■ 2009年5月第2週分 ■
プラット フォーム | タイトル | メーカー | ジャンル | 価格 | その他 |
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5月1日 | |||||
DSiウェア | どこでもWiiの間 | 任天堂 | コミュニケーション | 無料 | オリジナル |
Wiiチャンネル | Wiiの間 | 任天堂 | コミュニケーション | 無料 | オリジナル |
5月6日 | |||||
XBLA | Space Invaders Extreme | タイトー | シューティング | 800 マイクロソフトポイント | 移植[DS/PSP]+オリジナル |
XBLA | ARKANOID Live! | タイトー | アクション | 800 マイクロソフトポイント | 移植[AC]+オリジナル |
XBLA | Zombie Wranglers | Sierra Online | アクション&アドベンチャー | 800 マイクロソフトポイント | オリジナル |
5月12日 | |||||
Wiiウェア | 魂斗羅ReBirth | KONAMI | アクション,シューティング | 1,000 Wiiポイント | オリジナル |
Wiiウェア | Art Styleシリーズ:ORBITAL | 任天堂 | アクション | 600 Wiiポイント | 移植[GBA]+オリジナル |
Wiiウェア | Art Styleシリーズ:CUBELEO | 任天堂 | シューティングパズル | 600 Wiiポイント | オリジナル |
Wiiウェア | Art Styleシリーズ:DIALHEX | 任天堂 | パズル | 600 Wiiポイント | 移植[GBA]+オリジナル |
5月26日 | |||||
Wiiウェア | peakvox escape virus | ファンユニット | エスケープアクション | 500 Wiiポイント | オリジナル |
5月予定 | |||||
VC | ダウンタウンスペシャルくにおくんの時代劇だよ全員集合! | アークシステムワークス | アクション | 500 Wiiポイント | 移植[FC] |
VC | 忍者くん 阿修羅ノ章 | ジャレコ | アクション | 500 Wiiポイント | 移植[FC] |
VC | ファイナルファンタジー | スクウェア・エニックス | ロールプレイング | 500 Wiiポイント | 移植[FC] |
VC | ファミコンウォーズ | 任天堂 | シミュレーション | 500 Wiiポイント | 移植[FC] |
VC | R-TYPE | アイレムソフト | シューティング | 500 Wiiポイント | 移植[MS] |
VC | シムアース | ハドソン | シミュレーション | 800 Wiiポイント | 移植[PCE] |
※表中の「VC」はバーチャルコンソール、「GA」はゲームアーカイブス、「XBLA」はXbox LIVE アーケード、「FC」はファミコン、「SFC」はスーパーファミコン、「MS」はマスターシステム、「MD」はメガドライブ、「PCE」はPCエンジン、「AC」はアーケード、[GBA]はゲームボーイアドバンスを指します。
この表は毎週、配信タイトルを追加し、月単位で更新していきます。配信タイトルは当日まで配信が明らかにならないこともあるため、過去に遡って更新することもあります。
Wiiで始まった毎日新しい番組を閲覧できる新チャンネル「Wiiの間」と、それを保存して持ち歩けるDSiウェア「どこでもWiiの間」(いずれも無料) |
今週は、ゴールデンウィーク直後ということもあり、DLCに関する情報が少なめ。だが、中には気になる情報もあるので紹介していきたい。
・DSステーション
4月30日から、注目度の高い「逆転検事」の体験版が「Touch!Try!DS」で体験できるサービスが始まっている。体験版は5月7日からダウンロード配信も開始され、PCでも公式サイトでプレイ可能。
・ニンテンドーDSiショップ
5月1日から、Wiiチャンネル「Wiiの間」で視聴した映像をDSi本体やSDメモリーカードに保存し、DSiで楽しむことができる「どこでもWiiの間」(無料)が配信開始。
・その他
4月28日~5月27日まで、京都府京都文化博物館にて、DSを持っていくと展示作品の音声ガイドを聞くことができる無料サービスが実施されている。周りに迷惑がかからないようにイヤホンやヘッドホン使う必要があるので、このサービスを利用したいなら、忘れずに持っていこう。4月25日から開始された「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」もニンテンドーDSシリーズ(DS、DS Lite、DSi)用の、ショップやレストランの店舗情報や目的地までの道順を検索できるサービスとしてスタートしている。このような新しい使い方がされていくことは非常に興味深い。今後もどのようにDSが使われていくのか注目していきたい。
