■ 2010年9月第2週分 ■


 この連載は、ニンテンドーDSi、PSP、PS3、Xbox 360、Wiiと家庭用ハードではもはや当たり前となった感もある「ダウンロード販売」によるソフトウェアやコンテンツ(以下、DLC)の最新情報を1週間単位でレポート。また、様々なタイトルのレビューも掲載していく予定だ。ダウンロード開始間近なタイトルやリリースが決定したタイトル、そして過去のタイトルまでフォローするので、DLタイトルをチェックするのに役立てれば幸いだ。


■ 8月31日(火)~9月30日(木)ダウンロード販売開始予定一覧 ■



プラット
フォーム
タイトルメーカージャンル価格その他
8月31日

PSP
対戦チェスベストメディアテーブルゲーム480
オリジナル

PSP
初音ミク -Project DIVA- 2ndセガリズムアクション5,400
UMDDL

VC
マリオテニス64任天堂スポーツ1,000
Wiiポイント
移植[N64]

GOD
デッドライジングカプコンゾンビパラダイスアクション2,600円
(クレカ購入)
GOD
9月1日

DSiウェア
ARC STYLE: フロジャンプッ!! ギルティギア外伝!?アークシステムワークスお風呂アクション500
DSiポイント
オリジナル

DSiウェア
アクションパズル ラビ×ラビシルバースタージャパン迷宮脱出アクションパズル200
DSiポイント
オリジナル

DSiウェア
ダンジョンRPG ピクダンインテンスダンジョンRPG500
DSiポイント
オリジナル
9月2日

PSP
BLEACH ~ヒート・ザ・ソウル7~ソニー・コンピュータエンタテインメント対戦格闘3,800
UMDDL

PSP
いつもの麻雀角川ゲームス麻雀500
オリジナル

PSP
いつもの大富豪角川ゲームス大富豪500
オリジナル

PSP
いつもの将棋角川ゲームス将棋500
オリジナル

PSP
いつもの花札角川ゲームス花札500
オリジナル

PSP
いつものリバーシ角川ゲームスリバーシ500
オリジナル

PSP
いつものテーブル5角川ゲームステーブルゲーム2,000
オリジナル

PSP
ぼくは航空管制官 エアポートヒーロー 新千歳ソニックパワード航空パズルゲーム2,420
UMDDL

PSP
AIRプロトタイプ恋愛アドベンチャー3,500
UMDDL
9月9日

PS3
Braidイグニッション・エンターテインメント・リミテッドパズルアクション800
オリジナル

PSP
戦国絵札遊戯 不如帰 大乱アイレムソフトウェアエンジニアリングトレーディングカードゲーム+シミュレーションゲーム3,800
UMDDL
9月16日

PSP
BLUE ROSES ~妖精と青い瞳の戦士たち~日本一ソフトウェアシミュレーションRPG4,800
UMDDL
9月22日

PSP
クロヒョウ 龍が如く新章セガアクションアドベンチャー5,600
UMDDL
9月配信予定

VC
真・女神転生 IIアトラスRPG900
Wiiポイント
移植[SFC]

VC
ロマンシング サ・ガ3スクウェア・エニックスRPG800
Wiiポイント
移植[SFC]

VC
ソンソンカプコンアクション800
Wiiポイント
移植[AC]

VC
超浮遊要塞 エグゼドエグゼスカプコンシューティング800
Wiiポイント
移植[AC]

VC
スーパーハングオンセガレース800
Wiiポイント
移植[AC]

XBLA
SPACE INVADERS INFINITY GENEスクウェア・エニックスシューティング未定オリジナル
配信日未定

VC
得点王 ~炎のリベロ~D4エンタープライズスポーツ900
Wiiポイント
移植[NG]

VC
ワールドヒーローズパーフェクトD4エンタープライズ対戦格闘900
Wiiポイント
移植[NG]

GOD
ザ・コンビニ 200Xハムスター経営シミュレーション2,000
MSP
2,940円
(クレカ購入)
GOD

VC
RELICSD4エンタープライズアクション800
Wiiポイント
移植[MSX]

