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「ワールドクラブ チャンピオンフットボール インターコンチネンタルクラブス 2007-2008」【特別編:EXキャンペーン選手カードインプレッション】 |
欧州および南米のトップチームと所属選手が実名で登場するサッカーゲーム。ジョイスティックなどで選手を直接操作するのではなく、フィールド上に“実在する選手のカード”を配置して、それを動かしたり、戦術ボタンなどで指示を与えながらプレイする。練習と試合を繰り返しながらチーム経験を積み重ねていき、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出される。 |
今回は特別編として、「エクストラカードキャンペーン 第5弾」実施を記念して、賞品として発表されている選手カード5枚のインプレッションをお届けする。「エクストラカードキャンペーン 第5弾」は、以前弊誌でもお伝えしたとおり、カードの空ピロー袋(包装袋)10枚を所定のあて先まで送付すれば、抽選で3,000人にWCCFで使用できる選手カード5枚がセットでプレゼントされるというものだ。
本キャンペーン最大の魅力は、プレゼントされる選手カード5人のうち4人が初登場の選手ということ。詳細については、「WCCF」公式サイトを参照して欲しい。応募〆切は7月21日まで。まだ間に合うので、余裕がある人は応募してみるといいだろう。
※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。
■ エクストラカード・選手インプレッション
それではさっそく、EXカードで登場する各選手の使用感について紹介していこう。ここでの使用感とは、筆者がひと足早く、実際にプレイした感覚に基づいてその印象をまとめたものだ。使用感はプレーヤーによって個人差があると思うが、そこを割り引いて判断してもらえれば参考程度にはなるであろう。またそのほかに、カードに記載されている基本データと、選手の簡単な経歴についても載せていくことにする。
●ニコラス・ブルディッソ
【経歴】
名門ボカ・ジュニアーズでディフェンダーのかなめとして活躍。その後インテルに移籍し、セリエAの3連覇に貢献した。2006年W杯ではアルゼンチン代表選手として招集され、試合に出場している。
アルゼンチン代表の主力選手として、その能力の高さには定評がある。インテルでも2006~2007シーズンから出場試合を増やしており、カード化が待たれていた選手といえるだろう。基本ポジションはセンターバックだが、サイドバック、中盤を任されることもある。2007~2008シーズンの時点で、すでにベテランの域に達している。
【使用感】
1対1のディフェンス能力に、とくに強さを発揮するディフェンダー。スピード値はあるが、さほど動かずに、正面からFWと対することが多い。守備範囲はそれほど広くないが、マークした選手は確実に抑える、といった印象だ。スタミナはさほどないので、守備範囲の広さが求められるサイドバックなどには不向き。中央にどっしりと構えさせ、そのディフェンス力の高さを活かしたほうが良いだろう。レギュラーカードのセンターバックとしては、一級品といえる守備能力の高さを持っている。
KP戦術はマンマーク。筆者の考えでは、この戦術を守備の基本とするのは危険である。現バージョンにおいてはマンマークの動きでかえって味方DFが混乱し、相手FWの突進を許してしまうケースが多いように見受けられる。
【データ】
1対1の強さでは、レギュラーカードのDFとしてかなり高いレベルに位置する。センターバックとして使い、FWのドリブル突破を遮断していこう |
●アレクシス・ルアーノ
【経歴】
マラガのカンテラ(下部組織)育ちの、スペインの若手ディフェンダー。2003~2004シーズンにリーガ・エスパニョーラにデビュー。その後ヘタフェに移籍して活躍し、ビッククラブからも注目される存在となる。2007年からはバレンシアでプレイしている。
セルヒオ・ラモスらと同世代で、期待の若手。しかし2007~2008シーズンは怪我に泣かされ、出場試合数が少ない。基本ポジションはセンターバック。ヘディングなどでの攻撃力にも定評がある。
【使用感】
ディフェンス値16が示すとおり、それなりの守備の堅さを持っている。しかしレギュラーカードのトップクラスと比べると、1対1の守備にはやや不安がある。だがそのぶん守備範囲は広く、動き回ってカバーしてくれるのが特徴。同じスピード値14を持つブルディッソと比べると対照的だ。本職はセンターバックだが、現バージョンにおいてはサイドバック、フォアリベロなどに使うといいだろう。
KP戦術はパワープレイ。発動させるにはある程度人数をかけて前線に出さなければならず、使いこなすのは難しい。無理に試す必要はないだろう。
【データ】
テクニック値が13あり、守備範囲が広いので中盤で使うのもいい。フォアリベロで使うと、積極的に前に出てボールを奪ってくれる |
●エマニュエル・エブエ
【経歴】
ベルギーのチームでプレイしていたが、2004年にアーセナルの練習生となる。2005~2006シーズンから出場機会を増やし、一気にブレイク。足の速さを最大限に生かし、サイドを強引にオーバーラップしていく姿が目立つ。2006~2007シーズンではサイドバックが基本ポジションだったが、2007~2008シーズンではサイドハーフ、中央などでも使われている。2006年W杯ではコートジボワール代表として出場した。
【使用感】
