PS3/Xbox 360ゲームレビュー

協力プレイ特化型のFPSに続編が登場
「軍団二人」の新たな戦いは脱出劇!

「Army of TWO:The 40th Day」

  • ジャンル:バディ アクション シューティング
  • 発売元:エレクトロニック・アーツ
  • 開発元:EA Montreal
  • 価格:7,140円
  • プラットフォーム:プレイステーション3 / Xbox 360
  • 発売日:3月25日
  • プレイ人数:1~10人
  • CEROレーティング:Z(18歳以上対象)


 エレクトロニック・アーツは3月25日、プレイステーション3/Xbox 360向けの協力型TPS「Army of TWO(アーミーオブツー):The 40th Day」を発売した。本作は2008年にリリースされた「Army of TWO」の続編で、開発は前作と同じEA Montreal。

 本作の特徴は、ゲーム全体を通して2人の主人公が協力しながら戦いを進めていくというゲームシステム。単に協力すれば有利になるというだけでなく、先に進むためには協力プレイが必須となる仕掛けが随所に仕組まれており、他のFPSでは味わえないプレイ内容が提供されている。このため本作ではオンライン協力プレイのほか、画面分割でのローカルマルチプレイにも対応。もちろん、AIを「相棒」に、ひとりで全編をプレイすることも可能だ。

 シリーズの2作目ということで、本作では協力プレイの内容に様々な新アクションが導入されたほか、マルチプレイゲームモードの拡充など、いくつかの点で新たな試みを見せている。近年ますます多様化するFPSゲームの中で、独特の価値を提供しようとする本作の特色をお伝えしていこう。



■ 本作の全編を貫く、「軍団二人」の協力アクション

今作も大男リオスと伊達男セーレムの2人が主人公
様々な協力アクションが用意されている
敵の将校を捕獲し部隊を降参させる。誤って兵卒を捕獲して反撃を食らうこともあるので注意深く対象を選定しよう
銃を乱射して「アグロメーター」を稼ぐ。その間に相棒を前進させ、背後から敵を排除!

 本作の舞台は近未来の世界だ。民間軍事会社(PMC)が国軍に対抗できるほどの巨大な勢力を持つようになった社会で、腕利き兵士のリオスとセーレムは正規軍を脱退後、傭兵として働くようになった。その流れのなかで、PMCの台頭を巡る騒動で世界中を転戦するハメになったのが前作のお話。今作では、国際都市上海に自分たちだけのPMCを設立して平和に(?)稼業に精を出すシーンから物語がスタートする。

 本作のゲームシステムは、チュートリアルを兼ねる最初のミッションで全体を学ぶことができる。TPSとしての基本的なアクションは、TPSの代表作である「Gears of War」ゆずりのもので、ショルダー視点で歩く、走る、遮蔽物に隠れる、射撃するといったアクションをスムーズに行なうことができる。同種のゲームをプレイしたことがあれば、ほとんど全ての操作方法を10分ほどで把握できるだろう。その上で本作では、様々な形で協力型のアクションを取り入れ、常に行動を共にする2人の主人公の戦いぶりを体験させてくれるあたりが「違い」となっている。

 協力型のアクションは状況に応じて多種多様だ。2人が複数のターゲットを同時に狙撃する「COOPスナイプ」、互いの背中を守りながら全方位の敵に対して射撃を加える「バック・トゥ・バック」。2階建ての屋上に登るため、ひとりがもうひとりの足場となって押し上げる「ステップジャンプ」、重いドアやシャッターを力を合わせて押し開けるアクションなど、移動シーンでも2人が揃って協力するシーンが随所に登場する。

 そして今作で新たに導入された新アクションはなかなか面白い。そのひとつは「敵兵を捕獲する」というもの。こちらに気付いていない兵士の背後から近づき、L1ボタン(Xbox 360ではRB)を押す。すると「Gears of War 2」のミートシールドよろしく敵兵を後ろから拘束するのだが、このとき捕獲した兵士がその近くにいる兵士の中で最上級の階級を持つ場合、周囲の兵士が両手を上げて降伏するのだ。これにより手に入るコレクタブル要素も存在する。