 ※表中の「VC」はバーチャルコンソール、「GA」はゲームアーカイブス、「PCA」はPCエンジンアーカイブス、「XBLA」はXbox LIVE アーケード、「GOD」はゲーム オンデマンド、「FC」はファミコン、「SFC」はスーパーファミコン、「N64」はNINTENDO64、「MS」はマスターシステム、「MD」はメガドライブ、「PCE」はPCエンジン、「AC」はアーケード、「UMDDL」は「UMD ダウンロード」、「BDDL」は「ブルーレイディスク ダウンロード」、「GW」は「ゲーム&ウオッチ」、「DS」は「ニンテンドーDS」、「NG」は「NEOGEO」、「WM」はWindows Mobile、「MSP」はマイクロソフトポイントを指します。
 この表は毎週、配信タイトルを追加し、月単位で更新していきます。配信タイトルは当日まで配信が明らかにならないこともあるため、過去に遡って更新することもあります。



主人公「アリス」とちょっとヘンなウサギの「リリ」を交互に操作して、アリスを出口から脱出させるアクションパズルゲーム「アクションパズル ラビ×ラビ」。アリスとリリの使い分けがカギを握る
(C)SilverStarJapan

 今週も様々なプラットフォームにおけるDLCの情報を紹介していく。

DSステーション
 無料体験版として、9月9日から「大神伝 ~小さき太陽~体験版」が配信。なお、本体験版は「みんなのニンテンドーチャンネル」では9月8日から、「ニンテンドーゾーン」では9月10日から配信される。

ニンテンドーDSiショップ
 DSiウェアとして、9月1日からシンプルな操作で遊べる横スクロールアクション「ARC STYLE: フロジャンプッ!! ギルティギア外伝!?」(500DSiポイント)、少女アリスとウサギのリリを使い分けて迷宮脱出を目指す「アクションパズル ラビ×ラビ」(200DSiポイント)が配信。

Wiiショッピングチャンネル
 VCとして、8月31日からマリオシリーズのキャラクターがテニスで競い合う「マリオテニス64」(1,000円)が配信。

 VCの9月配信タイトルが決定。9月中にSFC「真・女神転生 II」(900Wiiポイント)、SFC「ロマンシング サ・ガ3」(800Wiiポイント)、AC「超浮遊要塞 エグゼドエグゼス」(800Wiiポイント)、AC「ソンソン」(800Wiiポイント)、AC「スーパーハングオン」(800Wiiポイント)が配信される。

PS3
 PS3ダウンロード配信専用タイトルとして、9月9日から時間を操る不思議な能力を駆使して数々の困難を乗り越えるパズルアクション「Braid」(800円)が配信。

 追加アイテムとして、8月26日から「MASSIVE ACTION GAME (MAG)」のDLC「MASSIVE ACTION GAME (MAG) Beta 2.0」(無料)、「超次元 ゲイム ネプテューヌ」のDLC「暴走ロボを討て」など6種(無料~150円)が、8月31日から「Kane & Lynch 2」のDLC「Alliance Weapon Pack」など2種(300~600円)、「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」のDLC「アバター ネイト」など8種(50~120円)が、9月1日から「MASSIVE ACTION GAME (MAG)」のDLC「キャラクタースロットB使用権」など2種(各100円)が、9月2日から「超次元 ゲイム ネプテューヌ」のDLC「蒼き影の龍」など6種(価格未定)が配信。また、詳細な配信日は未定だが、9月下旬に「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT」のDLC「ヴァルケンハイン」(800円)が配信される。

PSP
 UMDDLとして、9月2日からBLEACHが題材の対戦格闘シリーズ最新作「BLEACH ~ヒート・ザ・ソウル7~」(3,800円)、定番テーブルゲームが楽しめる「いつもの麻雀」、「いつもの大富豪」、「いつもの将棋」、「いつもの花札」、「いつものリバーシ」(各500円)、5種類のテーブルゲームのお得なパック「いつものテーブル5」(2,000円)、夏と冬異なる季節の管制に挑める「ぼくは航空管制官 エアポートヒーロー 新千歳」(2,420円)、多くのプラットフォームへの移植、アニメ化と多くファンを魅了する恋愛アドベンチャー「AIR」(3,500円)が、9月9日からトレーディングカードゲームとシミュレーションゲームが融合した「戦国絵札遊戯 不如帰 大乱」(3,800円)が配信。