・Wiiウェア
5月12日に、KONAMIから「魂斗羅ReBirth」(1,000Wiiポイント)の配信が開始されることが明らかになった。「グラディウス リバース」のように、ゲームシステムは過去シリーズを踏襲しつつ、新作として発売される。同日には、Art Styleシリーズの「ORBITAL」、「CUBELEO」、「DIALHEX」のWiiウェア3タイトルも各600Wiiポイントで配信を開始する。「ORBITAL」と「DIALHEX」はゲームボーイアドバンスで発売された「bitGenerations」シリーズの移植+オリジナル要素を含んだタイトルだ。
・Wiiショッピングチャンネル
5月1日に、さまざまな映像が楽しめる「Wiiの間」(無料)の配信が開始。ダウンロードは通常通り「Wiiショッピングチャンネル」から。公式サイトでは紹介映像も閲覧できるので、興味があればアクセスしてみてはいかがだろうか。
・PS3
4月30日に、追加アイテムとして、「リトルビッグプラネット(LBP)」の拡張パック「北欧神話ミニパック」(300円)、「ストリートファイターIV」の全25キャラクターのアレンジ衣装をセットにした「ストIV:オールインワンパック」(1,200円)、「ソニック ワールドアドベンチャー」の拡張パック「マズーリ アドベンチャーパック」(300円)、「バーンアウト パラダイス」の拡張パック「Cop & Robbers」(1,200円)、「ニード・フォー・スピード アンダーカバー」の拡張パック「チャレンジシリーズ」(無料)と「ボスマシン パック」(600円)が配信開始。「LBP」は、5月7日に「エジプト神話ミニパック」(300円)も配信を開始した。
・PSP
4月30日に、追加アイテムとして、「真・三國無双 MULTI RAID」の「追加コンテンツ Version 10」、5月7日に「追加コンテンツ Version 11」の配信が始まっている。5月1日からは、無料体験版として、「西村京太郎トラベルミステリー」体験版、「牧場物語 シュガー村とみんなの願い」体験版、「流行り神PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル」大容量体験版の3タイトルが配信中。
・PlayStation Store
4月27日~5月11日まで、「ご来店感謝企画 PlayStation Storeを楽しもう!」キャンペーンを実施中。応募券(無料)を全てダウンロードすると抽選で2000名に「プレイステーション ネットワーク チケット」番号が入手できるURLがメールで配信される。無料で応募できるので、PS3やPSPでネットワーク接続ができるなら応募しない手はないだろう。PCでPlayStation Storeを利用していても応募は可能となっている。
・Xbox 360
タイトーがすでにタイトルを発表していた「Space Invaders Extreme」、「ARKANOID Live!」を、そしてSierra Onlineからは「Zombie Wranglers」が、いずれも5月6日から配信を開始。価格はいずれも800マイクロソフトポイント。また、5月29日に「Fallout 3」のダウンロードコンテンツ第2弾「The Pitt」(800マイクロソフトポイント)を発売するとスタジオえどふみ 設立記者発表会にて発表があった。かなり充実した内容になっているようなので、ファンは期待して待っていて欲しい。
また、Xbox 360の国内累計販売台数100万台を記念した「ありがとうキャンペーン」も5月31日まで継続実施中。無料でダウンロードできる「スペシャルテーマ」や抽選で100名に10,000マイクロソフトポイントが当たる。まだ応募していない人は、忘れずに応募しておこう。
●今週の注目タイトル | |
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Wiiの間
今週の注目タイトルは、毎日新しい番組を配信する任天堂の意欲的なWiiチャンネル「Wiiの間」。このコーナーで無料コンテンツを取り上げるのは初めてだ。「Wiiの間」は、もう1つのお茶の間というコンセプトで作られていて、自分や家族のMiiが生活している。オススメの映像やユーザー評価の高い映像を自由に選んで閲覧・評価できたり、各種企業のオススメ映像や新発売の商品サンプルの宅配サービスなどが受けられる機能を備えている。さらにDSiでは「Wiiの間」と連動するDSiウェア「どこでもWiiの間」が無料配信されている。「Wiiの間」の映像や実際の店舗で使用できるビデオクーポンを「どこでもWiiの間」に送信して活用することができるのだ。どれほどの企業が参入してくるのか、「Wiiの間」ならではのお得なサービスが受けられるのかなど、今後の展開に注目していきたい。 ●(c) 2009 Nintendo |
■ ダウンロードソフトウェアレビュー
