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Windows 10ゲームイベント「Windows 10 Game Day」が東京秋葉原で開幕
年末年始のゲームは、Windows 10 PCでハイエンドゲームで決まり!
(2015/11/27 15:29)
日本マイクロソフトは11月27日、東京秋葉原の多目的イベントスペースUDX秋葉原1階スペースにおいて、Windows 10ゲーミングをテーマにしたイベント「Windows 10 Game Day」を開幕した。開幕に先駆け、UDXシアターにおいてプレスカンファレンスを開催し、ゲームOSとしてのWindows 10の現況や今後の展望、具体的なソフトウェア/ハードウェアラインナップについて紹介が行なわれた。
日本マイクロソフトのWindows 10戦略において、いまもっとも力が入れられているのがゲームだ。7月19日のローンチ時点では、新OSの常として、正式対応タイトルが十分に揃わず、ゲームOSとして押し出していくには体勢が整っていなかったが、その後、過去のWindowsを上回る勢いで対応タイトルが充実。現在では、主要タイトルのほぼすべてがWindows 10に正式対応する流れとなっている。また、11月に行なわれたアップデートで、Microsoftが展開するゲームコンソールXbox Oneとの親和性もさらに高まり、ゲームOSとしてのWindows 10が徐々に進化を発揮しつつある状況となっている。
プレスカンファレンスでは、Windows 10の販売を統括する日本マイクロソフト 執行役 コンシューマー&パートナーグループ ゼネラルマネージャーの高橋美波氏が1時間にわたって登壇し続け、ゲームOSとしてのWindows 10の魅力をアピールした。日本マイクロソフトとして、Windows 10のゲーム機能をここまでクローズアップして語るのは初めてのことだ。
高橋氏は、「ゲーミングを通じてWindows 10の新しい価値体験を提供していきたい」と語り、ゲームOSとしてのWindows 10の具体的なアピールポイントとして、4K水準のゲーミング、マルチチャンネルサラウンド対応、Game DVRによるゲーム映像録画/編集/配信機能、そして次世代ゲームAPI DirectX 12の搭載という4点を挙げた。
また、Windows 10 初の大規模アップデートとなる「November Update」により、Xbox One Experienceが、Windows 10の「Xbox」アプリにも適用され、さらに機能が拡大したことをはじめ、さらに起動時間が高速化したこと、パーソナルアシスタント「Cortana(コルタナ)」が日本語に対応したこと、標準ブラウザMicrosoft Edgeのアップデートなどを紹介し、汎用OSとしてさらに魅力を増しつつあることも合わせてアピールした。
高橋氏のプレゼンに続いて行なわれたWindows本部シニアプロダクトマネージャー春日井良隆氏によるデモンストレーションでは、Xbox Oneのストリーミング機能を最初に持ってくるという荒技を披露。Xbox One最新タイトル「Rise of the Tomb Raider」をゲームストリーミング機能で、Windows 10 PCで遊ぶというわかりやすい内容で、あたかもXbox OneそのものをWindows PCに取り込んだかのような親和性の高さ、ゲームOSらしさを存分にアピール。
続いて春日井氏は、ゲームストリーミング機能だけでなく、その先にある特徴である。Game DVR機能を使ったゲーム映像録画、編集、アップロード機能を紹介し、機能的にもXbox Oneと同等か、上回る機能を備えていることをアピール。気になるラグについても、4MB程度の帯域が確保できれば、体感できないレベルまでラグを減らすことができるという。
また、Xbox Oneではできない機能として、WindowsストアでのWindows Helloを使った顔認証購入を紹介。Windows Helloは、顔や目の虹彩などでユーザーを認証する新たな生体認証機能。これまでゲームをオンラインで購入するためには、パスワードや指紋認証が必要だったが、Windows 10のWindows Hello機能を使えば、顔を向けるだけで購入が可能となる。
さらに、ゲーム用ブラウザとしてのMicrosoft Edgeも紹介された。Microsoft Edgeには、標準でAdobe Flash Playerを搭載されており、「刀剣乱舞」のようなブラウザゲームを快適に動作させることができるほか、GamePad APIを備えており、ブラウザゲームでXbox Oneコントローラーをはじめとしたゲームパッドが手軽に利用できることが紹介された。
発表会後半では、Windows 30周年を迎え、同様に「三國志」も30周年ということで、コーエーテクモゲームスから「三國志13」プロデューサーの鈴木亮浩氏がゲストとして登壇し、旧コーエーとWindowsとの関わり合いを皮切りに、Windows 10への対応状況、そして最新作「三國志13」、そのスピンアウトタイトル「三国志ツクール」などが紹介された。
まず、鈴木氏は、Windowsとの関わりについて、今から20年前の1995年、「信長の野望 天翔記」のWindows対応が、最初のWindowsゲームだという。それ以降は、Windowsゲームといえばコーエーという時代が長く続き、現在までに200以上のタイトルをWindows向けにリリース。現在でも、同社のフラッグシップである「信長の野望」、「三国志」両シリーズについては、Windows版を真っ先に発売する方針を維持している。
Windowsの最新バージョンとなるWindows 10については、現在までに17タイトルが動作確認を終えていることを報告。これまでは多くの現役ユーザーがいる最新タイトルの対応が優先されていたが、今後より多くのタイトルを対応させていくとしている。
そしてシリーズ最新作であり、鈴木氏がプロデューサーを務める「三國志13」については、既報の通り、人間ドラマ、スペクタクル、ダイナミズムの3つのキーワードに2016年1月28日発売に向けて開発が進められている。最新情報として、Windows版の必要環境が公開されたほか、Windows版のみに初代「三國志」が同梱されることが発表された。
最後に「Windows 10 Game Day」の概要が紹介された。既報の通り、Windows 10対応ゲームの試遊と、ステージイベントで構成されたイベントで、試遊タイトルについては、「Fallout 4」(英語版)や「RPGツクール MV」など日本未発売タイトルも含めた5タイトルが試遊可能で、「ファイナルファンタジーXIV」については試遊はできないものの、ハイエンドゲーミングPCを使った4K、マルチチャンネルという、極上の環境でゲーム映像が楽しめる。
ステージイベントは、本日11月27日16時より開幕予定。発表会直後に訪れた際は、あいにくの寒波で、会場となっているUDX秋葉原1階特設エリアはかなり寒かった。暖かい格好をして最新ゲームとステージイベントを楽しみたいところだ。