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★ ゲーミングPCレビュー★
Core i7-3770K、GeForce GTX 680を搭載したゲーマー向け最新モデル
マウス「G-Tune NEXTGEAR i620PA2-SP」を使ってみた!
「 NEXTGEAR i620PA2-SP」
ジャンル:
ゲーミングPC
発売元:
マウスコンピューター
OS:
Windows 7 Professional 64bit 正規版 SP1
価格:
189,840円
発売日:
4月29日
Amazonで購入

 マウスコンピューターから発売されているBTO PCの中でもゲーマー向けモデルとしてのラインナップを展開するG-Tuneブランドに、Intelの最新プラットフォーム、Intel Z77チップセット搭載マザーボードと開発コードIvy Bridgeで知られるCore iプロセッサを搭載した新シリーズNEXTGEAR i620PA シリーズが加わった。

 ゲーマー向けということもあり、常に高いパフォーマンスのPCを顧客に提供してきたG-Tuneブランドだが、今回もハイエンドクラスのCore i7-3770KやGeForce GTX 680を搭載したプレミアムモデルなどがリリースされている。そのプレミアモデルとなる「NEXTGEAR i620PA2-SP」を、マウスコンピューターから借りることができたので、性能や使い勝手などをレビューしていく。


■ すべてが最新、最高性能

 お借りした「NEXTGEAR i620PA2-SP」の基本価格は、執筆時の5月18日時点で189,840円となっており、BTOによるカスタマイズによって価格が上下することになる。購入は全国に展開するダイレクトショップか、マウスコンピューターのWebサイトから注文することになるが、入手性を考えるとインターネット経由のWebショップから注文するのがスタンダードと言える。ただ、マウスコンピューターのダイレクトショップ、もしくはサテライトショップは、全国に10店舗(5月21日現在)を展開しており、足を運べる方は実際に製品を触ってみるのもよいだろう。

 さて、ここではお借りした「NEXTGEAR i620PA2-SP」のスペックを一通り紹介する。実機を撮影した写真で、スペックや装備、機能を見ていこう。

「キン肉マン」の“ロビンマスク”?それとも「マジンガーZ」? マウスコンピューターによると、実は「ファイブスターストーリー」というコミック作品(過去に映画化されたこともあった)の「モーターヘッド」(人が乗り込んで操作するロボットのようなもの)をイメージしていると言う話だ

フロントパネルには特徴的な扉が取り付けられており、デザインだけでなくフロント側に漏れる騒音を低減するように作られている。電源投入時には内部の青色LEDが点灯し、本体正面下部のスリットから光が漏れだす仕様だ。ケースはブラックを基調に一部シルバーのパーツが使われアクセントになっている。内部もブラックで統一されており、素材はスチールをメインに一部プラスチック製。扉部分もプラスチック製だ

フロントパネルは外して利用することもできる。扉部分はわりと飛び出した構造になっているため(左写真)、本体の奥行きはそれだけ長くなる。設置スペースが気になるのなら外してしまうのも1つの手だ。フロントパネルのメッシュ部分は防塵フィルタになっており、上部を軽く押し込むことで簡単に外すことができる。なかには、LEDランプのコネクタがあるため、稼働時の光がまぶし過ぎると言う人は、ケーブルを引き抜けば、LEDを消灯することもできる

