使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第350回
「New3DS/LL」発売! 画面を守るフィルターチェック!
グッズの組み合わせや選び方のポイントも要チェック
(2014/10/11 20:11)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
いよいよ「New ニンテンドー3DS」&「New ニンテンドー3DS LL」が発売された。新たな携帯ゲーム機が登場したとなれば、切っても切り離せない関係にあるのが“画面保護フィルター”の存在だ。というわけで今回は、恒例の画面保護フィルター特集の第1弾として、各ゲームグッズメーカー各社を代表するハイグレード&スタンダードな画面保護フィルターを試してみた。
【今週のおしながき】
- New 3DS HORI「空気ゼロピタ貼り for NEW ニンテンドー3DS」
- New 3DS サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム Premium (New 3DS用)」
- New 3DS ゲームテック「new空気入らなシート3D」
- New 3DS アンサー「new 3DS用 液晶画面保護フィルム 自己吸着」
- New 3DS デイテルジャパン「液晶画面フィルム 極」
- New 3DS アクラス「New3DS用抗菌液晶画面フィルター(気泡吸収タイプ)」
- New 3DS ナカバヤシ「DIGIO2 for 3DS液晶保護フィルム」
- New3DS LL用 画面保護フィルターは旧3DS LL用フィルターも大体使えそう?
- 今回試してみた中でオススメの画面保護フィルターは?
New3DS/LLの本体とグッズのポイントをチェック!
「New3DS/LL」本体と同時に、各社グッズメーカーからは「画面保護フィルター」、「本体保護カバー」、「タッチペン」、「EVAケース/ポーチ」などが発売されている。
「画面保護フィルター」は、画面サイズが旧機種より大きくなった「New3DS」用のものは、そのサイズに合わせた新規のフィルターが発売されている。
一方で、旧機種と画面がほぼ同サイズ/同形状の「New3DS LL」では、旧3DS LL用製品のパッケージを新たにしたものや“New3DS LL対応”といったシールを添付して、両対応にしているものが多い。これについては、本稿の中盤で実際に旧機種用のNew対応品がどれぐらいフィットするのかを試しているので、ご覧頂きたい。
【画面サイズ比較】 | |
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New3DS LL | 上画面:横106.2mm×縦63.72mm 下画面:横84.96mm×縦63.72mm |
3DS LL | 上画面:横106.2mm×縦63.72mm 下画面:横84.96mm×縦63.72mm |
New3DS | 上画面:横84.6mm×縦50.76mm 下画面:横67.68mm×縦50.76mm |
3DS | 上画面:横76.8mm×縦46.08mm 下画面:横61.44mm×縦46.08mm |
【筐体サイズ比較】 | |
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New3DS LL | 縦93.5mm×横160mm×厚さ21.5mm(折りたたみ時) |
3DS LL | 縦93mm×横156mm×厚さ22mm(折りたたみ時) |
New3DS | 縦80.6mm×横142mm×厚さ21.6mm(折りたたみ時) |
3DS | 縦74mm×横134mm×厚さ21mm (折りたたみ時) |
「本体保護カバー」系のグッズは、当初の予定から発売日が変更された製品もあるのだが、10月11日では以下のものが発売されている。
【本体同時発売の保護カバー系グッズ】 |
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PCバリカタカバー for Newニンテンドー3DS |
PCバリカタカバー for Newニンテンドー3DS LL |
CYBER・プロテクトカバー(New 3DS LL用) |
CYBER・TPUカバー(New 3DS LL用) |
CYBER・TPUカバー(New 3DS用) |
new クリスタルシェル3DLL |
new クリスタルシェル3D ※10月17日発売予定だが既に店頭にて販売されているのを確認 |
本体保護カバー系のグッズについては、New3DSではきせかえプレートの存在があり、そのデザインを楽しめるよう透明なクリアーカラータイプをオススメしたい。また、きせかえプレートの種類によっては厚みが若干増し、カバーのフィット感に影響する可能性も考えられる。これについては次回以降に、本体保護カバーを試す回にて詳しくお伝えする予定だ。
■各グッズメーカーのNew3DS/LL用グッズページ
【HORI】
HORIのNew3DS/LL用グッズ紹介ページ
【ゲームテック】
ゲームテックのNew3DS/LL用グッズ紹介ページ
【サイバーガジェット】
サイバーガジェットのNew3DS/LL用グッズの紹介ページ
【アンサー】
アンサーのNew3DS/LL用グッズ紹介ページ
【キーズファクトリー】
キーズファクトリーのNew3DS/LL用グッズ紹介ページ
【デイテルジャパン】
デイテルジャパンのNew3DS/LL用グッズの紹介ページ
「New3DS用 画面保護フィルター」
