ネクソンが運営するMMORPG「マビノギ」において、10月29日、新アップデート「Generation11:SWORD of the GODS」(以下、「G11」)が実装された。今回追加されたのは首都タラの中心であり、エイリフ王国の要となるラフ王城だ。
ラフ王城は豪華な庭に、貴族達の豪華な生活も垣間見える空中庭園や音楽室と華やかな部分だけでなく、多くの兵士が駐屯しているスペースも描かれ、城の中の人々の息吹が感じられるのが楽しい。今回は友人達に手伝ってもらい、観光気分で様々な所をチェックしてみた。
G11では城に加えて、ビームを照射してくる目玉の怪物や「死の斧」を投げつけるボスといったこれまでにないアクションを見せるモンスターや、食材と戦って料理を作る「料理ダンジョン」など多数のユニークな、オリジナリティ溢れるアイデアが盛り込まれている。神々や英雄が登場する「メインストリーム」もいよいよ佳境である。ますます充実してくる「マビノギ」の世界を紹介したい。
■ エイリフ王国の王城がついに実装、空中庭園に絵画、食堂など人々の生活が垣間見えるディテールが充実
音楽室の壁に飾られたたくさんの絵。名画のパロディーが面白い |
ギルドホール、今後どんなシステムが盛り込まれるか楽しみだ |
今回のアップデートで、エイリフ王国の首都タラに、その中心となるラフ王城がついに実装された。城の門をくぐると、騎士が城に続く道を馬に乗って巡回しており、王城の入口には警備兵が立っている。城はこれまでの「マビノギ」最大の建物で迫力がある。
庭もまた手入れが行き届いており噴水もあって美しい。荘厳さを感じさせるが、城門の兵士は気さくだし、庭の片隅では軽薄な男が女性を口説いてるし、細かくチェックすると「マビノギ」らしいほのぼのさが感じられる。巡回している騎士は頼めば馬に乗せてもらうこともできる。ラフ王城は対立している錬金術師や、会話をしている姉妹など城のあちこちでNPCが雑談をしていて、これらをチェックするのも面白い。
城に入るためにはいくつかのメインストリームをクリアするか、王宮を舞台とした影ミッションをクリアしなくてはならない。メインストリームを進めていない初心者や、セカンドキャラクターの場合は友達を誘って影ミッションをクリアするというのが一番手っ取り早く城に入れるだろう。
城の内部はぴかぴかに磨かれたタイルが敷き詰められたホールがあり、そこから食堂や親衛隊の宿所や、空中庭園や蔵書室のある2Fにいける。1Fは主に親衛隊が使うスペースのようで、武器庫や宝物庫などもある。食堂は大きなテーブルがあり、そこには豪華な食べ物が置かれている。城を守る兵士達の生活が想像できる要素だ。
一方、2Fは華やかだ。特に空中庭園はきれいな花が咲き乱れ、くつろぐためのベンチや、下を見下ろせるバルコニーなど友達を案内したくなる「名所」となっている。2Fはそのほかにも城が抱えている音楽家のいる音楽室や、図書館、接見室などがある。音楽室は特別な魔法の楽譜や、音楽家の作曲した楽譜が買える。図書室では王城を舞台とした影ミッションで得られる本を読むことができるモノクルが購入できる。2Fは家具も豪華で、王城の上流階級の人々の生活の一端が垣間見える。
面白いのは壁に飾られている絵である。ムンクの「叫び」やナポレオンの肖像などが「マビノギ」の登場人物によるパロディになっているのだ。絵に関しては他にも元ネタがあり、デザイナーの遊び心が存分に発揮されている。「マビノギ」の「Generation」という区切りのアップデートは、大陸や新種族などこれまで大きな地域が追加されていたが、これまでに比べると面積の上では小さい。しかし、細かいところまでチェックする楽しさがこのラフ王城にはある。「密度」としてこれまでのアップデートと比べて劣るものではないと感じた。
王城には「ギルドホール」も追加された。これは王城からだけでなく、ギルドマスターがマップ上に設置できるギルドストーンからも入ることができ、ギルド員で集まれる専用フィールドだ。ギルドストーンからワープできるため、タラに行くときに非常に便利だ。日本の「マビノギ」では海外では実装されている「ハウジング」がない。ギルドホールは仲間との共有という形であるが、はじめてプライベート空間が与えられたことになる。現在はギミックがない状態だが、飾り付けや、ギルド内の専用商店などの実装も期待したいところだ。
