【連載第234回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


“価格控えめ、一工夫”、アンサーのPSP用グッズをチェック


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 前回に引き続き、株式会社アンサーが販売しているグッズの中で、今回はPSP用グッズを3製品試してみた。その中でも、液晶保護フィルター、シリコンカバー、アナログパッド用のアタッチメントと、いわば抑えておきたい定番的なグッズ。これらの定番グッズも、アンサーの特徴である“低価格と一工夫”がテーマになっている。

【今週のおしながき】
PSP アンサー 「PSP用液晶保護フィルム “自己吸着”」
PSP アンサー 「PSP用パーフェクトシリコンプロテクト」
PSP アンサー 「PSP用プレイアップボタンセット」

 




● 価格控えめ、貼りやすさがポイントの、自己吸着タイプ液晶保護フィルター

「PSP用液晶保護フィルム“自己吸着”」

    メーカー:アンサー
    価格:オープンプライス(購入価格:580円)


簡易サイズながら、布製のクリーニングクロスが付属するのが嬉しい

 PSP-3000/2000/1000に対応する液晶保護フィルター。貼りやすい自己吸着タイプで、アンサーが販売するグッズのポイントである「低価格」という点もしっかりと抑えてある。簡単なものだが、布製のクリーニングクロスが付属し、保護フィルターのフィルムにも貼り付け手順を記したタブも両面にしっかり備えていて、低価格ながら丁寧なところが好印象だ。

 フィルターは1枚が封入されている。フィルターを構成する層は、ハードコート層、PET層、自己吸着層の3層となっている。糊などの跡が残る素材は使っておらず、何度でも貼り直しができるフィルターだ。フィルターサイズは液晶画面に対して縦横ともに約0.1~0.2mmほど小さめとなっている。ほとんど液晶画面サイズと言っていいサイズだ。

 実際にPSP-3000に貼り付けてみた。フィルムを剥がしてフィルターを画面に置いてみると、スーッと吸い付くように貼り付いていく。まさしく自己吸着なフィルターだ。吸着力が強すぎることもなく、タブを持ってしっかりと扱えるので位置も決めやすい。非常に貼り付けがしやすいフィルターだ。

 貼り付けてみると、多くのPSP-3000用液晶フィルターで問題点として指摘されてきた「画面端のフチが盛り上がっている部分でフィルターが浮く」という状況になった。もう少し薄く柔らかいフィルターならフチにもぴったりとくっつくのだが、適度な堅さと厚みのあるフィルターなので、ここは致し方ないところ。そのかわりに耐久性は薄手のものより安心感がある。

 透明度に関しては若干だが白っぽさを感じはするものの、色味にはクセのない素直な印象を受けた。反射低減のコーティングがないため、少し照明等の反射が強い傾向があるが、こちらも変なクセのない素のままの印象を受ける。このあたりは好みが別れるところだろう。

 自己吸着が素直な感触で貼り付けがしやすく、安心して扱えるPSP用液晶保護フィルターだ。際だって良いという特徴こそはないものの、そのぶん素直な作りをしている。価格も控えめで気軽に扱える。



写真左は液晶画面全体に保護フィルターを貼ったもの、右は画面の半分だけに貼った写真だ。フィルターはほんの少し白っぽさがあるものの、クセのない素直な透明度をしている




● 「シリコンカバー」+「保護プレート&背面カバー」でPSPを完全ガード

「PSP用パーフェクトシリコンプロテクト」

    メーカー:アンサー
    価格:オープンプライス(購入価格:1,380円)
    カラーバリエーション:ホワイト、ブラック


本体を保護するシリコンカバー以外に、液晶画面を保護する「スクリーン保護プレート」、UMDスロットのフタを保護する「背面プロテクトカバー」がセットになっている

 PSP-3000に対応するシリコンカバーで、カラーはホワイトとブラックが用意されている。このシリコンカバーは液晶画面は透明な「スクリーン保護プレート」をシリコンカバーにはめこむようにして装着し、背面のUMDスロットはスタンドにもなる「背面プロテクトカバー」を装着するのが特徴だ。コンセプトとしては、CAPDASEの「ソフトジャケット for PSP-3000/2000」と似ている。

 シリコンカバーは約2mm~3mmほど厚みがあるものの、かなり柔らかい感触をしている。表面はサラサラとした手触りで、触り心地がいい。各ボタンやスイッチ、スロット類の箇所には全て開口されていて、カバーで触れなくなっているところはない。全機能をカバーをつけたままで触れることが可能だ。