フロントインターフェイスは、トップパネルの手前側。マイクやヘッドフォン端子のほか、USB 2.0とUSB 3.0のポートが2つずつ利用できる。また、デジタルカメラやビデオカメラを利用する人にとってはうれしい、メモリカードリーダーも用意されている。この部分は少しへこんでいるため、USBメモリなどの小物をおいても、ケースから落ちにくい。手前にあるのは電源ボタンだが、リセットボタンは用意されていない。電源ボタン手前のLEDは電源投入時青色に光り、ストレージへのアクセスが発生すると紫色に変化する 本体側面にはパンチ加工された穴がビデオカードに当たる部分に開いており、中にNVIDIAのGeForce GTX 680がうっすらと見えている。このサイドパネルの穴は、ビデオカードの冷却の助けになっていると考えられる
本体内部は裏面配線などの構造がなくケーブルが目立っている。ただ、光学ドライブとHDDなどのストレージの格納スペースの間に空間があり、メンテナンスは比較的容易で、拡張などを行なう余裕がありそうだ。なお、サンプル機ではVGAサポートバーがあるが、現在発売中の製品には装着無しとなっている IntelのハイエンドCPU、Core i7-3770Kが搭載されている。Core i7-3770Kは第3世代Core iプロセッサで、開発コードネームはIvy Bridge。Tri-Gateトランジスタ技術を採用し、22nmプロセスルールで製造される最新の製品。1世代前のSandy Bridgeのマイナーチェンジ版的な扱いだが、機能や性能は上がっておりPCI Express 3.0への対応やグラフィックス機能、Quick Sync Video(QSV)の強化などトピックも多い。メモリは限界量の32GBが搭載されており、ゲームだけでなく画像や動画の編集など、大量にメモリを必要とするシチュエーションでも不安を感じさせることのない構成だ。ちなみに、メモリはSUNMAX製。左側に見えるのはケース後部の排熱用12cm角ファン
NVIDIAのGeForce GTX 680を搭載したビデオカード。ワットあたりのパフォーマンスが高く、GeForce GTX 680を2つ搭載したGeForce GTX 690を除けば、現行のビデオカードとしては最強クラスのグラフィックス性能を誇る。搭載されたビデオカードはZOTACの製品が採用されており、形状からリファレンスモデルと思われる FSP GROUPの700W電源が採用されている。あまり市場では見かけない製品だが、80PLUS GOLDの認証も受けており、容量、信頼性ともに安心が感じられるパーツだ。電源のファンは上面に配置されており、ケース内部の温められた空気を背面から排出するセッティングになっており、エアフローの一端をになっている
フロントパネル中央部分には12cmファンが搭載されている。電源を除けば、CPU部分と合わせてファンは合計で2つ搭載されており、フロントパネル中央部から後方上部に流れるエアフローを作り出しており、ビデオカードやCPUを効率的に冷やす作りになっていると言う フロントパネルのデザインとは一転して凹凸の少ないすっきりとした本体後部。インターフェイスは豊富に用意されており、USB 2.0ポートは合計6つ。USB 3.0ポートが2つ用意される。GeForce GTX 680の映像出力はDVI-DとDVI-I、HDMI、DisplayPortが1つずつ。ファンの下にはゴムパッキンの付いた穴もあり、水冷化も可能なケースを採用していることがわかる。手回しネジは採用されていないため、メンテナンス時にはドライバーが必要になる
PC内部。作業スペースが広く、メンテナンスもやりやすい。ドライブ用のトレイも用意されており、ストレージの追加などを自分でしたくなったときでも簡単だ。マザーボードにはECSのZ77H2-A3(V1.2)が採用されている。USB 3.0などをチップセットがサポートするIntel Z77を採用した製品だ PC内部のフロント側下部に位置するストレージ用ケージ。3.5インチのストレージが全部で4基搭載可能で、そのうち3つはSSD2基とHDD1基ですでに使用済みだ。RAID 0構成のSSDのほか、Serial ATA 6Gに対応したSeagateの7,200rpmの2TB HDDが搭載されている。動画などの大きなデータを扱う場合でも、容量不足に悩まされることはそうそうないだろう
60GBのSSDを2つ使ったRAID 0構成のシステムディスク。リスクはあるものの、ゲームなどの読み出しデータの容量が多い場合には大きな効果を発揮する。A-DATA Technology製の60GBのSSDが採用されており、これを2基使ったRAID 0構成で、システムストレージのトータルは120GBとなっている 光学ドライブには、DVDスーパーマルチドライブが採用されている。フロントパネルに用意されたオープンベイは5インチが2つ(うち1つが光学ドライブ)と3.5インチベイが1つだ。フロントパネルを外すとすっきりとしたデザインになることがわかる
フロントパネルに装着されている防塵フィルタを分解したところ。内部へのホコリの侵入を低減し、ホコリがたまってきたら分解して掃除することも可能だ。サイドパネルに穴はあるが、基本的には吸入口がフロントパネル部のみのため、ここにホコリが集中することになる。そのホコリを簡単に除去できるこのフィルタは、細かい工夫と言えるが配慮はありがたい おもな付属ソフトはCyberLinkのMedia Suite 10のみだ。Media Suiteはマルチメディアコンテンツの再生や編集、記録などを行なえる統合ソフト。ゲーマー向けPCとのことで、余分なソフトウェアがごちゃごちゃとインストールされておらず、潔い姿勢だ
最初から付属しているマウスやキーボードは、ゲーマーにとってみるとちょっと機能や性能が貧弱だ。キータッチはフニャっとした感覚で、マウスはホイール以上の機能を持たない。ゲームをバリバリとこなすならBTOでもっとよい製品に変更するか、別途購入したほうがよいだろう。ただ、最初からついてくるキーボードにWindowsキーを無効にする機能があるのはうれしいところ