 追加アイテムとして、8月31日から「初音ミク -Project DIVA- 2nd」のDLC「初音ミク アペンド」(300円)が配信。

 8月30日から、9月22日発売予定のPSP「クロヒョウ 龍が如く新章 体験版」の配信が始まった。本誌でも配信されているので興味があればダウンロードしてもらいたい。

Xbox 360
 追加DLCとして、8月25日から「Snoopy Flying Ace」のDLC「お楽しみのごはんの時間だよパック 」(400MSP)、8月31日から「Kane & Lynch 2」のDLC「Alliance Weapon Pack」など2種(240~560MSP)が配信。また、詳細な配信日は未定だが、9月下旬に「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT」のDLC「ヴァルケンハイン」(560MSP)が配信される。

 詳細な配信日や価格は未定だが、9月中にXBLA「SPACE INVADERS INFINITY GENE」の配信が決定した。

 9月1日に配信予定だった「デッドライジング2:CASE 0」の配信が延期された。なお、延期後の配信日は未定となっている。

 特定のタイトルが一定期間ディスカウントされるXbox LIVE ゴールド メンバーシップ限定サービス「Deal of the Week」は、8月31日~9月7日までXBLA「Alien Breed エピソード1」(800→400MSP)、「Galaga Legions」」(800→400MSP)が、9月7日~9月14日まで「バイオハザード5」の追加DLC「LOST IN NIGHTMARES」(400→240MSP)、「DESPERATE ESCAPE」(400→240MSP)がディスカウント価格で販売される。


●今週の注目タイトル
 ダンジョンRPG ピクダン

  • DSiウェア
  • ジャンル ダンジョンRPG
  • メーカー インテンス
  • 発売日 9月1日
  • 価格 500DSiポイント
  • 公式サイト http://www.intense.jp/picdun/

 マップを踏破することで絵が完成するという一風変わったダンジョンRPG。ダンジョンは全部で60フロアが用意されている。

 戦闘はコマンド選択式でなく、タッチペンでのアクションになっている。縦に斬れば縦斬りで敵1体に攻撃、横に斬れば横斬りで複数の敵への攻撃が可能。さらに、それぞれの敵には急所が設定されており、そこをピンポイントで突けばダメージを与えられるほか、盾で防御することもできる。盾は敵の攻撃のタイミングに合わせ、上手く構えれば攻撃をはじくこともできる。

 価格以上にやりこみ要素も充実しているタイトルなので、1度プレイしてみてはいかがだろうか。

● (C)2010 INTENSE




■ ダウンロードソフトウェアレビュー 

 各ライターが独断と偏見でピックアップしたダウンロードソフトウェアを紹介するコーナー。最新のタイトルから配信済みのタイトルまで、気になるタイトルを紹介していきたい。

■ Wiiウェア

ビットマン


●マーベラスエンターテイメント●配信中(2010年3月30日)●価格:500Wiiポイント
●プレイ人数:1-2人●対応コントローラ:Wiiリモコン


● ハードの進化とゲームのおもしろさを考えさせられるビデオゲーム歴史アクション

 「海外ゲームはコアなゲーマー向け」といった印象を受けがちな昨今、気軽に海外のゲームに触れられるよう、世界各国のゲームを集めた「ワールドゲームパレード」シリーズ。簡単な操作ながら、個性的なゲームが揃っているブランドだ。その中から今回紹介する「ビットマン」は、「ビデオゲーム歴史アクション」と銘打たれたドットイートタイプのアクションゲーム。開発は、オーストリアのBplusが担当している。

 「ビットマン」では、ゲームの歴史における音やグラフィックの進化をテーマにしている。そのため、ゲームを進めることで、古き良き4ビット時代から最新の128ビット時代まで、ゲームハードの進化が体験できてしまう。進化の内容は、音やグラフィックだけでなく、アクションの追加など、幅広い。

 ちなみに、「ビットマン」の「ビット」とは、「binary digit」の略で、コンピュータにおけるデータの最小単位を表している。

 ゲームは、プレーヤーキャラクターのビットマンを操作して、モンスターに触れないよう、迷路の中に散らばった友だち(ドット)を集めていく。すべて集めるとステージクリア。これをくり返して、7ステージクリアすると、次のビットへと進めるようになる(スコアが低いと進めない場合がある)。ちなみに、各ビットは7ステージ構成だ。