これまでで最大の建造物となるラフ王城。城の前の庭園ではいちゃつくカップルや、言い争う錬金術師などもいる | ||
城爪の兵士達の生活が見える王城1階。食堂に並んでいる食べ物が非常に豪華だ | ||
花や草食の美しい空中庭園。見張り台からは城の前の庭園を見ることもできる | ||
オブジェクト1つ1つが凝っている王城2階。貴族達の生活が感じられる |
■ ビームを出す目玉、ミニポーション、トラップ……様々なギミックのある新影ミッション
ビームを照射してくるピーバー。接近戦や魔法で対処しにくい強敵だ |
レプラコーンの持つミニポーションを飲むと体が小さくなる。これにより閉ざされた部屋の中にはいることができるのだ |
新スキル回避。前転して矢をかわすモーションがカッコイイが、タイミングが難しい。高めてみたいスキルだ |
「マビノギ」ではG9からは「影の世界」が舞台となる「影ミッション」が追加されている。影ミッションにはポウォールと呼ばれる魔族が「影の世界」から人々の住む世界「エリン」へ侵攻しており、プレーヤーはこの世界の人々と共にそこに立ち向かうというバックストーリーがある。今回のミッションはラフ王城の影世界が戦いの舞台となる。
今回追加された新たな影ミッションは「ポウォールの襲撃」、「また別の錬金術師たち」、「パルホロンの幽霊」の3つだ。今回の影ミッションではこれまで以上にユニークなギミックが盛り込まれており、内容も充実している。今回の影ミッションは王城の1Fのマップを用い、プレーヤー達は小さく区切られた部屋を回っていく。4~5人での攻略が可能で、仲間と一緒に冒険が楽しめる。
「ポウォールの襲撃」はこれまでの影ミッションと同じような、アーチャーやランサー、ファイターといったポウォール達が登場するミッション。注意したいのはケルベロスという地獄の猟犬の頭が掘られた柱だ。象の目が光り始めると毒ガスを発生させたり、アイスボルトを撃ってきたりする。またボスモンスターは特別な防御力を持っているようで最初はダメージが与えられない。このボスと戦うには「さびたフライングソード」というモンスターがドロップするアイテム「さびたロングソード」を使わなくてはいけないのだ。ボスとの戦いに備えて、このドロップアイテムは見落とさないようにしたい。
「また別の錬金術師たち」はゴーレムを召喚する「堕落した錬金術師」が登場する。このミッションで面白いのが、「レプラコーン」というモンスター。ウィンドミルなどでダウンさせるとレプラコーンから「ミニポーション」というアイテムを奪うことができる。このポーションを飲むとキャラクターが一定時間縮む。そうすることで「ネズミの穴」に入ることができ、特別なアイテムをゲットできる。ボスモンスターのバシリスクは巨大なトカゲのようなモンスターで、かなり耐久力がある。
「パルホロンの幽霊」は、「ビーパー」という新モンスターがやっかいだ。ひとつ目の球形のモンスターで、空中に浮き上がると近接攻撃や魔法が当たらなくなり、さらに照射されると回避不可能なビームを撃ってくる。この敵には弓か、錬金術のスキル「サンドバースト」が有効だ。この他、「おかしな本」というモンスターは本の形をしているモンスターだが、攻撃方法がページを折った紙飛行機なのだ。近くで爆発する紙飛行機は見た目の割に脅威で、最初に戦ったときは驚かされた。
「パルホロンの幽霊」ではボスモンスターのデュラハンが特に危険だ。戦闘中に死を予告するささやきを送ってきて、その後トマホークを投げてくる。このトマホークは新スキル「回避」で避けられるが、もし当たってしまうとかなり強いキャラクターでも一撃で瀕死まで追い込まれてしまう。パーティーで挑みたい敵だ。
新影ミッションは他にもいくつものギミックがある。床がきらきら光っている場所ではモノクルを装備すると特別な本としてパズルのピースが手にはいる。これを組み合わせることで1つの本となり城の蔵書館に持って行けば報酬が得られる。
