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【特別企画】Xbox Elite ワイヤレス コントローラーでゲームが進化する

「Halo 5」、「Gears of War トリロジー」、「雷電V」が新コントローラで変わる!

 日本マイクロソフトが本日2月25日に発売する“史上最強”のゲームコントローラー「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」。この魅力を語るのが今回の“【特別企画】Xbox Elite ワイヤレス コントローラーでゲームが進化する!”である。これから毎月1回、様々なタイトルでこのデバイスの使い勝手を語っていきたい。

 今回は、「Halo 5: Guardians」、「Gears of War トリロジーパック」、「雷電V」の3本をXbox Elite ワイヤレス コントローラー(以下、Eliteコントローラー)でプレイしてみた。コントローラーの優れたカスタマイズ性で、ゲームの感触は大きく異なってくる。コントローラーそのもののレビューはこちらを参照して欲しい。

 もちろんどのゲームも通常のコントローラーでも充分楽しくプレイできるが、Xbox Elite ワイヤレス コントローラーはさらに“よりプレーヤーに最適なスタイル”を追求できるのが楽しい。3タイトルの感触をレポートしよう。

 なお、今回取り上げた「Halo 5: Guardians」と「雷電V」は、現在日本マイクロソフトが実施しているキャンペーン「至高のゲーム体験プレゼントキャンペーン」対象タイトルとなる。プレイした方はぜひ忘れずに応募しておきたい。

専用の設定が4つも用意されている「Halo 5: Guardians」

 「Halo 5: Guardians(以下、「Halo 5」)」は2015年10月に発売されたシリーズ最新作。消滅したはずのコルタナを追い求めるマスターチーフと彼を助ける仲間達、そしてチーフを追う「ファイアチーム オシリス」の2つの物語が描かれる。また、マルチプレイ対戦モード「アリーナ」と「ウォーゾーン」では様々なルールで熱いオンラインバトルが楽しめる。

「Halo 5」専用のキーマップは4つも用意されている
左トリガーでスマートリンクが発動、敵を正確に狙える
今作ではマスターチーフの「ブルーチーム」と、チーフを追う「ファイアチーム オシリス」の物語が描かれる

 EliteコントローラーではXbox Oneのアクセサリー設定メニューに「Halo 5」専用のキーマップが4つも用意されている。「キャンペーン」、「フィッシュスティック」、「ヘルジャンパー」、「マルチプレーヤー」で、キャンペーンでは仲間の指示を出す方向キーの上操作を背面の左上パドルボタンに、目的地を示すトラッキングのための方向キー下操作を左下パドルボタンに割り振り、ジャンプボタンのAを右上パドルボタン、リロードボタンのXを右下パドルボタンに割り振っている。

 マルチプレーヤーの設定は背面パドルボタンにジャンプとダッシュ、そしてグレネードの切り替えを割り振っている。一方、フィッシュスティック、ヘルジャンパーの設定は他のXやYボタンの内容なども変更している。これは「Halo 5」自体がゲーム内のオプションで左利き向けの「サウスポー」や、スマートリンク(照準)が右スティック押し込みの「Halo 4」といったメニューが用意されている、元々カスタマイズ性の高いタイトルなためだ。このように「Halo 5」はEliteコントローラーを使うことでさらに選択の幅が広げることができる。

 もちろん自分なりの設定もできる。筆者はスティックを押し込んでのダッシュを左上パドルボタンに割り当ててみた。ダッシュはスティックを倒しながらボタンを押し込むという方式なため単純にパドルボタンに割り振っても使いこなすには慣れが必要だが、それでも押し込むよりは楽に感じた。右上パドルボタンには近接攻撃を割り振ってみた。右トリガーから指を離さず近接攻撃が行なえるのは便利に感じた。

 こだわりのプレーヤーならば、特にマルチプレーヤーで背面の4つのパドルボタンを工夫することで、右スティックから親指を離さず様々な操作をするように割り振れるかもしれない。「Halo 5」はAでジャンプ、Bでブースト、Xでリロード、Yで武器の切り替えを行なう。

 リロードはかなり多用するし、うまいプレーヤーはジャンプとブーストを組み合わせてたくみに空中を移動する。ただし、デフォルトの設定ではこの時ボタンを操作するために右スティックから指が離れてしまう。敵を捕らえながら様々な操作ができるように背面パドルを活用するのは、より安定した射撃をもたらすのではないか、もう少しやり込んで確認していきたい。

