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「魂フィーチャーズ2016」注目の最新アイテムをチェック!

「真骨彫製法 仮面ライダーW」の開発におけるこだわりに迫る

5月21、22日開催

会場:ベルサール秋葉原

入場料:無料

 バンダイが発売する「S.H.Figuarts」などをはじめとしたアクションフィギュアの最新アイテムの展示会「魂フィーチャーズ2016」が、本日5月21日から22日まで開催中だ。その前日となる5月20日には、業者・メディア向けに内覧会が行われ、その速報は弊誌でもお伝えしているとおりだ。こちらでは注目のアイテムに関する詳細をお伝えしていこう。なお記事中の価格は、全て税込となる。

「S.H.Figuarts 真骨彫製法」の開発プロセスを最新ラインナップとともに展示

 今回の「魂フィーチャーズ2016」では、「S.H.Figuarts」の造形技術「真骨彫(しんこっちょう)製法」の最新作「S.H.Figuarts 仮面ライダーW サイクロンジョーカー(真骨彫製法)」を初公開するとともに、「真骨彫製法」の開発プロセスが会場に展示されていた。

骨格からデザインしていくプロセスを9つの項目に分けて解説展示

 「真骨彫製法」とは、骨格から造形を作り上げていく製法でデザインされる「S.H.Figuarts」仮面ライダーシリーズで、より劇中に近いプロポーションを表現しつつ、アクションフィギュアとしてのバランスも維持した製品となっている。これまで仮面ライダーシリーズ6種が発売され、この10月に発売される最新アイテムとしてお披露目されたのがこの仮面ライダーW サイクロンジョーカーだ。

 特徴的な左右非対称のカラーリングと、体にあまり装飾がなく生身の人間にも近いシルエットを「真骨彫製法」にてデザインしている。関係者の話によれば、関節などをできるだけ自然な形でデザインしつつも、可動範囲を広く持たせた構造にするためにかなりの苦労があったという。肩や股関節など、大きく可動する場所にもできるだけ隙間が目立たないように、関節の数を増やすなどして対応している。

 また色にもこだわりを持っていて、特にサイクロンカラーの緑は、光の反射によるコントラストを綺麗に見せることを意識した色遣いで、「S.H.Figuarts」では仕様で黒だっ肘などの関節色も全て緑に統一され、スーツらしさが向上した。

 ベルトのダブルドライバーはこのサイズで可動を実現し、さらにガイアメモリの着脱もでき、右のマキシマムスロットにも挿入が可能だ。首のスカーフには動きの大きなものと小さなものの2種類が付属するとのことで、プレイバリューも高いものになっている。

 またオプションとして発売される予定の「魂EFECT」と、企画中のバイク「ハードボイルダー」も展示されていた。前者は緑と紫の2種が発売され、両者を使うことで展示品のような変身直後の様子を再現できるもので、複数パーツによる構造により、変身時以外のエフェクトにも使用が可能だ。そして後者は以前発売されたものとは異なり、「真骨彫製法」の仕様に合わせた新規造形のものとなっている。

 「S.H.Figuarts 仮面ライダーW サイクロンジョーカー(真骨彫製法)」は、10月22日発売予定、6,480円となっている。

【S.H.Figuarts 仮面ライダーW サイクロンジョーカー(真骨彫製法)】
よりスーツに近いルックスを実現。発売中の「S.H.Figuarts」を持っている人は、写真と比較してみてほしい
右半身の関節パーツは全て緑で統一された。ドライバーは透明パーツを使用し、可動も実現している
「魂EFECT」は各2,700円で、仮面ライダーW本体と同時発売を予定。ハードボイルダーは現在企画中

「デジタル彩色技術」で再現された「トニー・スターク」

 今回のイベントのもう1つの目玉となるのが、「アイアンマン」の「トニー・スターク」の「S.H.Figuarts」だ。「STAR WARS」などで好評の「デジタル彩色技術」を採用し、劇中に近い表情を実現している。「ホールオブアーマープロジェクト」の一環となる製品で、初回限定特典として、ホールオブアーマーの中心部を再現したディスプレイ台が付属する。10月発売予定、6,480円。

