「ガールズ&パンツァー」好きなら「World of Tanks」に来い!

TGS2016特別編:知波単仕様の「ハ号」を眺め、VRで「WoT」の戦場に突撃せよ!

9月15日~18日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:
一般前売券 1,000円(税込)
一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料

 アニメ「ガールズ&パンツァー」(以下、ガルパン)とオンライン戦車アクションゲーム「World of Tanks」(以下、WoT)のコラボ連載。今回は東京ゲームショウ2016の特別編ということで、Wargamingブースにある「WoT」関連のレポートをお届けする。

 Wargamingブースを訪れると、真っ先に目を引くのが実物大の「ハ号」こと「九五式軽戦車」。劇場版「ガルパン」では知波単学園の福田が搭乗し、大洗の街を走り回ったのが印象的だ。「WoT」ではTier2の軽戦車「Type 95 Ha-Go」として登場する。

 「九五式軽戦車」がWargamingブースに展示されるのは、2013年以来2度目。ただし今回は劇場版「ガルパン」の放映後となることもあって、知波単学園のチームロゴまで入った特別仕様となっている。この「九五式軽戦車」が断じてハリボテではない証拠に――

 コスプレしたコンパニオンの女性が車輌に乗っても大丈夫。写真撮影にも丁寧に応じてくれるので、ビジネスデイから多くの人が撮影していた。

 しかし私はこれだけでは済ませない。コンパニオンをそっちのけで「九五式軽戦車」の本体を様々な角度から撮影する。特にチームロゴが入る角度は入念に、だ。コンパニオンの笑顔を添えてベストポジションから撮影する人々を尻目に、一眼レフカメラを構えて全く違う角度からの接写を続ける男性(プレス腕章付き)は、もはや不審人物以外の何者でもないであろう……と思ったら同好の士が結構居て安心したりもした。

 ちなみにスマートフォン版「WoT Blitz」では、「Type 95 Ha-Go」に知波単学園スキンが実装されることも発表されている。詳しくはこちらの記事をご覧いただきたい。

「WoT」で見ると結構小さく感じる戦車なのだが、実物を見るとなかなかの迫力だ
「WoT」の世界に入り込んで戦場を眺められる。ヘッドフォンで音も聞こえる
しゃがむと視点も追従する。これだけでまた臨場感が増す

 またブースでは知波単学園仕様の九五式軽戦車以外にも、「360°視界モードの『World of Tanks』(仮)」という体験コンテンツがあったのでこれについて語りたい。

 「VR WoT」とでも呼ぶべきこのコンテンツは、VRヘッドセット「Oculus Rift」を装着し、「WoT」の様々なシーンを眺められるというもの。残念ながらゲームプレイはできず、見るだけのコンテンツである。

 ヘッドセットを装着すると、眼前に「WoT」で見た戦場がリアルに広がる。視点は戦車の中からではなく、走る戦車の上に立ったり、間近の地面、あるいは近くの建物の上から見たりする。前後左右を自由に見渡せるのはもちろん、ヘッドトラッキングにより、1歩分程度の移動や、しゃがんだりした時にもきちんと視点が追従する。

 私は根っからのゲーマーなので、見るだけと聞いて正直がっかりしたのだが、実際に見た後は我ながら驚くほど気に入ってしまった。普段はモニター上で見ている戦場に自らが立ち、存在感のある立体映像で戦車達を間近で存分に眺められるのがとても新鮮で、プレーヤーとして素直に感動がある。

 また戦車の外から戦場を見るというコンテンツになるので、砲撃戦を繰り広げる戦車の横に立つというなかなかできない経験ができる。これがまた格別の臨場感で、自分の真横で戦車が砲撃を受けて爆散した時などは、下手なホラーゲームより怖い。「ガルパン」ファンがこれを見たら、「『大丈夫、滅多に当たるものじゃないから』とか言ってる場合じゃないですよ西住殿!」とツッコミを入れたくなること間違いなしだ。

 このコンテンツはVRデモのために作られたオリジナルで、「WoT」のVRバージョンが出るという話があるわけではないそうだ。ゲーム化するなら視点や操作をどうするかなど考えるべきところはあるが、ぜひともこの臨場感の中で「WoT」をプレイしてみたいものだ。何なら他のプレーヤーの戦場でライブビューアとして使えるだけでもいい。

 体験時間は5分程度。「WoT」のプレーヤーならプラットフォームを問わず楽しめるコンテンツなので、東京ゲームショウ2016を訪れる「ガルパン」ファン、「WoT」ファンはぜひ体験していただきたい。

間近で砲撃され、爆散する戦車も見られる。キューポラから顔を出したまま砲撃戦を繰り広げる「ガルパン」のキャラクター達はとんでもなくすごいと思う

(石田賀津男)