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Wargaming、ASIAサーバー開設4周年記念イベントを開催

初日の日本人プレーヤーは26人? ASIAサーバーの4年間を辿る

4月17日 開催

会場:CAFE;HAUS

会場のCAFE;HAUS

 ウォーゲーミングジャパンは4月17日、Windows用オンライン戦車アクション「World of Tanks」のアジアサーバー開設4周年を記念したイベント「Wargaming Gathering: 4th Anniversary Party」を、東京・豊洲のCAFE;HAUSにて開催した。

 このイベントには、「World of Tanks」や、Xbox 360/Xbox One/プレイステーション 4用「World of Tanks Console」、スマートフォン用「World of Tanks Blitz」そしてWindows用オンライン海戦アクション「World of Warships」のプレーヤーが無料で招かれた。会場には200人以上のファンが来場したが、事前応募での参加希望者はその10倍ほどいたそうだ。

 会場では、ミリタリーアドバイザーの宮永忠将氏、アシスタントコンテンツマネージャーASIAの加持太郎(Taro_JP)氏、「World of Tanks Blitz」アジアプロデューサーのオザン・コチョール氏、「World of Warships」プロダクトスペシャリストの畑井翔氏など、ウォーゲーミングジャパンのスタッフが多数来場。ファンと交流を図ったほか、トークショーも開かれた。

ASIAサーバー開設4年の歴史を振り返る

左から、畑井翔氏、オザン・コチョール氏、宮永忠将氏、加持太郎氏
サービス開始日に接続した日本人はたった26人だったという

 トークショーでは、2012年4月26日のSEA(サウスイーストアジア)サーバーの開設から現在までの4年間を振り返っていった。初日のSEAサーバーには、約2,300人が接続していたというが、このうち日本人はたったの26人。当時はまだポータルサイトが日本語に対応しておらず、日本人からすれば「欧米よりは近いところにサーバーができた」程度の感覚だったのかもしれない。

 ポータルサイトが日本語対応し、日本国内で本格的なサービス展開が始まったのは、それから1年以上後の2013年9月5日。スタッフの数も現在の半分ほどしかおらず、入社したてのスタッフも多かった。そんな中でも、およそ1週間後の9月13日には、アニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボ企画がスタート。既に人気のあったアニメだけに、その動きの早さでも注目を集めた。

日本での本格的サービス開始はSEAサーバー開設の1年以上後
しかし「ガールズ&パンツァー」とのコラボの動きは早かった

 その後は12月23日に日本戦車ツリー実装。翌2014年4月17日には新モードの「ヒストリカルモード」が実装される予定だったもののキャンセルに。2014年6月26日には、「World of Tanks Blitz」のiOS版が配信開始。Android版も同年12月4日に配信が開始された。

 少し戻って2014年7月10日には、「World of Warships」のクローズドαテストが開始。9月18日には、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」とのコラボ企画も発表した。こちらも、クローズドテスト中にアニメとのコラボ企画を発表するという異例のスピード企画だった。

 その後、2015年3月12日にクローズドβテスト、7月12日にはオープンβテストが開始された。20本の魚雷を放ち、圧倒的なチームキル能力を発揮した「Kitakami(北上)」は正式サービスを待たずにツリーから削除され、現在も消えたままになっているが、「今後、バランスを調整して実装する予定」としている。

「World of Warships」では、クローズドなテスト段階で「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」とのコラボを発表
「Kitakami」はいつか復活してくれるに違いない……

 再び話は「World of Tanks」に戻り、2015年7月28日にXbox One版「World of Tanks Console」が配信開始。Xbox 360とのクロスプラットフォームを実現した。9月3日にはPC版「World of Tanks」に、日本重戦車ツリーとともに「社長が口を滑らせた」ことから急ぎ開発されたという八九式中戦車が実装された。

 そして2016年1月20日には、PS4版「World of Tanks Console」も配信開始。4年前のSEAサーバー開設時には26人しかいなかった日本人プレーヤーも、いまや数千人がイベント参加応募をするまでの規模になった……というサクセスストーリーだ。

