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「ソウルワーカー」オープンβテスト体験レポート

アクション面が洗練! 快適さと爽快さを併せ持つアクションRPGに進化

3月30日~4月5日 オープンベータテスト

4月6日 正式サービス予定

 ハンゲームは3月30日より、「ソウルワーカー」のオープンベータテスト(以下、OBT)を実施している。世界初のオープンサービスということで、プレーヤーの注目も集まる当OBTだが、4月6日からは正式サービスが開始され、いよいよゲーム運営も本番へと突入する形となる。

 今回は、筆者がOBTを体験した際のプレイフィールを中心にその魅力をお伝えしていく。これから「ソウルワーカー」を始めるかどうかで迷っているプレーヤーは、ぜひとも本稿を参考にしていただきたい。

 なおオープンβテスト期間中に下記URLから登録すると、称号「GameWatchのソウルワーカー」がプレゼントされるので、こちらもあわせてチェックしていただきたい。

【【ソウルワーカー】公式フルアニメーションPV】

クセがなく好感の持てるアニメ調のキャラクターデザイン

凝った演出のキャラクター選択画面。とてもかっこよく、ゲームへの期待感も高まる
オープニングからいきなり迫力のあるイベントシーン。先の気になる展開に目が離せない

 本作は、突如として桁ちがいの大きさの竜巻に襲われ荒廃した世界と、災害とともに現れた異生物と悪魔、そしてそれに対抗し得る力を持つ「特別な異能力者(=ソウルワーカー)」たちとの戦いを描いたSFファンタジーだ。プレーヤーは、このソウルワーカーとなり、人々を守りつつ悪魔らに立ち向かっていくこととなる。

 「ソウルワーカー」をプレイして最初に感じたのは、そのキャラクターデザインの良さだ。好みの問題もあるとは思うが、筆者としてはすっきりとまとまったアニメーションレンダリングのグラフィックスに素直に好感が持てた。

 そんなビジュアルと本作の世界観は見事にマッチしており、謎めいたゲーム展開はあたかもライトノベルやSF系アニメーションのような赴きがある。プレーヤーを取り巻く謎も多く、この手の作品が好きなプレーヤーであればすぐにゲームになじめることだろう。過去のインタビューによれば、1990年代の日本アニメに特に影響を受けているそうだ。

 最近のオンラインゲームはカスタマイズ機能が発達し、プレーヤーが容貌を選択したキャラクターでプレイできる作品も多い。本作のようにキャラクターをきちんと立てたうえで、そのキャラクターに沿ったストーリーを楽しむ、といった手法はコンシューマー機のRPGに近く、そういった要素でもゲームに入り込みやすかった。

扱いやすさ抜群のキャラクター、ハル・エスティア。オーソドックスな動きはクセがなく万人にオススメできる
ステラ・ユニベルは筆者一番のお気に入り。ギターをかき鳴らしながらどことなくトリッキーな攻撃を繰り出していく

アクション性の高いバトルが存分に楽しめる!

敵の攻撃のサインを見切って回避! これができるようになってくるとボス戦が楽しくなる

 また本作は、戦闘シーンが非常にていねいに作りこまれているのも特徴だ。とくにアクション部分には力が入っていて、敵の攻撃を回避して反撃、といった本格的なアクションゲームで行なえるような戦術も可能。具体的に言えば、通常の攻撃動作が3回繰り出せるその動作を、いつでも緊急回避行動でキャンセルできる、といった感じになる。

 それに合わせてプレーヤーキャラクターの移動や攻撃の動作がとてもレスポンスがいいのもポイント。方向キーを押す、あるいはクリックをすることで、それが即座にアクションにつながることにより、爽快感のある戦闘が楽しめる。しかも、避けることが不可能な攻撃を連発してくるような理不尽な敵もさほど見られず、そのおかげもあって敵の行動パターンを見切って動く「攻略が生きるゲーム性」を持っているのである。

 最近ではそういったアクションRPGタイプのゲームも多いが、とりわけ本作はクローズドベータテストを重ねて得られたユーザーの意見を検討・対応してきたというだけあり、このアクション部分はストレスなく楽しめる。

 さらに、戦闘において多様なスキルを使いこなすことが求められるのはこの手のゲームの常だが、本作の場合はあらかじめ使用するスキルをプリセットとして登録しておくことが可能。これにより、戦闘中にいそがしくキーを押さなくても、同じキーを連打するだけでことなるスキルを連続して放つことができる。これなら、強力なコンボも手軽に実行可能というわけだ。

 このように、「ソウルワーカー」はアクション面においてとても洗練されている。アクションゲームが好きなプレーヤーには、ぜひとも一度プレイしていただきたいところだ。

スキルのプリセットはあらかじめ用意されたものが使えるので、初心者でもキーを連打しているだけで豪華なコンボが繰り出せる。もちろんカスタマイズも可能だ
本作はゲームパッドにも対応。キーボードでの操作が苦手なプレーヤーもこれなら安心!