 しかしこのアクションを成功させるためには事前に敵兵の階級を確認しておかねばならない。そのためには敵兵の装備で見分けるのもひとつの手だが、より確実なのはSelectボタン(Xbox 360ではBackボタン)で発動する「GPSモード」のオーバーレイ表示を使い、その属性を確認することだ。しかも交戦中にはうまくいかないので、スニークアクション的に忍び寄る、という前準備も必要。さらに、相棒が他の兵士を銃で威嚇できるよう、2人の主人公が適切な位置取りをしておく必要があるなど、高度な作戦感覚が要求されるあたりが面白い。

 もうひとつの面白い新アクションは「偽りの降伏」。敵兵に発見されて銃撃戦が始まる直前までに発動することができ、両手を上げて「オーケー、降参だ」と相手を油断させる。敵が「ひざまずけ!」と支持してきたら粛々と従い……その瞬間銃の狙いをつけてハンドガンで不意打ちを食らわせることができるのだ。成功するとしばらく時間の流れがゆっくりとなり、正確な高速射撃を見舞うことができる。また、事前に相棒を見通しの良い場所に待機させておけば、スナイパーライフルで援護を受けることも可能だ。こうして狡猾に敵を一掃するというわけである。

 激しい銃撃戦となったら本作の特徴である「アグロメーター」を活用する。これはMMORPGにおけるアグロ(Aggro)の概念をTPSの世界に持ち込んだもので、激しく銃を乱射するほど敵の注意を引き、受ける銃撃が集中するという仕組みだ。射撃を続けて自分の「アグロメーター」が最大になると敵はこちらにしか注意を向けなくなるので、相棒が迂回して側面・背後をとる大チャンス。敵の中にはシールドやアーマーにより前面の守りが効かないというモノも多いため、ひとりが敵をひきつけつつ、もうひとりが迂回攻撃するという戦い方が全ての基本になっている。

 こういった「アグロメーター」を活用した戦い方は、マルチプレイではもちろんシングルプレイゲームでも大いに有効だ。本作ではAI制御の相棒に対して同行、待機、前進といった指示を与えることができるのだが、命令ボタンを2度押しすることによって「積極的」、「消極的」というスタンスを切り替えることができる。「積極的」を指定すると相棒が銃を多めに撃ちまくって敵を引きつけてくれるので、今度は自分が敵の背後をとって戦うといった案配だ。

リオスとセーレムはいつでも一心同体。シングルプレイで遊ぶときは、2人のキャラクターをまるでひとつの存在として自在に操れるように意識する。マルチプレイではボイスチャットを使って互いの役割を確認することになるだろう
「偽りの降伏」。武装解除に応じるふりをして敵を油断させるや、隙を見つけて一転攻勢! ここでも相棒との息の合った連携が重要になる


■ 国際都市、上海崩壊!
 大規模テロリズムで廃墟となった都市で展開する、リオスとセーレムの脱出劇

崩壊する上海の街。首謀者は不明。一体何が起きたのか?
身元不明の傭兵団が襲ってくる。まずは安全を確保しなければ
時折見つかる補給物資。獲得のためには護衛を排除するため一工夫必要だ
民間人を解放すればお金やカスタムパーツなどの特典が手に入る

 本作のゲームモードは、キャンペーンモードとVSモードの2種類が用意されている。そのうちメインとなるキャンペーンモードでは、リオスとセーレムが上海に設立した小さな民間軍事会社の日常的なエピソードから、全7チャプターのストーリーが展開していく。様々なコレクタブル要素もあって、それなりのリプレイ性を備えたゲームモードとなっている。

