【連載第19回】開発者が語るiPhone/iPadゲームの最先端

iPhone Spotlight Report

バンダイナムコが満を持して「ガンダム」アプリを発表
「Gジェネレーション タッチ(仮)」などの開発者に直撃

 世界中でブームを起こしたiPhoneは、新たなゲームプラットフォームとしての地位を得た。続いて登場したiPadも、かつてないゲーム体験を生み出す可能性を秘めている。本連載では、iPhone/iPadゲーム開発者へのインタビューから、最新のトレンドや魅力を探っていく。



9月17日 収録


 株式会社バンダイナムコゲームスがiPhone/iPod touch向けに「機動戦士ガンダム」のゲームアプリを開発していることが「東京ゲームショウ2010」直前に電撃発表され、会場では早速、試遊台が用意された。ゲームファン待望の「ガンダム」ゲームだけあって反響も大きかったが、1度に4つもタイトルを用意してきたことに驚いた方も多いと思う。

 発表された4つのタイトルは、シミュレーションゲームの「SDガンダム Gジェネレーション タッチ(仮)」、格闘ゲームの「ガンダム ファイティングスピリッツ(仮)」、ツール系アプリの「GUNDAM Tool Box - RX-78-2 COCKPIT ver. -(仮)」と「GUNDAM Tool Box - RX-78-2 simple icons ver. -(仮)」となっている。体験レポートはこちらに掲載しているので、合わせてご覧いただきたい。

 今回、「東京ゲームショウ2010」の会場において、「ガンダム」ゲーム2作品の開発を担当しているバンダイナムコゲームス 第2スタジオ第2-3プロダクション1課 アシスタントマネージャーの桑原顕氏と、マーケティング担当の第2スタジオマーケティング企画部マーケティング企画課 アシスタントマネージャーの山田大輔氏に、「ガンダム」アプリについてインタビューできたので、その内容をお届けしよう。




■ 1年前から「ガンダム」のゲームアプリ化計画が始動

「ガンダム」ゲームアプリ開発担当の桑原顕氏
マーケティング担当の山田大輔氏

――iPhone/iPod touch用の「ガンダム」アプリを開発する計画はいつ頃からあったのですか?

山田大輔氏: 計画自体は、iPhone 3GSが発売された頃ですので、1年ほど前からになります。

――その時からタイトルやジャンルは決まっていたのでしょうか?

山田氏: その時はまだ具体的なものは決まっていませんでした。いろいろな開発会社などと相談していくうちに、iPhone/iPod touchの画面に直接触れてフリップやタップで操作していくUIがシミュレーションゲームに適しているということになり、それで「Gジェネレーション」に決まりました。それと「ガンダム」のコンテンツを手がけている桑原が、モバイル版「Gジェネレーション」を手がけていたことも要因です。実際に開発に取りかかったのは、今年の6月くらいからです。

――今回のラインナップに「ファイティングスピリッツ」が入っていますが、格闘ゲームを出すことにした理由は?

桑原顕氏: 「ガンダム」に興味がある方が、誰でもガチャガチャと操作するだけで「ガンダム」の世界に触れながら気軽にゲームを楽しんでもらえるものを作ろうと考えた時に、格闘ゲームが意外に合っているのではないかと感じたのがそもそもの発端です。iPhoneのスペックを活かして豪華なグラフィックスでモビルスーツを魅力的に表現できますし、短時間で手軽に遊べて、原作に準拠した派手で格好いい技で相手を倒せるという爽快感と面白さも合わせて楽しんでいただける点も大きな理由です。こちらの開発を開始したのも6月頃からです。

――今回、1つだけでなく4つも発表したのは、何か狙いがあるのでしょうか?

山田氏: 我々が「ガンダム」のアプリを出す場合、1本出して終わりということは、これまでの展開から言ってもありえません。これだけファンが多く、皆さんからご支援いただいているコンテンツなので、きちんとロードマップを持ってラインナップを揃える必要があります。そのため今回は厚めに揃えてあります。




■ ネットワークを活かした「Gジェネレーション」になる

――これまでさまざまなコンシューマーゲーム機で発売されてきた「Gジェネレーション」シリーズですが、iPhone版が他と違う点はどこになるのでしょうか?