また、敵がドロップする「魂の結晶」をシリンダーを使って撃ち出すことで“浸食された”と名前が付いているモンスターを操ることができる。敵モンスターを味方にできるというのは新鮮で楽しかった。また、難易度の高いミッションに出てくる敵は強く、操ることで爽快な攻撃も楽しめた。
タラのミッションは少人数の物が多かったが、今回の新しい影ミッションはパーティーで楽しめるのが楽しかった。新モンスターはこれまでの「マビノギ」の敵とは違った攻撃をするモンスターで、新しい要素を積極的に取り入れる開発スタッフの挑戦心が感じられた。
スキルについては、「回避」の他、錬金術の「スパーク」、新規半神化スキル「シャドウオブスピリット」が追加されている。回避以外はメインストリームを進めなければ習得できないようで、まだ体験できていない。回避はスキルを発動するとキャラクターが地面を転がるというアクション性の高いスキルだ。
成功すれば、弓や初級魔法をかわすことができる接近戦キャラクターにはうれしいスキルだが、スキルのレベルが低いと連続して回避できない上に、なかなかタイミングが難しい。接近戦重視の筆者にとって、弓のモンスターは苦手意識がある。回避スキルを高めて優位に立ちたいところだ。
これまでのタラのミッションと同じ敵の多い「ポウォールの襲撃」。ボスには「さびたロングソード」が効果的だ | ||
ゴーレムを使いこなす錬金術師が立ちはだかる「堕落した錬金術師」。ボスは耐久力が高く強敵だが、フローズンブラストで凍らせて撃破できた | ||
おかしな本やビーパーが手強い「パルホロンの幽霊」。ボスのデュラハンがいる部屋にはビーパーも待ち受けており、プレーヤーを苦しめる。仲間とうまく連携して倒していきたい |
■ これまでにない高難易度のメインストリーム、神の力を得たプレーヤーが向かう最後の決戦の地とは?
今回活躍する書籍商ブキャナン。のんびりしたおじさんに見えるが、プレーヤーより先に高難易度ダンジョンを走破していたり実力は侮れない |
G9からの物語のメインキャストの1人ケイ。レイモアと共に影世界の謎に挑む |
今回のキーアイテムとなるのが「ブリューナク」とよばれる剣だ。G11をクリアするとプレーヤーの武器となるという。今回、クリアした友人に撮影させてもらった |
G11の最大の目玉が「メインストリーム」である。G9から続くメインストリームを進めていなくては挑戦できない、コアプレーヤー向けコンテンツだが、ストーリーと世界観が密接に結びつく「マビノギ」において最も魅力的な要素といえるだろう。
G11に至るまでプレーヤーは人間、エルフ、ジャイアント達が力を合わせて立ち向かうポウォールとの戦いの鍵を握る人物となった。密かに進行していた陰謀、そして神々の戦いにまで関わってきた。G10のラストでは限定的ではあるが神の力をふるう「半神化」スキルも習得し、ふくらんだストーリーがどう収束していくのだろうか。
G11のメインストリームは、「書籍商ブキャナン」という人物の行方を捜すところから始まる。G9から連続で登場している錬金術師のケイとレイモア、そしてレイモアの恋人ジェナも活躍する。神の力を得たプレーヤーキャラクターがどう戦うのか、ストーリー的にもクライマックスを迎える。
G9からのメインストリームはキャラクターの累積レベルによって難易度が変わる。「マビノギ」はレベルアップによって得られるアビリティーポイント(AP)を消費してスキルを上げるタイプのゲームだ。キャラクターのレベルをある程度上げたら、転生してキャラクターレベルを1に戻して再びレベルアップしてAPを得ていく。累積レベルはキャラクター作成からのレベルアップの回数で、筆者は今回、累積レベルが1,000を越えているため、最も高い難易度設定になった。