貼りやすいフィルターの定番、HORI独自の特許技術「ピタ貼り」を使ったフィルターだ。貼り付け方式については、詳しくは製品ページから見られる貼り付け動画をご覧頂くのがいいが、簡単に言うと、フィルターをテープで固定して、粘着面のフィルムを引き抜くだけ。方法さえしっかり確認すれば、誰でも綺麗に貼り付けられる。それに加え、気泡が自然と抜けて消える仕組みも備えている。
フィルターのサイズは上下用ともに画面よりも0.5~1mmほど小さめとなっており、無難なバランスになっている。貼り付け後の画面については以下の写真を参照頂きたい。
タッチペンの滑りは、何も貼っていない画面と比べると、わずかに滑らかさが強く引っかかりが少なくなっている。ただそれもわずかなもので、抵抗感など基本的な感触は、元の画面に非常に近かった。
透明度(光線透過率)96%という高透明さ、気泡除去、反射低減などを備えた、サイバーガジェットのプレミアムフィルターだ。貼り付けは、粘着面の台紙から剥がし、画面に貼り付けていく従来の方式となっている。
フィルターのサイズは、上下画面用とも、縦横0.5mmほど画面枠より小さいだけと、今回試した製品の中では一番貼り付け面積の広い大きさ。隙間や段差を作りたくない人に向いたフィルターだ。
タッチペンの滑りは、少しフィルターの柔らかさが加わっているものの、何も貼っていない元の画面に近い感触。ただ、ザラつきでペン先が止まる抵抗感が、少々強めになっている。
ゲームテックからは「目にラクシート(反射防止)」、「空気入らなシート(気泡除去)」、「キズも入らなシート(キズ修復)」、「目にやさシート(ブルーライト低減)」の4種類のフィルターを発売。こちらの「new目にラクシート3D」は、反射防止、指紋の付着防止効果があるスタンダードなフィルターだ。貼り付けは密着面の台紙から剥がしつつ貼る方式。
フィルターのサイズは、上画面が1.3mmほど画面枠よりも小さめなのは気になるが、下画面は0.5mmほどと枠に対してサイズが近いのが嬉しい。指紋防止の効果も確かで、皮脂が付きづらく、白く光るのも目立たない。
タッチペンの滑りは、何も貼っていない元の画面と比べると滑らかさが強い。同じく指紋防止層を持っているHORIの「空気ゼロピタ貼り」に近い印象だ。抵抗感などは元画面に近いが、少しヌルッと滑る感触があった。
貼りやすさと、素直な透明度が特徴のフィルター。フィルター粘着面の台紙が分割されていて、少し剥がして貼り、位置を調節してから残りを剥がすという貼り付け手順になっていて、フィルターが持ちやすく、貼りやすい。
フィルターのサイズは上下画面用ともに、ほぼ均等に約1mm画面枠より小さめという、バランスの取れた作り。タッチペンの滑りはというと、ハードコート層のみという特殊な層がない作りによって、ペンの感触にも特徴はなく、何も貼っていない元の画面に近いストレートな感触だ。ペンの抵抗感なども非常に似ている。
細かい傷が自然に消える傷修復、気泡が自然に抜ける気泡除去、さらに抗菌と、特徴の多いフィルターだ。貼り付けは、粘着面を台紙から剥がしつつ画面に貼っていく従来の方式。
フィルターのサイズは上下画面用ともに約1mm画面より小さめ。タッチペンの滑りは、色々な特殊層を持っているフィルターなのにもかかわらず、何も貼っていない元の画面に近い。わずかなサラサラ感まで似ていて、そのままな感触でペンを扱えた。
抗菌ハードコート層を持ったスタンダードなフィルター。貼り付けは、粘着面の台紙を剥がして画面に貼っていく従来の方式だ。
フィルターのサイズは上画面の横幅が1.5mmほど小さく、他は約1mmほど小さめ。タッチペンの滑りは、フィルターが柔らかめなのか、元の画面と比べるとわずかにグニッと沈むような感触があり、ツヤによってペン先の抵抗も強めになっていた。
ナカバヤシのDigioシリーズは、「光沢タイプ」、「アンチグレア反射防止」、「ブルーライト光沢」、「ブルーライト反射防止」の4種類が発売されている。「光沢指紋防止」は、その中でもスタンダードな製品と言える。貼り付け方式は粘着面の台紙を剥がして、画面に貼っていく従来の方式。
フィルターのサイズは、上画面の横幅が1.5mmほど小さく、他の大きさも約1mmほど小さめになっている。タッチペンの滑りはけっこう独特で、ザリザリとした粗い紙に書いているような感触がある。ペン先を止めるような抵抗はそれほどなく、ペン先の滑りとしては標準的なのだが、ガリガリゴリゴリとする感触には、少し驚かされる。
上画面(サイズは横×縦mm) | 下画面(サイズは横×縦mm) | |
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New3DS本体の画面サイズ | 91.6×57.0 | 69.1×52.3 |
HORI「空気ゼロピタ貼り for NEW ニンテンドー3DS」 | 90.2×56.2 | 68.6×51.4 |
サイバーガジェット「CYBER・保護フィルム Premium」 | 91.0×56.4 | 68.5×51.7 |
ゲームテック「new目にラクシート3D」 | 90.3×56.5 | 68.6×51.7 |
アンサー「new 3DS用 液晶画面保護フィルム 自己吸着」 | 90.1×56.2 | 68.2×51.4 |
デイテルジャパン「液晶画面フィルム 極」 | 90.1×56.2 | 68.2×51.0 |
アクラス「New3DS用抗菌液晶画面フィルター(気泡吸収タイプ)」 | 90.0×55.9 | 68.1×50.9 |
ナカバヤシ「Digio2 for 3DS液晶保護フィルム 光沢指紋防止」 | 90.0×56.1 | 68.3×51.3 |
New3DS LL用 画面保護フィルターは旧3DS LL用フィルターも大体使えそう?