 ここまで画像で製品を紹介してきたが、この「NEXTGEAR i620PA2-SP」のスペックを理解してもらえただろうか。スペックを簡単にまとめると、以下のような構成になっている。

 

    [基本スペック]
    CPU:Intel Core i7-3770K
    マザーボード:Intel Z77搭載マザーボード
    メモリ:PC3-12800 DDR3 SDRAM 32GB(8GB×4)
    ビデオカード:GeForce GTX 680搭載ビデオカード
    SSD:SSD 2基によるRAID 0構成(Serial ATA 6G、120GB)
    HDD:2TB(Serial ATA 6G、7,200rpm)
    電源:定格700W 80PLUS GOLD認証取得モデル
    OS:Windows 7 Professional 64bit 正規版 SP1

 

 ゲーマーにとっては必須となる強力なグラフィックス機能。最新のCPUとプラットフォーム。限界まで搭載されたメモリにRAID 0構成の高速ストレージ。SSDの弱点を補強する大容量HDDの搭載などなど。まさに隙のないPCゲーマー向けのPCと言える。本体の性能としては、ほぼ限界まで引き上げられた構成となっているが、BTOでさらにパワーアップした構成にすることも可能だ。

 また、自分にとって必要ない部分があるなら、グレードダウンしてコストを抑えることもできる。その場合には、下位の製品を選んでから必要なパーツをグレードアップしたほうがやりやすいだろう。BTO対応のPCにはこのようなメリットもあるので、本当に自分に必要なPCを、懐具合と相談しながらよく検討してほしい。


■ ベンチマークソフトを使って実力を検証

 この「NEXTGEAR i620PA2-SP」は、数日間貸し出していただくことができたので、実力を検証するためにいくつかのベンチマークソフトを走らせてみたり、ゲームなどの動作状況を検証したりすることができた。比較対象に使用したPCは筆者が普段使っているPC。1世代前のIntel Core i7-2700(コードネーム:Sandy Bridge)とIntel Z68を組み合わせた構成だ。

 ベンチマーク結果を見る前に1つ注意していただきたいのは比較機の構成だ。筆者も「バトルフィールド3」をプレイするため、ビデオカードには最新のGeForce GTX 680のオーバークロック版を利用している。また、システムストレージには、RAID構成を構築していないとはいえ、最新の速度に定評のあるSSDを使用している。現状のゲーム環境としてはCPUとマザーボードに1世代古い製品を使用していることを除き、スペック的には引けを取らない。むしろ、SSD単体やGPUを比較すると「NEXTGEAR i620PA2-SP」よりも性能の高い構成になっているはずだ。

 以上を踏まえた上で、下の比較対象として使用した筆者のPCのスペックと検証内容、その結果を見ていただきたい。

 