G9からのメインストリームは累積レベルに応じて難易度が変化するため、中級者、初心者ならばグッと難易度は下がるのだが、最高レベルの難易度のためメインストリームを進めるのが難しかった。敵は堅い上に攻撃力が高くなるため戦闘が厳しくなる上、マップが広いため敵との戦闘回数も多い。ゲストキャラクターとして登場してくるケイとレイモアはストーリー的にうれしいのだが、AIが弱く、こちらが攻撃しているターゲットを奪ってしまったり、タイミングをずらされたりと、かなり足を引っ張られるのだ。
特に今回のメインストリームの難易度を上げていると感じられるのが「ソロクエストばかりが続く」という点だ。これまでメインストリームでもソロ要素はあったのだが、今回は最後の一歩手前まですべてソロクエストなのだ。ここまで連続してソロクエストが続く事はなかった。いつもパーティープレイをしている筆者にとって勝手が違い、苦戦させられている。難易度自体もこれまでのメインストリームと比べても明らかに高く、実は現在も未クリアのままである。その代わりというわけではないが、今回、特別にネクソンにこの難易度の意図を質問した。
ネクソン側の回答としては、「メインストリームは、コンソールゲーム、もしくはパッケージゲームのシナリオモードのように話の流れを楽しみゲームの世界観を理解させるためのクエストです。何人ものキャラクターがクエストに関わってくると、話の内容を効果的に伝えづらくなる問題があり、ソロで話を楽しめるようにしました。ゲームバランスについては特にG11の場合、すでにG9とG10をクリアしたユーザーが楽しむコンテンツなので手軽すぎるよりは、ある程度難易度があったほうがいいと判断致しました。進行させるのが難しいというユーザーのためには、来年のG11シーズン2では「王城錬金術師の支援」というコンテンツを介して、メインストリームの進行を助けてもらえるような仕組みを導入します。「王城錬金術師の支援」が入るとメインストリームの進行を難しいと感じたユーザーも熟練者の手助けによって楽にクリアできるでしょう」というものだった。
王城錬金術師とはプレーヤーのレベルやクエスト達成率といった審査を通じて任命される特別な役割で、専用クエストの他、G11のメインストリームを支援できるというものだ。他のプレーヤーのメインストリームを支援した王城錬金術師は、それ専用のポイントを得て、ポイントを貯めることで専用アイテムなどが入手できる。今回の影ミッションのバランスは、王城錬金術師の支援を見越したものともいえそうだ。中級者、初心者の場合はメインストリームの難易度は下がっているため、王城錬金術師の存在は筆者のような累積レベルがある程度多いプレーヤーにこそ頼れる存在かもしれない。
とはいえ、一方でこの難易度が多くのプレーヤーを奮い立たせているという現状も見逃せないところである。コアプレーヤーはこの難易度のメインストリームをソロプレイできちんとクリアしている。筆者の友人も「今までのメインストリームで1番面白かったし、やりがいがあった」と語っている。筆者自身もまだまだやれることは多い。戦闘用のペットの育成、武器・防具の強化、強力なアイテムの準備、戦い方……半神化や変身のタイミングも活用すれば、まだまだ効率のいい戦いができるはずだ。来年実装されるというG11S2まではまだ時間がある。それまではクリアを目指して努力していこうと思う。
この他にも、G11はたくさんの要素が盛り込まれている。この中で面白いのが「料理ダンジョン」だ。料理スキルが高いプレーヤーのみが挑戦できるダンジョンで、食材を倒して鍋に入れるというとてもユニークなアイデアだ。調理人が叩くことで食材が殴れるようになったり、ネズミを鍋の外で倒さなくてはならなかったり、さらには食材の攻撃が強力だったりと実はかなり難易度が高い。
このダンジョンはソロでしかも料理スキルがないと挑戦できないというのが残念に感じた。例え報酬が少なくてもいいから、リーダーが料理スキルを持っていればパーティーで挑戦できるようにして欲しい。初心者を連れて行って、「マビノギ」のアイデアの面白さを見せてあげたいダンジョンである。