 液晶画面を保護する「スクリーン保護プレート」は、シリコンカバーについた4個の突起を差し込むように液晶画面部分に取り付ける。シリコンカバーにはプレートを埋め込む溝がついていて、段差が目立たないよう装着できる。プレートには少しツヤがあり、透明度も高い。

 UMDスロットを保護する「背面プロテクトカバー」は、厚みがあってガッシリしている。半透明のスモークグレー色だ。UMDスロットのフタの左右にひっかけるフックが4つあって、フタをフックではさむようにして装着する。また、カバーには可動式のスタンドがついていて、スタンドを立てればPSPを立てて置けるようになる。



PSP-3000にシリコンカバーと「スクリーン保護プレート」、「背面プロテクトカバー」を装着したところ。一体感があり、特に背面はプロテクトカバーの透明感が目を引く。写真右のように「背面プロテクトカバー」にはスタンドが収納されている

「背面プロテクトカバー」はUMDスロットのフタにフックでひっかけるようにして固定する。そのため、少し開閉がひっかかるようになってしまう点が気になった
操作の面では、アナログパッド周りのシリコンが指に当たってくるのが気になった。もう少しカバーの厚みを抑えて欲しかったところだ

 実際に「パーフェクトシリコンプロテクト」を装着してゲームをプレイしてみた。シリコンカバー自体の装着はしやすくすんなりと済む。ボタンやコネクタ類を触れるようにする開口部の位置もズレがなく、しっかりとフィットする。

 方向キーや○△□×ボタンの箇所は丸く開口されている。カバーの厚みだけボタンとの間に段差ができるので、何も付けていない時と触っている感覚は変わるものの、操作自体はそこそこやりやすい。気になったのはL/Rボタンで、ボタンの先端がカバーから外に出る作り。ボタンがけっこうカバーに隠れてしまうので、押し込んだ感覚が少し浅く感じられるようになる。操作に影響するほどではないが、感覚はけっこう変わってくる。

 本体前面の下部にあるスタートボタンやボリュームなどのボタン類の部分も同様。シリコンカバーの厚みのぶん、埋まったような状態になっている。指先で押すような感覚になるので、少し違和感が出る。もう少し前面のシリコン部分は薄くなっていて欲しかったところだ。

 アナログパッドの箇所は、パッドより約2.5mmほど大きめに開口されている。パッドをスライドさせたときに少しカバーに指が当たってきて、パッドを強く押して操作するとカバーとパッドの間に指を挟んでしまうことがあった。もう少し開口を広くとるか、カバーのフチに傾斜をつけるといった工夫が欲しかった。親指の先端で操作するような意識すると、スムーズに扱える。

 気になったのは「背面プロテクトカバー」。シリコンカバーの装着後に、液晶画面部分へ「スクリーン保護プレート」をはめこみ、「背面プロテクトカバー」をUMDスロットのフタに装着するが、この「背面プロテクトカバー」はフックが堅く、装着に少し手こずった。また、装着後はUMDスロットの開閉が少しひっかかるようになった。スロットのフタの片側から差し込むようにして閉じるときちんと閉められるのだが、少し慣れが必要だ。

 カバーやパーツを装着した本体の外観は、カバーがしっかりとフィットして、スクリーンプレートと背面カバーの見栄えも悪くない。一体感があって、背面カバーのスモークグレーもキレイだ。実際のプレイでも強く握ってシリコンカバーがずれてしまうような事もなく、しっかりと馴染んだ。

 スタンドは簡単な作りではあるが、安定感もよく実用的だ。スタンドを引き出すときもスッと立てられるし、収納するときも「パチッ」としっかりはまる。プレイ中の揺れでスタンドが不意に出てしまうようなこともなく、扱いやすかった。

 シリコンカバー以外に「スクリーン保護プレート」と「背面プロテクトカバー」を使って液晶画面とUMDスロット部分を保護する、少し変わったPSP用シリコンカバー。全体にフィット感がよくて実用的だが、細かなところに気になるポイントがあったのは残念。ただ、それらも慣れてしまえばそこまでの問題ではないので、好みに合えば十分に活用できる製品という印象だ。




