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台湾最大のゲームショウ「Taipei Game Show 2015」が開幕
日本の大物クリエイターが続々参戦、PS4とモバイルゲームががっぷり四つで激突!
(2015/1/28 22:23)
1月28日、台湾最大規模のゲームショウ「Taipei Game Show 2015」が、台湾台北市のTaipei World Trade Centerにて開幕した。本日から学生は旧正月休みに入ったこともあり、平日の悪天候にも関わらず多くの来場者が詰めかけた。本稿では初日の模様をお伝えしたい。
Taipei Game Showは、旧正月前を狙って開催されるゲームショウで、もともと未発売の最新タイトルの試遊会というより、旧正月に遊ぶタイトルを選ぶ新製品即売会としてスタートしている。スタート以来、PCパッケージゲームから、オンラインゲーム、コンソールゲーム、Web(ブラウザゲーム)、モバイルゲームと、様々にトレンドが移り変わっていったが、現在も各ブースに即売コーナーと特大のステージがある点は昔から変わりがなく、お目当ての商品を入れた大きな紙袋を肩に提げて練り歩くゲームファンの姿が印象的なゲームショウだ。
今年の出展メーカーは、今や最古参のゲームメーカーとなったSCEグループの台湾法人SCET(Taiwan)を筆頭に、昨年に続いての出展となる「神魔之塔」を擁する香港のmadhead、それとほぼ同等の規模で初出展した「刀塔伝説」を擁する中国Lemon Game、そしてこちらもまだ常連となる世界規模のゲーム大会IEM(Intel Extreme Masters)を展開するIntelの4社が特大のブースを構え、そのほかにも中小のブースが軒を連ねるという例年通りの構成だった。
サプライズとなったのは、バンダイナムコゲームスの出展だ。これまでアーケードゲーム等で小規模な出展を行なったことはあったが、主要事業であるコンソールゲームの出展目的にブースを出したことはなく、SCETブースと隣り合わせで仲良く出展していた。
今年のブース展開の傾向から言えるのは、台湾のゲームショウでありながら台湾メーカーの存在感がほとんどゼロに等しいという点と、ジャンルとしてはモバイルの出展が過半数を占め、いまやPCオンラインゲームやコンソールゲームを突き放す勢いで存在感を増しているという2点。これだけ地元のメーカーがいないと憤慨の声の1つでも上がりそうなものだが、どこで作られたゲームなのかにはこだわらないのが台湾風で、それゆえに国際色豊かなゲームショウになっているとも言える。
さて、今年のゲームショウで注目されるのは、既報のように例年にも増して豪華なクリエイターがTaipei Game Showに参加し、最新タイトルのデモンストレーションを行なうところだ。堀井雄二氏、小島秀夫監督、小野義徳氏、名越稔洋氏、鯉沼久史氏、小笠原賢一氏、馬場英雄氏、佐々木夕介氏、松山洋氏、市村龍太郎氏、田畑端氏など、各社を代表するクリエイターがステージイベントを予定しており、そのほか歌手として元AKB48の板野友美さん、藍井エイルさん、きただにひろしさん、羽多野渉さん、そして「龍が如く0誓いの場所」のステージイベントでは、セクシー女優の有村千佳さん、紗倉まなさん、上原亜衣さん、初美沙希さんの参加が予定されている。
活動の場所はSCETやバンダイナムコゲームスのステージが中心だが、ミストウォーカー CEOの坂口博信氏も「TERA BATTLE」のプロモーションのためにゲームショウに参加することがアナウンスされるなど、台湾のゲームファンにとっては日本のクリエイターに会える非常に魅力的なイベントとなっている。
初日に行なわれたSCETのオープニングセレモニーでも、この点が大きくアピールされ、台湾のゲームメディアの中には「もはや東京ゲームショウ以上」と豪語する人もいた。確かに東京ゲームショウのSCEJAブースに勝るとも劣らないステージイベントが台湾で行なわれるのは、大きな魅力のひとつで、明日以降も多くのゲームファンを集めそうだ。GAME Watchでは多くの日本人クリエイターによるステージイベントの模様をお伝えしていくのでどうぞご期待いただきたい。