「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【連載第18回】「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

カニの季節だし塔でも踏みに行くか ~大迷宮バハムート侵攻編3層編

【大迷宮バハムート:侵攻編】

フルパーティ(8人用)コンテンツ

平均アイテムレベル:100以上

制限時間:90分

コンテンツファインダー対応(パッチ2.4より)

 パッチ2.4で「大迷宮バハムート:真成編」が実装されると同時に、いよいよ「侵攻編」がコンテンツファインダー(CF)に対応して超える力での緩和が始まった。この連載はもともと「邂逅編」や極蛮神の緩和に合わせて、それまで挑戦していなかった人たちを応援するために始まったものだが、今回の緩和で再びその好機が訪れた。

アントーキングコリブリ手に入れたので海賊になってみました

 あんなに恐ろしかった「侵攻編」2層もギミックの難易度が大幅に変更されて、いまやみんなが笑顔でピカピカテロし合うテロリンワンダーランドになっている。一瞬の油断でパーティが壊滅していた以前のバランスでは心が折れていた人も、気楽に参加できるようになっている。

 そんなわけで、前回の2層までとはガラッと趣きを変えて、ハイキング気分で気軽に「侵攻編」3層攻略に挑んでみたい。とはいえ、気楽になったとはいえ元エンドコンテンツ。「侵攻編」3層ともなるとやはりそれなりの知識があった方が安心だ。

 筆者は、コンテンツ攻略に予習が絶対必要だとは思わないが、某ネズミの遊園地に初めて行く時、分厚いガイドブックに大量の付箋を付けるぐらい予習をしておくと比較的スムーズに回れたりするように、面倒を避けるための予習も否定はしない。特にこの3層のギミックは、おそらく初見では理解しきれず、よしんば勝てたとしても、いったいみんなが何をしていたのかわからない人も多いはずだ。筆者も分からなかった。リーダーから「塔を踏んでくれ」とは言われたが、何のために踏んでいるのかが理解できる説明は、ゲーム内には一切無いからだ。

 このため、自分が主催で行くようになるまで、何のために何をやっているのかわからないまま、塔を踏み続けた。その当時はそれでもなんとかなったが、CFに対応された今はむしろ全員がギミックをキチンと理解していたほうが良いのはいうまでもない。そんなわけで、塔踏みとはなんぞや、という部分から「バリスティックミサイル」解除まで3層のギミックを解き明かしていきたい。

光の戦士の名にかけて、謎はすべて解けた!(塔踏みの)

 まず3層とはどういう場所なのかを概説すると、もうすっかりおなじみの玉がウロウロする通路の先にある四角いフィールドだ。ちなみに3層の雑魚は全員がスタート地点でスプリントを使って、たまに見つからないよう素早く通路を駆け抜ければ2匹倒すだけのステルス潜入が可能だ。他の階層に比べると道中が短く楽なためCFでは人気の層でもある。

 ジャンプしてたどりつく四角いフィールドの中央には、なんだか手がいっぱい生えたボスの「アバター」さんが鎮座している。その周囲には4つの塔がある。普段は床下に隠れているが、バトルが始まると時々顔を出しては攻撃を仕掛けてくる。どの塔がどんな攻撃をしてくるかは決まっている。西と南が全体攻撃、東が地雷、北は増援のドレッドノートを呼び出す。フェーズが始まると、ガコンと塔が起動する。例えば東、西、北の3つが現れたら全体攻撃、地雷、ドレッドノートの攻撃がくるとわかる。フェーズ8の終わりには全体即死攻撃の「アトミックレイ」が来るので、それまでに倒さなければ制限時間オーバーということになる。

 攻撃はフェーズ1から5までは塔が出現してから60秒後に、フェーズ6から8では80秒後に来る。では塔を放置した場合、3つの攻撃が60秒後に同時に来るのかというと、もっとひどいことになる。よく見ると塔の細い部分には緑色のタイマーがカチカチ動いている。このタイマーが複数の塔で同期していると、塔とアバターが線でつながる。それを放置すると「アトミックレイ」が来て問答無用で全滅する。つまり、まずはとにかく塔の同期をずらす必要がある。