    [比較対象のPC構成]
    CPU:Intel Core i7-2700K(3.5GHz)
    マザーボード:ASRock Z68 Extreme4 Gen3(Intel Z68)
    メモリ:CFD ELIXIR Heatsink W3U1600HQ-4G 4GB×2(DDR3-1600)
    ビデオカード:Parit Microsystems GeForce GTX 680 JETSTREAM(2048MB GDDR5)(NVIDIA GeForce GTX 680のオーバークロック版)
    SSD:Philips & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS PLEXTOR PX-128M3P(MLC、128GB、Serial ATA 6G)
    HDD:Seagate Barracuda 7200.12 ST31000528AS(7,200rpm、1TB)
    CPUクーラー:Enermax ETD-T60-TB
    電源:Enermax Platimax EPM750AWT(750W)
    PCケース:Lian Li PC-101B
    OS:Micorsoft Windows 7 Ultimate 64bit 正規版 SP1

 

■「PCMark 7」

 システム全体の性能を検証するための定番ベンチマーク。

PCMark 7
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
PCMark score 4980 5009
Lightweight score 5071 5239
Productivity score 4713 4902
Creativity score 5557 5477
Entertainment score 5278 5285
Computation score 5242 5101
System storage score 5222 5324

■「3DMark 11」

 Futuremarkの3D系の定番ベンチマーク。パフォーマンスとエクストリームを検証。

3DMark 11
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
Performance 9061 9214
Extreme 3138 3450

■「CINEBENCH 11.5」

 純粋にCPU性能を見ることができるベンチマーク。CPUとCPU(シングルコア)の2つのベンチマークを実行し、マルチコア性能とシングルコア性能を検証。

CINEBENCH 11.5
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
CPU 7.48 6.98
CPU(シングルコア) 1.61 1.51

■「CrystalDiskMark」

 ストレージの検証を行なうためのベンチマーク。

CrystalDiskMark
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
Sequential Read 840.5 500.5
Sequential Write 157.4 349.6
Random 512K Read 547.9 385.8
Random 512K Write 153.7 349.6
Random 4K Read 31.3 30.4
Random 4K Write 66.84 67.38
Random 4K Read(QD=32) 126.6 293.8
Random 4K Write(QD=32) 151 255.4

■「バトルフィールド3」

 DirectX 11に対応したFPS。北米でのリリースは2011年10月、日本でのリリースは同年11月と発売から日数は経過しているものの、動作環境におけるスペックの要求が高く、リアルなグラフィックスで定評がある。ここでは、キャンペーンモードの起動時間のほか、Frapsというソフトウェアを使い、キャンペーンモードの「GOING HUNTING」を最高の描画設定で開始時から60秒間の平均フレームレートを計測してみた。

「バトルフィールド3」の起動時間
(キャンペーンモードを選択し、ゲームメニューが表示されるまでの時間を計測)
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
1回目 56.6 60.8
2回目 32.5 34.7
3回目 36.2 39.4

「バトルフィールド3」のフレームレート
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
1回目 77.367 81.233
2回目 77.367 81.667
3回目 77.367 81.272

■「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版」

 セガが運営するオンラインRPG、「ファンタシースターオンライン2」(PSO2)の体験版。キャラクター作成を体験することができるほか、ゲームをプレイするのに適当な環境下をチェックするベンチマーク機能もあり、それを利用した。

「PHANTASY STAR ONLINE 2」キャラクタークリエイト体験版
  i620PA2-SP Sandy Bridge PC
デフォルト 50244 52149
高画質 28700 30726

 結果は上にまとめたとおりだが、PCMarkでは5000ポイント近いスコアを叩きだし、それ以外の各ポイントもPCMark scoreに近くバランスが取れた構成であることがわかる。3DMarkでは、Extremeで3000ポイントオーバー、Performanceで9000ポイントオーバーと高い3D性能を示した。

 CPUの性能を検証するCINEBENCHではやはり旧世代CPUと最新CPUの差が出ており、マルチコア、シングルコアともに約7%程度、「NEXTGEAR i620PA2-SP」のほうが、性能が高いことを示している。

 ストレージ機能のチェックとして行なったCrystalDiskMarkでは、RAID 0構成の強みが大きく出る結果となっており、Sequential ReadやRandom Read 512Kなどで優位な結果を出している。半面、書き込み性能や小さなファイルの読み書きについては比較機と同等もしくは悪い結果になっており、SSD自体の性能があまりよくないことをうかがわせる結果となった。

