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★ PS3ゲームレビュー★
君は小宇宙を感じた事があるか?
あの聖闘士星矢がPS3で復活!
「聖闘士星矢戦記」
ジャンル:
シネマティック乱戦アクション
発売元:
バンダイナムコゲームス
開発元:
ディンプス
プラットフォーム:
PS3
価格:
7,330円
12,580円 [黄金戦記BOX]
発売日:
11月23日
プレイ人数:
1〜2人
レーティング:
CERO:B(15歳以上対象)

 11月23日、株式会社バンダイナムコゲームスからシネマティック乱戦アクション「聖闘士星矢戦記」が発売される。開発は西山隆志氏が代表取締役社長を務め、「ストリートファイターIV」シリーズへの制作協力でも知られる株式会社ディンプスが担当している。

 プレイするにはゲームデータのインストールが必須で、初回起動時にインストールされる。インストールには本体HDDの空き容量が3,673MB以上必要。基本的にステージ開始時にまとめてロードするタイプで、長くても10秒程度といったところ。ステージ中などでも時折ロードは入るが、非常に短い時間のため、ロードでストレスを感じることはなかった。セーブデータは1つで、1つのセーブデータに上書きしていくシステムを採用している。

 パッケージは、通常版(7,330円)と豪華限定版(12,580円)の2つ。豪華限定版にはゲームソフトに加え、アイオロスの聖衣(クロス)の箱をイメージしたサジタリアスBOX、聖闘士聖衣神話フィギュア「ペガサス星矢 初期青銅聖衣 〜LIMITED GOLD PEGASUS〜」、「ペガサス星矢 初期青銅聖衣 〜LIMITED GOLD PEGASUS〜」がゲーム内で使用可能になるプロダクトコードが封入されている。また、予約特典としては、「サジタリアス 星矢」がゲーム内で使用可能になるプロダクトコード、PS3用カスタムテーマのプロダクトコード、2012年発売予定の「聖闘士星矢」クルセイドカード(仮称)シリーズのカード「サジタリアス 星矢」が用意されている。



■ 聖域十二宮編を再現したストーリーモード、好きなキャラクターで最速クリアを目指すミッションモードを搭載!

 プレイモードはストーリーモード、ミッションモードの2つ。まずは、ストーリーモードから紹介していきたい。

■ あの名場面が再び!聖域十二宮編を再現したストーリーモード!

女神・城戸沙織は黄金の矢に射抜かれ、12時間以内に矢を抜かなければ絶命してしまう。彼女を救うべく、青銅聖闘士たちは十二宮の先にある教皇の間を目指す

 聖闘士星矢といえば、様々なエピソードがあるが、ストーリーモードに収録されているのは聖域十二宮編。矢座のトレミーによって放たれた黄金の矢により、倒れた女神(アテナ)・城戸沙織を救うべく、タイムリミットである12時間以内に、黄金の矢を抜くことができるという教皇のいる教皇の間を目指す。ファンなら感涙ものの、懐かしの名場面が次々と登場する、ファン必見のモードだ。

 聖衣のデザインなど、基本的にはアニメ版が元となっている。キャラクターを演じるキャストは、ペガサス星矢(CV:森田成一さん)、ドラゴン紫龍(CV:櫻井孝宏さん)、キグナス氷河(CV:三浦祥朗さん)、アンドロメダ瞬(CV:粕谷雄太さん)、フェニックス一輝(CV:小西克幸さん)、アテナ(CV:折笠富美子さん)など、冥王ハーデス編以降と同様のようだ。

 白羊宮、金牛中と続く、十二宮を越えて、教皇の間を目指すのだが、大抵の場合、各宮の間には「巨蟹宮への道」といった宮までの道が存在する。

 各宮までの道は、雑兵や中ボスが登場するステージになっており、1度に複数登場する敵と戦い、ステージ内の各エリアの敵を一掃すれば、次のエリアへと進むことができ、これを繰り返してゴールを目指す。たくさんの敵を蹴散らしていく、爽快感を重視して作られたステージで、公式の開発ブログでも紹介されている通り、中ボスとして原作に登場しない聖闘士も登場する。

