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EIZO、新型ゲーミングモニター「FORIS FS2735」を日本で初公開
初の27インチ、FreeSync対応、スマホ操作やクラウド保存もサポート
(2015/9/18 00:00)
EIZOは東京ゲームショウ初日の9月17日、MSI/EIZO/SteelSeriesの共同ブースにおいて発表会を開催し、27インチゲーミングモニター「FORIS FS2735」を正式発表した。発売時期は今冬を予定し、価格は未定。
「FORIS FS2735」は、“モニター屋”のEIZOとしては初となる27インチ(2,560×1,440)サイズのゲーミングモニター。FORISシリーズの伝統である“視認性の向上”には今回も徹底的にこだわり、発色の良さとダイナミックレンジに優れたIPSパネルを採用し、第3世代目となるEIZO視認性向上技術「Smart Insight Demolition」を搭載する。
「Smart Insight Demolition」は、従来のように暗部のみならず、明部に関しても見やすいように調節され、すべてシーンに応じて、遅延無しで、自動で調整を行なうという優れた機能。EIZOの関係者も「これ以上の調整機能は存在しないのではないか」と豪語するほどの機能だ。
発表会では、「Smart Insight Demolition」有りと無しの状態を左右に半分ずつ表示させるデモを実施し、その違いを実演して見せた。この「Smart Insight Demolition」は5段階で調節可能で、あえてHDRレンダリングのまぶしい表現や、漆黒の黒さなどをそのまま出したい場合は、機能を切ることもできる。
また、画質調整ソフトウェア「G-Ignition 2.0」も提供する。「2.0」の新機能としては、ゲーム毎に画質の調整が可能となり、なおかつ設定したデータをクラウドサーバーに保存し、別の場所で呼び出したり、フレンドとシェアしたりすることが可能になる。
さらに、モニターの調整をスマートフォン上で行なうためのiOS/Androidアプリ「G-Ignition Mobile」をモニターの発売に合わせて公開する。「G-Ignition Mobile」は、Bluetoothでモニターと接続され、モニター上にHUDを表示させずに、すべてスマートフォン上でモニターの画質調整が可能となる。逆に、スマートフォン接続に付随したオマケ的な機能として、スマートフォンの通知をPC上に表示させる機能も搭載される。
そして今やゲーミングモニターの数多くが採用するアダプティブシンク機能としてAMDのFreeSyncへの対応を表明。27インチでありながら、144Hz駆動、応答速度は未発表ながら24インチと同等の水準を目指すとしている。
気になる入力端子は、Display Port 1.2、DVI-Dに加えて、HDMI×2も搭載し、ゲーム専用機の接続もサポートする。4Kにこそ対応しないものの、アダプティブシンクに対応しながら、ゲーム専用機の接続もカバーするという、ゲーミングモニターとしては理想的なスペックとなっている。
発売は“今冬”と少しぼかした表現になっており、年内に間に合うかどうかギリギリの雰囲気だが、意欲的な機能を多数備えた魅力的な純国産ゲーミングモニターだ。