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【特別企画】今度はタブレット菓子ケース? 「CRAZY CASE」シリーズを紹介

バットモービルのiPhoneケースと、2つのタブレット菓子収納ケース

「CRAZY CASE BATMOBILE」

5月発売予定

価格:5,940円(税込)

「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」

「CRAZY CASE TAB MILLENNIUM FALCON」

5月発売予定

価格:2,700円(税込)

 バンダイ ボーイズトイ事業部は、2014年12月から2015年2月にかけ、実に5種類もの「CRAZY CASE」を展開した。映画「スター・ウォーズ」のミレニアム・ファルコン型ICカードケース「CRAZY CASE TOUCH MILLENNIUM FALCON」。映画「バットマン」に登場したバットモービルをモチーフとしたiPhone 6用ケース「CRAZY CASE BATMOBILE」。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシン・デロリアンをモチーフとしたiPhone 6用ケース「CRAZY CASE BACK TO THE FUTURE II DELOREAN TIME MACHINE」

 そして今回、ミレニアム・ファルコンと、バットモービルをモチーフとしたタブレット菓子ケース「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」、「CRAZY CASE TAB MILLENNIUM FALCON」を発表したのだ。この2つのタブレット菓子ケースの発売日は6月。価格は各2,700円(税込)。この2つのタブレット菓子ケースは一般販売も行なわれるが、先行して特別なステッカーが付属した“PREMIUM COLOR EDITION”がプレミアムバンダイで発売する。受注は2月20日11時より。

 これら「CRAZY CASE」シリーズは、バンダイボーイズトイ事業部の矢野航亮氏の企画で生まれた。矢野氏は2014年4月に「バットマン ビギンズ」に登場するバットモービル“タンブラー”型の「Crazy Case BATMOBILE TUMBLER」で好評を得て、今回これだけ多くのシリーズを展開したのだ。弊誌ではこれまで「CRAZY CASE」シリーズを取り上げてきた。今回これまでの“まとめ”という意味も持たせ、「CRAZY CASE BATMOBILE」と、「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」、「CRAZY タブレット CASE MILLENNIUM FALCON」を取り上げてみたい。なお商品開発中のサンプルであるため、一部が製品とは異なる場合がある。

「バットマンが呼べる気がする!」と思ってしまう「CRAZY CASE BATMOBILE」

バンダイボーイズトイ事業部、矢野航亮氏
ボーイズトイ事業部、パトリック・ジョンズ氏
1989年の映画「バットマン」のバットモービルを再現。体型はiPhone 6用にアレンジされているが、オリジナルが持つ“カッコ良さ”を確かに感じさせる造形だ
本当にバットマンが呼べそうなほどはっきり映るというバットシグナル。今回は試作品のため見ることができなかったが、2~3mくらい離れたところにくっきりと映し出されるという

 今回もこれまで同様、バンダイボーイズトイ事業部の矢野航亮氏、そして「CRAZY CASE BATMOBILE」のディレクションを担当したジョンズ・パトリック氏に話を聞いた。「ここがかっこいいと思うんですよ!」、「これがもう、たまらないんですよ」といった言葉を連発し矢野氏とパトリック氏は2人ともとても商品の魅力や、込められた想いを語った。

 第1弾の「CRAZY CASE BATMOBILE」は企画・開発が進行中の時から、関係者の反響が大きかった。そして弊誌の記事などでユーザーに公開されるとかなり話題を集めた。バットマン75周年を記念した「CRAZY CASE BATMOBILE TUMBLER バットマン75周年記念バージョン」も発売された。

 バンダイの製品はアジアでも展開している。プレミアムバンダイが運営されている台湾、香港だけでなく、韓国でも販売され、どの国でも好調だった。その好調さを受けて、「CRAZY CASE」シリーズは大きく展開することとなった。アメリカ出身のパトリック氏は本製品を製作するにあたり、北米の版権管理者とのやりとりに力を注ぎ、企画の熱意を伝えた。やはり企画やこだわりは英語で伝えるのが1番であり、北米での関係者の興味も大きかった。

 そして、デロリアンやミレニアムファルコンなどにも展開した「CRAZY CASE」シリーズだが、ティム・バートン監督の1989年の映画「バットマン」のバットモービルをモチーフとしたiPhone 6向けケース「CRAZY CASE BATMOBILE」が登場する。他のメカももちろんだが、このバットモービルこそチャレンジしたかったモチーフだと語った。タンブラーも魅力的だが、いかにもアメコミ的なコウモリの意匠をふんだんに取り入れたデザイン、ジェットエンジンを意識したと思われる正面と背面のデザインなど、「これこそが“バットモービル”だと思うんです」と熱く矢野氏は語った。

 「CRAZY CASE BATMOBILE」はiPhone 6のケースとして、実際のバットモービルより、わずかに幅広いデザインになっている。デザインとしてはデフォルメもかけているが、「バットモービルならでは」という要素をふんだんに盛り込んでいる。特にこだわったのが、カーブを描く車体の“曲線”だ。フロントから後ろのウィングにつながるライン。ボンネットの左右に広がっていくボリューム感、そしてiPhoneケースとしての実用性を持たせながらも、デザイナーが意地で作り出した車体中央の“くびれ”。このデザインを見て、指で触れてラインをなぞってもらいたいと矢野氏とパトリック氏は語った。

 これまでのシリーズ同様、車体の前方部分がスライドし、カメラのレンズ部分や、音量、電源ボタンの操作ができる。このスライド部分は映画「バットマンリターンズ」で左右のパーツが分離し、細長く変形するバットモービルを意識したものだ。

