山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第13回

今年も世界最大のゲームイベント「E3」の季節がきたので、取り急ぎカンファレンスの日程をお伝えします、の話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

今年も世界最大のゲームイベント「E3」がやってきます!

……もう現時点でくたくたなんですけども、きちゃうんですねー。

E3と言えば、

某メーカーの人が黒人さんのグループにカツアゲされた

とか、

深夜に「パンッ!」という音が聞こえ、車のバックファイア音かと思ったらマジの銃声だったらしい

とか、

僕がはじめてE3取材に行ったときに、現地到着数時間で携帯電話をなくして音信不通&行方不明扱いになった

とか、

ロサンゼルスと言えども、宿泊しているエリアによってはマジで危ないので夜間は車での移動以外禁止(徒歩で出かけたりしちゃダメ)

とか、

帰国の際、後藤さん(「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」等々でお馴染みですよね)の車に乗せて頂き、空港へとハイウェイを走っていたら、目の前を走っていた車がスピンして突っ込んできて、まじでやばかった(後藤さんが超反応で避けてくれました。命の恩人。)

などなど、日本のゲームメーカーの人や取材メディア陣がぎりぎり死なない程度にがんばる世界最大のゲームイベントです。

今年のE3のキャッチフレーズは「新しい世界の訪れに震いたつ!」的な。確かにゲームの世界は今まさに転換期のまっただ中なのかもしれないですね

読者の皆様の中にはE3を全く知らないという人はさすがにいなさそうですが、一応ご紹介致しますと、

「E3」とは、正式名称が「Electronic Entertainment Expo(エレクトロニック エンターテイメント エキスポ)」。イニシャルEが3つで略称がE3です。

毎年アメリカはロサンゼルスで開かれているE3は、簡単に言うと“最新ゲーム・エンタメの商談会”。

有名どころの映画祭などもそうですが、ここでの最新作の出展見本を見て、世界中のメーカーが販売の権利や流通関連等々のビジネスのお話、商談をするわけです。

東京ゲームショウのような一般日はなく、メーカー、メディア、流通など、入場登録済みな関係者のみが入れるイベントとなっております。あくまでビジネスの場なんですねー。

特に世界中のゲームファンの皆さんの注目を集めるのは、Sony Interactive Entertainment、Microsoft、任天堂などなど大手メーカーによるプレスカンファレンスでしょう。

くだけた言い方をすると、世界最大級のゲームの大発表会!

なかにはこの発表会がE3だと勘違いなされている人もいるかもしれませんが、あくまでE3開幕前のカンファレンスという位置づけになっています。

カンファレンスが終了後にメイン会場オープンしてE3開幕!となるんですね。

まぁ、細かいことは別にいいよね。

で、今年のプレスカンファレンスはこのような日程になっております。

・エレクトロニックアーツ(EA)
 6月12日13:00 (日本時間 6月13日 5:00)

・Bethesda Softworks
 6月12日19:00 (日本時間 6月13日 11:00)

・マイクロソフト
 6月13日 9:30 (日本時間 6月14日 1:30)

・AMD PC Gaming Show
 6月13日 12:00 (日本時間 6月14日 4:00)

・Ubisoft Entertainment
 6月13日 13:00 (日本時間 6月14日 5:00)

・ソニー・インタラクティブエンタテインメント アメリカ
 6月13日 18:00 (日本時間 6月14日 10:00)

・ニンテンドー・オブ・アメリカ
 6月14日 9:00 (日本時間 6月15日 1:00)

こちらは昨年のSCEAカンファレンスの模様。昨年は「人喰いの大鷲トリコ」、「Final Fantasy VII リメイク」などが発表され、多いに盛り上がりました。今年も多分、いろいろ……!

日本時間の13日の朝方から戦いが始まりますよー。

Youtubeの各社チャンネルをはじめ、ライブストリーミングで生中継されるはずなので、平日ですけど見られるという方は、年に1度の生の盛り上がりを楽しみましょう。

そんな時間に見られないよ!という人も放送のアーカイブなり、GAME Watchの速報記事をぜひお楽しみください。

このE3の期間には、カンファレンス以外の時間にも各種プラットフォーマーや海外メディアによるライブストリーミングが延々と配信され続けます。

トーク番組のようなスタイルで最新ゲームの開発者を招いてインタビューしたり、E3のブースレポートを放送したり。これも本当に楽しいんですよ。

GAME Watchも現地で日本人向けにライブストリーミング番組やればいいのに。

一応現時点ではYoutubeの海外プレイステーション公式チャンネルにE3 2016のライブストリーミング用動画がアップされていたので、そちらを。

ただ、おそらくもう数日すると、各社から日本語翻訳つきの公式放送ページが公開されていくと思うので、そちらはぜひGAME Watchのニュースをチェックしてください。

そういえばImpress Watchが今年20周年を迎えたということでリニューアルされまして。実はE3や東京ゲームショウも、ほとんど同年代に始まっているんですよね。(E3は1995年から、東京ゲームショウは1996年から。)

いつぐらいからE3の記事が掲載されていたんだろうかと、ちゃちゃっと検索してみたところ、GAME Watch自体は2000年創刊ということなので16歳なわけですが、PC Watchには1998年に開催されたE3の記事が掲載されていました。

E3レポート第1弾 「開幕前から競い合うコンシューマーメーカー」の記事には、「SEGA OF AMERICAは、先日日本で発表した「Dreamcast」をアメリカで公開」なんてあります!!最新ゲーム機ドリームキャストに海外のゲームファンも大興奮だったわけです!! おそらく。

ネットメディアとしてはかなり古参なImpress Watch……というわけで、長年の積み重ねがあるとこういう楽しみ方もできますね。20周年おめでとうございます。30年はもちろんとして、50周年とか100周年を目指してこれからもがんばってください!

というわけで、次回のこの連載はプレスカンファレンスが全て終わった直後に掲載日になるっぽいので、がんばってプレカンのまとめ&感想的なものを書こうと思います。

ではでは、今回はこのへんで。また来週。