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フルHDカメラ搭載の最新ドローン「Bebop Drone」、4月より発売

コントロール延長ユニットを使えば、最大2kmでの操縦が可能に

4月上旬発売予定



価格:
「Bebop Drone」単体 70,900円(税別)
「Skycontroller」とのセット 130,900円(税別)

 仏Parrotは3月12日、秋葉原のアーツ千代田にて、クアッドコプター(ドローン)「Bebop Drone」および、「Skycontroller」の発表会を開催した。「Bebop Drone」は3月13日より予約受け付け開始で、販売開始は2015年4月上旬を予定。価格は「Bebop Drone」単体が70,900円(税別)、通信距離を拡張する「Skycontroller」とのセットが、130,900円(税別)。赤、黄色、青のカラーバリエーションがある。発表会では本製品の商品説明とデモンストレーションが行なわれた。

Parrot JPAC地域担当バイス・プレジデントのクリス・ロバーツ氏
イベントでは「Bebop Drone」の性能が紹介された
デモフライトを実施、実際に操作感も確かめられた

 「Bebop Drone」はParrotの「AR Drone」シリーズと同じ、スマホやタブレットで操作可能なクアッドコプター。最大の特徴は1,400万画素の“魚眼レンズ”付きカメラの搭載で、フルHD(1,080×1,920ピクセル)での動画撮影が可能。動画内容は内蔵している8GBのメモリに記憶でき、最大で40分の録画が可能だ。カメラの映像はWi-Fiを通じて、操縦しているスマホやタブレットにストリーミング配信される。

 カメラは安定化のアルゴリズムとショックアブソーバーにより、特に振動に強くなっており、実際にドローンを手に持って揺らしても映像が動かない。プロペラを保護する「ハル」を装着しても420g、ハルを外すと400gという軽さと、28×32cm(幅×長さ)という小ささも魅力だ。2年前に発売された「AR.Drone」より1周り以上小さく、録画機能は大幅に向上している。

 「Bebop Drone」はWi-Fiアンテナが2本搭載されており、スマートフォンやタブレットで最長250メートルまで操作可能。緊急着陸機能だけでなく、GPSと連動し自動帰還機能も内蔵している。またカメラは180度の視界を持ち、機体操作とは別に動かすことができる。地平線による歪みもソフト上で補正し、クリアで精密な撮影が可能だ。

 セット販売となる「Skycontroller」にも注目だ。コントローラにはスティックがついておりラジコン感覚で操作できる。中央にはスマートフォンやタブレットを装着でき、上部には4本のWi-Fiアンテナを装備、操作可能距離が一気に2Kmに延長される。「Skycontroller」はAndroid OS4.3を搭載している。より広大な場所で「Bebop Drone」を操作したい人にぴったりのオプションだ。

 また、「Skycontroller」を使うことで、HDMI/USB接続によりFPV(ファースト・パーソン・ビュー)グラスも使用可能となる。まるで自分が飛んでいるような感覚で操作することも可能だ。

 会場では実際に「Bebop Drone」のフライトが行なわれた。筆者は「AR.Drone 2.0」を操作したことがあるが、比べると飛行姿勢時の安定感が段違いだった。非常に安定し空中を滑るように移動する。筆者は屋上で実際に操作してみた。「AR.Drone 2.0」は風に流され操作していなくてもかなり動いてしまうことがあったが、「Bebop Drone」は風の吹く屋外にもかかわらずかなり安定しており、進化を強く感じた。

 操作用のソフトウェア「Free Flight 3.0」では、機体の傾きを制限させることで速度が上がりすぎるのを抑えたり、高度を制限することも可能だ。価格は高価だと感じるが自由に安定したフライトと、高画質の録画が楽しめる「Bebop Drone」は非常に魅力的な商品だ。

【Parrot Bebop Drone video】

【Bebop Drone】
Skycontrollerと、対応しているFPVグラス
屋内と屋外で飛行させた。安定度が高く、誰でも手軽に飛ばせそうだ
赤、青、黄色のバリエーションがある

(勝田哲也)