桑原氏: モバイル版にも当てはまることですが、既存のコンシューマーゲーム機のタイトルとの最も大きな違いは、ネットワーク経由での追加ダウンロードです。本編では登場しない特殊な機体やキャラクターなどが追加できるようになっています。またインターフェイス部分をiPhoneの特長であるタッチ操作に特化させています。私も実際にブースに立って、お客様が操作されるのをチェックしていたのですが、お客様の仕草や表情からまだまだ改修しなくてはいけない点が多数あることを教えられました。例えば、出展したバージョンではお客様自身で拡大・縮小の操作をしなければいけないところを、なるべくプログラム側でフォローして、もっと快適に操作できるようにするなどです。リリースまでには快適にプレイしていただけるよう全力で改善していきますのでご期待ください。

――戦闘アニメーションはどのようになる予定ですか?

桑原氏: 戦闘シーンはファンの方が見ても、思わず原作の1シーンが頭に思い浮かぶようなアニメーションを再現するように制作しています。例えば「νガンダム」が放つファンネルの挙動や、戦艦が艦砲射撃を行なうシーンなどには力を入れています。もちろん「ガンダム」をよく知らない方にも純粋に「格好いい!」と感じていただける演出になっていると思います。

――コンシューマーゲーム機向けのタイトルとは異なる機体開発システムが搭載されるそうですが、どのようになるのでしょうか?

桑原氏: 今回のiPhone版では2つの機体を掛け合わせて新たな機体を生み出す仕様になっています。「鍛えた機体をベースに開発すると、鍛えた努力が反映される」、「1つの機体をとことん鍛えられる」という点を重視しており、開発の結果、必ず決まったレベルやステータスの機体ができあがるのではなく、掛け合わせる機体の強さや所持スキルによって、新たに開発される機体の性能が変わる仕組みになっています。1つの機体をとことん強化したいのであれば、同じ機体を2機用意してそれぞれを極限まで強化して掛け合わせることで、それまで以上のスペックを持った機体を生み出すことも可能になっています。やり込みプレイをされるユーザーさんでもモチベーションを持って楽しんでいただけるかと思います。

――あまり長時間遊ぶ時間がない人もいると思いますが、そういう人は強い機体を作れないのでしょうか?

桑原氏: 機体を強くするにはどうしても時間が必要になってしまいますが、時間がない人でも強い機体が作れるよう、キャラクターと機体を選んで24時間出撃させておくことで自動的に成長する「特殊任務」を用意しようと考えています。また有料課金で購入できる機体やキャラクターは、どれも初期時点から比較的性能の高いものになりますので、そうした機体を購入いただくことでクリアが難しいステージの攻略も進められるのではないかと考えています。同時に開発などで大量に消費するゲーム内通貨CP(キャピタル)も数時間以上プレイしないと入手できない額をまとめて課金で購入していただける形にすることで、強力な機体を短時間で一気に揃えることも可能になるかと思います。

――ステージ数はどれくらい用意する予定ですか?

桑原氏: 今回は原作に基づいた「シチュエーション」と、自分の部隊を鍛えて強力な敵の部隊に挑戦する「クエスト」を合わせ100以上のステージを用意する予定です。

――ステージや機体はさらに追加する予定はありますか?

桑原氏: もちろん検討しています。お客様から要望をいただき次第、随時検討していこうと考えています。

――アイテム課金の要素は、機体やキャラクター以外に何か予定していますか?

桑原氏: マップ上で広範囲の敵機を攻撃できるマップ兵器や、特定の攻撃を一定回数無効化できるオプションアイテム、受けたダメージを回復できるアイテムなど色々なものを検討しています。

――アプリ本体や課金アイテムの価格、種類はどの程度を予定していますか?

桑原氏: 価格や課金アイテム数については検討を進めているところです。現時点で配信されている様々なゲームをダウンロードして1ユーザーとして遊んだ際にどのように感じるか、またそのゲームに対してどのようなレビューが記載されているのかなどを判断基準として探っている段階です。

――iPhone 4向けの要素はありますか?

山田氏: iOS 4と、GameCenterは対応を予定していますが、具体的な内容は検討中です。マルチプレイでの対戦は厳しいと思いますが、ゲームの達成度を表示するアチーブメントは入れる予定です。

――戦闘シーンのスクリーンショットですが、モビルスーツのグラフィックスにジャギーが目立つように見えます。あれは今後改良されるのでしょうか?

