc.

Mobile Forces
実売価格:5,250円 ジャンル:アクション Demo版

 “Mobile”の名のとおり、乗り物での機動性にポイントがある異色FPSだ。何か乗り物に乗った場合、運転者と武器を持った兵士との扱いが別であり、運転は他の人に任せて射撃をしたり、反対に自分が運転に専念したりもできる。もちろん通常視点でのシューティングも可能だ。

(C) Rage Games Limited 2002. All Rights Reserved.

(2001年6月12日)

[Reported by 西尾ゆき]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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