 話が動き始めるのは、ファーストミッションの終盤だ。ビル内部にビーコンを設置するという目的不明の仕事を遂行するリオスとセーレムだったが、その任務が完了するや否や、上海の都市全体をターゲットとする大規模テロリズムが発生。至るところに弾道ミサイルが飛来し、無数の高層ビルが崩れ落ちる。リオスとセーレムがいるビルも例外ではなく、目前の足場が崩れ去り脱出を余儀なくされる2人。どうやら主人公たちはこの大規模テロリズムの片棒を担がされてしまったようだ。

 ともかく上海は瓦礫と火の海と化し、誰が事件の首謀者かもわからない状況。リオスとセーレムはひとまず上海からの脱出を目指し、崩落しかけたビルを駆け下りていく。そこに現われたのが身元不明の傭兵たちだ。事件の片棒を担いだ形のリオスとセーレムを「消す」ために、容赦ない攻撃をしかけてくる。2人の主人公は仕方なくこれに応戦しつつ、脱出を図るが……。

 本作の序盤はこのような形で、いわば「巻き込まれ型」のストーリーが展開される。あらゆるセリフは声優による日本語吹き替えが行なわれており、ゲームの雰囲気は上々。ただ時折、効果音にまぎれてセリフが聞き取りにくい部分が目立ったので、ストーリー展開をより正確に理解するために字幕も欲しかったところだ。

 こうして始まる「軍団二人」の戦いは、上述した協力アクションを駆使して進めていくことになる。ゲーム進行の単位となる「チャプター」は、ひとつあたり30~40分ほどのプレイボリュームで、各種のコレクタブル要素が満載だ。特に面白いと感じたのが、敵方のPMCが各所に設置した補給物資を強奪する要素。

 補給物資の「コンテナ」は1チャプターあたり数カ所、戦闘の合間に位置する場面に配置されており、数名の兵士によって警護されている。これを奪えば大量のお金あるいは武器アップグレードのための特殊パーツが手に入るのだが、正面から突っ込んではコンテナを閉じられてしまうため簡単にはいかない。上述した「敵兵を捕獲する」、「偽りの降伏」といったアクションを駆使して、敵兵がコンテナを閉じる前に片付けてしまう必要があるのだ。場所によってはパズルゲームのように難しい問題解決を要求されることもあり、攻略のしがいがある。

 同様に面白いコレクタブル要素となっているのが「民間人の救出」だ。プレーヤーはゲーム進行上の各所で、敵兵に捕まってしまった民間人を見かけることになる。うまく敵兵を排除して民間人を救出できれば、お金やパーツ、そして主人公たちの評判を上げることができる。ただ、単に銃撃で敵兵を倒そうと派手に立ち回るのでは、敵兵も民間人をさっさと始末してしまうのでうまくいかない。そこで上述の協力アクションを駆使して解決するというわけだ。

 ちなみに、民間人を多数救出して主人公達の評判を十分に上げることができれば、後半の厳しいステージで民間人からの様々な加勢を受けられるようになる。その一方、極悪非道にふるまって評判を落とし続けると良いことは何もないので、基本的にプレーヤーは(ゲーム進行上の利益を得たいと思うならば)善良なヒーローを演じなければならない。このあたり作品のイメージに即したヒールプレイにもそれなりの道を用意して欲しかったところだ。

 その他、ゲーム世界の状況がわかる「ラジオログ」や、実績アンロック要素となる隠し要素「招き猫」など、本作には様々なコレクタブル要素が存在し、その上、ゲームの各所に「究極の選択」を求める分岐シナリオが仕込まれている。そんな本作をプレイするオススメの形は、1度はひとりでプレイしてみて全容を把握し、その上でフレンドを誘って協力プレイというスタイル。2人で協力しながら「ここはこうやって攻略するのがいいよ」とコミュニケーションしながらプレイすれば、よりいっそう楽しめるものと思う。

ステージの各所で様々なシチュエーションの戦いが用意されいる。協力アクションを駆使してダイナミックに展開しよう
「アグロメーター」を利用した戦い方は本作の基本中の基本。装甲を持つ相手は正面から撃破しにくいので、相棒に注意を振り向けさせておいて背後から射撃するなど工夫が必要だ