桑原氏: あのスクリーンショットは忘れてください(笑)。「東京ゲームショウ」の会場で流しているムービーも含め、相当な急ピッチで用意したものなので、今改めて見るとお恥ずかしい箇所が多々ありました。リリース時には大幅に改善したものを用意いたしますのでご安心下さい。

――現在の完成度はどのくらいでしょうか?

桑原氏: インターフェイスの修正など細かいところを除くと、まだ60%程度です。

――配信はいつごろを予定していますか?

山田氏: 11月末から12月には配信したいと考えています。iPhoneステージイベントでお話ししましたが、iPhoneアプリは開発期間を短くしなくてはならないため、このようなスケジュールになっております。

桑原氏: 開発側としては厳しいスケジュールですが、決して無理ではないという感触です。


【SDガンダム Gジェネレーション タッチ(仮)】
ガンダム歴代作品を再現したシナリオを追体験するストーリーシナリオモード以外にも、クエストモードや特殊任務などのモードも用意されている初代「ガンダム」の1話目「ガンダム大地に立つ!!」を追体験。サイド7に進入したザクを倒すとステージクリアとなる
タッチやフリック操作に適したインターフェイスを搭載し、ヘックスが小さくてタッチしにくくても画面左下の虫眼鏡ボタンでマップの拡大縮小が可能もちろん「ランバ・ラル」操る「グフ」との対決も追体験できる。名シーンではキャラクターが登場して会話するようにもなっている3機のモビルスーツが同時に相手を攻撃することもある。もちろん戦闘シーンでは3機登場し、派手な戦闘を繰り広げる

宇宙でのマップシーン。大量のモビルスーツが登場し、敵味方が入り乱れてターンごとに戦闘が進むユニコーンガンダムも登場。戦闘シーンでは、もちろんユニコーンガンダムならではの動きで登場する



■ モビルスーツ同士が格闘するゲームは操作感をとことん追及

――続いて格闘ゲーム「ファイティングスピリッツ」ですが、どのようなゲームなのでしょうか?

桑原氏: 本作は様々な「ガンダム」作品に登場するモビルスーツ同士が作品を越えて夢のバトルを繰り広げる対戦格闘ゲームです。冒頭でもお話しした通り、「ガンダム」に詳しくない方や格闘ゲームが苦手な方でもガチャガチャと操作するだけで格好いい必殺技を繰り出して敵を倒せることを重視して開発を進めています。もちろん「ガンダム」ファンの方や格闘ゲームが得意な方にもニヤリとしていただいたり、歯ごたえのあるプレイを楽しんでいただく事も可能です。

――こちらもモバイルゲームからの移植となりますが、違いを教えてください。

桑原氏: iPhoneに合わせたインターフェイスはもちろん、グラフィックス周りもiPhone用に合わせて美麗なものになっています。モビルスーツをモバイル版より大きく精細に表示できますので、その部分をもっと作り込んで、派手で格好いいものを目指して開発中です。

――格闘ゲームでは操作感が気になるところですが、どのようになるでしょうか?

桑原氏: バーチャルパッドの部分は、ユーザーさんからのレビューによる評価も高く、実際に自分がプレイして心から感心させられたカプコンさんのiPhone版「ストリートファイターIV」に少しでも迫るよう意識して開発しています。あの「操作して気持ちいい」感覚に近づけるよう、細かいところまで色々と勉強させていただいています。

――東京ゲームショウに出展していたバージョンの操作性をさらにブラッシュアップしていくのですね。

桑原氏: 今回出展したバージョンの操作性を更にブラッシュアップしていくことはもちろんですが、実際にブースで遊んでいただいたお客様からは他の操作性の可能性についても様々なアドバイスをいただきました。そうしたアドバイスを元に、今回出展したバージョンに実装していたものとは異なるスタイルでプレイできる操作方法を追加し、ユーザーさんが自身で1番操作しやすいと思うものを自由に選択して遊んでいただける形にしようと考えています。

――気になる登場モビルスーツですが、最初は何体くらいになりますか?

桑原氏: 最初に必ず10体以上は出したいと思っています。さらに、モードをクリアしてボスを倒すと、そのボスが使えるような形も考えています。その後も他のモビルスーツを追加できるようにして、徐々に増やしていく方向で検討しています。

――モバイル版に存在しないモビルスーツも追加されるのでしょうか?

桑原氏: モバイル版には出せなかったモビルスーツもいくつかありましたので、それを配信していくことは考えてはいます。

――最終目標としては、どれくらいを目指していますか?