 サムスティック(アナログスティック)については、筆者は右スティックを長くすることでかなりプレイしやすくなった。「Halo 5」は照準に関して「スマートリンク」という機能があるため標準のXbox Oneコントローラでもかなりプレイしやすくなっているが、シリーズの伝統でキャンペーンの一部の敵は長距離からかなり正確な射撃をしてくる。そのとき微妙な操作が可能になるスティックはかなり有効だった。敵をより狙いやすくなるのだ。左スティックも長くできるが、こちらはこれまで通りの長さがやりやすかった。

 これまでは右スティックで狙いをつけてから左スティックで移動して微妙に調節していたのだが、右スティックだけで敵が捕らえられると感じた。ライフルを使っての長距離の撃ち合いも今まで以上に楽しかった。「Halo 5」はEliteコントローラーにマッチしたタイトルだと感じた。特にマルチプレイを楽しむユーザーがこのデバイスをどう使いこなすかに興味が惹かれる。

【「Halo 5」をEliteコントローラーで! 通常のスティックでプレイ】

【「Halo 5」をEliteコントローラーで! 長いスティックでプレイ】

【「Halo 5」をEliteコントローラーで!】
Eliteコントローラーのアクセサリーオプションで設定が4つ用意されている。もちろん自由なセッティングも可能だ
「Halo」シリーズは遠くから敵が狙撃してくる場面も多い。長いスティックを使うことでより正確に敵を狙うことができた

下位互換で「Gears of War」でもEliteコントローラーで戦える!

 Xbox 360版「Gears of War トリロジーパック」はXbox Oneの下位互換機能によりXbox Oneでもプレイできるタイトルだ。Xbox One版「Gears of War Ultimate Edition」は残念ながら日本では発売されていないものの、このトリロジーパックがあれば過去シリーズをXbox Oneでプレイできる。もちろんXbox 360版であってもEliteコントローラーの背面パドルボタンにもきちんと対応している。

Xbox Oneの下位互換機能により、Xbox 360版のゲームでもディスクを本体に入れるだけでプレイできる
チェーンソー攻撃炸裂! この豪快さこそが「Gears of War」だ

 今回はトリロジーから「Gears of War 3」をメインにプレイした。ゲームディスクを入れ、アップデートするだけで、きちんとプレイできる。また、Eliteコントローラーの設定としては「Gears of War Ultimate Edition」向けの設定が2つ用意されていて、それがそのまま使用できる。

 具体的には、“「Gears of War Ultimate Edition」初期設定”の場合、パドルボタンに武器の選択とAのダッシュ、そしてBのチェーンソー攻撃が割り振られている。“「Gears of War Ultimate Edition」代替設定”ではBの代わりに様々なアクションを行なうXが割り振られている。

 キーはもちろん、やはりこちらでもスティックを長くできるのがうれしい。非常に単純なカスタマイズと言えるが、スティックを長くするとプレイしやすくなるという感覚は新鮮だ。「Gears of War」シリーズは壁に隠れて敵を撃つのが基本スタイルだが、「Gears of War 3」では巨大な敵と戦ったり、様々な方向から敵が来たりと正面から敵と戦う場面が増えている。Eliteコントローラーによるエイム能力の向上はプレーヤーをさらにゲームにのめり込ませるだろう。

 改めて「Gears of War 3」をプレイするとXbox 360のゲームながらそのグラフィックスの緻密さ、豪華な雰囲気に驚かされる。もちろんXbox One向けに最適化された「Ultimate Edition」と比べると見劣りがする部分はあるだろうが、ゲーム性は優れているし、圧倒的な世界観や派手な演出はプレイしていて楽しい。そのプレイ体験はけっして昨今のゲームに劣らない。

 何より日本語吹き替え版の“ノリ”がいいのだ。「プランBで行くぞ!」、「あ? ねぇよそんなもん」というやりとりはネットでも有名になったが、「Gears of War」はシリーズを通じて全編こんな感じなのだ。ひたすら力任せ、脳みそさえ筋肉でできているような男達が力業で難関を突破していく。

 どんな苦境にもへこたれず、無茶苦茶で強引な方法で絶望的な状況を何とかしてしまう。このノリこそがシリーズの魅力だ。シリアスな「Halo」シリーズも悪くないが、声優達がだみ声で演じるこの雰囲気は他のゲームで体験できない。未プレイの人がいればぜひオススメしたいシリーズ作品だ。

【「Gears of War 3」をEliteコントローラーで! 通常のスティックでプレイ】

【「Gears of War 3」をEliteコントローラーで! 長いスティックでプレイ】

【「Gears of War」をEliteコントローラーで!】
Eliteコントローラーの設定としては「Gears of War Ultimate Edition」向けの設定が2つ用意されている
敵に襲われ植民星は壊滅。この絶望的な状況でも冗談を言い合い、力ずくで前に進んでいく。キャラクターのタフさこそが本作の最大の魅力だろう

Xbox One専用タイトル「雷電V」もEliteコントローラーで変わる?