各ライターが独断と偏見でピックアップしたダウンロードソフトウェアを紹介するコーナー。最新のタイトルから配信済みのタイトルまで、気になるタイトルを紹介していきたい。
「スペースハリアー」
●セガ●配信中(2009年3月26日)●価格:800Wiiポイント
●対応機種:Wii●プレイ人数:1人●クラシックコントローラ、ヌンチャク・スタイル対応
● アルゴリズム、および操作デバイスを可能な限り忠実に再現
主人公・ハリアーを操作してショットで敵を倒していく、ファンタジックで美しいグラフィックスとスピード感の高さが特徴の名作3Dシューティングゲーム。1985年にアーケード用として最初に登場し、主人公・ハリアーの動きに合わせてコックピットが上下左右に可動する大型筐体を使用していた体感ゲームとしても有名だ。
オリジナルではハリアーの操作にアナログスティックを使用し、なおかつスティックを手前側に引くと上昇、奥側に倒すと下降する、いわゆるリバース式の操作を取り入れていた。Wii版でもこの操作をそのまま踏襲しており、Wiiリモコン(ヌンチャク)およびクラシックコントローラのいずれを使用しても、初期状態ではリバース設定になっている。オリジナル版やフライトシミュレーションゲームに慣れている人は違和感なく操作できると思われるが、どうしてもなじめないときは設定画面でリバースから上下の移動方向が見た目通りになるノーマル設定に変更することもできる。
Wii版では、ヌンチャクを垂直に立てた状態で動かすことにより、オリジナル版のアナログスティックと同様の操作感覚を再現した「操縦桿(かん)モード」を搭載しているのが大きな特徴だ。筆者が試した限りでは、アーケード用スティックとは違って筐体に固定されていない軽くて小さなヌンチャクでは、ハリアーを自由自在にコントロールするのは難しいというのが率直な印象だった。ヌンチャクを持った手首を、卓上に押し付けるような形で操作することで正確性が幾分向上したものの、それでも100%自由自在にコントロールができたという感触は正直得られなかった。
また、オリジナル版では、アナログスティックをニュートラル(手を放した状態)にすると、ハリアーが画面中央に向かって自然に動き出し、中央の位置で静止するようになっていた。この操作に関してもWii版でもアナログ操作時は同様なのだが、筆者の体感では「操縦桿モード」使用時は狙ったタイミングで中央にハリアーを戻すのは難しいようだ。さらにショットを撃つ際にも、ヌンチャクについているCおよびZボタンを使うと連射が難しくなってしまう(これはオリジナルのモニター側に設置されたショットボタンの再現だそうだ)ので、ショット発射時は机の上などに置いたWiiリモコンのAボタンを使用すれば、より連射がしやすくなることだろう。また、ボタンにショット連射を割り振ることもできるので、連射が必要な対ボス戦などで難しいと感じる人には難易度変更とともにお勧めしたい。
ヌンチャクでの操作に慣れない人は、クラシックコントローラについているアナログスティックを使ってプレイするのがベストだ。これならしっかり両手でコントローラーを握ったまま操作ができるし、ニュートラルに戻す操作も確実。なお、このニュートラルの操作にもなじめないという人は、アナログスティックの代わりに十字ボタンを使用することをおすすめする。十字ボタン使用時はデジタル操作になるため途中で手を放してもハリアーが中央に動かず、いつでも好きな位置に静止させることができるからだ。
リバース式の操作、およびニュートラル状態にするとハリアーが画面中央へ自然に動く操作感覚を忠実に再現している |
Wii版において最も評価できるポイントは、敵の出現および弾を撃つタイミングや移動スピードなど、アルゴリズム全般の再現度が極めて高いこと。これまで数多くのハードに移植されてきた作品だが、筆者がプレイした限りではこのWii版もオリジナルに近いアルゴリズムを再現しているように思われる。
また、Wii版ではバーチャルコンソールの慣例にのっとり、中断機能もおさえてある。設定変更すれば連射も可能となっており、難易度設定はもとより、オリジナルよりプレイしやすいのではないだろうか。
細かいことをいえば、木や柱など一部の地上物がオリジナルに比べてやや白っぽく見えたり、爆発などの効果音が若干異なっているように聞こえるものの、いずれもゲームの進行上に問題をきたすものではなく、十分許容できる範囲のもの。ほかにも、クレジットをどんどん入れられるので、クリアへの難易度は低くなってしまうのはオリジナルに親しんだ身としては寂しいかもしれない。操作感覚になじめるかどうかで好みは分かれるかもしれないが、移植再現度にこだわるオールドファンにも安心しておすすめできる仕上がりだ。
敵の出現するタイミングや行動パターンなどの再現度は極めて高い | |
ハリアーの移動方向に合わせて、スクロールの向きが微妙に変化する演出もバッチリ再現している | |
ボーナスステージでも処理落ちしないので、ユーライアに乗って地上物をなぎ倒す爽快感はオリジナル版にまったく劣らない |
[Reported by 鴫原盛之/木原卓]