ニュース
【必見! エンタメ特報】ぷにぷにロボットの癒しヒーロー映画「ベイマックス」
どこまでも愛らしいベイマックスが魅力的! 男の子が喜ぶヒーローアクション要素もあり
(2014/12/20 00:00)
人の体の“痛み”を読み取り、外面的にも内面的にも癒やす役割を与えられたパーソナルケアロボット「ベイマックス」。ふわふわ、ぷにぷにの白くてクマのような大きな体のロボットが活躍するディズニー映画最新作が映画「ベイマックス」だ。
超絶ヒット作となった「アナと雪の女王」のディズニーが贈る次回作は、東京とサンフランシスコを合わせた架空の街「サンフランソウキョウ」を舞台とした近未来のストーリーが描かれる。日本人を思わせる主人公の「ヒロ」と兄「タダシ」の絆、そして何より愛らしいベイマックスの存在が際立っており、この冬期待のファミリー映画だ。
というわけで、今回はこちらの映画「ベイマックス」をご紹介したい。昨日「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」をオススメしたばかりだが、冬休み直前ということで2日連続の特別編成でお送りする。
ちなみに「ベイマックス」関連のゲームとしては、スマートフォン用パズルゲーム「ベイマックス: Bot Fight」(iOS、Android)がgumiより配信されているほか、iOS/Android「LINE:ディズニー ツムツム」にベイマックスが登場している。これらも合わせて、チェックしていただきたい。
ズレた会話とマイペースなベイマックスが感動を呼ぶ!
冒頭でも紹介した「ベイマックス」は、サンフランソウキョウ工科大学に通うタダシが発明したロボットとして登場する。ロボット作りの天才でありながら孤独な生活を送っていたヒロの唯一の理解者であったタダシがとある事故で死亡してしまい、ヒロの気分が最悪に落ち込んでいた時、“痛み”を感じ取ったベイマックスが起動する。
ベイマックスは、タダシの形見でありながら、どこまでも役割に忠実なロボットだ。目的が目的なだけに俊敏な動きはできず、短い足を少しずつ動かしてヨチヨチと歩く姿はむしろ癒し系である。映画自体はテンポ良く作られているだけに、ベイマックスのゆっくりとした動きが笑いを何度も誘う。
またベイマックスは役割に忠実であるがゆえに非常にマイペースで、目の前に敵が迫っていてもぼーっと突っ立っていることもあれば、驚いたあまり「心臓が止まりそうだよ」と話しかけると「では電気ショックを」と言って手のひらを充電しだす。ヒロとベイマックスのズレた会話は楽しいし、その一方で、ヒロの精神状態や必要な措置を科学的にチェックし、瞬時に行動に移す「優れたロボット」としての面もあって、そのギャップが非常に魅力的なキャラクターだ。
そして映画の焦点は、ヒロが追い求める「タダシの死の真相」にある。そこで現われる想像以上に強力な敵に対し、ヒロはベイマックスが戦えるようにアップデートし、さらにタダシの研究室の仲間4人も巻き込んで、ヒーロー部隊「Big Hero 6」を結成する。
映画の後半は、研究室の仲間がそれぞれの研究テーマを活かした能力を駆使してバトルをするという、バリバリのヒーローアクションものへと突入していく。そもそも「ベイマックス」の原題は「Big Hero 6」で、マーベルコミックスの同名漫画が原作のヒーローものである(というわけでマーベル映画おなじみの“あの方”も登場します)。
ベイマックスは癒し系となっているが、劇中は様々なロボットや装着するタイプの機械が登場する。特に映画の後半はアクションの連続なので、変形や飛行が好きな男の子が喜びそうなシーンが満載だ。またサンフランソウキョウの日本的アイコンの表現も注目で、新宿あたりのゴチャゴチャとした雰囲気とサンフランシスコの明るい雰囲気が上手くミックスされ、陽気な「ブレードランナー」とでも言いたくなる魅力的な街並みとなっている。
映画全体はヒーローものとなっているが、ジョン・ラセター氏がトップに就いて以降のディズニー映画らしい捻りの効いたストーリー展開にも注目しておきたい。監督の1人であるドン・ホール氏は、「僕らのもとから去っていった人々は、僕らの思い出や心のなかに生きている」と話しており、その思いが本作の核となっているという。ベイマックスを作ったタダシの真意がヒロに伝わった時、そしてベイマックスが役割を真に果たした時、単純に悪を倒して終わるだけでない感動が沸き上がってくるのだ。
(c)2014 Disney. All Rights Reserved.