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「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘14」大賞は「妖怪ウォッチ」!
ジバニャンとコマさんも駆けつけた! 優秀賞には「Ingress」と「アイカツ!」も
(2015/3/16 20:27)
社団法人デジタルメディア協会は、デジタルコンテンツを対象とした表彰式「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'14/第20回記念AMDアワード」を発表。「大賞/総務大臣賞」は、レベルファイブの「妖怪ウォッチ」が受賞。レベルファイブの日野晃博氏も表彰式に参加し、喜びのコメントを述べた。
「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー」と言うことで、基本的にデジタルコンテンツを表彰する賞だが、その選定基準は比較的緩いというか、よりコンテンツに主眼が置かれている。事実、リージョナル賞は「魅力ある愛媛の演劇コンテンツを海外へ~新たなビジネス展開と文化芸術の交流に向けて~」と題して愛媛CATVに贈られ、20周年を記念して制定された20周年記念特別賞はスタジオジブリの鈴木敏夫氏で、20周年記念ソーシャルインパクト賞は「ご当地キャラ」だ。そんな中で今年は、純粋なゲーム関連の受賞作は、「妖怪ウォッチ」、「Ingress」、「アイカツ!」が優秀賞を受賞し、さらに「大賞」が「妖怪ウォッチ」ということで、比較的目立つジャンルとなった。
大賞に当たる総務大臣賞は2014年を代表する大ヒットコンテンツとなった「妖怪ウォッチ」。シリーズ1作目は2013年に発売されたが、テレビアニメーション番組の放送が開始となり相乗効果で2014年は大ヒットを記録。社会現象となり、“妖怪メダル”は品薄になり、“妖怪メダル”が付く映画のチケットなどは軒並み完売となった。「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」、「妖怪ウォッチ2 真打」が3バージョントータルで約550万本を超える販売本数を記録し、まさに2014年を代表するタイトルとなったことが評価された。
日野晃博氏は、「ゲームをただ作るだけでなく、クロスメディアで様々なことが同時に進行していった。約7年、妖怪を描いてきて日本中の子供が好きになってくれる作品に出会えた。制作チームも良いチームになっている。日本で1番子供を理解したチームになっている」とチームをねぎらった。
さらに、「ゲームをより多くの人に届けたくてクロスメディアを行なってきたが、『ドラえもん』や『ポケットモンスター』のように日本を代表するコンテンツの1つになるよう、そしてコンテンツ業界にインパクトを与えるよう、ゲームのみならずアニメ、映画それぞれの優秀なクリエイターが、より大きな成功を収めようとがんばっている。日本にまだこんなにチャンスがあるんだと言う状況をうれしく思う。『妖怪ウォッチ』以上のヒットを生むよう精進して参ります」と決意を新たにした。
「Ingress」もまた社会現象となったタイトルだ。同作でプレーヤーはエージェントとして“ポータル”を“ハック”していく。規模の大きな陣地取りゲームを繰り広げていくことになるが、現実世界と仮想空間が融合していることから、これまでのゲームにはない感覚を生み、プレーヤーの行動すらも変えていくパワフルさが評価された。
「アイカツ!」については、メインターゲットを小学生女児としながらも、データカードダスや玩具、アニメなどが人気を博し、同時に中高生から成年まで幅広い年齢層にも受け入れられた点が評価された。また、ホログラム映像やプロジェクションマッピングといった新技術を導入した「LIVE☆イリュージョン」の開催や、劇場版アニメの公開といった展開の成功も要因の1つとして取り上げられている。
昔はタイトルそのものの新規性に対して贈られることが多かったが、ここ最近はそのタイトルを含めより大きなシステム作りも含めた総合性に対して注目しているようで、これもまた時代の流れが感じられるところだ。
【「優秀賞」受賞作】
作品名 | 制作・関連会社等 |
---|---|
アイカツ!~アイドルカツドウ!~ | バンダイ、サンライズ |
ARENATOUR2014「炎と森のカーニバル‐スターランド編‐」 | TOKYO FANTASY |
Ingress | ナイアンティック・ラボ |
王様のブランチ「TBSぶぶたすアプリ」 | TBSテレビ |
「STAND BY ME ドラえもん」 | 「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会 |
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