桑原氏: 入るだけ入れたいと思っています。今回、あらゆる「ガンダム」シリーズの主役機、ライバル機が登場すると銘打っていますので、一通り網羅することを目指しています。

――モビルスーツの追加は、無償のバージョンアップになるのでしょうか? それともアイテム課金方式になるのでしょうか?

山田氏: まだ決まっていません。例えばですが「ストリートファイターIV」のキャラクター追加は、アイテム課金にしないで無償アップデートにすることで評価を上げていますし、そのことによってランキングの上位をキープしてユーザーさんを増やしていると思っています。そういったところも参考にした方がいいのではないか、とは思ってはいます。

桑原氏: 無償アップデートによる追加はある意味正しいと思っています。アイテム課金だけだと、どうしてもユーザーさんからは「売る側の都合」と思われてしまいがちです。実際に自分自身が1ユーザーの視点で考えると、そう考えてしまう気持ちも非常によくわかります。ビジネスとしては非常に厳しい選択ではありますが、無料追加にチャレンジすることで既存のお客様に喜んで長く遊んでいただき、まだ買われていない方もレビューを見て「これは無料でどんどん増えていくんだ」ということがわかり、購入の動機につながるといった、いい流れを生み出せるきっかけになればと考えています。

――本作にはパイロットも選べるようになっていますが、それによって攻撃方法が変化したりするのでしょうか?

桑原氏: なるべくシンプルなゲーム内容にしたいので、その部分をどうするのか仕様を検討しているところです。パイロットの乗り換えがあったほうが面白いとは思うのですが、何もわからないゲーム初心者の方に対して、最初から選んで遊ぶのは、ちょっと厳しいとも思います。ただ、せっかくパイロットとモビルスーツが選べますので、それぞれの特性は何らかの形で出していきたいです。

――GameCenterは利用されるのでしょうか?

桑原氏: GameCenterを利用して、他のお客様とランキングを競えようになる予定です。

――価格はいくらになるのでしょうか?

山田氏: その時の市場によって決めたいので、まだ未定です。

――配信時期はいつごろの予定ですか?

桑原氏: 「Gジェネレーションタッチ」と同じタイミングで、年末を予定しております。個々に単独で配信していくよりも、複数を同時に配信する「面の展開」を行なうことで、お客様には1つのアプリだけでなく、他にも「ガンダム」のアプリがあるということをアピールをしていきたいと思っています。

――開発状況は何%くらいでしょうか?

桑原氏: こちらも、だいたい60%くらいです。

――「Gジェネレーション」と同じくらいですね。今年の冬にふたつの「ガンダム」ゲームで遊べるのを楽しみにしています。


【ガンダム ファイティングスピリッツ(仮)】
1人でCPU相手に戦う「シングルモード」と、Bluetoothを使用して他のプレイヤーとリアルタイムに対戦する「VSモード」が用意されていたモビルスーツと搭乗するパイロットを選んで開始する。モビルスーツや、搭乗するパイロットは、各ガンダムシリーズから登場する登場するモピルスーツは「ガンダム」や「ジオング」だけではない。「Zガンダム」、「ストライクガンダム」など、様々な「ガンダム」シリーズから特徴あるモビルスーツが多数参戦
モビルスーツごとに設定された必殺技の数々が迫力の戦闘を更に盛り上げる! 必殺技が発動するときは、パイロットが画面いっぱいに現われる演出もあるコンボ技が炸裂! 巨大なモビルスーツ達が画面中を動き回り、拡大・縮小機能をフル活用した表現による迫力のバトルが展開する!シリーズの枠を越えて「ガンダム」同士が対戦格闘で激しいバトルを繰り広げる



■ ゲームファンだけでなく、面で展開する「ガンダム」アプリ

――続いてツール系アプリの「GUNDAM Tool Box - RX-78-2 COCKPIT ver. -(仮)」と「GUNDAM Tool Box - RX-78-2 simple icons ver. -(仮)」ですが、どういうアプリなのでしょうか?

山田氏: 「ガンダム」のコクピットなどをデザインした、着せ替えアプリのようなもので、ランチャー(メニュー)ツールになっています。「COCKPIT ver.」では、コクピット内の計器やレバーなどを動かせるようになっており、それらを動かして「ガンダム」を操縦しているような気分になりながら、iPhoneでよく使用する「メール」や「電話」、「カレンダー」など、8つの基本アプリを起動できます。

――このようなガジェット系アプリを出すことにした理由は?