1人でも多人数でもサクサクと進められるゲーム展開が楽しい

プレーヤーが最初に訪れる町、ロコタウン
マップ上ではイベントが起こる場所がアイコンでわかりやすく表示されている

 本作の序盤では、一連のチュートリアルを終えると、町の一角へと移動する。ここでマップを見てみると、たくさんのモノクロの「?」マークのなかに色のついている「!」マークや「?」マークなどが目につくはず。この色つきマークのある場所へ行き、そこにいる人物と会話すればイベントが発生するようになっている。

 この各種マークのある場所では、基本的にクエストの進行・終了が行なわれる。クエストは町のなかだけで完結する場合もあるが、そのほとんどはメイズ(いわゆるダンジョンに相当するところ)を攻略しなければならない。そのため、プレイのルーチンとしては、町中を一通り歩きまわり、色付きのマークがなくなったら、必要に応じてメイズを攻略していく、という形になる。

 メイズはインスタンスダンジョン的な作りになっていて、基本的には最大4人のパーティで攻略することが可能。ちなみに、序盤に挑戦するメイズは1人でも十分にクリアできる難易度となっているので、操作に慣れるまでは1人で黙々とメイズ攻略にいそしむのも悪くない。

 また、いざパーティを募ろうとするとコミュニケーションのわずらわしさが先に立つのがこのタイプのゲームだが、本作には「オートマッチング」という便利な機能のおかげで、さしたる苦労もなくパーティを組んでメイズ攻略をすることが可能となっている。

 オートマッチングの使い方は簡単で、目的のメイズを選択したあとにオートマッチングボタンを押すだけ。これで、自分と同じメイズに挑戦したいと思っている他のプレーヤーがいれば、自動的にパーティを編成してくれる。

 なお、パーティプレイ中はチャットによる意思疎通が可能となっているので、自動で編成されたメンバーであっても「よろしくお願いします」、「ありがとうございました」など、最低限の挨拶ぐらいは行なっておきたいところ。

 メイズクリア後はパーティから抜けるかどうかを選択可能だが、メンバーが気に入ったら引きつづき同じパーティで続行してもいい。このあたりのシステムからくる気楽さは、カジュアルにオンラインRPGを楽しみたいプレーヤーにピッタリと言えそうだ。

序盤のメイズは1人で遊んでいても十分にクリアできる難易度。ここで敵の攻撃を回避するための動きを覚えておきたい
オートマッチング機能はメンバー探しの手間をかけることなく、共通の目的を持ったプレーヤーを募れるので非常に便利

序盤の細かな注目コンテンツもいくつか紹介!

サポーターは1人でプレイするならぜひとも使いたい要素。ソロプレイが好きな人のために連れていかないという設定もアリ

 そのほかにも、「ソウルワーカー」にはさまざまなコンテンツが用意されている。それらを体験するためにはある程度のレベルが必要で、なかでもレベル10は最初の節目。ここに到達した時点で、まずは「サポーター」と「マイルーム」の利用が可能になる。

 サポーターとは、1人でメイズに挑戦する際、プレーヤーとともに戦ってくれるNPCのこと。レベル10の時点では「ミリアム」が召喚可能で、その特性は攻撃ならびに回復タイプ。戦力的にプレーヤーが操作するキャラクターとは比べるべくもないが、1人だけでプレイするよりは戦いがラクになるだろう。

 マイルームは自分専用の部屋で、レベル10になることで利用が可能となる。最初にマイルーム製作費として5,000ジェニーが必要だが、以降は無料で利用できる。現状では鑑賞以外に実効性のある要素はないようで、癒しのための空間となっている。家具を製作・購入することで、部屋に家具を設置することもできる。

 また、こちらはレベルとは無関係の要素となるが、オープンベータテストより「Sコイントレードショップ」も利用が可能となっている。これはログインボーナスなどで獲得できる「Sコイン」を使って課金アイテムが購入できるという施設。利用価値が高いものばかりなので有効に活用したいところだ。

 じつは筆者は今回、ひさびさにPCのオンラインゲームに手を出してみたのだが、アクションゲーム好きな筆者にとっても本作はかなり楽しめるタイトルだという印象を受けた。ちなみに、筆者が最初のキャラクターをレベル10に到達させるために要した時間は約2時間程度。その間、とくに経験値稼ぎをするようなこともなく、ストーリーとクエストを片っ端からクリアしていたらあっという間に過ぎてしまった。サクサクと楽しめるアクションRPGをお求めならば、「ソウルワーカー」はぜひ一度は楽しんでいただきたいタイトルである。

どこかのビルの屋上だろうか、景色のいいマイルーム。現状殺風景な内装だが、家具を置くことで豪華になっていく

(泊 裕一郎)