各宮への道では多数の雑兵を蹴散らしつつ、ゴールを目指す。ステージはエリアで区切られており、エリア内の敵を片付ければ次のエリアへと進むことができる。全滅させなくても、大半を倒してしまえば雑兵たちは捨て台詞を残して敗走する。次のエリアへと進む条件を満たしていない場合は、見えない壁により、先に進むことはできない。敵が残っているかの確認は、見えない壁がある or 残っている敵を視認するしかない。本作はカメラが固定で、ミニマップやエリア内の敵を倒したかどうかの表示がなく、次に進めるか確認しづらいが、進むことができる条件を満たした場合にのみ鳴るSEがあるので、耳を頼りにすることで見えない壁にぶち当たることなく、スムーズに進めることができた

 各宮では黄金聖闘士とのバトルになる。彼らは非常に強力な相手で、通常時に攻撃をしてもガードされてしまい、削りでの僅かなダメージしか与えることができない。また、攻撃力も高いため、連続して攻撃を受けてしまうとあっという間にやられてしまう。彼らの隙を突き、ダメージを与えていかなければ勝つことはできない。この戦いで鍵となるのがセブンセンシズ。詳しくは次項で紹介させていただく。

各宮では黄金聖闘士とのバトルが!当たり前ではあるが、雑兵とは比べ物にならない強さを誇る強敵だ。アクションを駆使するのはもちろんのこと、障害物を破壊することなどで出現する、HP回復などのアイテムもうまく使って撃破していきたい

 ゲームスタート時にはVery Easy、Easy、Normal、Hardから難易度を選択する。Normalの下に2つも難易度が用意されているのは、恐らくNormalでも結構歯ごたえがあるからだろう。アクションが得意という方でなければ、最初のプレイではVery EasyかEasyを選択することをオススメしたい。なお、難易度によるストーリー展開の違いはないようだ。

 下記は各難易度での違いをまとめた表で、体力回復速度やコンティニュー回数などに違いがあるのがわかる。本作におけるコンティニュー回数の多さは難易度を大きく左右する仕様になっている。ゲームオーバーとなった場合に、ステージの最初やチェックポイントから再開するのではなく、やられた状況からリスタートできるのだ。例えば、黄金聖闘士とのバトルであれば、それまでに削った体力そのままで続けることができる。

難易度
Very Easy 攻撃モーション中 ハイパーアーマー有効
体力回復速度 300%アップ
小宇宙上昇速度 300%アップ
コンティニュー回数 5回
Easy 攻撃モーション中 ハイパーアーマー有効
体力回復速度 100%アップ
小宇宙上昇速度 100%アップ
コンティニュー回数 5回
Normal 攻撃モーション中 ハイパーアーマー有効
コンティニュー回数 3回
Hard 攻撃モーション中 ハイパーアーマー有効
コンティニュー回数 3回
※敵の強さがNormalと異なる
 ※小宇宙(コスモ)は必殺技の使用などに必要

■ 目指せランクA!好きなキャラクターで挑めるミッションモード!

 ストーリーモードでは星矢、紫龍、氷河など、ステージ毎に使用できるキャラクターが固定されているが、ミッションモードでは好きなキャラクターが選択可能で、「白羊宮」―「金牛宮への道」―「金牛宮」―「双児宮への道」―「双児宮」―「巨蟹宮への道」―「巨蟹宮」など、複数のステージで構成されたコースに挑む。ストーリーモードの特定ステージを切り取ったようなコースだが、中にはミッションモードならではのステージや、EasyやHardを越える、GoldやGodといった高難易度のコースも存在する。

 各コースには、ランクAが取れるクリアタイムが記されている。クリアできるようになったら、次の目標は、ランクAが取れるタイムを目指したい。また、クリアタイムのオンラインランキングにも対応。オフライン用とは別の、オンラインランキング用のコースでのクリアタイムがアップロードされ、全国のプレーヤーとクリアタイムを競うことができる。なお、オンラインランキング用のコースはオフラインでも遊ぶことができる。

ストーリーモードで登場する複数のステージで構成されたコースに好きなキャラクターで挑めるミッションモード。黄金聖闘士との連戦や各宮への道のみで構成されたコースも存在する。ランクAが取れるクリアタイムを目指そう

 ミッションモードで特筆すべきなのは、タッグでもミッションに挑戦できる点だろう。2人の聖闘士を選択し、協力してミッションに挑めるのだ。友人と一緒にプレイすれば盛り上がること間違いなしだ。ちなみにプレーヤーが2人いなくてもOKで、その場合はパートナーをCPUが操作してくれる。