■ 「アグロメーター」の戦略に影響する武器のカスタマイズ要素

武器のカスタマイズの組み合わせは無数に登る。パーツを集めておこう
目立つパーツを取り付けてド派手に装飾すれば大量の「アグロ」を稼げる
「アグロ」を強化した武器を使えば、敵の注意を簡単に引くことが可能だ

 上記でも少しだけ触れたが、本作では武器のカスタマイズ要素がひとつの面白い点となっている。本作に登場する銃器は、現実に存在するものを中心としておよそ30種類以上。そこに現実ではありえないほどのダイナミックなカスタマイズを施して、本作ならではのプレイスタイルを目指すことができる。

 メインウェポン、サブウェポン、スペシャルウェポンと3系統用意された銃器類に共通する性能パラメーターは、「アグロ」、「ハンドリング」、「集弾性」、「ダメージ」の4種類。それが意味するところはパラメーター名の通りだが、「アグロ」については特筆しておく必要があるだろう。

 銃器の「アグロ」性能は、上述した「アグロメーター」を活用する上で極めて重要な指標だ。「アグロ」が高いほど、1発の射撃で敵の注意を引く強度が高まり、容易に「アグロメーター」を全開にすることができる。これは武器によって当然ことなり、例えば「MP5」のように静音性が高く地味な武器は「アグロ」が低く、「AK-47」のように音とマズルファイアが派手な武器は「アグロ」が高い、というふうな基本設定となっている。

 これをカスタマイズでさらに強化するのが本シリーズの醍醐味のひとつだ。例えばプレーヤーがより効率的に敵を引きつけ、相棒に側面背後からの掃討を任せようと考えるならば、もともと高い「アグロ」を持つ武器に無駄に長いバレルをつけ、フロントマウントに長大な銃剣をつけた上、サプレッサーには余計に大きなマズルファイアを発するものを採用。さらに金ピカの装飾を施して「アグロ」を最大化するといった案配だ。

 もちろん、「アグロ」を最小限に抑える方向のカスタマイズもできる。こうして武器の「アグロ」をプレーヤーが求める形に調整すれば、戦闘時に「アグロメーター」を意識した戦い方がより効率的にできるというわけだ。とり回しの良い小型のサブマシンガンに、巨大なバレルとコンバットシールドを装着し、銃剣まで装着した姿はひときわ可笑しく、本作のちょっとマッドな世界観をより深く味あわせてくれる。

 こういったカスタマイズに用いる各種パーツは、ゲームを普通に進めていれば手に入るものもあるし、特定の条件を満たさなければ手にはいらないものもある。このあたりのコレクタブル要素も本作の楽しみのひとつとなっているので、やりこみを志向するならまず全パーツ制覇というのを目指してみるのもよいだろう。

協力プレイ要素に武器のカスタマイズ要素が絡んでいるのが本作のユニークな点。役割分担を明確にして戦えば強敵も難なく撃破できる


■ 前作以上に強化されたVSモード
 最大10人の対戦や、4人協力で脱出を目指すモードなどをサポート

カスタムマスクでマルチプレイゲームに臨むことができる
「脱出任務」にひとりでチャレンジしてみたが、敵が多くて序盤でギブアップ。発売後4人でプレイしてみたい

 本作ではキャンペーンモードもマルチプレイ要素のひとつとなっているので、一般のゲームでいうマルチプレイモードに該当するものは「VSモード」と呼んで差別化されている。前作でサポートされていたVSモードはツーマンセルのチーム2つでミッション達成を争うモードのみだったが、本作では全4種類のゲームモードがサポートされ、大幅にバリエーションが向上している。