今回のG11ではラフ王城の作りに感心させられた。名画のパロディーといった小ネタ、空中庭園や、その他のギミックなど「マビノギ」の遊びの幅を様々なところで広げようという意気込みが感じられる。「マビノギ」は他のMMORPG以上にオリジナリティーを感じさせる作品である。今回のアップデートでは開発スタッフの変わらぬチャレンジスピリットを感じられた。
韓国からの情報としては、王城錬金術師の他、「舞踏会」といったシステムもある。プレーヤーがそれぞれファッションのこだわりを持つ「マビノギ」でどんな舞踏会が開催されるかも楽しみだ。王城錬金術師の存在がプレーヤー社会にどんな変革をもたらすかも期待したい。
■ “絵師”達の挑戦心を刺激した絵チャット、オリジナリティ溢れる楽しい空間がふくらみ続ける「マビノギ」
今回、友人のおやつさんのイラストを掲載させてもらった。会話の合間に絵チャットを入れることでより楽しく雑談ができる |
強い人に助けてもらい、何とかクリアした「G3」を今度は自分が手伝う立場に! 自分の成長が実感できる瞬間だ |
今回のアップデートから離れた部分でもう少し「マビノギ」の特徴を紹介したい。前回レビューを書いた「G10」から「G11」までの間に数回アップデートがあったが、その中でも面白かったのが「絵チャット」システムだ。
これはゲーム内のツールを使い、イラストを描き漫画の吹き出しのように表示させるシステムだ。気に入ったイラストを見かけたらセーブすることで自分でも使える。興味深いのはオリジナルの絵を書いたプレーヤーの名前がイラストと共に保存されること。知り合いの知り合いや、街で見かけたお気に入り、という感じでうまい絵、面白い絵はどんどん広まっていき、「キャラクターにあったことないけどこの人の絵はいいなあ」という感じで、有名人になったキャラクターもいる。
実装前は人を不快にする絵を書く人もいるかも、と心配をしていたのだが、実際は個性的なイラストが街に溢れ、イラストを描く人の情熱に圧倒された。連続して絵を出し4コマ漫画にする人や、会話のアクセントにする人、友人のキャラクターでイラストを描く人など様々なイラストが生まれた。現在は多少落ち着いた感じではあるが、「絵を書く人」の情熱はつきることがない。他のMMORPGで取り入れても面白いシステムではないかなあと思う。
サービス開始から5年目となる「マビノギ」だが、錬金術スキルの追加や、プレーヤー達の成長によってよりプレイスタイルのはっきりした、個性的なキャラクターが増えてきたと感じる。筆者は接近戦にこだわりながらも、敵を一定時間凍らせる「フローズンブラスト」を上げて支援的な役割もできる方向を目指している。他プレーヤーのこだわりを参考にしながらスキルや武器の強化の方向性を模作するのは楽しい。
一部レベル制限のあるコンテンツもあるが、初心者と上級者が一緒に冒険できるのも「マビノギ」の楽しい点だ。キャラクターが転生を繰り返し1レベルから育てていくというシステム、アクション性の高い戦闘システムは戦い方のコツさえつかめば累積レベルが低くても強いモンスターと戦える、といったところも一緒に冒険できる場を増やすことに貢献している。
今回追加された豪奢な王城、錬金術師の街や、砂漠のエルフ、雪原地帯のジャイアント、ライオンやシマウマのいる密林、さらには神々や英雄の登場するメインストリームと、「マビノギ」は個性豊かな、様々な要素の詰まったMMORPGとなった。PKや攻城戦といった対戦要素がない点も大きな特徴だろう。個性的な方向を目指すMMORPGとして、今後も注目し続けたいと思う。
左は11月12日まで行なわれていたハロウィンイベント。特定の場所に流れ星が落ちてきて、披露とアイテムがもらえる。中央は10月に行なわれたお月見イベントで、シーソーでジャンプして月の世界へ。「マビノギ」は季節イベントが非常に楽しいゲームだ。右は毎日開催されているファッションショー。クラッカーなどで応援ができる |
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【マビノギ】
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(2009年 11月 13日)