【「S.H.Figuarts トニー・スターク」】
パワードスーツ着用途中のトニーをアクションフィギュアで表現。初回特典のディスプレイ台に展示

「S.H.Figuarts」の仮面ライダーシリーズは、劇場版1号やアマゾンズが発売

 「S.H.Figuarts」で展開される仮面ライダーシリーズは、その最新作として、45周年記念劇場版「仮面ライダー1号」や「仮面ライダーアマゾンズ」が出展された。

 前者は今年3月に公開された「仮面ライダー1号」より、独自のがっしりとした体型の1号ライダーを表現。搭乗する「ネオサイクロン号」も企画中とのこと。また内覧会当日は撮影禁止だったが、「デジタル彩色技術」を採用した「S.H.Figuarts 本郷剛」も参考出展されていた。こちらは昭和時代の変身前の姿をフィギュア化したものだ。

 「仮面ライダーアマゾンズ」はもちろん2人の仮面ライダーアマゾンをラインナップ。対照的なカラーリングと異なるデザインを立体化している。専用マシン「ジャングレイダー」ともに参考出展だったが、製品化は間違いなさそうだ。

【「仮面ライダー1号」】
10月発売予定、5,184円。「ネオサイクロン号」は参考出展で発売日、価格等も未定だ

【「仮面ライダーアマゾンズ」】
「S.H.Figuarts 仮面ライダーアマゾンアルファ」と「S.H.Figuarts 仮面ライダーアマゾンオメガ」、そして「ジャングレイダー」。全て参考出展

美少女とバイクがセットになった「ばくおん!」シリーズ

 コミックとアニメで人気上昇中のバイクコメディ「ばくおん!」が「S.H.Figuarts」で発売となる。こちらは登場人物とその愛車のバイクとのセットで展開される予定で、もちろんバイクは実車ライセンスを取得しての製品化となる。「鈴乃木凛(ライダースーツ)&GSX400S KATANA」のように、バイクに搭乗した姿での展示もあり、サイズなども両者を考慮して設計されているという。

【「ばくおん!」】
「S.H.Figuarts 佐倉羽音(制服)&CB400 SUPER FOUR」。9月発売予定、12,960円
「S.H.Figuarts 鈴乃木凛(ライダースーツ)&GSX400S KATANA」。8月発売予定、12,960円
「S.H.Figuarts 天野恩紗(制服)&SEROW 225W」。11月発売予定、12,960円(送料別)。魂ウェブ商店受注販売
「S.H.Figuarts 三ノ輪聖(制服)」と「S.H.Figuarts ドゥカティ 750SS イモラレブレカ+サイドカー」は別展開となるようだ。ともに参考出展

「ウルトラマン」シリーズが、「S.H.Figuarts」で展開スタート

 これまで「ULTRA-ACT」として展開されてきた「ウルトラマン」シリーズが、「S.H.Figuarts」シリーズでもリリースされることが決定した。「ULTRA-ACT」では、怪獣のソフビフィギュアに合わせて、やや大きめのサイズで設計されていたが、こちらでは「S.H.Figuarts」に合わせたディスプレイやコレクションがしやすいサイズとなっている。もちろんウルトラ兄弟だけでなく怪獣のほか、ディスプレイ用情景「魂OPTION」なども発売予定だ。

【「ウルトラマン」シリーズ】
「S.H.Figuarts ウルトラマン」。7月発売予定、5,616円
「S.H.Figuarts バルタン星人」。8月発売予定、5,940円
「S.H.Figuarts ウルトラマン 50th Anniversary Edition」。7月発売予定。8,640円
「S.H.Figuarts ゼットン」。10月発売予定、6,480円
「S.H.Figuarts ゾフィー」。参考出展
「魂OPTION」は「ACT BUILDING」と「ACT BUILDING DAMAGE Ver.」がそれぞれ7月発売予定で各2,700円(写真は後者)

