Windows 10 ゲームマラソン

【Windows 10海外ゲーム特集その2】秋の夜長はハイソなストラテジーゲームで決まり!

Windows 10とぴったりな戦略&建設ゲームをピックアップ!

 ゲームOSとしてのWindows 10。次世代コンソールマシンとのマルチプラットフォームタイトルをPCならではの贅沢さで楽しめるのはもちろんのこと、PCならではの、PCでなければ遊べないゲームも幅広く楽しめるというのも、ゲームファンとしてしっかり覚えておきたい点だ。

 ゲームジャンル的に言えば、マウスやタッチ操作でじっくり楽しむストラテジーゲームこそ、PCゲームの独壇場だ。いわゆるリアルタイムストラテジー(RTS)だけでなく、詰将棋的に局面を考えていくターンベースストラテジーゲームや、より創造性を働かせてプレイする都市建設シミュレーションなど、その選択肢は幅広い。

 というわけで今回はWindows 10ユーザーの皆さんにオススメのストラテジーゲームをピックアップ。コンソールマシンにも、モバイルにもない、PCだからこそ遊べる戦略&建設ゲームだ。

 ちなみにこのジャンル、処理的にはユニットや建物といった小さなものを大量に扱うケースが多く、GPUよりもCPU負荷が高い傾向がある。このため、CPUオーバーヘッドを大幅に削減できるDirectX 12による恩恵も受けやすい。

例えばストラテジーゲーム専門のデベロッパーStardockが開発中のRTS「Ashes of the Singularity」。大量のユニットを同時並行して処理・操作するゲーム性はDirectX 12にうってつけで、出資者向けのアルファ版からDirectX 12対応で開発が進められている。

「Cities: Skylines」─ 都市建設ゲームの理想形、Windows 10専用版も?

Windows 10への対応状況(9月14日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
メーカー対応未対応
Windows 10独自機能Game Bar(ウィンドウ表示時のみ)
不具合報告特に無し
サポート情報Steamページ

 広大な土地に、思い通りの都市を建設したい……。都市建設シミュレーションのコアなファンたちが夢見る、素朴だけど非常に要求度の高いコンセプトを、北欧のインディーデベロッパーが忠実にゲームの形にまとめあげたのが本作、「Cities: Skylines」だ。

 もともとEA Maxisによる「シムシティ」(2013年版)への物足りなさが開発を加速さえたという本作は、非常に自由度の高い交通網のレイアウトシステムや、緻密な交通シミュレーション、柔軟性のある建設オプションや、非常に広大な土地といった、都市建設ゲームとしての核心部分のレベルの高さがウリだ。

 ただひたすらにプレーヤーの創造性を反映することに重きを置いたゲームシステムは、本家本元の「シムシティ」の精神を、現代のゲーム開発技術で見事に復興させたかのような趣がある。今年3月にSteamで発売されるや大評判となり、今世代最高の都市建設ゲームとの呼び声も高い。Windows 10での動作もバッチリなので、じっくりまったりと都市建設を楽しみたいみなさんにはぜひ触っていただきたい。

「Sid Meier's Civilization V」 ─ 時間泥棒の大定番、タッチ操作にも対応

Windows 10への対応状況(9月14日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
メーカー対応正式対応
Windows 10独自機能Game Bar(ウィンドウ表示時のみ)
不具合報告特に無し
サポート情報Steamページ

 「Sid Meier's Civilization V」は、ターンベースストラテジーの代表格と言えば、誰もがその名をあげる文明シミュレーションゲームのナンバリング最新作。2011年夏の発売からはや4年が経過する本作だが、その間に導入された大型拡張パック「Brave New World」や、その他のコンテンツ拡張や改良で、シリーズ最高の遊びごたえを誇る作品に成長。発売時に触った人でも、いま改めて遊んで見る価値のあるゲームといえるだろう。

 「Civilization」シリーズそのものは携帯ゲーム機にも展開されてきた歴史があるが、それらはいずれも“簡易版”といった雰囲気で、やはり最高峰は本家本元のPC版シリーズ。1ターン、1ターンを自分のペースで進めていき、次々に新たな局面と新たな選択肢が現れてきて、やめるにやめられなくなる中毒性、まさに最強の時間泥棒。デスクトップでどっしりと腰を据えてプレイしたい。

 また本作はWindows 8以降の端末で(もちろんWindows 10も!)タッチスクリーン操作にも対応しており、タブレットPCでのプレイも快適。つまり、こんなゲームをごろ寝しながらでも遊べるのだ……いつ寝ればいいんだ……。

 SFファンならスピンアウト作にも注目。2014年秋に発売されたシリーズ最新作「Sid Meier's Civilization: Beyond Earth」では宇宙時代の人類史をテーマに全く新しい体験が提供されるほか、来る10月にはその拡張パック「Rising Tide」の登場も控え、シリーズはさらなる広がりを見せている。秋の夜長には、本当にピッタリだ。

最新拡張パック「Rising Tide」。プレイには「Civilization: Beyond Earth」本体が必要

海洋への都市建設が可能となる本拡張パック。遊びの幅、戦略の幅がさらに広がり、睡眠時間はさらに無くなっていきそうだ……

「Rome II: Total War」 ─ “いくさ”が好きならこのシリーズ!

Windows 10への対応状況(9月14日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
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 数あるPC向け戦略ゲームの中でも、壮大な歴史を扱いつつ、もっと戦術要素にフォーカスしたシリーズ作品もある。その最高峰は間違いなくCreative Assemblyの「Total War」シリーズだ。

 数千、数万の兵士からなる大軍勢を率い、野戦や攻城戦をリアルタイムでプレイする本作。大部隊による陣形の構築や連動した機動戦など、往時の戦場の風景を呆れるほど壮大かつ緻密に描き出すゲーム性は、まさにPCゲームだからこそ実現できる複雑さと面白さ。

 2013年に登場したシリーズの最新作である「Rome II: Total War」では、これまでのアップデートを通じてゲームシステムや操作性の大幅な改善が見られたほか、バーチャル将軍念願のタッチスクリーン操作にも対応。高性能なタッチ対応ノートPC+Windows 10なら、さらに直感的に、野戦軍の指揮官の気持ちになりきってプレイできそうだ。

 その本質的なゲームシステムも、グラフィックス品質の高さも、他の追随を許さないレベルまで磨き上げられてきた「Total War」シリーズ。そろそろ次の新作が発表されてもおかしくない時期なので、シリーズ全体の今後にも期待大だ。

(佐藤カフジ)