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3DS「モンスターストライク」、サブクエスト先行体験レポート

今度は3DSでストライク! 爽快感はオリジナルと比較しても遜色ナシ

12月17日 発売予定

価格:4,500円(税別)

 ミクシィのXFLAGスタジオがリリースしている、Android/iOS用ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク(以下、モンスト)」。2013年9月にリリースされ、2年が経過する中で圧倒的な人気を獲得してきたスマホアプリだ。すでに発表されているように、この「モンスト」が、ニンテンドー3DS用ソフトとして12月17日に発売される。

【ニンテンドー3DS版「モンスターストライク(モンスト)」PV】

3DS版「モンスターストライク」のメニュー画面。登場人物それぞれに手持ちのキャラクターがいる
3Dモデルで作られたフィールドを動き、人物との会話や攻略を進めていく。RPG“らしさ”が前面に出ている内容だ

 ご存知の方も多いとは思うが、スマホアプリ版「モンスト」と言えば「ひっぱり」系アクションゲームの代表格たるゲームで、自分のモンスターを任意の方向にひっぱり、指を離すことで敵味方のモンスターにぶつけてダメージを与えていく攻撃方法を採用している。

 放ったモンスターは敵や味方、あるいは壁などさまざまなものにぶつかり、跳ねまわることでダメージが連鎖していき、うまく敵をなぎ倒したときは爽快だ。用意されたステージに挑みながら多様な能力を持ったモンスターを集めて強化し、より難度の高いステージへと挑戦していく……というのが基本的なゲームの流れで、バトル中心に構成されているのもポイントの1つと言えるだろう。

 今回ご紹介する3DS版「モンスト」は、スマホアプリ版のゲーム性を受け継ぎつつ、しっかりしたRPGになっているのが特徴。その最たる部分が、プレーヤーが操作する主人公キャラクター「焔レン」がいる点だ。ゲームでは、その焔レンが始めた「モンスト」を通じて、さまざまなバトルを経験する物語が展開していく。

 また、RPGにはおなじみのマップ画面も存在し、焔レンを操作しながら気になる人物と話をしたり、怪しげな場所を探索しながらゲームを進めていくあたりもRPGらしさが出ている。バトルの方法こそスマホアプリ版と変わらないが、それらは「メインストーリー」と「サブクエスト」といった形に分けられ、前者はゲームの進行に応じて、後者は自分が好きなものを任意のタイミングで受けることでイベントが始まる、という形だ。

 肝心の戦闘画面は3DS用にアレンジされており、本作では上画面が戦闘フィールド、下画面がキャラクター情報などとなっている。スマホでの操作と同じように、タッチペンで下画面を“ひっぱる”ことでモンスターの射出方向を決められる。また操作はスライドパッドにも対応しており、射出方向をスライドパッドで指示して、Aボタンで決定して発射する。上画面のフィールドは縦持ちでプレイするスマホ版に比べると横長だが、ここはプレイ中に気になることはなく、ほぼスマホアプリ版と同じ気持ちでプレイできた。

 今回は、この3DS用「モンスト」のサブクエストから、3本を先行体験することができた。上記の内容を踏まえた上で、そちらの内容を紹介していきたい。

サブクエスト「七不思議①」

学校を舞台にしたサブクエスト。学校の食堂に現われるという「ネズミ人間」を調査することとなる

 主人公が通う神ノ原中学校の食堂で、満月の夜になると「ネズミ人間」が現れ、冷蔵庫の野菜を食い散らかしていく者がいるという。登場人物の1人、生徒会長の二階堂 純からその謎を解くよう命じられた主人公たちだが……。

 アニメでも活躍する焔レンは中学生2年生ということで、学校が舞台のサブクエスト。また生徒会長の二階堂純は、あることが原因でストーリーの序盤において主人公とちょっとしたトラブルになったという因縁のあるキャラクターだ。風紀の乱れが許せないようで、ゲーム中でもそのあたりに関する主人公たちとのやりとりが描かれている(詳細はゲーム本編で!)。

 サブクエスト内容はボスの炎狗忍 イヌガミを撃破することだが、この戦いでやっかいなのは味方モンスターのスピードを一気に減殺する「重力バリア」。これに対して、重力バリアを無効化する「アンチ重力バリア」のアビリティを持ったモンスターが欲しいところだが、それがない場合は高火力で確実にダメージを与える……といった流れになりそうだ。

ザコ敵もボスも、重力バリアを使ってくるのがうっとうしい。なお、ひっぱり動作はタッチスクリーンとスライドパッドのどちらでも可

サブクエスト「お父さんを探して」

ショッピングモールではお父さんの不満が大爆発! いや、よくわかりますよそのお気持ち!

 複合型商業施設「グレイスモール」にいる子供に話しかけると、お父さんを探してほしいの依頼が。これを受け、内部を探索するとある場所に、モンスターに取り憑かれてしまったお父さんの姿が……。

 ちなみに、本作は、学校や公園などの施設はアイコン化されており、マップ上に表示されたアイコンを選択すると、その施設の内部を移動できるようになっている。各施設内を歩き、気になるポイントや人物に対してAボタンを押し、調査あるいは会話を重ねつつゲームを進めていくことになる。

 このサブクエストでは、お父さんに取り憑いているモンスターをすべて撃破すればOK。ラストには光属性のボス、ザイオンが待ち受けるが、体験版で使用できたキャラクターが強かったおかげもあって苦戦することなくプレイできた。適正レベル前に到達した際には、早期決着を図るために、闇属性パーティで攻めるのがラクかもしれない。

ザイオンに対し、闇属性のモンスターによる攻撃は効果が高いが、その反面、受けるダメージが多くなるので注意!

サブクエスト「謎のクエストチケットへの挑戦」

地面のとある箇所など、思わず見落としてしまいそうなところにサブクエストのきっかけが設定されていることも多い。なおこのあと、イチャモンをつけられる

 神ノ原公園に立ち寄ると、地面に何やら落としものが。拾ったものは「クエストチケット」だったが「それは自分のものだ」と主張する男とクエストチケットをかけて勝負することになってしまう。

 このサブクエストは、出現する敵の傾向が前半は水属性、後半は木属性ときっちり分かれているのがポイントで、そこさえ把握しておけばクリアは難しくないはず。ただし、ボスの「音速のトムカ」は2度にわたって逃走するので、ストライクショットの使用タイミングには注意しておきたい。

 なお、サブクエストクリア後に入手できる「クエストチケット」は、のちに別の場所で利用することが可能となる。何ができるかは使ってみてのお楽しみだ。

ボス・「音速のトムカ」はどうやっても一気に倒すことができない。せめて火属性のモンスターで戦いを有利に進めたいところだが……

 すべてのサブクエストに共通していることだが、クリアできればレア度の高い強化用のモンスターをはじめとする各種アイテムがゲットできるようだ。気になった場所はすかさず調査してモンスター強化の足がかりとしていきたい。

 今回体験したサブクエストでは体験用ということでパーティ編成などを調整できなかったが、構成を1から考えることができれば、攻略がより楽しくなることは間違いない。もちろんサブクエストはこれ以外にも多数用意されており、サブクエストが充実しているのは、とくにやり込むタイプのプレーヤーとしては非常に楽しみな要素となるはず。もちろん、3DS版「モンスト」はサブクエストだけでなくメインシナリオも十分に凝っているので、そちらにもぜひご期待いただきたい。

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(泊 裕一郎)