カウントダウン“Xbox”!“Xbox”どーなってるの? ハードウェア特集
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Xboxの発売まで1カ月を切り、ついに発売月の2月に突入。発売日の2月22日に向け全国で様々なイベントが予定されているだけでなく、2日からは販売店での予約が開始されるなど、今後さらなる盛り上がりは必至だ。そこでGAME WatchではXbox発売を前に、「カウントダウンXbox」と題し、Xboxの全貌を詳しく紹介していくことになった。第1回となる今回は、Xboxのハード面を解説するとともに、Xboxの特徴的な機能を解説していくことにしよう。
■ まずはXboxの基本スペックをおさらい
GAME Watchでは、過去にXboxのハードウェアについて何度も取り上げてきているが、ここであらためて、Xboxの基本スペックをおさらいしておこう。
下に示した表は、Xboxを開発したマイクロソフトが発表しているXboxのスペックだ。この内容に関しては本誌でも何度か取り上げており、読者のみなさんもおなじみだろう。ただ、このスペック表では若干わかりづらい部分もあるため、本誌独自の視点からもう少し詳しく解説しておこう。
Xbox スペック表 | |
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CPU | Intel社製 733MHz |
グラフィックス・チップ | マイクロソフト・NVIDIA共同開発カスタムチップ(233MHz) |
メモリ | 64MB |
メモリ帯域幅 | 6.4GB/秒 |
ポリゴン描画能力 | 116Mポリゴン/秒 |
同時テクスチャ | 4 |
ピクセルフィルレート(2テクスチャ時) | 3.7Gピクセル/秒 |
テクスチャ圧縮 | あり(6:1) |
記録媒体 | 2~5倍速DVD-ROMドライブ HDD(内蔵) 8MB メモリユニット(別売) |
入出力 | 4ポート(ゲームコントローラ用) 10/100Mbps Etherネット |
オーディオ・チャンネル | 256 |
ハードウェアでの3Dオーディオ対応 | あり(64 3Dチャンネル) |
MIDI+DSL対応 | あり |
ハードウェアでのオーディオ・フィルタリングおよびEQ | あり |
ブロードバンド対応 | あり |
DVDムービー再生 | 可(リモコンが必要・別売) |
HDTVゲーム対応 | あり |
最大解像度 | 1,920×1,080 |
最大解像度(2×32bppフレームバッファ+Z) | 1,920×1,080 |
Xboxに搭載されるCPUは、IntelのPentium IIIをベースとするオリジナルCPUだ。FSBクロックは133MHz、コアの動作クロックは733MHzとなっている。Xboxに搭載されるCPUでは、コアに内蔵される2次キャッシュの容量が128KBとPentium IIIの1/2となっているが、それ以外の仕様はPentium IIIとほぼ同じだ。
● グラフィックスチップ
マイクロソフトとNVIDIAが共同で開発した「Xbox Graphics Processing Unit(XGPU)」には、NVIDIAがPC用として開発したグラフィックスチップ「GeForce3」と同等の性能を持つグラフィックス描画機能だけでなく、メモリやCPUとのインターフェイスも搭載されている。XGPUはPC用グラフィック統合チップセットのノースブリッジと考えるとわかりやすいだろう。ちなみに、サウスブリッジに相当するチップは「Xbox Media and Communications Processor (MCPX)」と呼ばれるもので、本体前面のコントローラ接続ポート(USB1.1ベース)、IDEポート、Etherネットポート、3Dサウンド機能などを実現している。
● メモリ
Xboxには64MBのメモリが搭載されている。メモリの種類はDDR SDRAMで、メモリ帯域は6.4GB/秒と非常に高速だ。このメモリはUMA方式により、メインメモリだけでなくビデオメモリとしても利用される。それぞれの割当量も自由に設定でき、XGPUのグラフィック機能を最大限に活用できる仕様となっている。
● 記録媒体
Xboxのゲームディスクは基本的にDVD-ROMで提供される。本体に内蔵されるDVD-ROMドライブは最大5倍速。HDDは容量未発表だが、Xbox設定メニュー「Xboxダッシュボード」では「50,000ブロック以上」という表記となる。また、別売のメモリユニットは容量8MBで、Xboxダッシュボードでは「502ブロック」と表示される。
● 入出力
Xbox本体前面に用意されているコントローラ接続ポートは、USB1.1をベースとしている。コントローラ以外に、DVD再生キットに含まれるリモコン受光部もこのポートに接続して利用する。
■ Xbox本体をチェック
Xbox本体の仕様は、既に発売されている北米版と全く同じだ。本体前面には、コントローラを接続する専用ポートが4ポートと、ディスクトレイの開閉ボタン、電源ボタン、ディスクトレイが用意されている。また、本体背面には、AVケーブルの接続端子とEtherネットポート、電源端子が用意される。
ところで、「Xboxは大きい」というイメージを持っている人も多いのではないだろうか。そこで実際に、Xboxのサイズを計測してみた。その結果、約325mm(幅)×約265mm(奥行)×約95mm(高さ)であった(全て実測値)。プレイステーション 2の本体サイズは301mm(幅)×182mm(奥行)×78mm(高さ)であり、やはりXboxの方がかなり大きい。とはいっても、横幅や高さはそれほど変わらないため、実物を見ると、思っていたほど大きいとは感じないはずだ。
本体前面には4個の楕円のコネクタがあるが、これがコントローラ接続ポート。中央部の2個のボタンは、上がディスクトレイ開閉ボタンで下が電源ボタン。Xboxロゴ部分がディスクトレイだ。そして背面にあるのが、左から順に、電源コネクタ、AVケーブル接続コネクタ、Etherネットポートだ |
Xboxパッケージには、本体以外に、専用コントローラと標準AVケーブル、電源ケーブルが付属する。専用コントローラは、北米版よりもサイズの小さい日本オリジナル仕様。標準AVケーブルは、コンポジットビデオ出力とステレオ音声出力が可能。ちなみに、トランスルーセントボディの日本特別仕様モデル「Xbox Special Edition」(50,000台限定)には、トランスルーセント仕様のXbox本体と専用コントローラ、標準AVケーブル、電源ケーブルに加えて、コンポーネントビデオ出力端子と光デジタル音声出力端子を備えるコンポーネントAVパックと、米Microsoft会長ビル・ゲイツ氏サイン入りキーホルダーも付属する。
(2002年2月1日)
[Reported by 平澤寿康]
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