Windows 10 ゲームマラソン
PCゲーマーの必修タンクバトル「World of Tanks」
簡単かつ奥深い。PCゲームの今を象徴するタイトルでレッツ・バトル!
(2015/8/1 12:00)
2010年のサービス開始から5周年を迎えるオンラインタンクバトルゲームの決定版「World of Tanks(以下『WoT』)」。世界全体で一億人に迫るかという登録者数を誇る本作は、今日のPCゲームシーンを代表する1本だ。
本作は、現在ではモバイルやゲーム専用機にも展開しているが、PC版は旗艦バージョンとして積極的なアップデートを続けており、最も高品質のグラフィックスで、最もリッチなゲーム内容を遊べるのがいいところだ。PCのパワーを最大限に引き出してくれるWindows 10なら、最高のパフォーマンスで本作を楽しめる。
無料で遊べてインストールも簡単なので、とりあえず遊ぶゲームが欲しいならこれを入れとけ!という定番のゲームなのである。
Windows 10への対応状況(8月1日現在) | |
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動作状況 | ★★★★(快適に動作) |
メーカー対応 | 未対応 |
Windows 10独自機能 | Game Bar(ウィンドウ表示のみ) |
不具合報告 | 特になし |
サポート情報 | 公式サイトに記載なし |
リアリティとゲーム的おもしろさが高レベルで調和
「WoT」の良いところはなんといっても、緻密に描かれたリアルな戦車で、緊張感溢れるオンラインバトルを驚くほど手軽にプレイできるところだ。
収録されている戦車は、現在300種類を越えるほどのバリエーションに拡大中。国籍はドイツ、アメリカ、イギリス、フランス、日本、中国に及び、時代範囲は第二次世界大戦初期から戦後第1世代まで、車両クラスとしては軽戦車から重戦車、突撃砲に自走砲と、戦車を扱うゲームとしてこれ以上考えられないほどの圧倒的な物量だ。どんなニッチな好みも絶対に叶えてくれる、業界ナンバーワンゲームの強みである。
それに比べるとゲーム内容は意外なほどシンプルだが、驚くほどの広がりもある。戦車の動きやダメージの表現、砲撃等の操作システムはほどよく抽象化されていて、ゲーム初心者でもすぐに思い通りに動かして楽しめるうになる。それでいて、砲弾の貫通力と装甲の厚み・角度の対決という、戦車戦ならではの緻密な駆け引きがしっかりと再現されているので、本当にマスターするために何度も何度もプレイしてしまう魅力があるのだ。
遊びの幅も広い。手軽に参戦できるランダム戦は10数人の味方とともに敵の撃滅か敵陣の占領を目指すというシンプルなものだが、距離や角度による装甲貫通力や、車種毎の得意場面の違い、視界確保による敵情把握の重要性、チームワークのノウハウといった様々な要素が絡み合い、何千回プレイしてもまだ上達の余地があるほど奥が深い。
そういった形で各種用意されている遊びの頂点はクラン戦だ。7対7の固定チームで対決するクラン戦は、その最高峰が公式リーグ「Wargaming.net League」として運営されており、eスポーツ界の代表的な存在として、世界中のプレーヤーから熱い注目を集めている。そこではたくさんのプロゲーマーが誕生し、数々の公式大会で記憶に残る試合や、ドラマを生み出してきた。
そんな最高峰の世界にもシームレスにつながっている「WoT」は、まさに今のPCゲームシーンを象徴するゲームといえるだろう。簡単にはじめられて奥が深い。ほどほどのプレイでエンジョイするもよし、本気でプレイしてプロを目指すもよし、というわけだ。
「World of Tanks」でGame DVRを使ってみよう
これからWindows 10で「World of Tanks」をプレイしていきたい皆さんにお薦めしたいのが、Windows 10で搭載されたゲーム録画機能「Game DVR」の活用だ。
Game DVRを使えば、搭載しているCPUやグラフィックスカードがなんであっても、簡単にプレイ模様を録画することができる。Windows 10標準機能の強みで、録画のために追加のソフトを入れる必要もない。Win+Gキーを押して「Game Bar」を呼び出し、録画ボタンを押すだけという手軽さだ。
「WoT」はゲームの流れ次第で思わぬ大活躍ができたり、印象に残るような面白いシチュエーションに偶然出会う可能性がたくさん転がっているゲームだ。本作にはゲーム独自のリプレイ記録機能もあるものの、アップデートのたびにフォーマットが変わって再生が不可能になったりするので、やはり印象的なプレイは動画で残しておくのがいい。
Game DVRでは最高10分間のバックグラウンド録画もできるので、そんなプレイが飛び出した後に「録画しておけばよかった!」と困ることもない。慌てずGame Barを呼び出して、保存ボタンを押せば大丈夫だ。本作のゲームセッションは10分を越えることはまずないので、ラウンドの頭から最後まで撮り逃しナシである。
ただ、ひとつだけ注意してほしいのは、Game DVRを利用するために呼び出すGame Barインターフェイスが、フルスクリーンモードでは表示されないことだ(原稿執筆時点)。なので、Game DVRの機能を使いたい場合は、ゲームをウィンドウモード(解像度1,920×1,080以下)で動かしておく必要がある。
いまのところGame DVRがフルスクリーンモードでは使えないゲーム、というのはけっこうあるので、これを機会に「ALT+Enter」でフルスクリーンとウィンドウモードを切り替える、Windowsゲーム標準の操作を覚えておくと別のゲームでも役に立つはずだ。
というわけで、Windows 10でレッツ・バトル!