 「雷電V」はモスがEliteコントローラーの発売と同じ2月25日に発売するシューティングゲームだ。本作はアーケードからの移植ではなく、Xbox One独占のコンソールゲームである。残機制からライフ制になり、パワーアップに細かい段階が設定されているなどコンソールゲームならではのルール設定がされている。

1990年からの歴史を持つ「雷電」シリーズ。最新作はXbox One独占タイトルとなった
左上が他プレーヤーのチアーの告知。全世界のプレーヤーのプレイ情報が表示されるので、チアーを贈り合えばゲージはすぐにいっぱいになる

 本作の最大の特徴はオンラインを通じた“チアー(応援)”システムにある。ゲームではオンライン環境でプレイしていると全世界のプレーヤーの"プレイ情報"が報告されてくる。「敵を○○体倒した」、「フェアリーを取った」などこれらの情報は画面左上に表示され、これにYボタンを押し反応するとチアーゲージがたまる。Facebookの「イイネ」ボタンのような機能だ。そしてこのゲージを消費することで強力なチアー攻撃ができるのだ。全世界のプレーヤーに手助けを受けながらゲームが進められるのである。

 チアー攻撃は便利だが、ボムのような緊急回避能力はない。またこの攻撃ではスコアが稼げないので、スコアアタックをするストイックなユーザーはあえてチアー攻撃は使わない方が高得点が稼げる。もちろんゲームのクリアを優先するときにはとても有用だし、さらに発売と同時に配信されるパッチによって追加される新ゲームモード、様々な条件でボスと戦う「ボスミッション」でも役に立つ。

 「雷電V」はやはりシリーズの正当進化の感じがいい。敵の出現を覚えいかに大量に弾をたたき込むか、敵の攻撃をうまくかわし危ないときにはためらわずボムを使う。難易度設定も豊富で、ひたすら圧倒的な火力で敵を倒したいカジュアル派から、弾をかわしぎりぎりの戦いを楽しみたいコアゲーマーまで対応している。

 Eliteコントローラーではチアーを背面パッドに割り振るのが便利だ。ほとんどの場合ショットボタンを押しているシューティングゲームの場合、チアーを送るボタンは右手の親指以外の場所に割り振っておきたいところ。またチアー攻撃も背面パッドに割り振っておけばチアー攻撃をしたくて間違えてボムを使ってしまった、ということもなくなるだろう。

 「雷電V」では十字キーでも機体を操作できる。このとき丸い形のキーパッドをかぶせることで斜め方向も入れやすい。ゲームパッド感覚で操作をするならこの丸形キーパッドがオススメだ。親指で自機を動かし敵の弾をかわしていくのはファミコン時代からのシューティングゲームの記憶を思い出させる。そして丸形のパッドは親指での操作を自分の思い描いた方向への操作を可能にしてくれる。

 筆者はシューティングゲームはアーケードコントローラーによるスティック操作が好みであり、本作でも個人的にはスティックによるプレイの方がやりやすく感じた。しかし「Halo 5」や「Gears of War」とは異なり、スティックを長くするよりも通常の方が良かった。ここは慣れと“感度”の問題といえるだろう。

 スティックの感度と長さをさらに厳密に突き詰めればもっと自分の思い通りに動かせそうだ。機体を思い通り動かし的確に攻撃し、弾の間をすり抜ける、精神が集中していく“操作感”こそがシューティングゲームのウリであり、感度を調整することでより自分にあった操作ができる。ここは試行錯誤してやり込んでいきたいところだ。

【「雷電V」をEliteコントローラーで!】
圧倒的な火力で敵を殲滅していく。シンプルだからこそ熱いシューティングゲームならではの楽しさをきちんと受け継ぐ作品だ


 今回3種類のゲームでEliteコントローラーの使い勝手を試してみたが、やはりこのゲームコントローラという選択肢がある以上、使わない手はないという感じだ。この商品はより楽しくゲームをプレイしたいと思う人に向けた“嗜好品”であり、欲しい人にはたまらなく魅力的なアイテムだ。筆者はやはり、重さ、手触りが気に入った。

 背面パッドの接続部分にマグネットを使っているところもいいし、各部品を取り外してからつけるときの感触もいい。高級な工具や、玩具の「超合金」を手にしているときのような“高級なアイテムを手にしている”という感触がいいのだ。Xbox Elite ワイヤレス コントローラーは、気になるユーザーに全力でオススメしたいアイテムである。

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(勝田哲也)