TAMASHII MIXシリーズに、島田フミカネ氏と竹谷隆之氏が参戦

 魂ブランド×キャラクター×アーティストのコラボレーションプロジェクト「TAMASHII MIX(魂MIX)」シリーズを、島田フミカネ氏や竹谷隆之氏がデザインアレンジを手掛ける「モンスターハンター」シリーズのアイテムが出展された。

 「アーマーガールズプロジェクト(AGP)」ブランドで展開される「モンスターハンター 地を暗黒に染めし 黒蝕の竜姫」は、同作に登場するモンスター「ゴア・マガラ」を島田フミカネ氏のデザインで擬人化したもので、左右から延びる腕は変形させることで本体のドレスになるというギミックを備えている。

 一方の「モンスターハンター 邪神覚醒ジンオウガ」は、「S.H.Figuarts」として展開される竹谷隆之氏デザインのアクションフィギュアで、こちらはもちろん「ジンオウガ」がモチーフとなっている。

【「TAMASHII MIX(魂MIX)」シリーズ】
「魂MIX AGP モンスターハンター 地を暗黒に染めし 黒蝕の竜姫」。10月発売予定、12,960円
「魂MIX S.H.Figuarts モンスターハンター 邪神覚醒ジンオウガ」。参考出展

「S.I.C.」にて、「仮面ライダードライブ」がリリース

 「S.I.C.」シリーズの最新アイテムは「仮面ライダードライブ」だ。同作ではクリーチャーデザインを竹谷隆之氏が手掛けていたが、この製品ではドライブのデザインアレンジを竹谷氏が手掛けるという、ファンにとっても興味深い製品となっている。「S.I.C. 仮面ライダードライブ タイプスピード」は、換装によりマックスフレアで炎をまとった状態を表現可能だ。

 そのほか、「仮面ライダー鎧武」シリーズの実物の鎧風の展示や、参考出展の「スイカアームズ」もその存在感をアピールしていた。

【「S.I.C.」シリーズ】
「S.I.C. 仮面ライダードライブ タイプスピード」。12月発売予定、8,424円。右後方は「S.I.C. 仮面ライダードライブ タイプスピードシャドウ」。こちらは参考出展
「仮面ライダー鎧武」のモチーフとなった鎧のイメージでディスプレイしたもの
「S.I.C. 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」(右)。6月発売予定、8,424円。左の「S.I.C. 仮面ライダー鎧武 スイカアームズ」は参考出展

【その他の注目製品】
まさかのプロレス団体「WWE」より「The Rock」と「Stone Cold Steve Austin」が「S.H.Figuarts」化。こちらは参考出展となる
「S.H.Figuarts」の「STAR WARS」シリーズは、「EP2 クローンの攻撃」版オビ=ワン・ケノービが初公開。11月発売、5,940円
「ゴジラ対エヴァンゲリオン」に合わせて発売される、エヴァカラーのゴジラ「S.H.MonsterArts ゴジラ feat. EVA-01」。2017年1月発売、9,936円(送料別)。魂ウェブ商店受注販売
「S.H.Figuarts」の「らんま1/2」は、「早乙女らんま」「早乙女乱馬」「シャンプー」に続き、「天道あかね」(写真手前左)も企画中だ
「STAR WARS」で展開中の「名将」シリーズに「スパイダーマン」が参戦。鎧の網目模様に注目。「名将 MANGA REALIZATION 侍スパイダーマン」。8月発売予定、9,504円
「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプトライドロン」。頭部の複雑な造形が製品でどこまで再現されるか楽しみなところだ。参考出展
「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト グレイトフル魂」。こちらも非常に複雑な塗装パターンを実現している。12月発売予定、6,264円(送料別)。魂ウェブ商店受注販売
AKIBAショールームにて展示された「ROBOT魂イングラム」シリーズ。筆者も含めたファン待望の「機動警察パトレイバー」のアイテムが起動。中央の1号機が10月発売予定、7,776円。2号機と3号機は参考出展
「ROBOT魂タイラント2000」。汎用作業用レイバーの展開にも期待大。参考出展
「ROBOT魂ファントム」。グリフォンよりも先にファントムがセレクトされているところにこだわりを感じる。参考出展

(稲元徹也)