 というわけで塔踏みである。麦踏みではない。塔のタイマーは、塔に近づいて手前の床を踏むことで前半は15秒、後半は20秒、つまりタイマーの1マス分を短縮することができる。普通なら60秒後にくる攻撃が、1回踏めば45秒後、2回なら30秒後にくる。もしタイマーがすでに30秒以上たった状態で2回踏むと、2回目に踏んだ瞬間攻撃が発動することになる。3本塔が出現しているときには、1本目を30秒後、2本目を45秒後、3本目を60秒後に攻撃がくるよう調整すれば、1つずつ対処していけるというわけだ。

 塔を踏むと「生気減退」という90秒のデバフが付く。緩和前にはこのデバフが付いたまま塔を踏みに行くと即死級の大ダメージをくらっていたので、フェーズごとに踏みに行く人を変える必要があった。しかしダメージが大幅緩和されたので、1人でわりと気楽に複数回踏むことができるようになった。

 後はどの攻撃をいつ出現させるかというタイミングだけだ。例えば、60秒後の攻撃直後には「バリスティックミサイル」がくるため、できれば全員が1カ所に固まっていたい。そんな時に、地雷やドレッドノートが来るのはいかにもまずいので全体攻撃を60秒後にもってきたい。フェーズ3からは、メインタンクを強制的に混乱状態にする「ブレインジャック」という攻撃がくる。ここに地雷を合わせてしまうと、メインタンク側の地雷処理が遅れるので、なるべくなら「ブレインジャック」が来ないタイミングで地雷を発生させたい。などなど、様々な思惑によって攻撃順が決まっていく。

 特にこれという正解はないので、その時のパーティメンバーの構成によって話し合ったり、踏む人を調整していけばいい。「侵攻編」実装当時には、3層は火力を試すDPSチェッカーだったために、なるべくDPSを動かさずにサブタンクやヒーラーが塔の処理に回っていた。しかし、超える力がついた今となっては火力についてはほとんど気にしなくてもいいレベルまで強化されている。そのため、早く終わりたいならサブタンクとヒーラーが、安全に行きたいならサブタンクとDPSが多めに踏むなど好みが分かれている。サブタンクだけで踏みまくるというのもアリのようだ。その場合、さすがに途中で力尽きることがほとんどで、その都度ヒーラーに生き返らせてもらってさらに踏みまくるという修羅の道になる。

 塔が繰り出す3種類の攻撃も紹介しておこう。西と南が使ってくる全体攻撃は、衝撃波のような全体攻撃で全員がダメージを受ける。東が使う地雷は、地雷が3つ散布され一定時間内に踏んで解除しなければ全員がダメージを受ける。以前は解除し忘れると即死だったが、緩和でダメージだけになり1個くらいなら解除し忘れてもセーフになった。ただし、地雷ダメージと全体攻撃が重なるとかなり痛いので、やはりなるべくなら解除したい。

 解除は南半分がメインタンク、北半分がサブタンク担当だ。南に3個出たときには、サブタンクが南も踏みに行く。地雷が見えている数秒間に、どこにあるのかしっかり覚えておいてその場所に向かうのだが、よく覚えてなくてウロウロしてしまうこともある。実はほかの人が踏んでくれているおに気づかず、顔面蒼白になりつつウロウロすることもしばしばある。

 ドレッドノートはすっかりおなじみのあいつが援軍に現れる。メディカラなどが入っていると、現れて即ヒーラーを殴りにいくので、出現前にはヘイトをかせがないよう調節しつつ、ドレッドノートをとるサブタンクやメインタンクは早めに固定できるようコンボなどで備える。素早いタゲ固定はタンクの腕の見せ所だ。

(石井聡)