米Zynga、Don Mattrick氏のCEO退任とMark Pincus氏のCEO復帰を正式発表

　ソーシャルゲーム大手の米Zyngaは米国時間の4月8日、現CEOのDon Mattrick氏の退任と、創業者であり現会長のMark Pincus氏のCEO復帰を正式発表した。

　今回の発表は、Zyngaでは恒例となっているPincus氏による従業員に宛てたレターの中で明らかにされたもの。Pincus氏は、重要な時期にジョインしてくれたMattrick氏の2年間にわたる同社への貢献振りを称え、ミドルウェアメーカーのNaturalMotionの買収などの業績について言及している。

　Mattrick氏は、Microsoftで、Xbox 360事業を担当し、北米市場でトップシェアを確保し、ビジネス的に大成功に導いた人物。その手腕を買われ、Xbox Oneのローンチ直前の2013年7月にMicrosoftを離れて、ZyngaにCEOとしてジョイン。2014年には創業者のMark Pincus氏が非常勤会長に退く形で、Mattrick体制が敷かれたが、2年間でPincus氏が期待する成長を実現することができなかったものと見られる。

　Pincus氏の現場復帰は、2014年4月のCPO（Chief Product Officer）退任以来1年ぶりとなる。後日改めて、ソーシャルゲームメーカーのパイオニアとして、Pincus氏のCEO復帰に伴う同社の新たなビジョンを発表するとしている。