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【EA Asia Showcase】「Army of Two The Devil's Cartel」プレビュー

Frostbite 2採用で“大破壊ゲー”に生まれ変わったCO-OPアクション

12月11日、12日開催

会場:Luxe Hall

 CO-OPモードを備えたアクションゲームは多いが、CO-OP前提のゲームデザインを採用した数少ないシリーズのひとつが「Army of Two」だ。2人で敵の本拠地に乗り込み、お互いの死角を補いながらランボープレイを繰り広げるという、良い意味でのバカっぽさがウリのシリーズである。1人でプレイしても優秀なAIがバディを組んでくれるし、2人で遊べばより楽しい。そんな「Army of Two」が3年ぶりに帰ってくる。

 初代「Army of Two」でCO-OPミッションの楽しさを提案し、その続編「Army of Two: The 40th Day」ではその楽しさをさらに発展させていた。一例を挙げれば、2人で同時にスナイピングを行なう「CO-OPスナイプ」や、お互いの背中を守りながら全方位に対して攻撃を加える「バックトゥバック」、1人が足場となり、もう1人を上に押し上げる「ステップジャンプ」など、フレンドと意気が合えば合うほど楽しくなっていくという、このゲームならではのCO-OP要素が魅力だった。

 しかしながら、前作では肝心要のパフォーマンスの最適化に失敗し、難所でフレームレートががた落ちする残念なゲームになっていた。今作では、前作の失敗を繰り返さないという明確な意思表示として、開発元はEA Montrealから、「Dead Space」シリーズを担当するVisceral Gamesに変え、ゲームエンジンも「Unreal Engine 3.0」から、「Frostbite 2 Engine」に切り替えている。

 というわけで「Army of Two The Devil's Cartel」は、個人的にも非常に楽しみにしていたタイトルだったが、「EA Asia Showcase」では残念ながら連日のマシントラブルにより、最後までプレイすることが出来ずじまいだった。

 とはいえ、「Army of Two The Devil's Cartel」は、8月のGamescomで正式発表されたタイトルでありながら、開発そのものは水面下で進められていたようで、すでに北米での発売時期は2013年3月26日に決まっている。また時期未定ながら日本語版の発売も確定しているので、わずかながら実施されたデモンストレーションの模様をベースに、本作の概要を紹介したい。

【Army of Two The Devil's Cartel】
8月のG-STARでは、試遊台が公開され、CO-OPをプレイすることができた。内容的には新エンジンによる基本的なゲーム性が確認できたが、「Army of Two」らしさという点では、まだまだ足りない出来映えだった。今回、新バージョンをプレイできなかったのが残念だ

【「Army of TWO」Big Boi B o B Sneak Peek】
EA Asia Showcaseのタイミングに合わせて、ラッパーのBig BoiとB.o.Bが楽曲を提供すると同時にゲームにも登場することが発表され、トレーラーも公開された

【「Army of Two The Devil s Cartel」The Cartel Trailer】

シリーズ3作目のテーマは“大破壊”。ドラッグ王が支配するメキシコを破壊しまくれ!

今回大きくフィーチャーされている要素は、オブジェクトの破壊となる
ヒューマンシールドなど、えげつない戦術もある
「Army of Two」と言えば、やはり金の銃。といってもアグロゲージは低めで、今作ではアグロシステムはあまりアピールしていない

 さて、シリーズ3作目となる「Army of Two The Devil s Cartel」は、ゲームエンジンも開発元も変えて心機一転のプロジェクトということで、ベースとなるストーリー設定も大きく変わっている。主人公も前2作で活躍したリオスとセーレムではなく、TWO(Tactical Worldwide Operations)と呼ばれる民間軍事会社に所属するAlphaとBravoの2人が主人公となる。といってもこの組織は彼ら2人しかいないようで、本名はわからない。このあたりのディテールはまだぼかされたままだ。

 彼らが戦うのは、ドラッグ王が支配するメキシコの麻薬組織。2人でメキシコの麻薬組織の拠点に乗り込み、チームワークを発揮して組織そのものを壊滅に追い込んでいく。

 デモではメキシコのとあるステージで戦うシーンを見ることができたが、とりわけ印象的だったのはグラフィックスの美しさと、パフォーマンスの快適さだ。「Frostbite 2 Engine」は、ご存じのように「バトルフィールド3」に採用されたゲームエンジンであり、その実装ノウハウ、成功体験が活かされているものと思われる。前作で、フレームレートの低下に悩まされたユーザーは大船に乗ったつもりでいい。ただ、同じエンジンであるためか、全体的な「バトルフィールド3」っぽさは若干気になった。後はどうゲームプレイやオリジナル要素で「Army of Two」らしさをアピールしていくかだろう。

 ゲームプレイについては、“Overkill”と呼ばれるそのものズバリのシステムが新たに搭載されている。敵を倒すことで専用ゲージをチャージし、ゲージが満タンになったら発動できるというもので、Overkillを発動中は銃撃の効果が大幅に上がり、攻撃力が増すだけでなく、ステージ内のあらゆるオブジェクト、壁やブロック、柱などもひっくるめて破壊できるようになる。この間、敵を倒せば倒すほど、オブジェクトを破壊すればするほど、Overkillが継続する仕組みで、命の危険にさらすランボープレイが存分に楽しめるようだ。

 前2作の基本的なバトル要素だった、アグロメーターを使ったアグロシステムは一応残されているようだが、大きくはアピールされていなかった。アグロシステムは、一方が銃撃によってアグロ(敵対心、ヘイト)を稼ぐことによって隙を生み出し、その間、もう1人が側面を攻撃するという「Army of Two」独自のシステム。今回はOverkillシステムがそれに採って変わるメインバトルシステムとなるようだ

 「Army of Two」独自の派手なマスクと、ゴテゴテした武器は健在で、Overkill中の、あたかも攻撃ヘリの機銃で地上をなぎ倒すような感覚は非常に気分爽快だった。今回、CO-OPをやりそびれたのは残念だったが、メインとなるCO-OPモードの魅力についてはまた別の機会にお伝えしたい。ひとまずは、「Army of Two」の最新作が日本でも発売されるということをしっかり記憶に留めておいてほしい。

【最新スクリーンショット】
EA Asia Showcaseに合わせて公開された最新スクリーンショット。上に掲載しているGamescomスクリーンショットと比較すると、ゲームとしてかなり完成度が増しているのがわかる

(中村聖司)