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【必見! エンタメ特報】ギャグ&パロディ満載! 「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」
相変わらずのハイテンション! 妖怪ギャグをたっぷり楽しめる親子向け冬休み映画
(2014/12/19 00:00)
シリーズ最新作「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」が累計販売本数300万本を突破し、12月13日に発売されたばかりの3つ目のバージョン「妖怪ウォッチ2 真打」とあわせて500万本以上を突破した「妖怪ウォッチ」。その勢いはゲームだけに留まらず、玩具の「DX妖怪ウォッチ」および「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」、「妖怪メダル」は全国的に品薄になるなど、家族を巻き込む形で爆発的なヒットを飛ばしており、その人気は留まるところを知らない。
ゲーム、玩具、そしてアニメと多方面で妖怪が大活躍中となっているが、この12月20日には映画「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」が満を持して公開される。本作は現在も放送中のアニメ版の映画化となっており、ゲーム「妖怪ウォッチ2」でも描かれた「妖怪ウォッチ」誕生の秘密がテーマとなっている。
なお「妖怪ウォッチ2 真打」には映画と関連するエピソードや妖怪が登場する。「妖怪ウォッチ2 真打」と合わせて映画を鑑賞することで、収録コンテンツをより楽しめるようになっている。
「スター・ウォーズ」から「半沢直樹」まで、堂々たるパロディぶり!
アニメ版「妖怪ウォッチ」といえば、ギャグやパロディ満載のハイテンションな作りが有名で、突如地上波以外の放送が休止となった第39話では、「孤独のグルメ」、ピンクレディーの「UFO」、キャンディーズ、東京オリンピック開催決定の瞬間、「スター・ウォーズ」などなど、あまりのパロディ元の多さに「どれがマズかったのか」ということで話題となった。
そのハイテンションさは映画版でも健在で、武田鉄矢にはじまり、「スター・ウォーズ」、そして「半沢直樹」までもをネタとしてねじ込んでくる。中には青いネコ型妖怪に青いネコ型ロボットのモノマネをさせるという「ドラえもん」ネタも放り込み、相変わらずのやりたい放題ぶりである。
「スター・ウォーズ」についてはそもそも「マスター・ニャーダ」(もちろん元ネタはヨーダ)という妖怪がゲーム版から登場しているため既定路線と言えるが、にしても「マスター・ニャーダ」がホログラムで映しだされたり、「スター・ウォーズ」のポスターを第39話以上に模してみたり、「子供の誰がわかるのか」と思うとともに、そのしつこさは版権元のディズニーに怒られるまでやり続けていくんじゃないかという意思さえも感じさせて2重に笑えてしまう(エンドクレジット後には念押しのサービスもアリ)。
映画のストーリーは、主人公のケータの手元から突如として消えた「妖怪ウォッチ」を巡り、60年前の過去へとタイムスリップする、というもの。全体のストーリーの流れはゲーム「妖怪ウォッチ2」をベースとしており、過去で出会うケータの祖父・ケイゾウや浮遊霊猫のフユニャン、そしてラスボスのウバウネなどキーキャラクターは同様だ。
しかし映画ならではのアレンジもあり、ゲーム版では悪役が直接「妖怪ウォッチ」を消滅させていたが、映画では過去での初代「妖怪ウォッチ」に異変があったため現代の「妖怪ウォッチ」が消えてしまうという、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」にも似たタイムパラドックスものへと内容が改変されている。
「妖怪ウォッチ2」のプレーヤーとしては、過去を行ったり来たりしてかなりのクエスト数をこなす必要があったストーリーをどうまとめるかが気になっていたのだが、ポイントを「過去の異変を修正する」という1点に絞ることで、ストーリー全体をすっきりさせて見やすいものへと仕上げている。
ちなみにギャグは上記のパロディ以外にもおならネタ(おならをピンク色で表現するのは「妖怪ウォッチ」の発明だと思う)、ウンチネタ等々、お下品路線で子供の心を掴むことも忘れておらず、ストーリーがどうというよりはギャグを笑いに行くというスタンスで気軽に楽しみたい。映画のクライマックスには様々な妖怪が一斉に登場するため、映画版らしいオールスターの豪華さも味わえて、親子で明るく鑑賞できる映画だ。
(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト2014