「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【連載第14回】「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

昔懐かし、個性豊かな4人のボス、誰がイチオシ? ~クリスタルタワー:シルクスの塔編

【クリスタルタワー:シルクスの塔】

アライアンス(8人×3パーティ用)コンテンツ

平均アイテムレベル:70以上

制限時間:120分

「何してるんだよお前」って感じでコンニチハ。いやね、補充で入ったら、もう始まっていてね……

 古代アラグ帝国――。第三星暦の時代、エオルゼアにあったと言われる巨大帝国。5,000年前から約1,000年間繁栄を誇ったという……。と、ドキュメンタリーのナレーション風に語ってしまえるほど古代アラグ帝国はすごい国だ。

 なにしろ「クリスタルタワー」も「大迷宮バハムート」も古代アラグ帝国が関係している。戦記装備を強化するためのアイテムにも全部「アラグのなんとか」とアラグ帝国との関係を臭わせる名前が付いていたりと、古代アラグ帝国あっての光の戦士、古代アラグ帝国がなければエオルゼアの平和は守れませんというくらいの状況だ。

 そんなわけで、今回は古代アラグ帝国のことを褒め称えつつ、帝国の技術力の粋を結集して作られたと言われる「シルクスの塔」を紹介していきたい。「シルクスの塔」はご存じの通り、24人でワイワイ楽しめるお気軽レイドコンテンツ「クリスタルタワー」の第2弾だ。前回の「古代の民の迷宮」とはひと味違う新たなギミック満載で、前回以上に「ひーひー」、「ぎゃーぎゃー」と走り回れる楽しいダンジョンだ。

 「シルクスの塔」に出てくるボスや雑魚は、「ファイナルファンタジーIII」の「シルクスの塔」が元になっている。ボスだけではなく「クムクム」、「ダークジェネラル」など道中の雑魚もちゃんと出てくるのでファンなら感涙ものだろう。苦労した「FFIII」の思い出なども噛みしめつつ、てっぺん目指して「シルクスの塔」を駆け上がっていこう!

「FFIII」ファン感涙の懐かしモンスターがリアルになって多数登場!

 「シルクスの塔」は、下層3階、中層3階、上層、屋上の8階建て。1階は入り口で、2階から上がバトルフィールドになっている。ボスは4人。ボスの手前には「FFIII」では滅多に会えないレアキャラだった「イエロードラゴン」、「グリーンドラゴン」、「レッドドラゴン」の3匹が雑魚と共に待ち構えている。

 前回、「古代の民の迷宮」が実装された直後はちょうどタンク不足の真っ最中で、DPSだとマッチングにかなり時間がかかっていたのを覚えているだろうか? 「シルクスの塔」では、微妙に見学枠だったサブタンクがリストラされ、タンク1、ヒーラー2、DPS5が標準の構成になった。

 参加条件はアイテムレベル70以上と、「アイテムレベル100~」などと、気合いを入れたパーティー構成で挑む必要があるほかのエンドコンテンツに比べてかなり敷居が低い。DPSが2、3人床に転がっていても問題なく勝てる気軽さがあり、まだ装備が整っていない人にとっても参加しやすいコンテンツになっている。

 今回もABCの3アライアンスに分かれていて、Bがボス担当という原則は同じだが、Bアラの神話タンクが、Aアラのハイアラガンタンクにタゲを奪われてそのままAがメインタンクになった事もあった。「おいおいAちゃん、空気読もうぜ!」と憤りつつ、そのとき、まさにBアラのタンクだった筆者は結局Aの雑魚を頑張って倒したのだった。

 アライアンスチャットで「Aok」、「Bok」、「Cok」と準備を確認し合う文化もすっかりおなじみになっているが、ちょっと定型になりすぎているのか、それともみんなを待たせてはいけないというプレッシャーに負けるのか、全然準備ができていないのにokしちゃっているのを見かけることもある。「プロテス」がかかってないくらいならいいのだが、まだたどり着けていないメンバーがいても容赦なく始まってしまったりするのは可哀想だ。

 かく言う筆者も、途中参加で「シルクスの塔」に入った時、ステージまでたどり着いた時には既にラスボス戦が始まっており、外でボーっと見学したことがある。ちなみに、それでもちゃんとドロップへのニード権はあったので、まあ結果オーライだったが。

 宝箱の報酬「アラグの時油」を求めて周回している人が多いため、どうしても進行がせっかちになりがちだが、それが原因で全滅したら元も子もないので、人数確認くらいはやっておきたいかなというところだ。

 しかし、今回はボス戦に関してはすべて中央に立っているボスをみんなで攻略するという形で、3つのアライアンスが分断されて戦うことが多かった「古代の民の迷宮」よりもぐっと24人で戦っている感が強くなった。やはりレイドはこう出なくてはと、筆者はかなり気に入っている。4人のボス「妖艶のスキュラ」、「不壊のガーディアン」、「異才のアモン」、「始皇帝ザンデ」はそれぞれに個性豊かで戦い方も全く違っている。どのボスも結構戦闘中にペラペラしゃべっているので、そういうところからボスの人となりを探るのも一興だ。

 攻撃方法としてはスキュラとアモンはギミックを多様したトリッキーな攻撃、ガーディアンとザンデはムキムキマッチョの肉弾系パワータイプにざっくり分けることができる。その中でもおそらくもっとも全滅しやすいのが、意外にも1番最初に出てくるスキュラだ。

 スキュラは下層3層「群狼の広間」にいる最初のボス。ちょっと犬っぽい姿が印象的で、筆者としては嫌いではないのだが、どうも本人は自分の容姿にコンプレックスがあるようで戦闘中ずっとネガっている。このネガりが負のエネルギーを呼ぶのだろうか。

 男性陣では、もっとも危険なのはラスボスのザンデだろう。ザンデの場合、よく「DPSチェック」などと言われる制限時間までに倒さなければ全滅というギミックがあるので、レイドの構成によっては間に合わないことがある。次の章からは、ボスごとの注意点などをまとめて紹介しよう。

(石井聡)