山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第8回
「ゲームセンターDX」の「スターフォックス ゼロ」回があまりに見事な内容でへこたれる話
(2016/4/27 12:00)
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
「ゲームセンターDX」はご存じでしょうか?
「CX」の間違いじゃないの? 有野課長のあれじゃないの?
という人が結構いそうな予感がするんですけど。「ゲームセンターDX」は、よいこの濱口優さんが“最新のゲームに挑む”という、「CX」とは逆アプローチの動画配信番組。
有野さんが課長なのに対して、濱口さんはエグゼクティブディレクターという今風な役職。「ゲームセンターCX」の初代ADだった東島さんも、チーフオブザーバーとして登場します。そして、お互いに役職名を噛みかけながら呼んでいます。
そんな「ゲームセンターDX」は、Youtubeの任天堂公式チャンネルにて公開されている番組。これまで4つの動画が公開されています。
そして、先日はWii Uの「スターフォックス ゼロ」にチャレンジする回が公開されました。
これが、実に見事なんです。「スターフォックス ゼロ」は僕もレビューさせて頂いたのですが、これがなかなかレビューするのが難しいタイプのゲームでした。
「スターフォックス ゼロ」最大のポイントは、テレビ画面とWii U GamePadとで異なる画面が表示されること。そして操作も、自機である「アーウィン」の動きはアナログスティックで、ショットを放つ照準の操作はWii U GamePad自体を動かしてジャイロ操作でするという、画面も操作も2つを同時にうまく使うというところにあります。
こういうものは当然、最初はうまく操作できずに戸惑いますし、それに慣れていけるかどうかがゲームの評価を大きくわけていきます。うまくできる人は自分なりのコツを掴んでいきますが、そうでない人もいます。
こういう“慣れが必要で、慣れた先に本当の魅力があるゲーム”が楽しく遊べるかはぶっちゃけた話、人それぞれ。それを上手くレビュー内で伝えられるかがレビューのポイントになっていきます。
そしてまぁ、自分なりにレビューをまとめたわけですが……、
「ゲームセンターDX」を見る方が遥かにわかりやすいんですよね(笑)。
もちろん文章で伝えることと動画で伝えることは別のものではあるのですが。
「ゲームセンターDX」で濱口さんが騒ぎながらプレイしている様子は、その「スターフォックス ゼロ」のポイントが、ものすごくわかりやすいです。
上の動画がゲームセンターDX 「スターフォックス ゼロ」の回。
プレイしはじめは操作に戸惑い上手くプレイできない様子を見せる濱口さんですが、そこはさすが最新ゲーム好き。結構なスピードでコツを掴んでいき上達していきます。(実際にはかなり回数プレイしたようですけど、日が暮れていってますし)
自機の動きと照準操作の使い分けがどんどん上手くなっていき、濱口さん自身もゲームに集中していきます。そして挑戦の後には、今までで1番の難関だったと苦笑いしつつも「操縦しているような感覚になれる、面白い! 夢中になりました」と語ります。
最初は操作に苦労していたところから始まるものの、コツを掴んでいくと独特な魅力が楽しめるようになる。「スターフォックス ゼロ」を知ってもらう上での最大のポイントが、バッチリ伝わってくるわけですね。
「ゲームセンターDX」のこの回は本当によくできていて。同じゲームのレビューを書いた僕はそのあまりの見事さ、上手い伝え方にうなだれたほど。さすがは濱口エグゼクティブです。
番組後半には、濱口エグゼクティブと東島チーフオブザーバーによる「スターフォックス ゼロ」の2人プレイにも挑んでいて、わいわいぎゃーぎゃー喋りながらのプレイは笑いどころたっぷりです。同時発売の「スターフォックス ガード」に挑んでいる様子も、「7番、7番、あー!」といった感じで大盛り上がり。両タイトルの魅力を余すことなく伝えています。
というわけで、「ゲームセンターDX」をご存じだった人も、そうでなかった人も、チェックして頂きたい。ちょうどゴールデンウィークですし、有野課長とはちょっと違ったエッジの効いた濱口エグゼクティブの魅力をぜひご覧ください。
ではでは、今回はこのへんで。楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。
【お知らせ】
5月4日のゴールデンウィークは連載をお休みさせていただきます。次回掲載は5月11日となります。
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