カウントダウン“Xbox”!“Xbox”どーなってるの? ハードウェア特集
|
Xboxには、家庭用ゲーム機として初めてEtherネットポートが標準で搭載されている。これにより、ブロードバンドへの対応もスムーズに行なえる。ただ、現状では詳しいネットワークサービスに関する発表はまだほとんどない。
■ 10BASE-T/100BASE-TX対応Etherネットポートを標準装備
Xbox本体に標準で用意されている10BASE-T/100BASE-TX対応Etherネットポート |
XboxのEtherネットポートは、機能的には一般的なEtherネットポートと全く同じであり、ネットワークに接続するには、一般的なネットワークケーブルを利用してXboxのEtherネットポートとADSLモデムやネットワークに接続されているEtherネットハブなどを接続すればよい。
また、複数のXboxを直接接続することで対戦ゲームを楽しむことも可能だ。例えば、北米で発売されている「Halo」には最大4台のXboxを接続し最大16人でプレイできるマルチプレイ機能が用意されている。その場合には、オプションとして用意されている「システムリンクケーブル」で2台のXboxを直接接続したり、Etherネットハブに4台のXboxを一般的なLANケーブルで接続することで対戦プレイが可能となる。ちなみにオプションのシステムリンクケーブルはLANクロスケーブルと同等のもので、LANクロスケーブルで代用することも可能だ。
■ 日本ではNTTコミュニケーションズと提携しネットワークサービスが展開される
東京ゲームショウ2001春のマイクロソフトブースに展示されていた、Xbox用ADSLモデム。もちろん、一般的なADSLモデムに接続してXboxのネットワークサービスを受けることも可能と思われる |
ただし、詳しい内容に関しては、現時点で全く発表されていない。どうやら、Xbox用のネットワークサービスはクローズドのサービスになるようだが、それ以上の詳しい内容に関しては全く不明だ。ネットワークゲームやゲームデータの配信サービスなどは確実に行なわれることになると思われる。また、オプションとして発売が予定されているボイスコミュニケータを利用した音声チャット機能なども同様だ。そして、それ以外のサービスも当然考えられていると思われるため、近い将来の発表を心待ちにしておこう。
ところで、XboxにEtherネットポートが標準で搭載されているのは、ブロードバンドネットワークへの対応を最重要視しているからだ。モデムを利用する、いわゆるナローバンドへの対応は、基本的に考えられていない。これは、設計段階ではかなりの冒険だったようだが、現在の日本ではADSLを中心とするブロードバンドサービスが着実に普及しており、当初の危惧も杞憂に終わったようだ。とにかく、本体以外に周辺機器を必要することとなくブロードバンドに対応できるゲーム機はXboxだけであり、その優位点を最大限に生かすようなサービスの提供を期待したい。
(2002年2月1日)
[Reported by 平澤寿康]
GAME Watchホームページ |