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【スマホアプリ今日の一本】最弱魔王が活躍するタワーディフェンス「まおう(笑)」
魔物をバイトとして雇う、ゆるーい感じが魅力のタイトル
(2015/6/30 00:00)
悪名を轟かせればモテるという口車に乗せられて、160年もの間引きこもっていた魔王さまがやる気を出した。やる気を出したのは良いのだが、自分では何もできないのでバイト(魔物)を雇うことに。果たして魔王は恐怖の大魔王として君臨し、モテることができるのか?
「ようとん場」や「かいたい場」など豚をメインキャラクターに据えたゲームを中心にアプリを配信してきたジェーオーイーが配信するiOS「まおう(笑)」は、上記のようなストーリーを持ったタワーディフェンスゲームだ。日本、香港、台湾等であわせて70万ダウンロードされ、6月24日に韓国でも配信された本作は、大学ノートに落書きしたようなビジュアルとなっており、なんともゆるーい感じが特徴となる。
バイトはゲーム内通貨のお金を支払うことでランダムで入手する(雇う)ことが可能で、魔王を倒しにやってくる人間に立ち向かわせることができる。画面上部に玉座に座った魔王がおり、画面下部からは人間が攻めてくる。雇ったバイトは休憩室で待機しているので、スライド操作で放り込むように配置すれば、自動で人間を倒しに動きまわってくれる。なおお金は、人間たちを倒すことで入手できる。また、休憩室や魔王の城の拡張にもお金が必要になるので、資金繰りも大事だ。
しかし、本作の魔王は最弱で、人間に触れられただけで仮死状態になる。仮死状態になっても魔王レベル×1分間は人間が出現しなくなるだけとデメリットは少なく、バイトが倒されても、休憩室に戻り一定の時間が経過するとまた稼働できるようになる。ビジュアルだけでなく、システム面も実にゆるい。
バイト達が頑張って攻め込んできた勇者を倒してくれると、魔王さまのレベルが上がっていくのだが、レベルが上がる毎に執事より「ガラスの仮面」や「賭博黙示録カイジ」などの名作をパロディにしたセリフが放り込まれるのが微笑ましい。
ちなみに、レベルが上がっていくと段階に応じた悪事がアンロックされていく。序盤は自転車のサドルをブロッコリーに変えるなどたちの悪いイタズラ程度だが、レベルが上がれば海水浴場にクラーケンを放つなど、魔王らしい悪事も見られるようになる。レベルの上昇に連れて魔王さまの衣装も変わっていくので、魔王らしくなっていく様も見ていて楽しい。
他にも、魔王の部屋に罠を仕掛けることができ、罠は勇者たちを捕まえて自分の味方にすることができる、といった要素もある。タワーディフェンスらしいポイントは押さえていつつ、ゆるい空気が漂う魔王城となっているので、イラストや空気感が好みの人にはぜひオススメのタイトルだ。