 1人で遊ぶ場合、自分のキャラクターが倒れてしまうと自動で操作キャラクターが生き残ったキャラクターになる。CPU操作のキャラクターは、初期状態だとあっさりと倒れてしまうので、1人でタッグチャレンジをプレイするなら、1人で勝ち抜く覚悟を決めるか、育成したキャラクターをパートナーにしておきたい。キャラクターの初期ステータスは全員同じなので、黄金聖闘士であっても育成は必須だ。

 このタッグチャレンジには、3つのゲームタイプがある。

タッグチャレンジ ゲームタイプ
タイプA プレーヤー同士の攻撃が当たり、ダメージを受ける
タイプB プレーヤー同士の攻撃が当たるが、ダメージは受けない
タイプC プレーヤー同士の攻撃は当たらない

 1番易しいのは、もちろんプレーヤー間で攻撃の当たらないタイプC。まずはこれを選んでおけばいいだろう。タイプAは互いの攻撃が当たるハードなゲームタイプ。1対1ではないし、パートナーを倒してもゲームは終わらないが、これを対戦のように利用することも可能。遊び方に応じて変更するといいだろう。

 せっかくタッグで挑戦しても、どちらかが倒れてしまうと1人でプレイすることに……という心配はない。真央点を突いて、パートナーを復活させるシステムが用意されている。体力と小宇宙を分け与えて復活させるシステムなので、状況に応じて、使うかどうかを決定したい。復活させたはいいが、分け与えたことで互いに1発K.O.の状況になり、一気に2人やられてゲームオーバーとなってしまう可能性もあるからだ。

タッグチャレンジのコースには各宮への道はなく、十二宮などエリア移動の発生しないステージのみで構成されている パートナー、黄金聖闘士に加え、雑兵も参戦し、大乱戦に! パートナーが倒れてもR2ボタンで真央点を突けば復活させることが可能



■ 聖闘士星矢ならではアクションが詰め込まれたゲームシステム!

 基本操作は、左アナログスティックで移動、□ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃、×ボタンでジャンプ、L1でガード/回避。弱攻撃や強攻撃は連続して入力することでコンボとなる。コンボはキャラクター毎に決まっていて、キャラクターが育つとコンボの種類は増えていくが、最初からあるコンボもかなりの数があるので、それだけでも十分戦える。相手を浮かせるタイプのコンボもあるので、浮かせて空中でさらにコンボをつなげるといったこともできる。

 コンボはダメージを与えることに加え、小宇宙を溜めるのにも有効。コンボを叩き込むだけで、かなりの勢いで小宇宙ゲージが溜まっていく。また、弱攻撃や強攻撃のコンボの締めに必殺技を組み込むと、単発で使うより必殺技が素早く繰り出せることも。

□→□→△ボタンなど、ボタンを連打するだけでコンボに。通常攻撃をヒットさせることで、ダメージを与えられるだけでなく、小宇宙も溜まる。また、強攻撃は押しっぱなしで溜めるとチャージ攻撃になる

 聖闘士星矢で外せない必殺技は、○ボタンで必殺技1、R1ボタンで必殺技2、R1+○ボタン(同時押し)で必殺技3が出せる。例えば、星矢なら、必殺技1がペガサス流星拳、必殺技2がペガサス彗星拳、必殺技3がペガサスローリングクラッシュとなっている。発動には、一定量の小宇宙が必要なので、いつでも使えるわけではないが、小宇宙は攻撃をヒット or ガードさせればドンドン溜まるし、時間経過でも溜まるため、高い頻度で利用できる。

 各キャラクターは最大で3つの必殺技がある。星矢の場合、ペガサス流星拳は前方にコーン上に散弾を放つ技で中距離までヒットする。その性質上、ある程度広範囲にヒットさせられるが、ヒットした数が少なければ高いダメージも与えられない。近距離であっても全段ヒットすることはないが、相手との距離や角度などによってはかなりの数をヒットさせられ高ダメージが期待できる。ペガサス彗星拳は大きな球状の光弾を撃ち出す技で、射程も結構長い。一直線に並んだ敵をまとめて蹴散らしたい場面、距離があってペガサス流星拳ではヒットしなかったり、当たっても少ないヒット数で高いダメージが与えられないような場面で有効。ペガサスローリングクラッシュは、発動すると、少し前進する掴みモーションが出て、相手にヒットして初めてダメージが与えられる技。近距離でしか技が成立せず、ガードされると無効。そうなると無駄に小宇宙を消費してしまう。成立後は技が終了するまで完全に無敵となるため、他の必殺技のようにヒットさせたが、相手も攻撃を出していて相打ち、ということがない。このように必殺技の特性や威力は大きく異なる。

