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【スマホアプリ今日の1本】「フィンガーナイツ」 引っ張って放す王道RPG

コミカルな会話とストーリーが魅力のスリングショットゲーム

「フィンガーナイツ」の3大ポイント

・指先1つでスリングショット! でもしっかりRPG
・漫才のような会話とミステリアスな展開で魅せるストーリー
・カメラ移動に気になる点も

 オンラインFPSの「Alliance of Valiant Arms」、MMORPGの「黒い砂漠」など、Windows用オンラインゲームで知られるゲームオン。ゲームオンはスマートフォン用タイトルの配信も積極的で、全世界で1,200万ダウンロードを突破したというAndroid/iOS「HELLO HERO」などのヒット作も配信している。今回紹介するのは、ゲームオンのスマートフォン用RPG「フィンガーナイツ」だ。

【プロモーションアニメムービー】
【ゲーム紹介ムービー】

1パーティー6体まで。属性も種族も気にせずパーティーを組める
メインストーリー関連のステージが多く、RPGとしての魅力がある
ステージは最初こそ狭いが、ここからどんどん広くなり、難易度が上がる

 ストーリーは文明が数多く栄えた大陸に魔王が再び復活し、戦乱へと巻き込まれた主人公が英雄騎士達を召喚し魔王との戦に向かっていくという王道ストーリーが展開されていく。

 本作の操作は「フィンガーナイツ」というタイトルだけに、飛ばしたい英雄騎士たちを指で引っ張って放し、敵にぶつけることで攻撃ダメージを与えていく。基本的に操作は「引っ張って放す」だけだが、角度や引っ張る長さによって飛んで行く方向や強さが変わってくるので、操作はなかなか難しい。

 また、ステージによっては、スプリングや障害物、ワープゾーンなどまっすぐに飛んでいけないようになっていることもある。逆に上手に利用して敵を倒すこともできるので、よく考えて飛ばしていきたい。なお味方の騎士に当たり、当たった騎士が敵に当たるとコンボの1つであるHELP攻撃が発生する。

 さらに本作は、ストーリーがとても興味深い。プレイ中は主に主人公とそのサポート役の副官の会話によって進められていくのだが、この副官はバトル前にもかかわらず「作戦よりもご飯が食べられるかが大事」などと自分に正直で自由奔放であり、一方の主人公は女性に対しても容赦ない毒舌とちょっと面倒くさがりな性格なので、会話は漫才のようにコミカルな感じになっている。

 ストーリーは各ステージ冒頭での2人の会話中やボスとの会話の中で見えてくる、という仕掛けになっていて、初めこそ魔王に占拠された土地を奪還に行っているのだが、あるステージでは副官とボスが知り合いのようであったり、「魔王に占領された土地を奪還しに行っているはずなのに戦っている相手がどうも魔王の手下じゃなさそう」という状況があったり、さらには「そうかと思ったら次のステージは魔王の手下らしい」などと次々に展開が変わっていく。

 その都度頭が「?」でいっぱいになるのだが、進めていくに連れそのストーリーが少しずつだが見えてくる。見えてくると俄然続きが気になってくるし、まるで謎解きみたいな作りなのだが、それが実に巧妙でおもしろい。配信中のバージョンではまだストーリーは途中なので、今後のアップデートがとても楽しみである。

 なお英雄騎士は人間、亜人、魔物、亡者、龍族、悪魔、神族、精霊、巨人などの種族があり、それぞれがソルジャー、シューター、ガーディアン、ウィザード、キャスター、ヒーラーの6種類のクラスのどれかに属している。クラスによっては敵により大きなダメージを与えられたり、味方に当たることで回復してくれたりするので、パーティーを組む際にクラスを念頭に置いて構成してみるのも1つの手である。また、ステージによっては特定の種族が出陣できないことがあるので、いろいろな騎士を成長させていくことが重要だ。

 英雄騎士達はレベルアップ、強化、装備で攻撃力を上げることができる。そして頑張ってレベルアップすれば、初めはレアリティの低かった英雄騎士も進化し、レアリティを上げることができる。このシステムによってお気に入りの騎士を長く使えるので、騎士に対して愛情を持てるような作りだ。

 ステージは通常ステージに加え、強化や進化に必要な素材やゴールドを集められる曜日替わりダンジョンや、他のプレーヤーを攻撃しゴールドを奪い合うエリアバトルなど、多数のステージが存在し、時期によってはイベントステージもあるため飽きることなく楽しめる。

 ただ気になったのは、バトル時に英雄騎士を動かすに際にカメラが英雄騎士に寄り、全体が見え辛くなってしまうことが多々あったということ。せっかくステージに色々特徴的な部分があるのに見えなくなるし、英雄騎士を飛ばして攻撃する以上、常に全体が見えた方が良さそうなので、この仕様はもったいないと思ってしまった。

 操作も簡単で、それでいてストーリー性が高いため、しっかりRPGがしたいけど難しい操作は苦手という方や短めのステージでさくさくゲームをしたい方に推したい一作だ。

【スクリーンショット】

(藍田奈結)