ニュース

触ったぞ「強盗ミッション」! 「GTA Online」体験レポート

重要度を増した連携で大掛かりなフィナーレへ。新戦闘機に新戦闘ヘリもお目見え!

3月10日 実装予定

「強盗ミッション」がついに実装される!

 来る3月10日、「GTA Online」ファンが待ちに待ったコンテンツ「強盗ミッション」がついに実装される。

 「強盗ミッション」は、「グランド・セフト・オートV」本編でもプレイできた「強盗ミッション」を「GTA Online」でもプレイできるようになるというもの。1度2014年春の実装が発表されたものの、結局これが延期となり、1年を経てようやく「GTA Online」の目玉が登場する。

 「GTAV」本編での「強盗ミッション」は、助っ人を雇ったり、強盗に必要な乗り物やアイテムを用意したり、逃走経路なども決めておくといった大掛かりな準備が必要だった。そんな「強盗ミッション」が「GTA Online」にどう落とし込まれるのか、どのような内容なのか、今回実際にプレイすることでその一端を知ることができたので、こちらをお伝えしたい。

【「強盗ミッション」トレーラー】

「強盗」は準備とフィナーレが1セット。“雇う側”と“雇われる側”でプレイ

「強盗ミッション」をスタートすると、カットシーンと共に一連の流れが説明される

 「GTA Online」での「強盗ミッション」は、いくつかの準備ミッションとフィナーレミッションで構成される「GTA Online」の中でも最大のコンテンツだ。通常のミッションは単発扱いのため順不同にプレイできたが、フィナーレミッションをプレイするには準備ミッションを順番にすべてクリアする必要があるという、連続性を持ったコンテンツとなっている。

 また今までとは違う最大の特徴は、「強盗ミッション」には必ず“リーダー”がいるということ。このリーダーはつまり“雇う側”で、「強盗」を完遂させるために他のプレーヤーを“雇う”こととなる。

 リーダーになるには条件があり、ランク12以上であること、最高級マンションに住んでいること、そして数万ドルの準備資金を事前に支払う必要があることとなっている。この条件を満たすことでリーダーとして「強盗ミッション」を開始でき、他のプレーヤーをミッションに誘うことができるようになる。一方の“雇われる側”は、リーダーが募集していれば、通常ミッション同様に飛び入りでも参加できる。なおリーダーを含めて、1つのミッションの最大プレイ人数は4人だ。

 報酬の獲得も独特で、雇われる側は準備ミッションクリアの度に報酬がもらえるが、リーダーはフィナーレミッションをクリアするまで報酬がもらえない。その代わり、リーダーはフィナーレミッションを終えれば10万ドル単位でドカンと懐に入ってくる。

 またフィナーレミッションでは、リーダーは報酬の取り分を設定できる。1%単位で調整可能で、その配分はリーダーの判断に委ねられる。ちなみに雇われる側は報酬が気に入らなければ、その場でミッションを降りることも可能だ。

 なお準備ミッションからフィナーレミッションに至るまでは連続でプレイできず、1つのミッションを終えると最低15分間の休憩が必要になる。なに分大掛かりなため、一気にガッとプレイするのではなく、他のコンテンツをプレイしながら、平行して大計画を少しずつ進めていくようなプレイがイメージされている。

メンバー募集はリーダーが行なう。衣装決めなどもあるが、基本は通常ミッションと同じ流れ

戦闘機「ハイドラ」で大暴れ! ネイビーシールズばりの連携も必須

新登場の「軽装甲車」も準備ミッションで盗む対象。準備といえども奪ったり盗んだり大変だ!
新戦闘機「ハイドラ」が置かれている空母。このあと壮絶な空中戦が展開される……

 今回のハンズオンでは、「強盗ミッション」の1つである「ヒューメイン研究所襲撃」がプレイできた。「ヒューメイン研究所襲撃」は5つの準備ミッションとフィナーレミッションが収録されており、今回をこれらを一連の流れとして楽しめた。

 ミッションそれ自体の流れは通常ミッションと同様で、目的の場所で目的の行動をすればクリアとなる。ただし、これまで以上に連携が必要なものが多い。

 例えば、駐車場のど真ん中で取引をする、という準備ミッションがあった。ここでは1人は受け渡し役、もう1人はボディーガードとして駐車場の中央で取引相手が来るまで待たなくてはならない。あとの2人はバックアップとして高い場所で待ち、周囲に異変がないかを監視する役割が与えられる。

 その駐車場で何が起こるかはプレイしてみてのお楽しみだが、「強盗ミッション」ではこのように1人1人にまったく違う役割が与えられるので、プレイする側としても緊張感を持ってプレイできる。

 ほかには、「強盗」アップデートで新登場する戦闘機「ハイドラ」を盗むという準備ミッションがあり、ここでは「ハイドラ」1機と既存の戦闘機「レーザー」3機で敵の戦闘機と空中戦を繰り広げることとなった。このミッションでは「『エースコンバット』かよ!」というくらいに敵戦闘機が登場するのだが、ポイントは「ハイドラ」が破壊された瞬間にミッションは失敗となることだ。

 要するに「ハイドラ」担当となったプレーヤーは非常に責務が重いのだが、今回筆者はその重責を負うこととなり、冷や汗をかきながら敵戦闘機とのドッグファイトを繰り広げていった。やられる前に攻撃! という思考が働いて敵に向かうまでは良かったのだが、敵に近づきすぎた結果、激突事故を起こして爆発、即失敗というミスを合計2回もやってしまった。最終的にミッションは成功したので良かったが、読者の方においては、乱戦での事故死だけは十分にご注意いただきたい。

 ちなみにこの「ハイドラ」は、「GTAV」本編にも登場したホバリングできる戦闘機である。「ハイドラ」が置いてある空母も同じく新規に登場するということなので、機会があれば入手を狙ってみるといいだろう。

敵に見つかってはいけない潜入ミッションもある。息を合わせるのが何よりのポイント!