キャラクターは最大で3つの必殺技を習得している(2つしかないキャラクターでも、ストーリーモードを進めることで追加されるケースも)。状況に応じて使い分けてもいいし、必殺技に合った状況になるように立ち回れば、1つの必殺技だけでも最後まで十分に戦える。原作に合わせて必殺技をチョイスするのもいいだろう。必殺技が3Dでどのように再現されているのか、使ってみるだけも楽しいので、本作をプレイするなら全キャラクターの必殺技を試していただければと思う

 R2ボタンでは、僅かな小宇宙を消費し、一部のアクションを強化する小宇宙バーストが繰り出せる。移動がバーストダッシュ(移動方向に素早くダッシュし、触れた相手にダメージを与える)、弱攻撃がバースト弱攻撃、強攻撃がバースト強攻撃、必殺技がバースト必殺技、ガードがバーストガードになる。

 バースト必殺技は、通常でも高い威力の必殺技の威力がさらに高まる技。小宇宙バーストの消費小宇宙は僅かなので必殺技を出す場合にはバースト必殺技で出すようにクセをつけておくといいだろう。

 バーストガードは小宇宙と体力を消費してしまうが、近距離にいる敵全てにダメージを与え、吹き飛ばす効果を持つ。攻撃を受けている状態でも発動できるので、相手の連続攻撃から抜け出したい場合、掴まれてしまった場合などに有効。

 また、R2ボタンを押しっぱなしにすると小宇宙が回復できる小宇宙チャージに。小宇宙チャージには周囲のアイテムを集める効果もある。

僅かな小宇宙で大きな効果が得られる小宇宙バースト。ここからのアクションをいかに使うかで、敵に与えられるダメージが大きく違ってくる。R2ボタン押しっぱなしでの小宇宙チャージは、小宇宙が溜められ、周囲のアイテムが集められる便利なアクションだが、使用中は完全に無防備なので状況を見て使いたい。また、無防備のため、攻撃を察知した際にL1ボタンでガードしたくなるが、R2ボタンが入力されている状態でL1ボタンを入力するとバーストガードが出る点にも注意しておきたい

 バーストダッシュとバーストガードを除く、攻撃系の小宇宙バーストアクションの入力は、R2→○ボタン、R2+○ボタン(同時押し)のように、短い受付時間ではあるが、バースト後にボタンを入力する方法も可能。ただ、バースト必殺技は、必殺技1と2なら○ボタン、R1ボタンと1ボタンでいいが、必殺技3の場合、R2→R1+○ボタン or R1+R2+○ボタンとなるため、入力難易度がやや高め。必殺技3は同時入力でなくては出せず、どちらかが少しでも早いと必殺技1か2が出てしまう。そこでオススメしたいのがコントローラー設定の変更。デフォルトのタイプAでは、上記のように入力しなければならないが、タイプBを選択すると他のボタン設定はタイプAと変わらないまま、方向キーにコスモバーストのアクションがアサインされる(↑:バーストガード、←:バースト必殺技1、↓:バースト必殺技2、→:バースト必殺技3)。これを利用すれば、方向キー1つだけで出せるので、入力難易度は一気に下がり、同時押しの場合にどちらかのボタンを先に押してしまうという操作ミスも失くすことができる。

 コントローラー設定について、タイプA〜Cのプリセットに加え、各ボタンに好きなアクションをセットできるようになっていることもお伝えしておきたい。アクションゲームは特にそうだが、瞬時に出したいアクションが出せないのは、アクションというゲーム性から致命的であり、プレーヤーに大きなストレスを感じさせてしまう。入力のしやすさは人それぞれだろうから、アクションゲームであれば、本作のように自由にカスタムできるようにしておいて欲しいところだ。また、コントローラー設定には、操作が簡略化されたイージー操作も存在する。

後述のセブンセンシズやリアルセブンセンシズ中にバースト必殺技をヒットさせると、通常時とは違ったキャラクターをフォーカスしたカメラに。小宇宙バーストの消費小宇宙は少ないので積極的にバースト必殺技を使っていきたい

