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【スマホアプリ今日の1本】長いよ待ち時間! 「ランページ ランド ランカーズ」

非同期の協力が紡ぐダンジョンの冒険。サクサクプレイへの改善へ期待!

7月16日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「ランページ ランド ランカーズ」の3大ポイント

・「FF」の豪華スタッフが集結した非同期の共闘ダンジョンRPG
・最大10人のゆるい共闘が頼もしい&面白い
・行動する度に発生する待ち時間が長すぎてダレる

 高橋光則氏、野村哲也氏、石元丈晴氏といった近年「ファイナルファンタジー」スタッフが集結した「ランページ ランド ランカーズ」。スクウェア・エニックスの主力部隊を結集させたスマートフォン用タイトルが、現在配信中となっている。開発は「FINAL FANTASY 零式」のヘキサドライブで、配信はスクウェア・エニックス。

【「ランページ ランド ランカーズ」公式トレーラー】

単なるダンジョン探索ではなく、他のプレーヤーの行動に助けられながらプレイしていける。それは嬉しいのだけど……

 「ランページ ランド ランカーズ」は、冒険者(ランカー)としてモンスターや罠が待ち受けるダンジョンに挑み、ダンジョンに隠されたお宝「ロスト」を回収していくダンジョンRPG。手持ちのカードによって周囲に及ぼす影響が異なり、他のプレーヤーと「ゆるく」共闘することで助けあいながらダンジョンを攻略できる。

 カードは移動用、戦闘用、共闘用などがあって、すべてのダンジョン内での行動はこのカードによって行なわれる。カードは1度使うと何ターンかは使えなくなるほか、全体で持っていけるカードの数も決まっているので、どの種類を何枚持っていくか、どこで何を使うかを気をつけながらプレイする必要がある。ダンジョン内では、より強力なカードを入手できる。

 本作は共闘部分が肝で、プレーヤーがダンジョン内で行動する度に、他のプレーヤーの行動が反映される、という形式が取られている。行動は大きく「移動」、「単独」、「共闘」とわかれており、「共闘」では自分の周囲の敵の位置や罠の位置、宝箱の場所などを明らかにするものや、周囲に体力回復、状態異常回復を施せるものなどがある。なお「移動」はマス移動、「単独」は自身に対する行動(体力回復など)となる。

 共闘できるプレーヤーは最大10人で、本作では共闘する全員の行動の効果が重なることで、その分ダンジョン攻略が容易になる、という仕組みだ。他プレーヤーとは特に示し合うことなどはできないのだが、思い思いの行動が結果として全体の役に立つというシステムは良くできていて、多少レベル帯の高い場所でも他のプレーヤーのおかげでギリギリ助かるようなことが良くあるので、共闘が共闘を呼びこむような面白いシステムと言える。

 一方でプレイしていて辛い部分もあって、それが「待ち時間が長い」というもの。1つの行動が終わると読み込みが入って、効果と状態が反映されて、他のプレーヤーが発見したものが1つずつズームアップで紹介されていく。自分の行動よりも待ち時間の方が長いということが多々あって、プレイしてはじっと待ち、プレイしてはじっと待ちが繰り返されていく。プレイしている人によっては、相当ストレスが溜まりそうだ。

 コンセプトは良いのだが、「サクサクプレイ」とは言い難い現状は正直厳しい。より快適な状態でプレイするためにも、開発スタッフには改善をぜひ求めたい。

【スクリーンショット】
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(安田俊亮)