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「PSO2」の世界がそのままアニメーションになった「PSO2 ジ アニメーション」
ゲームとアニメの融合がここに
(2015/9/24 11:15)
2016年にTBS、BS-TBSほかにて放送が予定されているTVアニメーション「PSO2 ジ アニメーション」。このステージイベントが、東京ゲームショウ 2015のセガゲームスブースにて開催された。
ステージにはシリーズのプロデューサーであるセガゲームスの酒井智史さんと、「PSO2 ジ アニメーション」で橘イツキ役を演じる蒼井翔太さん、泉澄リナを演じる諏訪彩花さん、鈴来アイカ役のM・A・Oさんの4人が登場して、本作について語ってくれた。
今回のアニメは、PSO(ファンタシースターオンライン)15周年を記念したプロジェクトの一環として制作。「『PSO』は境界を越えるRPGというキャッチフレーズだが、今度は境界を越えてアニメに進出した」と酒井氏。オンラインゲームのアニメ化という点にもこだわって作られているという。このアニメだが、実は舞台の前にはすでに、制作する話が出ていたそうだ。
舞台でも主演を務めた蒼井さんは、「舞台の時もすてきなキャストさんやスタッフさんと作り上げられて楽しかったのですが、今回もすてきなキャストさんがそろっているので、プレッシャーはありますけど、皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と語る。
諏訪さんはプロモーションビデオについて、「もう完成してしまったかのよう」と感想を述べながら、そのできあがりに驚いていた。M・A・Oさんは「映像もきれいでびっくりした」とのことだが、その中で登場する、鈴来アイカが男子トイレに入ってきて橘イツキと絡むシーンについて、とても気になると発言。「なんでアイカちゃんはああいう経緯に至ったのか知りたい」(M・A・Oさん)。実はアフレコ収録がまだ始まっておらず、どのような内容になるのか出演者の3人は知らないためだ。
本作がアニメとCGが融合して描かれていることについて、酒井さんによると戦闘シーンには3DCGを多用しているとのこと。この制作にも「PSO」の開発チームが協力しており、戦闘シーンは木村ディレクターが担当しているほか、絵コンテは現役のスタッフが描いているとか。「プレーヤーの方ならここを使ったんだとわかる」(酒井氏)。それに加えてもちろん、アニメならではの表現にもこだわっている。
ちなみに蒼井さんは舞台をきっかけに「ファンタシースターオンライン2」(以下、PSO2)をプレイし始めたのだとか。キャラクターはヒューマンで、時間が空いたときにはつないでいるという。
ここからはアニメの舞台やキャラクターについての紹介に移る。舞台となるのは、全寮制の「清雅学園高等部」。イツキたちは生徒会に属して活動をしている。全寮制のためフリールームなども充実している。イツキの部屋はちょっと広めできれいな感じ。PCも置いてあるほか、マンガや本が置かれているところはリアルっぽい感じだ。
主人公の橘イツキは高校2年生。あることがきっかけとなり、「PSO」に関わっていく。泉澄リナはイツキより1つ上の高校3年生。才色兼備で人気者。生徒会長を務めている。鈴来アイカは帰国子女の転校生という設定。ほかのキャラクターは黒髪が多いところを、アイカは黄色の髪型となっている。イツキと同じクラスになるのだが、どこか不思議な行動をする少女であるとか。
蒼井さんのCVの魅力について酒井氏は「中性的な部分がある、透明感が特徴。本人の性格もいいし、プレーヤーの皆さんに受け入れてもらえるのではないか」と語る。諏訪さんはオーディションで採用されたという経緯を持つ。実は最初は、アイカの声でオーディションを受けていたとのこと。いろいろと聞いてみた結果「リナは諏訪さんの方がいいんじゃないか」ということになって、役が決定した。「生徒会長としての知的な部分と、ちょっとかわいい部分がある。その両方を演じ分けられるのが諏訪さん」(酒井氏)。
またM・A・Oさんもオーディション組。「M・A・Oさんは声が魅力的なんですよね。アイカだけでなくいろいろなキャラクターを演じてもらったんですが、それぞれのキャラクターに個性が出ていて、いいなと思った。その中でもアイカに1番合うなということで。アイカの凜とした部分と、謎めいた部分もちゃんと演じてくれた」(酒井氏)。
これからの収録にあたって酒井さんは、オンラインならではのアニメということで、「オンラインゲームをやっていない人にも、やってみたいと思わせるようなアニメにしたいと考えている」という。プレイしている人にとっても、もっと楽しくオンラインゲームをやろうと思える作品にしたいそうだ。この作品にふさわしい、魅力的なキャラクターを演じて欲しいと期待を述べた。
さらにアニメの追加キャストの公開も。玄田哲章さんや島崎信長さん、村川梨衣さんなどが新たにCVとして加わることが発表された。玄田さんが演じるSOROは、イツキが初めて「PSO」にログインしたときに出会う孤高の戦士。「あの声でSOROさんがしゃべったらみんな付いていく」(酒井氏)。
イツキの親友で空手部の部長を務めているのが、島崎さん演じる茅野コウタ。そしてリナの大ファンで生徒会の会計長である近衛ミカを演じるのは村川さん。諏訪さんは「私もM・A・Oさんも村川さんとは親しくしているので、現場が楽しそう」とコメント。蒼井さんも島崎さんとは何回か一緒に演じたこともあるそうで、仲もよいとのこと。逆に諏訪さんとM・A・Oさんとは初対面なので、仲良くなって帰ることを目標にしてきたそうだ。
ここで、本アニメの主題歌を蒼井さんが歌うことが発表された。曲については11月23日に開催される「PSO」15周年の記念コンサート「シンパシー2015」でお披露目されるとのこと。蒼井さんは「どんな曲ができあがるのか楽しみですし、アニメの世界観を盛り上げられるように歌わせていただきたいと思っています」とコメントした。
そして最後に出演者からメッセージ。M・A・Oさんは「アフレコの方を頑張っていきますのでこれからも応援してください」とコメント。諏訪さんは「大人気のゲームがアニメ化するということで、アニメの方も魅力的な作品になるように、みんなで力を合わせて頑張りますので是非見てください」。そして蒼井さんは「映像もきれいですし、アニメを見ていただく皆さんと一緒に盛り上げていきたいと考えています。まだ全部の情報は出ていませんが、ちょっと伺っているところによると、すごいことになってるみたいです。なので是非楽しみにしてください」と抱負を述べた。
酒井氏は「『PSO2』は全部で1つのコンテンツだと思っています。それにふさわしいものにしようということで、スタッフも頑張っています。開発スタッフもしっかりと入って、アニメという新しい世界を作っていこうとしています。これから『PSO』を盛り上げるための15周年の施策が出てきます。さらにたくさんの人に『PSO2』を楽しんでいただけるように頑張っていきます」と語った。