「New3DS LL」用の画面保護フィルターは、画面のサイズや画面枠の作りが旧3DS LLとほぼ共通なことから、旧3DS LL用フィルターのパッケージを新たにした「リパッケージ品」や、「New 3DS LL対応」といったシールを添付して対応を示している製品がだいぶ多いのでは、と思われる。
ただ、そうなると気になるのは「旧3DS LL用フィルターNew3DS LLの画面にどれぐらいフィットしてくれるのか?」というところだろう。そこで、以下の4社のNew3DS LL用フィルターを使い、画面サイズに対してのフィルターのサイズなどをチェックしてみた。
まず、New3DS LLと旧3DS LLの画面サイズだが、画面そのものは任天堂の使用表にある通り同じ。ただ、画面枠となると微妙に違いがあった。上画面は枠も含めて同じだが、下画面は画面枠の幅までで計測すると、New3DS LLの横幅は87.80mm、旧3DS LLは86.66mmと、横が約1.1mm広がっていた。
枠が広がっているので、旧3DS LL用の画面保護フィルターは製品によっては、New 3DS LLに貼ると、下画面用の端にフィルターが乗らない部分が多くなってくるかもしれない。
今回は実際に、New3DS LLに以下の製品を貼って、実際にどれぐらいのバランスになるのかを見てみた。
・HORI「空気ゼロピタ貼り for NEW ニンテンドーNew 3DS LL」
・サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム Premium (3DS LL用)」
・ゲームテック「new空気入らなシート3DLL」
・アンサー「new 3DSLL用 液晶画面保護フィルム 自己吸着」
下画面(サイズは横×縦mm) | |
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New 3DS LL本体の下画面サイズ | 87.8mm×65.6 |
3DS LL本体の下画面サイズ | 86.6×65.4 |
HORI「空気ゼロピタ貼り for NEW ニンテンドー3DS LL」 | 86.2×65 |
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム Premium (3DS LL用)」 | 84.5×64 |
ゲームテック「new空気入らなシート3DLL」 | 86.1×64 |
アンサー「new 3DSLL用 液晶画面保護フィルム 自己吸着」 | 86×64.8 |
サイズも測ってみたのだが、案外と画面枠に対して差が出ず、以前にサイズを測定したフィルターもリメイクされているのか、個体差による違いか、それほど小さすぎるものは出なかった。結果としては、New3DS LLでは下画面の枠のサイズが微妙に変わってはいるものの、それほど影響は出ず、旧3DS LL用フィルターも大丈夫なものが多そう、ということで良さそうだ。
旧3DS LL発売当時のデータではあるが、各フィルターのサイズを過去回に載せているので、必要な方はそちらもご参照頂きたい。旧3DS LL用フィルターの回はこちら、第291回、第292回、第294回。
今回試してみた中でオススメの画面保護フィルターは?
今回は各グッズメーカーの代表と言えるNew 3DS用ハイグレード/スタンダードのフィルターを試してみた。そのなかでも画面の美しさでは、デイテルジャパンの「液晶画面フィルム 極」と、サイバーガジェットの「CYBER・液晶保護フィルム Premium (New 3DS用)」が目を引く。どちらも透明度が高く、画面の精細さが増して、より映像を楽しめるようになるだけのパフォーマンスを持っていた。
いつもならこの争いにはサンクレストの「プレミアムフィルム艶」が入ってきていたのだが、今回はNew3DSが発売されていないようなのが残念。ただ、旧3DS LL用はあるので、New3DS LL用に購入を検討してみるのはありかもしれない。
貼りやすさの点では、やはり独自の特許技術を活かしたHORIの「空気ゼロピタ貼り」が強いが、アンサーの「new 3DS用 液晶画面保護フィルム 自己吸着」も工夫が凝らされていて貼りやすい。アンサーはフィルターの質やサイズも良かったので、こちらもオススメの製品だ。