カウントダウン“Xbox”!

第1回
“Xbox”どーなってるの? ハードウェア特集



5.Xboxの通信機能をチェック

 Xboxには、家庭用ゲーム機として初めてEtherネットポートが標準で搭載されている。これにより、ブロードバンドへの対応もスムーズに行なえる。ただ、現状では詳しいネットワークサービスに関する発表はまだほとんどない。


10BASE-T/100BASE-TX対応Etherネットポートを標準装備

Xbox本体に標準で用意されている10BASE-T/100BASE-TX対応Etherネットポート
 Xboxには、標準で10BASE-T/100BASE-TX対応Etherネットポートが標準で搭載されている。もちろんこのEtherネットポートは、ネットワーク対応ゲームをプレイしたり、今後提供が予定されているネットワークサービスを利用する場合に必要となる。

 XboxのEtherネットポートは、機能的には一般的なEtherネットポートと全く同じであり、ネットワークに接続するには、一般的なネットワークケーブルを利用してXboxのEtherネットポートとADSLモデムやネットワークに接続されているEtherネットハブなどを接続すればよい。

 また、複数のXboxを直接接続することで対戦ゲームを楽しむことも可能だ。例えば、北米で発売されている「Halo」には最大4台のXboxを接続し最大16人でプレイできるマルチプレイ機能が用意されている。その場合には、オプションとして用意されている「システムリンクケーブル」で2台のXboxを直接接続したり、Etherネットハブに4台のXboxを一般的なLANケーブルで接続することで対戦プレイが可能となる。ちなみにオプションのシステムリンクケーブルはLANクロスケーブルと同等のもので、LANクロスケーブルで代用することも可能だ。

日本ではNTTコミュニケーションズと提携しネットワークサービスが展開される

東京ゲームショウ2001春のマイクロソフトブースに展示されていた、Xbox用ADSLモデム。もちろん、一般的なADSLモデムに接続してXboxのネットワークサービスを受けることも可能と思われる
 現在、Xboxのネットワークサービスに関する詳しい発表はまだほとんどない。これは日本市場だけでなく、北米市場でも同様だ。ただ、日本市場に関しては、既に昨年の東京ゲームショウ2001春において、NTTコミュニケーションズとの提携が発表されており、今後NTTコミュニケーションズと連携してXbox向けのネットワークサービスが展開される予定となっている。

 ただし、詳しい内容に関しては、現時点で全く発表されていない。どうやら、Xbox用のネットワークサービスはクローズドのサービスになるようだが、それ以上の詳しい内容に関しては全く不明だ。ネットワークゲームやゲームデータの配信サービスなどは確実に行なわれることになると思われる。また、オプションとして発売が予定されているボイスコミュニケータを利用した音声チャット機能なども同様だ。そして、それ以外のサービスも当然考えられていると思われるため、近い将来の発表を心待ちにしておこう。

 ところで、XboxにEtherネットポートが標準で搭載されているのは、ブロードバンドネットワークへの対応を最重要視しているからだ。モデムを利用する、いわゆるナローバンドへの対応は、基本的に考えられていない。これは、設計段階ではかなりの冒険だったようだが、現在の日本ではADSLを中心とするブロードバンドサービスが着実に普及しており、当初の危惧も杞憂に終わったようだ。とにかく、本体以外に周辺機器を必要することとなくブロードバンドに対応できるゲーム機はXboxだけであり、その優位点を最大限に生かすようなサービスの提供を期待したい。



(2002年2月1日)

[Reported by 平澤寿康]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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