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「FFXIV 蒼天のイシュガルド」新ダンジョン体験レポート
「FFV」ファン感涙の図書館と勝手知ったる敵が出る山岳地帯
(2015/5/26 17:00)
スクウェア・エニックスはフランスの地方都市ナントの郊外にある古城で「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の初めての拡張パック「蒼天のイシュガルド」の欧州メディアツアーを開催した。はるばる訪れたこの会場で、一足早く「蒼天のイシュガルド」で追加される8つの新インスタンスダンジョンのうち2つを体験することができたのでその様子をお届けしたい。
体験できたのは「ソーム・アル」と「グブラ幻想図書館」の2つ目までのボスとラスボス直前の雑魚までで、ラスボスエリアはネタバレ防止のために立ち入り禁止だった。パーティを組んだ4人は全員が新ジョブを試したい気持ちマンマンなため、あまり使いこなせてもいない新ジョブで挑んだ結果、想像通り全滅を繰り返すことになったため、客観的にどの程度の難易度のダンジョンだったのか表現しにくい部分はあるのだが、少なくとも実装直後の「シリウス大灯台」のような高難易度ではないことは確実だ。現在あるダンジョンと同じように、デイリークエストやトークンを貯めに気軽に行ける場所になるだろう。
高地ドラヴァニアにある火山の内部を大冒険「ソーム・アル」
「ソーム・アル」は高地ドラヴァニアのフィールドにそびえるイシュガルド最高峰の火山ソーム・アルを登るというインスタンスダンジョンだ。比較的序盤にレベリングするためのダンジョンという位置づけになっている。灼熱の溶岩地帯あり、氷に閉ざされた洞窟あり、ごつごつした岩山ありと全く違った風景が目まぐるしく入れ替わり、バラエティに富んだ風景が楽しめる。
序盤は植物系や昆虫の敵が出る裾野エリア。プロデューサーレターLIVEでプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏がフィールドにいるパブリックモンスターの敵探知距離が「新生FFXIV」エリアに比べて広くなっていると語っていたが、ダンジョン内のモンスターもかなり遠くから感知して襲ってくる。そのため、乱戦になることが多く、慣れていないジョブだらけのパーティだけに序盤から全滅を繰り返した。これまでも遠隔型と近接型など違う攻撃方法の敵がリンクされた雑魚がいたが、新ダンジョンではさらにミニボスといってもいい大型の敵が雑魚に交じって襲ってきたりもするので、雑魚戦といえどそれほど気を抜いてはいられない。逆に、ボスだと思って戦っていたら雑魚だったということもあった。
このダンジョンで最初に戦うボスは、“とあるレイドダンジョンで見たボス”に非常によく似ている。使ってくる技もどこかで見たようなものが多い。これは「大迷宮バハムート」に行ったことがないプレーヤーに、どんなギミックがあるのかを体験してもらい、プレーヤー間のゲーム体験の差を埋めるための工夫だという。
初めて戦う人は、普通のボスよりも少し凝ったギミックが新鮮に感じられるだろうし、大迷宮に行きまくっていた人にとっては、なじみがある技だが少し違うというところに、違和感と同時に新鮮な驚きを見つけられる。実際、知っている技なのだから余裕で回避できると思ったら、タイミングが違っていたりと意外と苦戦した。大迷宮に慣れた人にとっても、マイルドなバランスになった新しい切り口でのアプローチは楽しめるはずだ。
さらに上に上がっていくと、神々しいまでに美しい溶岩の洞窟や、がらりと雰囲気の違う氷の洞窟がある。ドラゴン族の本拠地だけに、この辺りからはドラゴン系の敵も増えてくる。ダメージ床を使う雑魚など、手ごたえのある強敵もいて雑魚戦にもかなり緩急を取り入れてある。
2体目のボスは、恐竜のような姿のドラゴン。パーティーメンバーをターゲットして遠隔攻撃を仕掛けてくるのだが、今回戦っただけではギミックがよく分からなかったので、ぜひ自分自身で戦って攻略していって欲しい。
「FFV」ファンには感涙ものの敵も登場する「グブラ幻想図書館」
「グブラ幻想図書館」は、上下が見渡せないほど巨大な本棚に無数の本が収蔵されているという、本好きが迷い込むと二度と出てこなさそうなダンジョンだ。シャーレアンの叡智が結集されている場所だったが、現実にはもう存在していないはずの場所だ。ここにどういった経緯で入ることになるのかは不明だが、終盤のカンスト直前に来るダンジョンで、メインストーリーにも関わるかなり重要な場所になるようだ。カフェで流れているようなBGMはダンジョンらしからぬ軽やかさだが、時折入る不協和音が気持ちを不安にさせるという、そこにいるだけで不思議な気持ちになる場所だ。
このダンジョン最大の特徴は「FFV」のダンジョン幻想図書館に登場していた敵が多くオマージュされていることだ。しょっちゅう出てくる「64ページ」という本から悪魔が顔半分を出したモンスターなどは、「FFV」で戦った記憶がある人も多いのではないだろうか。
最初のボスはおなじみのデーモンズウォールに似た「デーモンズウォール・ブック」。「古城アムダプール」の悪夢がよみがえる両端が開いたステージで戦うのだが、デーモンズウォールとはまた一味違う攻撃をかけてくる。といっても今回はまだバランス調整中ですべてのギミックが入っていなかったので、真の恐怖は拡張のサービスが始まってからのお楽しみとなっている。
ダンジョンは、本に囲まれた部屋を渡り歩いている形だが、部屋と部屋の間は「クリスタルタワー:闇の世界」のステージをつないでいるような光の廊下を通っていく。途中にはクエストに関係しているらしい、さまざまな古書を見つけることができる。
2つめのボス「ビブロス」も「FFV」からのオマージュだ。かなり手ごたえのある中ボスで、何度も全滅を繰り返した。非常に面白いギミックなので楽しみにして欲しいと思う。このボスを超えると、ダンジョンウォークスルーにも登場していた金庫のような形のラスボスが待ち構える場所に出る。顔が扉になっており、カパッと開けるシーンが印象的で、今回筆者が一番戦ってみたいと思っているボスだ。ここまでたどり着く頃にはすっかり新技能にも慣れて、おそらくもう少しマシに進行できるはずだ。
新ダンジョンはMMORPGの大きな楽しみの1つだ。8つのもの新ダンジョンに、倒し甲斐のある多くの敵が待ち構えていると思うと「ワクワクが止まらない」。
「ギルガメッシュ討伐戦」で暗黒騎士のレベル3リミットブレイクを初体験!
今回の試遊ではすでにゲーム内に実装されているレベル50コンテンツが8人パーティのテスト用に用意されていた。せっかくなので、海外メディア4人、日本メディア4人でフルパーティを組んで「ギルガメッシュ討伐戦」に参加してきた。レベルシンクがかかって新アクションは一切使えなくなるため、新ジョブで参戦してみたのだが、レベル50時点では60とはかなり操作感が違っていた。
何しろ急ごしらえのパーティなので、1度は全滅してしまい再戦となったのだが、不幸中の幸いとして全滅した結果リミットブレイクが3まで貯まったので暗黒騎士のド派手なリミットブレイク3を見ることができた。禍々しげな黒いドームが出て……、この先はまだNGということで記載できないが、新しいリミットブレイクはどれも凝っているそうなので、こちらを見られる日も楽しみだ。
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