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「予言者育成学園 Fortune Tellers Academy」プレイレポート

予言を選んでバトルで勝負! 未来を予言する新感覚のコマンドバトル!!

2016年1月 配信予定

ビジネスモデル:基本プレイ無料アイテム課金制

 スクウェア・エニックスが1月のリリースを予定しているAndroid/iOS用リアル連動ゲーム「予言者育成学園 Fortune Tellers Academy」。スマートフォン向けのゲームなので、短時間で手軽に遊べるのが特徴だ。その一方で、これまでのジャンル分けに留まらない斬新なタイトルとなっている。

 プレーヤーは予言者育成学園である「フォーチュン テラーズ アカデミー」に入学し、学園内で起こる不思議な出来事をリサーチする「ミステリーリサーチ部」(通称:ミスリサ部)に所属することとなる。フォーチュン テラーズ アカデミーとは、予言者の育成を目的とした、千年の歴史がある魔法学園。生徒たちは空想世界「ジパング」で起こる日々の出来事を予知することで、予言者としての能力を養っていく。

 本作のメインデザインを担当するのは、「ビブリア古書堂の事件手帖」のイラストを手がける越島はぐさん。プロデューサーとしてストーリーと世界観を手がけたのは、「ドラゴンクエスト」シリーズのディレクターを務めた藤澤仁氏だ。藤澤氏は「読書好きだが、イラストに惹かれて買った本は『ビブリア古書堂の事件手帖』くらい」ということで、越島はぐさんには相当の惚れ込みようだったとか。依頼したところ越島さんもゲームが好きだということで話が進んだそうだ。越島さんは1人1人のキャラクターの世界観を深く掘り下げながら、イラストを作り上げていったという。

ゲームはどのように進行していくのか?

 実際のゲームはどのように進行していくのか紹介していこう。基本的には「予言テスト」、「予知バトル」、「ストーリー」の流れでゲームは進行していく。

 スタートするとまず「入学手続き」として、キャラクターの性別、プレーヤーネームのほか、生年月日を入力することになる。生年月日は占いなどでも使われるので、できるだけ正確に入力した方が、このゲームを楽しめるだろう。このあたりの流れは、簡単なチュートリアルとともに流れていくので、ひとまずは指示通りに進めてみよう。

主人公であるプレイヤーがフォーチュン テラーズ アカデミーに入学するところから物語は始まる
キャラクターは男女どちらでも選べる
髪のタイプや顔タイプ、目の色も選択可能だ
生年月日を入力すると毎日占いが発生するほか、ボーナスももらえるので登録しておこう
このように「今日の運勢」が表示される。今日は「まあまあな感じ」らしい
チュートリアルは縦書きのストーリーとともに進行する。ゲーム本編も同じようにストーリーが語られていく

 入学手続きが終わったらゲームスタートだ。まずは「予言テスト」にチャレンジするところから始まる。予言テストとは、現実世界で“これから”起こる出来事の先の展開を読み当てるというもの。「時事/トレンド」や「グルメ」といったジャンルに分かれており、締め切りの日付と合わせて、設問がわかるようになっている。例えば「サッカーの試合における結果」といったような近々起こることをテーマにしたテストが出題される。

 予言テストを選んだら問題に答えよう。8つの選択肢にはそれぞれ倍率が示されており、後ほど出てくる「投資額」が、その倍数だけ戻ってくるという仕組みだ(持っている金額が増えることで、キャラクターの衣装などを購入したり、より多くの問題に投資することができるようになる)。答えに困ってしまう場合は「教えてジャン先生!」というボタンをタップすると、ジャン先生が関連する様々な情報を教えてくれる。

 この画面の下にはTwitterとFacebook、LINEのボタンが用意されており、今挑戦している予言テストの内容をSNSでシェアできる。その上の空白には、今つぶやかれているTwitterなどのメッセージが、ハッシュタグと一緒に“弾幕”のように流れるようになっている。答えに困ったら、こうしたSNSを使って、友人などに意見を聞いてみるのもよいだろう。ほかにも「予知してる人」というボタンがあり、これをタップすればゲーム内のフレンドが、この「予言テスト」に予知した内容を知ることができる。

 次は、選んだ予言に対しての投資金額を決めよう。最大「[プレイヤーレベル]×100G」まで投資できる。見事予言が的中するとここで投資した金額が、先ほどの倍率とともに戻ってくることになる。また、予言に自信がある場合は「自信あり!」にチェックを入れて予知を完了すると、さらに倍率が2倍になるのだ。