4周年記念イベントでボーナスやセールも盛りだくさん

PC版「World of Tanks」では4月27日までセール&ボーナス実施

 Wargaming ASIA anniversaryイベントとして、各タイトルのイベント情報も発表された。PC版「World of Tanks」では、4月22日から25日まで初回勝利ボーナスが5倍、25日から27日までは3倍となる。また技術ツリーの全車輌ほか様々なものがセール価格になる。

 「World of Tanks Blitz」では、「ガールズ&パンツァー」コラボ戦車第2段として、4月25日9時までの期間限定で、黒森峰学園仕様の「Tiger I」が登場する。また22日から25日までは、初回勝利ボーナスが3倍。さらにTier1から8までの車輌がセール価格になる。さらに5月には、知り合いで集まって練習できるトレーニングルーム機能も実装される。

「World of Tanks Blitz」では22日から25日までセール&ボーナス実施
「ガールズ&パンツァー」コラボで黒森峰学園仕様の「Tiger I」が登場

 「World of Warships」では、近日実装予定の新要素が公開された。新たなゲームモードとなる「要塞モード」では、陣地を確保すると敵を攻撃してくれる陸の要塞が登場する。要塞は攻撃して破壊することはできないものの、陣地を取り返すことはできるという。このほか、雨天の追加、港で装甲厚やモジュールの位置を確認できる機能の追加も予定されている。

 さらに「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」とのコラボ企画第4弾も近日公開予定。登場するのは「霧の艦隊」の大戦艦ヒエイで、生徒会長を名乗るメンタルモデルのボイスも収録される。今回はTier5で実装され、従来のコラボ企画よりも取りやすくなるとしている。このほか21日までは初回勝利ボーナスが3倍になり、Wargaming Gatheringの祝賀ミッションも展開されている。

「World of Warships」には「要塞モード」が登場
装甲厚やモジュールの位置を確認できる機能も追加される
「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」コラボの大戦艦ヒエイ。Tier5で登場予定
21日までボーナスあり。祝賀ミッションも用意

 今後のオフラインイベントについても紹介された。4月23日には、秋葉原・ハンドレッドスクエアクラブで小林源文氏が主催するイベント「第2回 ミリGEN祭」に、各タイトルの試遊展示。5月4日には博多・天神エルガーラホール中ホールにて、九州では同社初となるファンミーティングイベント「WG FriendshipDay in Hakata」を開催する。

近日開催される秋葉原と博多でのイベント

 このほか会場では来場者とのQ&Aも実施。「World of Tanks Blitz」で駆逐戦車が辛いという意見には、「以前は強すぎてアンバランスだったので調整した。今の方がバランスがいいと思っているが、役割をそのままに調整は続ける」とした。

 PS4版「World of Tanks」と「ガールズ&パンツァー」のコラボ第2弾はあるのかという質問には、「要望が多ければ、望まれる形でアップデートしていきたい。開発チームも『ガルパン』は好きなので、ぜひ期待してほしい」と答えた。

 ほかにも様々な展示物や企画などが用意され、ファンとの交流イベントという位置づけながら見るものが多いイベントだった。残念ながら来場できなかったという方も、本稿で雰囲気だけでも楽しんでいただければ幸いだ。

豊洲で屋外バーベキューを楽しみながらのイベント
参加者同士で名刺交換をする企画
しばふ氏のイラストのポップも展示
「ガールズ&パンツァー」コラボのサイン入りポスター
葉来緑氏と村正みかど氏のイラスト色紙
「I WANT YOU」というクラン募集掲示板
抽選会に用意された賞品の一部
海外でしか入手できないレアグッズも登場
NVIDIAが協力して制作された「TANK PC」。砲塔が回るなどギミックも搭載
かなりのハイスペックPCだが、履帯にLED付きファンがあり強力に冷却する
CPUは水冷式。PCのパーツを戦車の形状にうまく活用している技ありの1台

(石田賀津男)