Windows 10 ゲームマラソン
「キャンディクラッシュ」 全世界で5億人以上が遊んだパズルゲーム
全世界を虜にしたカラフルなキャンディワールドへようこそ!
(2015/8/25 12:00)
「キャンディクラッシュ」はイギリスに本社を置くキングが開発・運営しているパズルゲーム。前身となった「Candy Crush Saga」は2012年の4月に当時は世界中のソーシャルゲームの発信地だったFacebookのPC用ブラウザゲームとしてスタートした。その後プラットフォームをスマートフォン、タブレットに拡大してさらにブレイクし、サービス開始から1年で5億人がダウンロードするという記録を打ち立てた。
筆者がゲームショウなどで海外出張にいくと、世界中のどの空港でもせっせとキャンディを入れ替えている人を見かけるというぐらい世界的な人気タイトルだ。本日の「Windows 10ゲームマラソン」では、そんな神出鬼没の大人気ゲーム「キャンディクラッシュ」を紹介したい。
Windows 10への対応状況(8月16日現在) | |
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動作状況 | ★★★★★(正式対応) |
メーカー対応 | ネイティブアプリ対応(Windows ストアからダウンロード可能) |
Windows 10独自機能 | Xbox App、Game Bar、GameDVR |
不具合報告 | 特になし |
サポート情報 | Candy Crush Saga coming to Windows 10 |
総ステージ数は1,000以上。真似のできないボリュームとクオリティ
「キャンディクラッシュ」は、カラフルなキャンディを3つそろえて消していく「3マッチ」と呼ばれるジャンルのパズルゲーム。ただ消していくだけではなく、ステージごとに設定された様々なクリア条件を満たしていくことで、ゲームを進めていく。
本作はWindows ストアから無料ダウンロードして遊ぶことができる。ブラウザからなら従来通り、FacebookとキングのゲームポータルであるKing.comから遊ぶことができる。ちなみにアプリ版でアカウントを共有できるのはFacebook版のみとなっている。ブラウザ版でのプレイにはMicrosoft Edgeを使ってみたが、支障はなく、また、Game BarやGame DVRなどWindows 10の新機能についてもすべて使用することができた。
本作には友人と進捗を比べられるソーシャル機能がある。フェイスブックアカウントで始めれば、すでに遊んでいる友人がどの辺りを遊んでいるのかが、マップ上に表示され一目で分かる。またプレイしている友人に便利アイテムを送ったり、タイムライン上に進捗をメッセージ付きでシェアすることもできる。スマホ版とPC版のアカウントも共有できるので、プレイ環境を選ばずにその時手元にあるデバイスを使って遊べるのが魅力だ。
ゲームを始めてから最初の10ステージほどはチュートリアルになっており、基本のルールやキャンディの消し方を練習する。11番目のステージから先は、10ステージごとに「キャンディファクトリー」、「レモネードレイク」、「チョコマウンテン」とそれぞれに違うエリアになっており、新しいエリアに入るたびに新しいギミックが追加されていく。本作にはストーリーと呼べるほどのものはないが、毎回、そのステージの主のような存在がなんらかのトラブルを抱えており、女の子がそれを解決していくという筋書きになっている。
ステージの数は現在1,000ステージ。それに「ドリームワールド」という新ワールドがある。何年もかけて攻略している猛者でもなかなか最終ステージまでは到達できないという、気の遠くなりそうな数字だ。とはいえ、ネットには100ステージの攻略動画があったり、筆者の知人の中にもクリアしている人がいたりと、そこに到達している人たちが確実にいるというのはすごい。
ステージを進めるにはライフが必要で、これは時間で回復する。回復を待てない場合は、課金で買ったり、友達からもらうことも可能。多彩なルールや、矢継ぎ早に出てくる新ギミックなど、カジュアルゲームだからとは侮れない工夫や作りこみが本作の魅力なのだ。
多彩なギミックに苦労しつつもスペシャルキャンディで大逆転
キャンディの色は緑、赤、青、紫、オレンジの5種類。それぞれが違うキャンディの形をしている。基本的には3つを縦か横に並べると消える。これを縦や横に4つ並べると、合体して縦ストライプ、横ストライプのストライプキャンディに変わる。これを消すと、縦ストライプは縦1列を、横ストライプは横1列を丸ごと消してくれる。
同じ色のキャンディを5つ、くの字型に並べると袋に入ったラッピングキャンディになる。これを消すと周囲9マスのキャンディを一気に消すことができる。また縦か横に5個並べると、カラフルなカラーボムになる。このキャンディはどれか1色のキャンディを一度にすべて壊す力を持っている。
これらスペシャルキャンディは組み合わせて使うとさらにパワーアップする。縦横のストライプキャンディ同士を組み合わせると十字に列を消す。ストライプとラッピングキャンディを組み合わせると、縦横に3列ずつを一気に消してくれる。ラッピング同士だと通常のラッピングよりもさらに広い範囲を一気に消すことができる。カラーボムとストライプを組み合わせると、ストライプと同じ色のキャンディがすべてストライプキャンディに変わって発動する。カラーボムとラッピングではカラーボムの全消しが2度発動する。カラーボム同士は、最終必殺技のようなもので画面上のすべてのキャンディを一気に消してくれる。
最初のうちは単純に落ちてきたキャンディを消していればいいが、ステージが進むにつれて、限られたターン数の中でいかに要領よくこれらのスペシャルキャンディを作っていくかが勝敗を左右するようになる。離れ小島になった場所のキャンディなど、スペシャルキャンディを使わなければ消せないものも登場してくる。
勝敗のルールには、一定の時間やターン内に得点を獲得する、画面上にあるゼリーを消す、キャンディの中に挟まった果物を下に落とす、指定のキャンディをすべて消すといったものがある。制限時間内に消すようなタイムアタック系はとにかくキャンディを組み合わせまくるスピード勝負だが、指定ターン内に得点を稼ぐものなどは将棋のように何手も先を読みながらじっくり進めるタイプのものだ。
ステージが進むと出てくるギミックは、キャンディを閉じ込めている網や、何重にも重なって邪魔をするホイップ、だんだん増えてくるチョコレート、時限爆弾、スペシャルキャンディを邪魔するリコリス(黒いケーブルのようなお菓子)などかなり多彩だ。特に、キャンディを動かすたびに数字が減っていき「0」になると爆発してゲームオーバーになる爆弾や、キャンディを動かすたびに1マスずつ増殖してくるチョコレートは非常に厄介だ。
どうにも手詰まりになってもう駄目だと思いながらやっていても、偶然できたカラーボム1個で大逆転勝利できたり、逆にあと少しというところで移動回数が終わってしまい、ゼリーが1個残ってしまったりと、様々なドラマが生まれる。勝ったら次のステージに行きたくなるし、負けたら勝つまで遊びたくなる。そんなこんなで、気がつくと時間を忘れて遊んでしまっている。
「キャンディクラッシュ」には、進化型の続編「キャンディクラッシュソーダ」もある。こちらはまだWindows 10アプリは登場しておらず、Facebook上のみで遊ぶことができる。退屈な待ち時間を、白熱した時間に変えてくれる最強のゲーム。もしまだプレイしたことがないならぜひとも今日から初めてみて欲しい。
(C) 2014 King.com Ltd.