メイン画面。左下の「自室」を選ぶとこの画面に戻れる。まずは右下の「予言テスト」をタップして進めていこう
予言テストはさまざまなジャンルの問題が用意されている
提示される選択は8個。自分の予知能力を信じて答えてみよう
答えに詰まった場合はジャン先生に聞いてみよう。ヒントを教えてくれる
予言を選んだら投資する金額を決定する
予知に自信があるなら「自信あり」にチェックを入れよう。的中すれば投資額がさらに倍になって戻ってくる

バトルにも予言は関係してくる! 新感覚の“予言バトル”

 ここまでで「予言テスト」のターンは終了だ。次は、異界に生息するはずの亜人種「アルカナ」を引き寄せバトルへと進行していく。この世界では、予言者だけが、敵である「アルカナ」を使役することができる能力を持つ。つまりこのバトルで敵「アルカナ」に勝利し仲間にしていくわけだ。

 バトルとはいえ本作の場合は、プレーヤーは攻撃に参加できない。用意した自陣のキャラクターが敵に攻撃をするので、そのキャラクターをアシストする行動を取ることしかできないのだ。ここが本タイトルの特徴とも言える。敵からの攻撃をしのぎ「戦勝確率」を上げていくのがバトル時の目的となる(勝利確率が「100%」であれば必ず勝つという予測からバトルが終了する)。

 そしてバトルにも予知は関与してくる。まずは左下の「絶対予知」をタップして、敵がどのような攻撃をしてくるのか予知してみよう。「予知的中確率」とともに敵の次の攻撃を教えてくれるので、敵の攻撃を遮ることができるなどの「特技」を使って攻撃されるキャラを守ろう。しかし手を打ったと言っても、あくまでも“確率”でしかない。違う味方を攻撃するなど、予想が外れることももちろんあるのがシビアなところだ。

 味方を守り切って戦闘に勝利すると、その「アルカナ」をゲットする画面に移る。しかしここでも「確率」が存在する。ルーレットに挑戦して、キャラクターをゲットしよう。無事ゲットすると、自分の仲間にすることができる。なお、獲得したキャラクターをすでに所持している場合は自動的に合成が行なわれ、ランクがアップする。

「予言テスト」で予言を選んだことで予知の光に反応し、アルカナが姿を現わす
するとバトル画面へと推移。スクリーンショットの右上に「戦勝確率」とあるが、これを上げていくことになる。まずはここでは左下の「絶対予知」を選んで、敵が次にどのような攻撃をしてくるのかを予知しよう
敵は仲間の1人「エール」に攻撃を仕掛けてくるという未来を見ることができた(攻撃を受けて死んでしまったという未来を見ているスクリーンショット。この結果を予知したので、それに対して対策を取ることになる)

この予知が当たる確率は80%。微妙なところだが、藤澤氏によると80%は感覚的には結構外れるとのこと
「特技」を発動して味方を守ろう。ここでは「Wガード50」という、2体同時に守る特技を使用している
味方を守り切って勝つことができた!

バトルに勝利したので、キャラクターをゲットできる確率が表示される。ルーレットを回してみよう
捕獲に成功するとこの画面が表示される
無事キャラクターをゲットすることができた

 バトルが終わったらストーリーを読んでいこう。ストーリーパートは毎日プレイすることで順次オープンされていく(予言テストや予知バトルをプレイしないと、読み進めることはできない)。

 ストーリーの章ごとに話が区切られており、1章につき、10話前後のストーリーが用意されている。ストーリーはチュートリアルと同様に小説形式の縦書きで進行していくが、会話が変わるたびにバックの画面でキャラクターが動いたり、飽きさせない作りとなっている。ストーリー自体も1話は2分程度で読めるので、電車の一駅間くらいの時間で読み進めることが可能だ。

ストーリーは1章あたり10話前後が用意されている
縦書きモードでストーリーは進行する。左下の「見回す」で登場している人物を見ることができる。ストーリーは自動送りすることも可能
このキャラクターは? どうやら曰くのあるキャラクターのようだが……
メイン画面左上にある□をタップすると「本日のプリント」として簡単なクエストをうけることができる
「新入生歓迎イベント」として、プリントをすべてクリアすると「特別プリントおかわり」として、新たなプリントをもらえるイベントも予定されている

多くの“ポチリ・ゲー”とは一線を画す予言ゲーム!

 ゲームの主な流れとしては、これまで紹介してきたとおりだ。テストプレイをした感想を述べると、ただクリックするだけのスマホゲームが多い中、予言を選ぶことに悩んだり、どのキャラクターを守るべきか迷ったり、結構頭を使うゲームであるように感じた。また自分の運試し(?)もできる要素もあったりと、“未来”がどのようになっていくのかを予想する楽しさもある。「新しいコマンドバトルを考えていたらこうなった」とプロデューサーの藤澤氏も述べているように、新感覚のコマンドバトルとも言うべき本作。普通のスマホゲームに飽きた人ならば、是非ともプレイしていただきたい。

(岩泉茂)