2006~2007シーズンにカード化された選手で、それよりもテクニック値とパワーが上昇している。なんといっても、この選手の最大の魅力はスピードだ。スピード値19は破格の数値で、攻守に貢献することができる。
ウイングで使えば、快足を活かしてサイドを突破し、クロスを上げてくれる。ただし2006~2007と比べると、KP戦術がカットインであることに注意したい。カットインをKP戦術として使うと、中央に切り込んでいって止められやすくなる。しかもシュート力がかなり低く、自分でゴールを決めるのは至難の業。ウイングで使う場合は、ほかのKP戦術を使うことをお薦めする。そのほうが素直にタッチライン沿いに走ってくれる。サイド突破戦術に使うなら、クロス重視のKP戦術を持つ2006~2007バージョンのほうが使いやすいかもしれない。
ディフェンス値11は、守備の選手としては物足りなく思えるかもしれない。しかし使ってみると、意外な守備力の高さを発揮する。最終ラインに使うには怖いが、中盤ならセンターでも、サイドでも十分な守備を見せてくれる。レギュラーカードの、大半の守備的MFよりも貢献度は高いので、試してみることをお薦めする。
【データ】
ウイングで使ってもいいし、中盤の守備的な位置ならどこでも使える。中盤で使った場合の守備力の高さは、2007~2008シーズンの経験が反映されているのかも? |
●ネルソン・リバス
【経歴】
コロンビアのクラブからアルゼンチンの名門リーベル・プレートを経て、2007~2008シーズンからインテルに所属。怪我や出場枠の問題で、2007~2008シーズンの出場試合は少ない。しかしその能力は高く評価されており、今後の飛躍が待たれる選手の1人である。足の速さを活かし、一瞬のアプローチで相手の攻撃を抑えるのがプレイスタイル。
【使用感】
典型的なスピードタイプのディフェンダー。スピード値の重要な2007~2008バージョンにおいては、注目に値する資質を備えているといっていいだろう。最終ラインでの1対1はそれほど強くないので、カバーリングに徹するようにするとよい。センターバックで使うなら、1対1に強い選手と組ませよう。サイドバックやサイドハーフ、フォアリベロなど、広い守備範囲が求められるポジションに向いている。前目のポジションで使うとスタミナの消費が激しいので、交代も視野に入れておこう。
KP戦術はアンチスピードスター。快足FWをしつこくマークする戦術で、簡単に振り切られなくなる。基本の守備戦術として有効に使えるので、キープレイヤーとして使っていくのもいいだろう。
【データ】
スピードが速く守備範囲が広いので、さまざまなポジションで使えて重宝する。チームに加えておけば、確実に貢献するタイプの選手だ。タイソン似の顔がなかなか怖い |
●アンドリー・ボロニン
【経歴】
ドイツリーグ2部のマインツで得点を量産し、2002~2003シーズンで得点王を獲得。その後1FCケルン、レバークーゼンへと移籍した。レバークーゼンでの活躍が目に留まり、プレミアリーグのリバプールへ移籍。しかしリバプールでは出場機会が少なく、目立った成績を残せなかった。2008~2009シーズンはレンタルでヘルタ・ベルリンに移籍。好調を取り戻し、得点源としてチームを引っ張っている。
ウクライナ代表では、シェフチェンコのパートナーを務める存在。前線のあらゆるポジションをこなし、攻撃のタクトを振るう。円熟期に入り、さらなる活躍が期待される選手である。
【使用感】
潜在能力がとても高い選手だが、2007~2008バージョンの特徴には適応していないのが残念。スピード値が16だが、中央を突き抜けるには少々足りない。またサイドからのクロスを受けてシュートするのも、ポストタイプのFWと比べるとそれほど得意ではない。ただしダイレクトボレーはうまいので、狙っていくといいだろう(ダイレクトボレーを狙うには、クロスが上がったときに少しだけタイミングを遅らせてシュートボタンを押すとよい)。
しかしこれらの不遇な要素を差し引いても、魅力的な特徴をボロニンは持っている。オフェンス値は17だが、足でのシュートの決定力はかなり高い。また味方を活かすのがうまく、絶妙なラストパスで得点をアシストする。シャドーストライクのスキルどおり、1.5列目からの飛び出しも特徴で、するすると抜け出てシュートを打ってくれる。
もっとも適していると思えるのは、セカンドトップとして使う方法だ。現バージョンなら中央突破戦法を採用し、エースFWの少し後ろで使うといいだろう。なお、前述のシェフチェンコとの相性について、特別なプラフアルファなどは確認できなかった。
【データ】
足でのシュート技術はレギュラーカードの中でもかなり高い。アシストもうまいので、セカンドトップで使うのが理想だ |
■ 最後に ~新カードを使い、新たな戦略を生み出せ!
EXカードキャンペーンは、抽選のため皆が等しくカードを手に入れられるわけではない。それだけに、運良く当選した人は、手に入れた選手をぜひ1度は使ってみて欲しい。今回いろいろ調べてみて意外だったのは、中盤でのエブエの守備力の高さだ。能力を引き出すため、いろいろなポジションで使ってみるのもおもしろいだろう。
本作は試せば試すほど、新たな発見があっておもしろくなる作品だ。ぜひこれからもいろいろなチームを作り、遊んでいって欲しいと思う。
(C)SEGA
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The game is made by Sega in association with Panini.
http://sega.jp/
□「WORLD CLUB Champion Football」のページ
http://www.wccf.jp/
(2009年 7月 15日)