 実際のゲームに即したベンチマークとして、「バトルフィールド3」や「PSO2(体験版)」の検証を行なったが、こちらに関しても比較機のほうがよい結果となっている。とはいえ、実際のところゲーム環境に求められるフレームレートは「バトルフィールド3」などのアクションゲームで60fpsと言われている。「NEXTGEAR i620PA2-SP」では、3回とも77fps以上の値を示しており、敷居の高い動作環境クラスを要求する「バトルフィールド3」を最高設定で難無く動作させられることがわかった。また、ゲームの起動時間についてはSSDのRAID 0の効果と思われるが若干速くなっており、ゲームをプレイする上でストレスの軽減になることは間違いない。「PSO2(体験版)」の結果の数値は5001以上を快適に動作する指標としており、フルHDでの高画質環境でも「PSO2(体験版)」を十分過ぎるほど快適にプレイできることが分かる。

 全体的な検証結果としては一部を除き、比較機のほうがよい結果となってしまった。しかし、CPUとチップセットが1世代古いとはいえ、それ以外を最新パーツで固めた上にビデオカードはオーバークロック仕様と、比較機そのものの性能も非常に高い。それと同等のパフォーマンスを持っているということが証明されており、ゲームなどのプレイにも支障がなく快適なことは、各ベンチマークの結果の考察で書いたとおりだ。

 以上のことから、「NEXTGEAR i620PA2-SP」がストレスなく3Dゲームをプレイできる最高クラスの性能を持ったゲーミングPCであることがわかるだろう。


■ 総論

 スペックやベンチマーク結果で見てとれる構成からもわかるように、「NEXTGEAR i620PA2-SP」はゲームPCとしては非常に魅力的なスペックを持った製品だ。何度も繰り返すことになるが、強力なCPUとGPU、それを活かす最新のプラットフォームの採用。RAID 0高性能高速なストレージなど、その実力は現状考えられるゲーム用PCとして優秀だ。ベンチマークなどの検証からはそれを裏付ける結果を出しており、現状、最新の3Dゲームをストレスなくプレイできることが証明されており、しばらくの間はその状態を維持できると思われる。

 使い勝手もよく、機能的なフロントインターフェイスや清掃可能な防塵フィルタなどもよく考えられている。また、デザインについてもユニークな扉がフロントパネルに装着されており、防音も兼ねた機能的なものだ。そのユニークなデザインが気に入らなければ、扉部分を外してスタンダードな外見にすることができる。また、光りものも簡単にライトOFFできる設計というのも広いユーザー層を目標にした親切な設計だ。

 一見すると価格に糸目を付けない、贅沢な構成にも思えるが、この構成で19万円を切っており、採用されているパーツ個々の価格を考えるとお買い得感さえ感じる。また、メーカーの発売するBTO PCということで自分好みの構成に変更できる。さらにサポート体制が自作PCと違い、標準でも1年保証やセンドバック修理などがサービスされる。このような安心感があるのも価格以上の値打ちだろう。

 弱点を上げるとしたら、SSDのRAID 0構成だ。使用しているストレージの単体性能がそれほど高くないためと思われるが、最新の高級SSDと比較した場合に、下回るベンチマーク結果も出ている。さらにRAID 0は、純粋にストレージの速度を向上させるために考案された技術で、それを構成する片方のストレージが壊れてしまった場合に、もう一方のストレージが問題なくとも機能しなくなってしまうリスクも抱えている。

 そこだけはしっかりと認識しておき、システムやデータのバックアップなど、クラッシュ時の対策を気にしておいたほうがよいだろう。大容量のHDDも搭載されているので、そちらにバックアップデータを置いておくこともできる。

 その点にさえ気を付けておけば、現在最高クラスのゲーミングPCであることは間違いなく、ストレスなく存分にゲームに打ち込むことができるだろう。

(2012年 6月 4日)

[Reported by 山本倫弘 ]