カウントダウン“Xbox”!

第1回
“Xbox”どーなってるの? ハードウェア特集



2.日本版コントローラをチェック

 日本版Xboxには、日本市場向けのオリジナルコントローラが付属する。そこで、その日本市場向けコントローラを詳しく紹介しよう。


北米版コントローラより一回り小さく扱いやすい

 日本版Xboxに付属するコントローラは、北米版Xboxのコントローラよりもサイズが一回り小さいオリジナル仕様のものが付属する。日本人は欧米人に比べて手の大きさが小さいため、一般的な家庭用ゲーム機のコントローラと比べて若干大きい北米版Xboxのコントローラは日本人にとって扱いづらい可能性があるからだろう。

 また、両者を比較すると、サイズだけでなくボタンの配置も若干異なっている。北米版コントローラでは中央下に配置されているSTARTボタンとBACKボタンが左側に、北米版コントローラでは右上に配置されている白ボタンと黒ボタンが右下に、それぞれ移動している。また、十字キーやアナログスティック、ボタンの形状も異なっている。

 ただ、機能面は両者に違いはない。2本のアナログスティックと十字キー、10個のボタンが用意され、左右のグリップ部分には振動用のモーターが1個ずつ内蔵されている。また、本体奥にはメモリユニットなどを取り付ける拡張スロットが2個用意されている。10個用意されているボタンのうち、右側に配置されている6個のボタンと、グリップ部奥に配置されている左右のトリガーボタンはアナログ入力に対応。2本のアナログスティックは、クリック機能対応だ。ちなみに、日本版Xboxで北米版コントローラを接続した場合でも全く問題なく利用できるし、その逆も可能だ。

 サイズは日本版コントローラの方が小さくなっているが、重量は双方に大きな違いはない。日本版コントローラの方が若干軽いようだが、日本版コントローラの方がサイズが小さい分だけずっしりと重さを感じてしまう。とはいっても、実際の重さはプレイステーション2のコントローラよりもやや重く感じる程度で、重くて長時間扱うのがつらい、と感じるほどではない。

 実際に双方のコントローラを利用したところ、やはり日本向けコントローラの方が手になじみやすく、ボタンやスティックも自然に指が届く範囲にあるため、かなり扱いやすいと感じる。特に、手の小さな子供にとっては、確実に日本版コントローラの方がいいだろう。

左が北米版コントローラ、右が日本版コントローラ。サイズの違いだけでなく、ボタンの配置も若干異なっている アナログスティック2本と十字キー、上部の入力ボタンは8個が配置される。右側の6個のボタンはアナログ入力対応 コントローラ奥には2個のトリガーボタン(アナログ入力対応)と2個の拡張スロットが用意されている
拡張スロットにはメモリカードや音声チャット用のボイスコミュニケータなどを取り付けて利用する Xbox用メモリユニット。容量は8MBで502ブロックのデータ保存領域が確保される


クイックリリースコネクタは日本版コントローラにも採用されている

 Xboxコントローラの特徴のひとつに「クイックリリースコネクタ」の採用がある。これは、ケーブル途中にもうけられているコネクタのことで、本体接続コネクタよりも軽い力ではずれるようになっている。このクイックリリースコネクタが用意されている理由は、ゲームに夢中になってコントローラを力強く引っ張った場合に、Xbox本体に強い衝撃が伝わり動作に支障を来したり、Xbox本体が設置場所から引きずられて床に落ちたり、といったトラブルを回避するためだ。

 実際に家庭用ゲーム機で遊んでいるときに、コントローラを強く引っ張ってゲーム機本体が動いてしまった、といった経験をしたことのある人も少なくないだろう。しかしXboxならばクイックリリースコネクタの採用によって、そういったことはまず起こらない。実際にコントローラをXbox本体に接続してケーブルを強く引っ張ってみても、クイックリリースコネクタが外れてXbox本体が動くといったことは全くなかった。

 Xboxは本体にハードディスクを内蔵するため、衝撃には弱いと考えられる。そのため、なるべく本体に衝撃を伝えないためにクイックリリースコネクタが採用されたのだろう。また、本体コネクタ部分の破損やケーブルの断線などといったトラブルも回避できる。ゲーム中は夢中になり、必要以上に力が入るということもよくある。そういう意味では、クイックリリースコネクタは、Xbox本体を守るという役割だけではないと言っていいだろう。

コントローラのケーブル途中に配置されるクイックリリースコネクタ。軽い力で抜ける構造となっている 実際にXbox本体に接続してケーブルを力強く引っ張ってみると、本体が動くことなくクイックリリースコネクタが抜けた




(2002年2月1日)

[Reported by 平澤寿康]


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