 また準備ミッションの中では、敵兵に見つからずに研究所施設の奥まで侵入するというものが印象的だった。敵に死体を発見されても、銃声を聞かれて通報されても失敗となってしまうシビアなミッションで、プレイした中でも最大の難易度を誇る。

 プレイでは、まず施設内では足音を立てないこと、サプレッサーをつけた銃を扱うことが心得として大事になる。そしてさらに重要なのは、味方と息を合わせて敵兵をダウンさせることだ。

 例えば最初に出くわす兵士は入り口に突っ立っているだけだが、そのすぐ後ろを別の兵士が巡回している。安易に1人目の兵士を倒してしまうともう1人の方に気づかれて失敗となってしまうため、安全に通過するためにはチームで声を掛け合ってこの2人を一斉に射撃し、倒す必要がある。スナイパーライフルで狙いを付け、合図と共に銃撃すれば、バタバタっと敵が倒れてそこが安全圏になる。

 さらに施設を中程まで進むと、兵士2人がおり、少し離れたところに研究員2人がいる。今回のプレイではチームの各人が1人ずつターゲットを取ることになり、ネイビーシールズにでもなったかのような緊張感と興奮を味わえる。スナイパーライフルでしっかり狙える腕、そして発射の合図が何より大事となるので、このミッションばかりはボイスチャットを強く推奨したい。

仕上げはフィナーレミッション。役割分担で高額報酬をゲット!

フィナーレミッションではリーダーが取り分を決める。どういう裁量かはリーダ次第
こちらが新戦闘ヘリの「ワルキューレ」。ヘリでワルキューレといえば、映画「地獄の黙示録」。つまりそういうことだ
空から侵入し、ナイトビジョンゴーグルで施設の奥へと向かっていく

 こうして準備ミッションを1つずつ片付けていくと、いよいよフィナーレミッションのお出ましだ。フィナーレミッションでは、空中チームと地上チームの2手にわかれて進む。地上チームは実際に研究所に侵入する役割で、空中チームは新戦闘ヘリ「ワルキューレ」に乗って、やってくる武装警備隊を食い止めながら、ミッションを終えた地上チームを回収する役割を担っている。

 筆者は、今回は地上チームの役割が与えられた。プレイの目的はシンプルで、研究所の奥にある目的地にたどり着くこと、そしてそこから脱出すること。研究所内では「GTA」ならではの銃撃戦が繰り広げられるが、ナイトビジョンゴーグルを使うため普段とはまた違った雰囲気だ。また施設からの脱出にはリブリーザー(水中呼吸器具)を使用して長い距離を泳ぐことになるなど、趣向が凝らされているのが面白い。

 地上に戻れば、信号拳銃を発射して空中チームに場所を知らせることができる。そこで仲間と合流し、最終目的地にたどり着くことができれば、見事「強盗ミッション」の完遂だ。なおここで登場したナイトビジョンゴーグル、リブリーザー、信号拳銃は新登場のアイテムとなっている。

 このフィナーレでの合計報酬は、27万ドル。例えばリーダーが70%、その他が10%ずつ受け取るとすると、リーダーは189,000ドル、他は27,000ドルずつ受け取れる計算となる。リーダーは事前投資が必要となるため実質的な報酬は押さえられるが、いずれにしろまとまった金額が手に入る。なおリーダーとして強盗ミッションを進行中でも、他の強盗ミッションに参加することもできる。リーダーとしてもメンバーとしても、両方の醍醐味を味わっていくのが良さそうだ。

 強盗ミッションは、合計5種類が3月10日時点で実装される。「ヒューメイン研究所襲撃」だけでも相当手の込んだ作りになっていたので、その他の「強盗」がどうなっているのか、今から非常に楽しみだ。なお「強盗」は単にプレイするだけでなく、指定時間内に目標を達成したり、「強盗」全体を同じメンバーでクリアするなどの条件を満たすことでボーナスが貰える「エリートチャレンジ」も用意されている。

 さらに、「全ての準備ミッションを含む全5種類の強盗を順番に、同じプレーヤーで、1度もメンバーがライフを失わずにクリアする」という「犯罪立案チャレンジ」も用意されている。これを達成すると、1回に限り1,000万ドルの報酬が各メンバーに与えられるという。実際に触れてみた筆者としては冗談みたいな難易度だが、その分報酬が太っ腹すぎるので、自信のあるプレーヤーはぜひ挑んでいただきたい。

 3月10日のアップデートでは、16個の新規ジョブや3つのPvPモード、さらに新戦闘機「ハイドラ」や新戦闘ヘリ「ワルキューレ」を含む17種類の乗り物が一気に登場する。「強盗ミッション」だけじゃない、コンテンツ盛りまくり、気合いも入りまくりのアップデートとなっているので、ぜひ実装の日をお待ちいただきたい。

【スクリーンショット】
スクリーンショットを見てみると、どうやら銀行を襲う「強盗」もあるようだ。実装が待ちきれない!

(安田俊亮)