 バースト必殺技の延長にある、ボス戦専用のシステムがビッグバンアタック。ボス戦である程度攻撃をヒットさせると体力ゲージや小宇宙ゲージの左にあるビッグバンエナジーが点灯。点灯後にバースト必殺技を決めればビッグバンアタックとなる。必殺技やバースト必殺技を超える最強の威力を誇る技で、専用のド派手な演出が入る。必殺技毎に異なる演出が用意されている必見の技だ。

派手な演出に見合っただけのダメージが期待できるビッグバンアタックは、ビッグバンエナジー点灯時にバースト必殺技を決めることで発動する。必殺技毎に異なる演出になっているので、ファンなら全ての必殺技でビッグバンアタックを試してもらいたい

 聖闘士星矢らしいアクションは必殺技やビッグバンアタックだけではない。原作の読者ならお馴染みのセブンセンシズがゲームシステムに組み込まれている。L2ボタンを入力し、セブンセンシズを発動させると自分以外の動きがスローになる。一定量の小宇宙がなくなるまでスロー効果は継続する。また、敵の攻撃が当たる瞬間にガード/回避を行なうとリアルセブンセンシズが発動。相手の攻撃に合わせてボタンを入力しなければならない分、小宇宙を消費することなく発動し、小宇宙が大きく回復するメリットもある。

 セブンセンシズやリアルセブンセンシズは、攻撃後の僅かな隙を突かねばならない黄金聖闘士との戦いでは必須。彼らとの戦いでは、セブンセンシズ発動→攻撃後の隙にコンボやバースト必殺技を決めるのが基本戦術となる。ゲージに余裕がある時はセブンセンシズを、余裕のない時はリアルセブンセンシズを狙うなど、プレイスタイルや状況に応じて使い分けていくのが良さそうだ。ちなみにリアルセブンセンシズは結構発動しやすく、戦闘中にL1ボタンで回避を繰り返しているだけで勝手に発動してくれることもしばしば。これを狙って、ボス戦での移動は、全て回避でもいいくらいだ。

 さらに原作ファン感涙のシステムとして、聖衣着脱が用意されている。ストーリーモードの特定ステージ以外において、セレクトボタンを入力すると聖衣を脱ぐ。脱衣状態だと、攻撃・防御力が下がり、体力が回復しなくなるデメリットはあるものの、小宇宙の回復が早くなる。必殺技やセブンセンシズが頻繁に利用できるようになるわけだ。余裕のあるステージでは使っていくといいだろう。聖衣“脱衣”ではなく、聖衣“着脱”となっているのには意味があり、88の星座の中で唯一、鳳凰座の聖衣だけは、自己修復能力を持った聖衣ということで、脱衣状態で再度セレクトボタンを押すと復活する。

セブンセンシズやリアルセブンセンシズ中は、感覚が研ぎ澄まされ、自分以外がスローに。これを利用すれば攻撃の回避も楽々。回避したら、攻撃後の隙に反撃を叩き込もう
聖衣を脱ぐと攻撃力や防御力が下がり、さらには体力が回復しなくなるデメリットがあるが、小宇宙の回復力が大幅に高まるため、必殺技やセブンセンシズが連発できる。この聖衣を脱ぐ動作には攻撃判定があり、周囲の敵にダメージを与えることができる


■ 難易度に大きく影響するキャラクター強化・育成システム!

 ステージをクリアすると経験値と小宇宙ポイントが得られる。経験値を一定量ためるとレベルアップし、体力、小宇宙、攻撃力、防御力、運が上昇する。プレイすればするほど勝手に強くなってくれるわけだ。小宇宙ポイントは、プレイしたキャラクターに蓄積されていく経験値とは異なり、好きなキャラクターに使うことができる。

 小宇宙ポイントの使い道は、レベルアップ時に上昇する各ステータスを個別に上昇、各必殺技の威力向上、装備することで効果を発揮するスキル購入の3つ。ステータス上昇に必要な小宇宙ポイントは少なめ、必殺技はそれよりも多めという設定になっている。これらは強化段階が上がるほど、必要な小宇宙ポイントが増えていく。スキルは、幅はあるが、相当多くのポイントを必要とするなものも存在。ただ、他と異なり、1つ買えば、そのスキルは全てのキャラクターが装備できる。