● 方向キー用2種類、アナログパッド用が10種類セットになったアタッチメントグッズ

「PSP用プレイアップボタンセット」

    メーカー:アンサー
    価格:オープンプライス(購入価格:420円)
    カラーバリエーション:ホワイト、ブラック


方向キーとアナログパッドにアタッチメントを装着して操作感を高めるグッズ

 PSPの方向キーとアナログパッドに装着して操作性を高める、アタッチメントグッズだ。方向キー用のパーツが2種類、アナログパッド用はなんと10種類がセットになっている。カラーはホワイトとブラックがあるが、今回はブラックを使ってみた。

 まずは方向キー用のパーツ。素材はABS(いわゆるプラスチック素材)で、形の異なる2種類がある。ひとつは平らの十字型がついたもので、もうひとつは十字の中央部分にくぼみのついたものになっている。どちらも4カ所の両面テープでPSPの方向キーに固定するものだ。

 アナログパッド用のパーツは、シリコン素材のものが4種類、ABS素材のものが6種類と、全10種類ある。シリコン素材のものは直径が小さめでパーツ装着後の高さも控えめ。アナログパッドにシリコンカバーをつけるようなイメージだ。それと比べるとABS素材のものは、直径が1.5mmほど大きく、高さも1mmほど大きくなっている。がっしりと大きなパーツを装着するイメージだ。

 アナログパッド用のパーツはいずれも、くぼみのあるものとないもの、表面のザラつきのあるものないもの、さらにザラつきのタイプが異なるものなど、一通りのバリエーションが揃えてある。



パッケージには方向キー用2種類、アナログパッド用がシリコン素材のものが4種とABS素材のものが6種で、合計12個ものアタッチメントが入っている。それぞれに形状が異なるほか、高さや直径も異なるので、好みのものが選べる

方向キー用のパーツと、ABS素材のアナログパッド用のパーツを装着したところ。どちらも高さがあって、特に方向キーはかなり指の位置が高くなる。アナログパッド用パーツに関しては、シリコン素材のものが本体と擦れてしまう点、ABS素材のものも直径が大きくて方向キーとの間の余裕が少なくなってしまうところに扱いづらさが感じられた。アナログパッドとのギャップを埋めるためにも、しっくりくるアナログパッド用のパーツがあればよかったのだが、うまい組み合わせが出てこなかった

 実際に方向キーとアナログパッドにアタッチメントパーツを装着し、ゲームをプレイしてみた。全体に気になったのはパーツ装着後のバランスだ。

 方向キーのパーツは2種類とも厚みが4mmあり、その分指を置く位置が高くなる。そのため、何も装着していないアナログパッドとは高さの違いが大きくなる。方向キーの操作自体はパーツを装着することで斜め方向や上下左右を回すような操作がしやすくなり、親指への負担もかなり減るので好印象だ。

 続いて、アナログパッド用のアタッチメントのほうを試してみたが、シリコン素材4種とABS素材6種があるうち、シリコン素材の物は、シリコン素材のパーツを被せるとアナログパッドをスライドさせたときに裏側が本体に当たってしまい、ひっかかってしまう。おそらく粘着素材なしにシリコンを固定するため、アナログパッドの裏側まで覆う形状にしたのだと思えるが、その覆った部分がこすれてしまっている。小さくて柔らかいシリコンのパーツなので、少し削ってみるといった工夫もしづらい。

 ABS素材のアナログパッド用パーツ6種は、シリコンのような問題はなく、スムーズに扱えた。6種とも高さが平均的に3mm以上あり、直径も14mm(アナログパッドは約10.5mm)となっていて、要するにパーツをつけると高く大きくなる。そのぶんホールドしやすく操作もしやすくなるが、上方向にスライドさせたときに方向キーに親指の先が当たってしまうことがあった。アナログパッド自体を親指の先で操作するように心がけるとスムーズに操作できるが、そこには慣れが必要と感じた。

 方向キーとアナログパッドの両方にパーツをつけると、両方ともに高さが加わって高さが近くなり、段差が気にならなくなる。特に方向キーは操作しやすくなるので、方向キーメインのゲームでは重宝するが、その反面、アナログパッドは直径が大型化したことで方向キーとの間の余裕が狭まり、操作しづらい印象だ。とはいえ、アナログパッドだけ何も付けないでいると、パーツをつけた方向キーとの段差が広がってしまう。できればうまい組み合わせが見つかるとよかったのだが……。パーツ同士の高さや装着後のバランス、アナログパッド用パーツの直径など、もう一工夫欲しいグッズだ。





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(2010年 6月 21日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]