 ビットマンはライフ制だが、モンスターに触れるなどしてライフが減ると、ミスになってその場からリスタート扱いになる。ライフが全部なくなるとゲームオーバー。コンティニューを選べば、それまでに獲得したスコアは半分になるが、そのステージからやり直すことが可能だ。

 操作は、Wiiリモコンの持ち方によって2種類用意されている。Wiiリモコンを横に持つコントロールパッドスタイルは、十字ボタンでビットマンを動かし、2ボタンでスペシャルアタック(8ビットステージ以降)、1ボタンでサブアタック(64ビットステージ以降)を行なう。また、-ボタンで視点の変更(32ビットステージ以降)、128ビットステージ専用になるがWiiリモコンを持ち上げてジャンプ、裏返すことでズームが、それぞれ行なえる。

 Wiiリモコンを操縦桿のようにして縦に持つジョイスティックスタイルは、アップライト筐体のジョイスティックのイメージで、Wiiリモコンを前後左右に傾けることでビットマンを動かす。遊びやすさの面から、コントロールパッドスタイルをオススメしたい。

 ゲームモードは、通常のクラシックモードの他、クラシックモードをクリアすると遊べるようになるワープモードが存在する。ワープモードでは、ドットをすべて集めなくても、モンスターに触れたら次のステージへ切り替わる。ハイスコアを狙うのが難しいモードだ。なお、さらに難しいマスターモードも存在するようだが、出現条件がワープモードですべてハイスコアを更新しなければならないという高難易度のため、詳細は不明(編集部側でも難易度が高すぎて出現条件が正しいのか確認できませんでした)。

 登場するモンスターの動きは、法則性がなく、パターンを作って攻略することは難しい。避けきれないと思ったら、スペシャルアタックでモンスターを倒して回避することになる。ただ、スペシャルアタックには回数制限があり、その回数は回復しない。なるべく後半のステージまで使用を控え、温存したほうがいいだろう。

 本作は、ゲームとしてのおもしろさよりも、「ビデオゲーム歴史アクション」とというテーマのおもしろさが際立っている。ゲームハードの進化に伴って、グラフィック、音楽、キャラクターの動きなど、すべてが向上していく様は、その時代を体験しているプレーヤーにとっては味わい深い。そして、1番のポイントは、ドットイートタイプのゲームが、ある時期からハードの進化とともに演出過多となって遊びにくくなっていく流れが実感できる。まさに「ビデオゲーム歴史アクション」だ。このようなネタに徹したゲームが配信されていることを、素直に感謝したい。ただ、古いタイプのプレーヤーとしては、日本語の文字フォントにまでこだわってくれればうれしかったのだが、海外ゲームではしかたのないところか。

 継続的に遊ぶことより、話のネタとしてのオススメになるが、オールドゲーマーならより楽しめるはずだ。他の「ワールドゲームパレード」シリーズと同様に、気軽に楽しんでいただきたい。

最初に遊ぶのは4ビットステージ。狭い画面で、色数が少なく、BGMもない。ファミコン以前のゲームはこんな感じだった。スコア部分などの文字フォントのきれいさが目立つ8ビットステージは16色表示。昔ながらの効果音がファミコンのゲームを思い起こさせる。このステージからはスペシャルアタックでモンスターを攻撃できるが、回数制限に注意16ビットステージから背景付き。キャラクターの動きもスムーズで、視覚効果もふんだんに使われている。ドットイートタイプのゲームとしては、このくらいが遊びやすい?
32ビットステージ以降はクォータービューに変更。キャラクターも3D表現になったが貼り付けたテクスチャーは少々粗め。ステージ開始時の長いロード時間はこだわりすぎクォータービューになると、ドットイートタイプのゲームとしては少々遊びにくい。ハイスコアを狙っていくなら、-ボタンで視点変更を行ない、トップビューの固定画面にしよう2人プレイ時は、スコアが共通の協力プレイになる。1人プレイ時よりもかなり楽になるが、ライフも共用になるため、油断しているとすぐにゲームオーバーとなってしまう

(C)2010 Bplus All Rights Reserved.
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(2010年 9月 1日)

[Reported by 梶原製作所/木原卓]