ニュース
ドスパラ/デジカ、PCゲームビギナーのためのショッピングサイトをオープン
Steamの完全日本語化を目指す「Dospara×GAMELINER」
(2015/11/20 15:32)
ドスパラとデジカは11月20日15時より、新しいPCゲームショッピングサイト「Dospara×GAMELINER」をオープンした。同日はGALLERIA Loungeで共同発表会を開き、同サイトのコンセプトや展望について解説が行なわれた。また、本日より、ゲーミングデバイスに特化した新店舗「ドスパラ秋葉原別館」がドスパラ本館、パーツ館の近くにオープンした。
「Dospara×GAMELINER」は、デジカが主たる事業として取り組んでいるSteamの日本進出の延長線上にあるサービスで、Steamのゲームコンテンツを日本語で提供するPCゲームビギナーのためのPCゲームショッピングサイトとなる。
ドスパラは、2015年3月より、同社のゲーミングPCブランド「GALLERIA」にSteamクライアントをプリインストールしており、両社は協業関係にある。今回の発表では、その関係をより一歩進め、「GALLERIA」購入者がワンストップで、ゲーミングPCの購入からゲームソフトの購入までを行なえるサイトを目指す。
米Valveが展開するSteamは、現在6,500タイトルを全世界に配信する、文字通り世界最大のPCゲーム配信サービス。デジカでは、GALLERIA PCにクライアントをプリインストールしたり、決済通貨に日本円を取り入れたり、独立系を含めた日本のゲームメーカーのタイトルをSteamに提供するなど、Steamの日本展開に大きく貢献している。
しかし、Steamは今などゲームの情報やコミュニティのやりとりが英語に限定されるなど、PCゲームビギナーが入っていくにはハードルが高いとし、デジカ独自で、Steamをベースとした日本語のサイトを構築し、PCゲーマーが求める情報を付加することで、PCゲームビギナーが安心して世界中の優れたPCゲームにアクセスできる環境を構築していく。
もちろん、Steamをそのまま日本語化するわけではなく、タイトルは厳選し、GALLERIA PCでも安心して楽しめるスペックのゲームに限定する。初期時点では国産タイトルやAAAタイトルを中心に、50タイトルの提供を予定。週間ペースで新規タイトルを追加し、最初のタイトルを遊び終えたゲームファンが次のタイトルを探す場所を提供する。
価格設定はSteamに準拠し、サービスとしては別になるため、セール情報は同期しない。その代わり、「Dospara×GAMELINER」独自のセールを実施したり、GALLERIA購入者が無料でゲームを入手できるクーポンを提供するなど、独自の取り組みを展開していく。
ドスパラは、「Dospara×GAMELINER」のポータルとして機能し、GALLERIAの購入ページなどから誘導を図っていくほか、各モデルを5段階にランク付けし、ランク毎にどういったタイトルが動作するのか明示していくことで、GALLERIA購入者がゲームを手に取りやすい環境を作って行く。
今後、サイトをアップデートし、ゲームのレビューやコミュニティページを用意し、タイトル情報を深掘りしていく。重要視するのは、タイトル数より、個々のタイトルに対する情報の密度ということで、せっかくゲーミングPCを購入しながら、PCゲームの買い方がよくわからなかったり、遊び方がわからず離脱してしまうことを、サービスレイヤーで防ぎたい考えだ。
ユニークなのは、「Dospara×GAMELINER」は、本家Steamへの巣立ちを前提としたサービスになっているところで、PCゲーム特有の取っつきにくさを徹底的に解消を目指したサービスとなる。
また、デジカが取り組んでいる国内の独立系デベロッパーへのSteamへの繋ぎ込み支援の一環として、インディタイトルも積極的に扱っていくという。具体的な内容については「相手様もいらっしゃる話なので、まだお話しできない」ということだったが、「Dospara×GAMELINER」の取り組みに注目していきたいところだ。