ステージクリア後には経験値、小宇宙ポイントが得られる。経験値が溜まればレベルアップし、キャラクターのステータスが向上する。小宇宙ポイントは全キャラクター共通で、好きなキャラクターに使うことができる。ちなみに必要な小宇宙ポイントは、各ステータスアップが30、必殺技の強化が200、スキルは500〜(30,000近い高額なスキルも)。ステータスや必殺技に関しては、初期状態での必要小宇宙ポイントであり、強化段階が進むに従って必要なポイントは増えていく

 スキルの効果は、セブンセンシズ発動中に攻撃力がアップ、体力が減るほど攻撃力アップ、ステータスが初期状態になるが獲得経験値・小宇宙ポイントアップなど様々。初期状態では1人1個しか装備できないが、キャラクターが育つことで装備できる数が増えていく。

 選択できる難易度だけでなく、このキャラクター強化・育成システムをどう使うかで、難しさの印象は大きく異なるほど影響力は大きい。自動で強くなる経験値でのレベルアップはともかく、任意の小宇宙ポイントが鍵だ。

 小宇宙ポイントはなかなか溜まりづらく、どう使えばいいか悩むかもしれないが、オススメは必殺技1つを絞って強化+安いスキルを1つ取っておくこと。Normal以上の難易度だったり、プレイに慣れるまでは、各宮への道はともかく、黄金聖闘士との対戦では、最大のダメージソースである必殺技を強化していないと、倒すまでに必要な時間がかかり、厳しい戦いを強いられるからだ。スキルは、安いものにセブンセンシズ発動時に体力回復、セブンセンシズ発動中に攻撃力がアップがある。どちらもあるとないとでは大きな違いを実感できるほどの効果を持っている。1つあれば全キャラクターで使える点からも取っておきたい。

 ストーリーモード中に小宇宙ポイントが使用できるのは各ステージの最後。開始前にキャラクターセッティングが入ると、雰囲気が壊れたり、テンポが悪くなるからなどの理由なのかもしれないが、初回のプレイではどのキャラクターでステージが始まるのかわからないため、この点は少し不親切に感じた。難易度を下げたくはないが、キャラクターを強化してからストーリーモードに挑戦したい場合は、ストーリーモードを抜けて、メインメニューのキャラクターステータスにアクセスすれば、好きなキャラクターを強化できる。

スキルは、ある程度育つまでは1つしか装備できない。安いものでもスキルがあるかないかで、ゲームの難易度は大きく変わる。スキルは1つ購入しておけば、全キャラクターで使用可能できることもあるので、早い段階で安いスキルを1つ購入しておくといいだろう。スキルの効果は様々で、キャラクターの強化以外に、何度でもコンティニューできるようになるスキルなども存在する



■ 最後に

 プレイ前、筆者はPVやスクリーンショットから乱戦の印象が強く、乱戦がメインで、その流れの中で、アクセント程度にボス戦があるのだろうと思っていた(このような印象を受けていたのは筆者だけかもしれず、開発の方々は全てがメインと考えているかもしれず、そうであれば申し訳ない話だが)。しかし、プレイした結果、各宮への道での雑兵との戦いはあくまで前菜的な要素で、黄金聖闘士の圧倒的な存在感、強さ、その強さ故の緊張感、ストーリーにおける重要度など、様々な理由はあるだろうが、1番熱くなれる、ゲームの核になっているのは黄金聖闘士との一騎打ちであると強く感じた。

 現在、「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」、「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」が連載されていることから若いファンもいると思うが、本作で描かれる聖域十二宮編のマンガやアニメをリアルタイムで見ていたのは30代、40代が多いだろう。筆者はズバリその世代で、マンガやアニメを思い出しつつ、プレイさせてもらった。同じ世代のファンであれば、キャラクターのCVは違っても、次々と登場する名場面、名セリフにはグッとくるはず。

 もちろん、懐かしさだけではなく、HD機での高画質のビジュアルや、遊びやすく、原作の良さを活かしつつ生み出されたゲームシステムには新しさも感じられる。ボリューム面では、ストーリーモードの聖域十二宮編は数時間もあればクリアできる程度だが、星矢以外の視点で綴られるストーリーもいくつか収録されている。さらに2人同時プレイが可能で多くのコースが収録されたミッションモード、各難易度や最短クリアタイムを目指したトライ、多数の聖闘士の育成、スキル習得と、かなり長い間遊ぶことができる。

 聖闘士星矢の魅力がいっぱい詰め込まれた本作。当時のファンだけでなく、若い世代にもオススメしたいタイトルだ。


(2011年 11月 22日)

[Reported by 木原卓 ]