山田氏: 携帯電話で着せ替えアプリが流行っていますが、それと同じように「俺のiPhoneをすべてガンダムに染めたい!」という方がいらっしゃいます。そこで、そういう方に向けたiPhoneアプリがあってもいいのではないかというので出すことにしました。

――これも先ほどの面での展開のひとつでしょうか?

山田氏: そうです。ゲームを遊ばない「ガンダム」ファンもいらっしゃいますので、ゲームアプリだけではその方々に興味を持っていただけません。そのためゲームではない「ガンダム」アプリも提案していきたいと思っています。

――会場にも出展されましたが、来場者の反応はいかがでしたか?

山田氏: 「UIカスタマイゼーションの着せ替えガジェットツールです」と言ってコクピットの画面をお見せしても、「これどうしたらいいんですか?」と返されます。しかし操作を説明すると、「こんな使い方もあるんだ!」と驚かれていました。

桑原氏: 当初は、「東京ゲームショウ」にこれを出しても見ていただけないのではと話していたのですが、触っていただいた方々は新しいものを見つけたという反応をされていて、評判はよかったです。

――なるほど、今後の「ガンダム」系アプリが楽しみですね。

山田氏: 「ガンダム」は面での展開をしていきますので、いろいろな種類のアプリを出していって、ゲーム好きの「ガンダム」ファンはもちろんのこと、ゲームを遊ばない「ガンダム」ファンの方にもバリエーションを楽しんでいただこうと考えています。


【GUNDAM Tool Box - RX-78-2 COCKPIT ver. -(仮)】
コクピット内のレバーを動かせたり、ボタンを押せたりする。これを操作すると、よく使われる8つのアプリが起動する仕組みになっているカレンダーにはスケジュール管理機能も搭載されている。もちろん背景も「ガンダム」関連のイラストだ「ガンダム」に登場するモビルスーツのイラストが毎月変わるカレンダー

【GUNDAM Tool Box - RX-78-2 simple icons ver. -(仮)】
「RX-78-2 ガンダム」のイラストが描かれたメインメニューから各アイコンを押して8つの機能を呼び出せるiPhoneの電話機能も「ガンダム」のデザインになっている選んだメニューに応じて表示される「ガンダム」のイラストも変わる



■ 「ガンダム」アプリは当面日本だけの展開

――「ガンダム」アプリの海外展開は行なうのですか?

山田氏: 配信は当面、日本のみで、それ以外の地域に関しては検討中です。やはり最もファンが多いのは日本ですし、まずは日本でしっかりと作り上げていきます。しかし「ガンダム」のアプリを発表した際に、Twitterで「ガンダムきた!」と中国語でつぶやかれたりもしていて、台湾や香港などアジア方面の「ガンダム」ファンからも待ち望まれていると感じています。出していきたいという思いはありますが、海外展開も同時に行なうとなると、開発スケジュールやクオリティなど、いろいろな問題も増えてきます。まずは日本でキチンと展開してからということになります。

――最後に、読者に向けて一言お願いいたします。

桑原氏: iPhoneで初の「ガンダム」タイトルということで、開発側も相当プレッシャーを感じて作っています。「Gジェネレーション」はコンシューマーで多くのファンの方がいらっしゃるタイトルですので、そのブランドに対する期待を裏切らないような新しい楽しみ方を提供できるように、「ファイティングスピリッツ」は“簡単に・気持ちよく遊べる”というコンセプトがブレないように、それぞれ意識しながら開発を進めています。街中や電車の中でも、iPhoneを触っている方が最近特に増えてきたように感じています。ゲームはあまり知らないけれど「ガンダム」は知っている方、逆にゲームは得意だけど「ガンダム」は知らなかったという方など、様々な方が今回のタイトルをきっかけに「ガンダム」やゲームに興味を持っていただければ幸いです。ぜひご期待下さい!

山田氏: 「ガンダム」ファンの皆さま、お待たせしました。iPhone持っている方で、「ガンダム」やガジェット好きな人は、かなり多いと思います。やっと体制が整いましたので、きちんとしたものをお届けできると思います。期待していてください。

――本日は、ゲームショウでお忙しいところありがとうございました。


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(2010年 11月 2日)

[Reported by 川村和弘]