 そして矢野氏が最大のセールスポイントだと挙げるのが「バットシグナル点灯ギミック」だ。本商品はボタン電池での点灯ギミックがあり、スイッチを入れるとブレーキランプが点灯すると共に、後部のノズルから光が出てコウモリの影を映すバットシグナルを映し出す。「試作品なのと、明るい場所なのでわかりにくいんですけど、ホントすごいんですよ。『バットマン、ホントに呼べる気がする!』と思ってしまうほどの派手さです」。そう語りながら、矢野氏はケースを実際に電話をしている格好に構えて見せた。

 「ぜひですね、こう電話をしながら、ライトをつけて欲しいんですよね。耳にケースを当てて電話しているでしょう? それだと、ちょうど床にバットシグナルが映し出されるんですよ。見てる人は思いますよ、『うわ、こいつバットマンに電話しているよ! 呼んでるよ、バットマンきちゃうよ!』って」矢野氏はとてもうれしそうに語った。まさにこの矢野氏の“ノリ”が「CRAZY CASE」シリーズを生み出しているのだ。

 バットシグナル用の“スイッチ”もこだわりがある。コクピットのキャノピーなのである。ここを前にスライドすると、ライトが点灯する。コクピット内部がのぞけるほど大きく開くわけではないが、このキャノピーが動くギミックをどうしてもつけたかったという、開発者達の思い入れの強さが伝わってくる。非常に楽しい商品である。

【CRAZY CASE BATMOBILE PV】

【CRAZY CASE BATMOBILE】
細部まで様々な要素をきちんと再現している。映画の名シーンを思い出すフォルムだ。コウモリの意匠など、“正統派のバットモービル”というのは、こちらかもしれない
底面のバットマンのベルトを思わせる飾りもこだわりのポイント。楽しい仕掛けだが、取り外して使うことも可能だ。もちろんベルトを着けたまま指紋認証も可能だ

「食べない?」、相手の驚く顔が楽しいクレイジーなタブレット菓子ケース誕生

「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」はオリジナルに近い車体のスタイルとなっている
「CRAZY CASE TAB MILLENNIUM FALCON」はICカードケースと比べるとモールドは減っているが、それでもかなりの情報量だ
iPhoneケース、ICカードケース、さらにはタブレット菓子ケースと展開していったシリーズ。キャラクターモチーフに関しても今後どう展開していくか注目したい

 「最近、もう、“タブレット菓子”を上げたくて仕方がないんですよね、『どう、いらない?』って言ってこれを見せる。その反応がとても楽しくて」と矢野氏が語るのが、「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」、「CRAZY CASE TAB MILLENNIUM FALCON」だ。

 この2つのタブレット菓子ケースはiPhoneケースより2回りほど小さい。タブレット菓子を人にわけ与えるシーンを、クレイジーに楽しい瞬間に変えるために企画されたものだという。iPhoneケースやICカードケースに比べ、ディフォルメがかけられているものの、その表現は細かく、様々な角度から眺めたくなってしまう。

 最大の特徴は“音”である。タブレット菓子を取り出すとき、「CRAZY CASE TAB MILLENNIUM FALCON」はハイパードライブと、故障したときの音が鳴る。「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」は映画での独特の加速音と、ゴッサムシティを走っていく音がするのだ。どちらも映画の名シーンを思い起こさせるこだわりに満ちた音になっている。これまでのシリーズでは入れていなかったサウンドギミックを、このケースに盛り込んでいるのである。

 タブレット菓子を出すとき本体の底面ではなく、上側から取り出すのも造形を見てもらおうというこだわりからだ。もちろんケース部分は取り外しができ、直径7mmの様々なものを入れられる。サイズが合うならば、タブレット菓子などのパッケージをそのままケースにはめ込んで使用することも可能だ。

 「CRAZY CASE TAB MILLENNIUM FALCON」はICカードケースである「CRAZY CASE TOUCH MILLENNIUM FALCON」と比べるとディフォルメがかっているが、それでもディテール表現は、「スター・ウォーズ」のメカならではだ。そして「CRAZY CASE TAB BATMOBILE」は“体型”の表現は「CRAZY CASE BATMOBILE」より忠実で、持ち運びやすいという点で“ミニカー”としての魅力がある。

 この2つのタブレット菓子ケースは、プレミアムバンダイで数量限定の“PREMIUM COLOR EDITION”が先行販売された後、一般販売も予定している。手に取りやすく、コレクションしやすい新しい方向性を提示しているのだ。

 最後にユーザーへのメッセージとして矢野氏は「まずはCRAZY CASEの商品のクオリティー、そして使ったことで生まれるコミュニケーションを楽しんでください。みんなが驚いてくれるその瞬間を味わって欲しいです。会社では使えないかもしれないですが、オフの時にはこれを持って街に出たりとか、自分の好きなものを持ち歩く、余裕みたいなものを持っていただけるとうれしいです」。

 パトリック氏は「色々な種類が揃いましたが、“バンダイならではの玩具”としてのこだわりを込めて開発しています。単なる玩具ではなく、面白さ、格好良さ、実用性、そういった様々なものを、たっぷり味わって欲しいです」と語った。

【CRAZY TABLET CASEシリーズ】
ケースを開くと、上部から菓子が出てくるところもこだわりだ
タブレット菓子を入れる同梱のケースは、取り外しができ同じサイズの市販されているタブレット菓子の容器をそのまま装着できる
「CRAZY CASE」シリーズはやはりその造形が最大の魅力だ。様々な角度で見てみたくなる。友達とのコミュニケーションはもちろん、お店や電車の中で取り出し、周囲の反応を密かに楽しむというのもアリだろう

(勝田哲也)