・CO-OPデスマッチ
 相棒と協力して、他のプレーヤーとその相棒を撃破するツーマンセルのデスマッチモード。最大5チーム(10人)が参戦可能。

・制圧任務
 最大8名のプレーヤーが2陣営に別れ、マップ上に指定された「制圧地点」の確保を巡るキング・オブ・ヒルタイプのチーム戦。

・総合任務
 2陣営に別れ、ターゲットの防衛・暗殺・破壊などランダムに設定される目標達成を目指すモード。

・脱出任務
 最大4人のプレーヤーが協力して、大量に現われる敵兵を排除してステージの脱出を目指すモード。

 いずれのゲームモードもプレーヤーは2人づつパートナーとなり、キャンペーンモードと同じ仕組みで協力プレイができる。その中でも本作で異質な扱いとなっているのが「脱出任務」だ。このモードではゲームマップがいくつかのゾーンに区切られ、各ゾーンで一定数の敵兵を倒さなければ次には進めない仕組みとなっている。

 敵兵は数十人が単位となって四方八方から現われてくるので、参加プレーヤーが互いに死角をカバーしながら戦うことが必要だ。ひとつの出現単位を凌げば少しの小康状態があり、続いて次の敵集団が現われる。このゲームモードの内容はいわば「Gears of War 2」の「Horde」モードや、「Halo: ODST」の「ファイアファイト」のような雰囲気になっており、目新しさはないがフレンドと連れ合ってプレイすれば十分に楽しめる内容といえる。

 こういった形でマルチプレーヤーモードを拡充した本作であるが、残念ながら本稿の執筆時点ではマルチプレイモードが利用できなかったため、その内容について詳しいインプレッションをお伝えできない。ただ、本作らしい点としてプレーヤーのマスクを自分ごのみのデザインに変更したり、プレイ開始時に武器セットを選べるなどプレイスタイルに合わせることのできる柔軟なシステムが搭載されているので、フレンド同士でプレイすれば独特の盛り上がりが見られそうだ。



■ 「個性的なゲーム性を」という意気込みが見られる作品。チャレンジングな反面、荒削りな点も

 ひととおり本作の特徴をご紹介してきたところで、総合的な感想も述べておきたい。本作は近年注目されてきた「協力プレイ」にフォーカスを当てつつ、他の作品と差別化するために様々な試みを行なっている。数多くの協力型のアクションによりプレイの幅をもたらし、それを生かすためのシチュエーションをゲーム展開の各所に仕込んでいるあたりがその証明だ。

 その結果本作は確かに、他のTPSにはない独特の雰囲気を持つ作品に仕上がっている。しかし、少ないボタン数に多数のアクションを組み込んだことで、状況によって意図したこととは違う動きが誘発されたりと、ややプレイしにくい局面も目立った。例えば「偽りの降伏」を行なうために×ボタン(Xbox 360ではAボタン)を押したところ、近くの遮蔽物に反応して「滑り込み」のアクションが発動して、銃撃戦になってしまったりといった案配だ。

 また、「Unreal Engine 3」によるリッチな映像を強調するあまり、いくらかフレームレートが犠牲になっている点も気になった。本作の舞台は「崩壊した都市」ということもあって非常にレベルデザインが複雑で、それはそれで本作のウリのひとつになっているが、その反面としてフレームレートが安定してくれない。基準となるフレームレートは30だが、沢山の敵が登場する場面ではパフォーマンスが低下し、描写がガクつくことがあった。これには3Dゲーム慣れした筆者でも「3D酔い」を誘発してしまい、短時間のプレイでも疲れてしまった。また、スプリットスクリーン(画面分割)を用いたローカル協力プレイにも対応しているが、フレームレートがさらに低下するため、素直にオンラインによる協力プレイがお勧めだ。

 こういった荒削りな点が、本作の奇抜なゲーム性をややスポイルしており、素材を生かしきれていないのが残念だった。ただ、本稿で紹介してきたように、本作はミリタリーTPSとしてさまざまな試みを盛り込んでいる。TPSファンや協力プレイ好きはぜひ1度試して貰いたい作品である。



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(2010年3月25日)

[Reported by 佐藤カフジ ]