Windows 10 ゲームマラソン
見た目はゴージャス、だけど手軽に遊べる「FFXIV: 蒼天のイシュガルド」
Windows PC版限定のDirectX 11モードの美麗な画面を楽しもう!
(2015/7/31 00:00)
過去の紆余曲折を乗り越えて国内屈指のMMORPGとなった「ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)」。6月23日には初の拡張パック「蒼天のイシュガルド」がリリースされると同時に、Windows版ではより美しいグラフィックスを実現したDirectX 11モードでも遊べるようになった。本日の「Windows 10ゲームマラソン」は重厚なストーリーが高い評価を得ている「FFXIV」をご紹介しよう。
Windows 10への対応状況(7月31日現在) | |
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動作状況 | ★★★★(快適に動作) |
メーカー対応 | 検証作業中(8月中旬終了予定) |
Windows 10独自機能 | 未対応 |
不具合報告 | Game Bar呼び出し時にエラーが表示される |
サポート情報 | 「Microsoft Windows 10」への対応について |
1度DirectX 11版の美しさに慣れてしまうと、もうDirectX 9版には戻れない!
「FFXIV」といえば、グラフィックスの美しさが話題にされることが多い。グラフィックスが美しいだけに、さぞかし敷居の高いゲームなのでは、と思ってしまうところだが、実は想像よりもずっと敷居の低いゲームだ。Windows版の動作に必要とされる環境は、推奨環境こそCore i5 2.66GHz、GeForce GTX 660以上と高めだが、必要環境はCore 2 Duo 3GHz、GeForce 8800以上と低く抑えられている。最新のものならオンボードのみのノートPCでもプレイすることができる。しかもクライアントが軽いだけではなく、もっとも低いグラフィックス設定でも十分に美しい画面を楽しむことができるのも大きなポイントだ。
そんな中、拡張パッケージ「蒼天のイシュガルド」発売に合わせて、Windows版のみにDirectX 11版のクライアントが導入された。もし対応ビデオカードを持っているなら、PCで遊ばない理由はない。床の鏡面反射やテッセレーションを使った水の立体的な表現、SSAO(スクリーンスペース・アンビエントオクルージョン)を使った構造物の立体的な表現など、すべてがワンランク上の映像でゲームを楽しめる。
また、新種族アウラのキャラクターメイキングも体験できる新しいベンチマークソフトも配布されている。作ったキャラでベンチを回したり、そのキャラを製品版に引き継ぐことも可能だ。パッケージ購入前に雰囲気を見たいという人にはフリートライアルがオススメだ。レベル20までのコンテンツを14日間無料で体験することができる。
これまでゲームコンソールでしか「FF」シリーズを遊んだことがない人には、ゲームパッドモードがオススメだ。「FFXIV」はゲームパッドとマウス&キーボード用に2種類のユーザーインターフェイスが用意されている。2つのUIはワンクリックで切り替えが可能で、ボタン配置なども細かくカスタマイズすることができる。
Windows 10への対応はすでに発表されており、動作検証が終わり次第、改めて公式ホームページでアナウンスがある。検証作業の終了は8月中旬ということで、8月中には正式対応となりそうだ。
筆者がPreview版で遊んでみた限りでは、特にトラブルもなくこれまでとまったく変わらない感覚で遊ぶことができた。Windows 10の新機能については、パッチ3.05の時点ではまだ対応が終わっていないようで、Game Barを立ち上げようとしてもエラーが出て動作しなかった。このためGame Barでのスクリーンショットや動画の撮影は今のところできない。このあたりは正式対応に期待したいところだ。
オフラインゲームのように盛り上がりのあるメインストーリー
「FFXIV」は、メインストーリーを進めることでできることや入れるエリアが増えていく。「蒼天のイシュガルド」を始めようと思った場合、まずは「新生エオルゼア」のメインストーリーを最後まで終わらせる必要がある。「蒼天のイシュガルド」のスタートに合わせて、「新生エオルゼア」までのコンテンツはレベルが非常に上がりやすくなっているので、チュートリアル気分でこなしていけばちょうど操作に慣れたころにイシュガルドに到達することができるだろう。
プレーヤーは冒険者として様々な事件に巻き込まれ、解決していくうちに、次第にエオルゼアを救う英雄として認められ、さらに大きく成長していく。カットシーンを多用したメインストーリーは非常にドラマチック。特にレベル50になってからイシュガルドへと向かうクライマックスにかけては、映画のように見応えのある長いカットシーンが用意されている。
本作では武器を持ち替えるだけで自由に職業を変えることができるアーマリーシステムがあるので、色々なクラスを同時平行して育てることができる。クラスは、盾役のタンク、回復が専門のヒーラー、攻撃をするDPSの3ロールに分かれている。その日の気分で、今日はナイトでタンクをして、別の日には同じダンジョンにヒーラーやDPSとして参加するということも可能だ。
他のプレーヤーと一緒に遊ぶには、パーティを募集するかコンテンツファインダー(CF)を使う。CFは、行きたい場所をチェックして登録しておけば、どこからでもダンジョンに参加できる便利な自動マッチングシステム。「FFXIV」ではダンジョンやレイドはすべてインスタンス内で行なわれる。そのためMO的だと言われることもあるが、モブハント、トレジャーハントなどフィールドを使った遊びも充実している。
開発スタッフはスクエニの名作を作ってきたベテラン揃いで、スタイルこそ「WoW」ライクな外国産のMMORPGに似ているが、中身はしっかりと家庭用「FF」シリーズの精神を受けついでいる。さらに「FFXIV」はスピンオフの形で、他のシリーズからのゲストが多数登場している。歴代の召喚獣はもちろん、ゴールドソーサーや魔大陸、クリスタルタワー、ギルガメッシュやオルトロス&テュポーンなどなど。ドット絵時代に死闘を繰り広げた暗闇の雲を間近にみたりと、ファン感涙間違いなしのコンテンツが散りばめられている。「FF」シリーズに思い入れがあるなら、ぜひ触ってみて欲しい1本だ。
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