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【スマホアプリ今日の1本】影絵を使った抽象オブジェの3Dパズル「Shadowmatic」
アルメニアの3Dアニメーションスタジオ発、抽象彫刻に隠された「何か」を探るユニーク作
(2015/1/22 13:09)
一見意味不明なオブジェクトに光が当てられて、壁に影が映し出されている。プレーヤーはオブジェクトを回転させて動かし、影を変化させることができる。影は最初形をなさないが、オブジェクトをある方向に合わせると、「ウサギ」や「魚」といった具体的なシルエットが壁に浮かび上がる……。
影絵を使ったiOS用パズルゲーム「Shadowmatic」は、ステージごとに登場するオブジェクトを動かして、具体的なシルエットを提示していくユニークなタイトルだ。開発はアルメニアのTriada Studio。オブジェクトはグニャグニャと曲がっていたり捻られていたり、余計な突起があったりと抽象彫刻そのものだが、グルグルと動かしていくうちに影が「何か」になっていく様が心地良く、「次は何ができあがるのか」という期待を持ってどんどんステージをこなしていける。
オブジェクトは最初1つだが、ゲームが進めば個数が増え、回転させるだけでなくオブジェクトの位置関係も合わせる必要が出てくる。オブジェクトを回転させるだけなので操作としては簡単だが、オブジェクトも進むに連れて複雑怪奇な造形となって難易度は段々と上がっていく。
すんなり正解への道筋が見えることもあれば、なかなか答えにたどり着けず、頭を悩ませることもある。そうしたステージが現時点でも70以上用意されているので、やり応えも十分だ。ちなみにステージは正解にあわせた空間になっており、それ自体がヒントであり、さらなるヒントが必要であればステージクリアか購入でもらえるポイントを使用することで、正解に関するヒントをアンロックできる。
開発元のTriada Studioは、20年以上グラフィックスとアニメーションを制作してきたスタジオで、本作はそのノウハウと専用の3Dエンジンを融合させて作られたものだという。それゆえに登場するオブジェクトは手触りが想像できるほど存在感があるほか、ステージ選択画面でも3Dモデルが使われており、グラフィックスに対するこだわりを感じることができる。
プレイしていて思い出すのは、一見すると山積みにされたゴミに光が当てられているだけだが、壁に映る影は背を向け合って座る2人の男女になっているというアート作品の「DIRTY WHITE TRASH (WITH GULLS)」。「DIRTY WHITE TRASH (WITH GULLS)」も「Shadowmatic」も普段は意識しない「影」が主役となる作品であり、物は見方によって全く違ったものになるという共通のコンセプトを感じることができる。
「Shadowmatic」では、そこにオブジェクトに隠された秘密を探り当てる謎解きパズルという要素が加わり、アート作品にも繋がるような示唆を含みつつ、ゲームとしても面白いタイトルとなっている。BGMも落ち着いたものになっていてリラックスして取り組めるので、気になる方はぜひプレイしていただきたい。































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