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「World of Warships」、三笠やボーダーの仕様への取り組みをプロデューサーが語る
会場のみで語られた「World of Tanks Blitz」の新情報など、見所たくさんのイベント
(2015/12/27 00:00)
ウォーゲーミングジャパンが12月26日に開催した、オフラインイベント「Wargaming Gathering: December 2015」。このイベントでは、「World of Tanks」、「World of Warships」、「World of Tanks Blitz」の担当者によるトークショウなどが行なわれた。
さらにPCでの体験コーナー、イラストレーター/漫画家の小林源文氏や、戦車のプラモデルを販売するファインモールドの物販コーナー、コラボイラストギャラリー、プレーヤー同士が交流できるコーナーなど盛りだくさんの内容だった。本稿では「World of Warships」のトークショーの他、写真を中心にイベントや会場の様子を紹介したい。
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「World of Warships スペシャルトークショー」では、「World of Warships」プロデューサーの柳沼恒史氏と、プロダクトスペシャリストの畑井翔氏が登壇した。ちなみにプロダクトスペシャリストとは、ユーザーへの施策を行なっていく役割とのことだ。
「World of Warships」は9月17日に正式サービスをスタートした。現在3カ月を経過したところであるが、トークショーでは柳沼氏がこれまでの活動を振り返り特に印象に残ったポイントを挙げた。第1のポイントが「横須賀の生ける伝説」。これは日露戦争で活躍した戦艦「三笠」に関する開発秘話だった。
まずロシアでテストが行なわれたのだが、「主砲が5km圏内でも当たらない」と、他の戦艦に比べ性能が低すぎることに不満が集中し、ロシアでは販売されないことに決まったという。しかし日本では三笠への希望が大きくプレミアムシップとして販売が決定した。
ゲーム的には他の巡洋艦や戦艦とは主砲の性能でかなわず、副砲で3kmまで肉薄し駆逐艦や巡洋艦を倒すというプレイスタイルとなっていると畑井氏は語った。そもそも第2次大戦の艦船が中心の「World of Warships」において、日露戦争で活躍した三笠の性能の低さはある意味リアルである。それでも日本人にとっては特別な思い入れを生む艦と言えるだろう。
第2のポイントとして柳沼氏が挙げたのが「マップの隅のボーダーの仕様調整」。「World of Warships」ではマップの隅にいると、敵の攻撃が当たらなくなる。そして向かっていく方が一方的に攻撃されることがあった。これの改善策として、マップの隅にいる時間に比例して速度が最大で1/4まで下がる、というものとなった。結果として隅で戦うプレーヤーは少なくなったという。
第3のポイントが「プレーヤーからのメッセージ」。フィリピンのプレーヤーで「こんなに素晴らしいゲームを作り、運営してくれてありがとう」というものだ。柳沼氏は「三笠や、ボーダーの件も含めて、全てユーザー様のご意見とご要望があっての改善です。本日のイベントの交流でもそうですが、これからも一緒に楽しみましょう」と会場に向かって語りかけた。
この後、畑井氏がNPCの空母などを味方にし、自身は駆逐艦に乗って逃げ回り、会場で募った5人のプレーヤーが巡洋艦で戦うという対戦が行なわれた。プレーヤー達は空母から発進した戦闘機からの攻撃に耐えきり、見事畑井氏を撃沈した。
今回は「World of Tanks」、「World of Warships」、「World of Tanks Blitz」それぞれで担当者からユーザーに向けて現状の取り組みや、プレイしてもらっている事への感謝が語られた。トークショーはUDXシアターの席がほとんど埋まるほどの盛況であり、物販やイラスト展示なども含めファンが楽しめるイベントだと感じた。今後にも期待したい。